気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

断裁分離のクライムエッジ

断裁分離のクライムエッジ11

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「――僕は どっちでもいいよ」

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「これは君の問題だ」

 

祝の中に、まだ女王の残滓が残っている。

切からすれば、確かに切った手ごたえはあったから、それはおかしいという話をしていましたが。

女王がかつて祝の父から聞いた言葉によって、その理由も明らかになり。

 

祝の気持ちが女王に近しくなっていた部分があり、その感情に惹かれて残ってしまったのではないかという事ですが。

解けない呪いに対し、怯えている祝。それに対して、切が自分の判断を押し付けるのではなく、祝自身に悩ませる方法を選んだのは良かったと思います。

これで、切が決めて行動をしていたら、祝は最後躊躇ってしまったかもしれない。

でも自分でやると決めたからこそ、覚悟が決まり、女王を真に追い払うことができたと思いますので。

 

呪いの道具と髪の女王を巡る物語は之にて閉幕。

……他の人々の様子もちょっと描かれてましたが、銃の子に対してはうん、彼今後どうなるのかなぁ、という不安しかない。まぁ、ウィッチ―が上手く対応すると信じよう……。

それぞれにその後の話はあるでしょうが、まぁ、ひとまず難題が解決したところですし、戦いを超えた二人なら、これから先もなんとかなるんじゃないかと思います。

 



断裁分離のクライムエッジ10

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「親玉が小物なんて許されねぇだろうだよ!?」
「お前は! 俺を殺したお前は! 俺が裁くべきであるようなデカい悪でなきゃならねえんだ!!」
「自分のしたいことすら怯えて決められないようなか弱い少女であっちゃならねェ!」
「テメェの人生だ 命じられるな その手で掴み取れッッッ!!!」


ウィッチ―の呼び出した過去の権利者。
切はグレイランドの力を借りて、攻勢に出てましたが拘束されて。
それを助けたのは意外な人物でしたね。
まぁ、確かに過去のキャラクターを登場させるなら、彼は適役か。
既に死んでいるキャラの内、最初に切と戦ったスレッジハンマでしたっけ、槌使う奴は会話できそうにないからなぁ……

ルールブックの心からの叫びは、中々愉快でした。
これまで裏側で動いていたウィッチーに対して、好き勝手に言ってくれるんだから。
ウィッチーの行動によって、女王が動き。
祝の見ていた女王と、切が見た女王の違い。
語られた真実の姿。いやぁ、いい感じに狂ったキャラばっかりですね、本当に。

同時に、グレイランドの真実についても明らかになりました。
様々な説があり、存在を疑われもしたグレイランドという殺人鬼。
結局彼は、疑心を向けられても殺人鬼になり切れなかった、優しい医師であったという話。
……教授は割と核心に迫っていたというか、それを隠して動いていたんだから、実は真の黒幕ってこの人なんじゃないのか。
ここで終わっていてもいいような展開でしたけど、まだまだ、禍根が残っているようで、さて、どうなるやら。


断裁分離のクライムエッジ9

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少年は知りたいと思った 自分たちに何が起こったのか どうすべきだったのか
――後に醜聞(ゴシップ)という組織を知った時
もう少年でなくなった彼は 躊躇なくそれに足を踏み入れた

教授の家をあさる病院坂たち。
魔女の秘書の殺害遺品持ちにいたぶられてます。
コイツら随分面倒な能力持った遺品持ちだなぁ、というか。
痛覚増加するのだったり、傷塞がらなくなるのよりはマシなのかなぁ・・・
まぁ、ただやられるだけじゃなくて反撃をしっかりしたのはいいですね。
それで怪我をしたから、魔女との戦いは切だけが望むことになったわけですが。

魔女の遺品はただでさえヤバかったのに。
なんか女王様の力引っ張ってきて、さらに厄介にしてるんですけど。
おっかないわ……チートだろ、コレ。独りで勝てる相手なんだろうか。
最後ヤバそうな展開で終わってますが。
なんだかんだで教授が嫌いになれませんね。
破滅する様を見たいといいながら助言をしたり。遺品に関係した過去を持っていたり。

それとは別に最後イチャイチャしている二人の番外編も乗ってましたね。
ピアニッシモさんのところでのんびりしていた祝。
マスターの手違いで酒を飲み寝込んでしまって、気が付いたら日付が変わりそうな状態に。
で、髪伸びて慌てて切を呼んで。盲目のピアニストの前で、髪切り出して。人前なのにと、ちょっとぞくぞくしてますけど。
うっかり一曲弾き切られてもしらんぞ。実際リア充爆発させてしまおうかしらとか思われてるし。


断裁分離のクライムエッジ8

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「私には知る権利がある!」
「貴方には知らせる義務がある!」


ウィッチ―の道具の能力が厄介だよなーと思うんですが。
道具をとっかえひっかえされたら、面倒なことこの上ない。
しかも、持ち主がいようと容赦なしとか。

何を考えているかわからない教授が助言をしたりしてますが。
あの人の立ち位置もいまだによくわかりませんね。

ゴシップ側にはゴシップ側で思惑があるようで。
切に祝を殺させようとして、手を打ってきます。
殺人衝動に飲まれかけた切を妹が止めた、という場面はそこそこ良かったんじゃないかと。

そして祝が知る、女王の過去。
いやもともとキリング・グッズは思考ぶっ飛んでいるものがオリジナルですけど。
人身対価のクイーンプルフ。
女王と因縁を持つ、魔女の遺品も相当だよなぁ、と思います。
「私にとっては〝愛する者が殺されること”こそが快楽」

うん、病んでるってレベルじゃない。

さらわれた祝と、苦悩した切。
かしことのフラグを折って、それでもなお祝を選ぶ。
決断が下されたことですし、次回からは反撃開始か。

 
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ちゃか

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