気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

昔勇者で今は骨

昔勇者で今は骨5 東方月光堕天仙骨無幻抜刀

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「アル。わたしを信じて、守って。お師匠さまに鍛えてもらったもの。それが魂なら。私は手を必ず手を届かせる」

 

前回から4か月後。

魔軍令フギムニが予想してなかった情報でぶん殴られたり、勇者一行が転移装置の事故に巻き込まれて東方に飛ばされたりしてます。

しかしまぁ、縁は異なもの味なものというか合縁奇縁というか……どっちも男女の仲よりの語なんでアレですけど。

東国ヤマには、かつての勇者の仲間であり剣の師匠でもあるマガツが居ましたが。

今回の騒動はかなりの規模で、一人でも欠けていたら解決できなかった辺り、縁の妙を感じましたねぇ。いつくかの縁にはどこかの神様の思し召しもあったようですが。

 

ハルベルの死霊術士としての修行も一定の成果を認め、地盤を固める為に帰国しようとしていた矢先ですからね。

もし少しでも期限がずれていたら。ハルベルの力量が足りなかったかもしれないし、逆に成長著しかったら転移事故に巻き込まれず、東国で戦力が不足したかもしれない。

この辺りは骨になってからも、厄ネタばかりを引き続ける勇者の運の問題かもしれませんけど。

トラブルを吸い寄せまくってて、正直笑う。マルドゥにも「死してなお運命力が強すぎる奴」とか言われてましたしね。

 

そしてついに登場したマガツさん。

正直どんなキャラか気になってたんですが、予想以上に愉快な御仁と言うか。

血も涙も情もある、気の良い人物。けれど、剣を全ての上に置く価値観。

それ故に、振り回されるキャラも多いみたいでしたけど。いやぁ、あそこまで我を通してるのは好きだなぁ。

なので中盤の展開にはびっくりしました。あまりにもあっけなかったので。

……かと思ったらさらにその後、驚かされるんですけどね! 勇者御一行はびっくり人間ショーでも開催する気ですか。「1番、勇者。骨になります」。初手からインパクトしかないので駄目だな。

 

魔王軍との戦争で、国力は削られていると言いますが。

ハルベルやミクトラみたいに、勇者に影響を受けた下の世代も育っているし、魔軍令も考えがあるようでしたし、少しでも良い方向に行ってくれるといいなぁ。

……フギムニさん、予期せぬ情報で殴られてばっかりなので、足元すくわれないか心配ですけど。

昔勇者で今は骨Ⅰ

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あー 前回で お金使いすぎちゃったーなー

 

電撃文庫から刊行されている『昔勇者で今は骨』のコミカライズ。

かなりの力作で、ぜひ多くの方に手にとって欲しい出来栄えです。

魔王が猛威を振るった世界で、抗い、その喉元まで近づいた勇者の話。

人類の希望であった勇者は、しかし魔王との戦いで致命傷を負ってしまい……正規の治療には時間が掛かりすぎる、と邪法の死霊術によってスケルトンとして復活し、魔王を討ち果たすことに成功した。

 

表向きは死んだこととされた彼は……今ではニートとして生を謳歌していた(死んでるけど)。

まぁ、スケルトンがホイホイ街に出て行くわけにも行かないでしょうけど。死霊仲間たちとボードゲームに興じてるのは楽しそうでいいなー、って正直思いました。

本読む他に、ボドゲも偶に遊ぶんですが、あれもこれもとやろうとすると、本当時間足りないですよね……

 

スケルトンとなったため、往時の半分程度の力しか出せないものの、元は勇者である骨をいつまでも遊ばせておくわけもなく。

かつての仲間が消息を絶った、と呼び出しを受ける事に。

必死になって行動をさせるべく、口座を凍結させたのはちょっとなーって思いましたけど。まぁ、確か「死んだはずの勇者」の資産が動いてる、というのを問題視した部分があったはずなので多少はマシかな……

 

勇者アルヴィスではなく、スケルトンの冒険者アルとして旅に出た彼は……

もうあっちでもこっちでも騒動に遭遇して、かつての勇者御一行の苦労がしのばれる。

彼が居たからこそ早期に解決してるんですけどねー。

個人的に今回のイチオシはあとは4話の「心が強い!」「めげねぇなコイツ!」のページかなー。ノリが良くて好き。

昔勇者で今は骨(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
白狼
徳間書店(リュウ・コミックス)
2020-03-13

昔勇者で今は骨4 わたしからあなたへ

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「それでも、何かあるさ。後の奴らに渡せるものは。心でも、なんでも。……まあ俺、心臓も無いけど。なんかあるよ、なんか」

 

修行を要するハルベル達をエルフの国に置いて、ふらっと船上の人となったアルとイザナ。

いやぁ、コレはひどい。

修行を終えた彼女たちが「さーちあんどですとろい!」と骨を追いかけることになったのも無理はない。

 

愛船、ソカリスヘヌ号の修理の為に帝国を訪れて。

そこでもまた面倒事の対処を依頼されて、サクッと解決。

と思いきや、次の厄介事に繋がっている辺りは流石アル。

封印された「神の骨」とか言う、危険なニオイのするものを探しに行って……

 

フブル経由でダイスも似たような事態に遭遇していて、全員が丁寧にフラグ建てていくから、コレは「起きる」なと思ってました。えぇ。

あらすじでアルが取り込まれるとは書かれていましたが、思った以上の大物だったと言いますか。

『神の残滓』案件、怖いわぁ。王家はまだ安泰ですけど他のどれでも碌な事にならないって保証がされてるのが怖い。いつの日かアル他の案件にも絡んでくるでしょ絶対……




昔勇者で今は骨3 勇者と聖邪

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「それでも、信じるんだよ――キュリアン。死霊の俺達に出来るのは、本来そんなことなんだ」

 

海を渡りエルフの国を訪れたアル達。

そこでアルの当初の目的、かつて旅した仲間イザナと再会。

彼女が何を思って、この国へ来たのか。何を為そうとしているのか。

それを知ってアル達一行は悩みを得ることに。

 

アル本人は割とあっさりしてましたが、ミクトラとハルベルがちょっと揺れてたかなぁ。

彼の答えを聴いてほっとした事。それをひどいと思える心。ハルベル、本当いい子ですね。

そんな子を引き連れて、仮とはいえ主人として来訪したアルはいろんな意味で凄い。

いやまぁ、状況を察した上でイザナ本人にハッキリ告げられるデケニーが最強と言う説も。よくあんな爆弾放り込めるな……そりゃマジギレするって。

 

エルフの国と隣り合うオークの国。

文化的に発展してる面もあれど、問題がないわけでも無くて。

国境では戦争なんかも継続中ですし。……実態はどうあれ。

個人戦力としてはずば抜けてる勇者が、国家間の問題をどうするかと思いきや、割とパワープレイというか。「久しぶりに城落としてくる」っておいおいおい。

ミクトラ、思わず魔軍に同情してたじゃないか……実際ひどい。

しかしまぁ、アルのメンタルの強さもはっきり描かれて。「人の狂信者」と言わしめた、あの信頼が、彼の軸になってるんだろうなぁ。



昔勇者で今は骨2 双竜の転生者

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(……私の中にある、みんなとの繋がりが。誰に対しても、臆することを許さない)

 

引き籠っていた勇者(の骨)を引っ張り出してみたら、魔王軍の残党と戦う羽目になったり、一つの村の今後に関わる話をもってきたり。

これには引っ張り出した張本人もびっくり仰天。すぐに王都に顔を出せと叱られることに。

いや、「びっくり仰天」なんて軽く書きましたが、そんなノリで片しちゃいけない面倒事に遭遇してますよね、アル。

 

王都に向かう道すがらでも、頭痛の種を増やしてますし。

性分と言うか、やっぱりそういう引き寄せの運勢もってるでしょ……

死霊術士ハルベルを見出したアル。村娘であった彼女は、魔術師として成長するべく学園に通って友人を作ったりしてました。

アルがまぁ臨時講師にさせられて無茶な課題を振ったりしてましたが。なんだかんだで乗り切った学生たちは強い。

 

勇者たちの活躍によって半壊状態とはいえ、魔王軍は未だに各地に残っていて。

「魔王」という象徴が消えた事で、まとまれずにいるようですけどねー。

その中でも今回はトップの将軍を殺された竜族が暴発。

いや、一応目標はありましたが。「己が身で立てば良かろう」とけんもほろろに切り捨てられてたのにはちょっと笑ってしまった。

うん、誇りを尊ぶなら、確かにあの姿勢はいただけない。その後、覚悟を決めて従えようとしたコキュトーは、竜らしく格好良さすら感じましたが……相手が、悪かったなぁ。南無南無。




昔勇者で今は骨

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「だったら。貴方達はいていいんですよ。誰に迷惑をかけているわけでもない。負い目を感じることもない。いていい。そのためなら、俺は力を貸します。他人事じゃないんでね」

 
作者さんは以前からTwitterで拝見してて知ってたんですが。
作品を読んだことはなくて。主に積読と懐具合的な事情で。
ただ、先日読んだ本山らの文庫に最後のひと押しされてシリーズまとめて購入。4巻まで読んだので、その内書きます。

内容は、タイトル通りの作品ですね。

剣と魔法のファンタジー! 魔物や魔王がいて、それに対抗する勇者も存在して。

プロローグが、勇者と魔王の最終決戦ですからね。

4人で戦っている中で勇者が大怪我を負い、通常の治療では間に合わない……故に、速度重視で死霊術によるスケルトンとして復活。決戦に終止符を打った、と。

 

勇者がスケルトンになったというのも公にし難いから、死んだという事になっていて。

同じような死霊が住まう墓地で、ゲームをしたり気ままに暮らしていたようですが。

三年も引き籠っていた勇者を、「いい加減仕事しろ!」とかつての仲間が引っ張り出して。

それで冒険者登録をして依頼を解決したりしてますが……

 

物資運搬に携われば、行先の村がオークに占拠されてるし。

遺跡の地図を作ろうとすれば、盗賊がそこを拠点としてるし。

いやぁ、勇者の頃からこうやって厄ネタ引っ張ってきたんだろうなぁというのがひしひしと伝わって来て楽しかった。

これもある種のマッチポンプなのでは……私が行くと事態が悪化しますが、解決してみせましょう、というか。
自分で言っててこれはひどい。でも、実際悪辣な事件を解決してるから、評価されるのも間違ってないんですよねー。これを繰り返して来たなら、勇者というのも納得。

 

昔勇者で今は骨 (電撃文庫)
佐伯 庸介
KADOKAWA
2017-12-09


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