気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

時雨沢恵一

キノの旅20

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『我が国には海がある。海とは“心”である。

穏やかなときもあれば、荒れることもある。

包み込んでくれることもあれば、拒絶することもある。

一部しか触れられないのに、どこまでも果てしなく広がっている

いつも同じようでいて、常に違っている』

 

ついにキノの旅が20巻の大台に突入。

ここまでくると、ネタを考えるのも大変だと思うんですが。

手を替え品を替え様々な世界が見られるのは中々に楽しいです。

あとがきのネタの方が考えるの大変なのでは、と思うことしきりですが。

今回はパズル形式というか、編集者が大変だったんでは、とちょっと思いました。

 

冒頭の「海のない国」が割と好みです。

海が無いからこそ、その本質を知りたいと願う。

エルメスの発言であってもそれを受け入れることを躊躇わないあたりは良いと思います。

「仲の悪い国」は、もうどうしようもないなぁ、と。

この三国が手を取りあう事があれば、国力を伸ばせるだろうに。

……というか、嫌いだからこそもうちょっと情報収集をするべきなのではないだろうか。

 

師匠の「宝探しの話」は、相変わらずの師匠節といいますか。

結果として皆殺し……いや、救いようがない阿呆ばっかりだったから、仕方ない結末ではあるんですが。

事情ある相手へのフォローも入ってましたしね。

 

フォトの経験した「夫婦の話」も嫌いじゃないです。

彼女は彼女で、なんというかいろんな事態に遭遇してますよねぇ。

今回は撮影を依頼された夫婦に、実は隠された事情があって……と言う話ですが、どんな確率だとそんな事態になるんだ……

 

キノの旅ⅩⅨ

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どんなに願っても

会えない

私は私に会えない

 

いつも通りの安定したキノの旅でした。

口絵はキノとエルメスがたわいない幸せを語らう「幸せの話」。

もう一つは、犬は危険だからと首輪をつける国を訪れたシズたちの話。

……ティーはするっと手りゅう弾出すのを控えような……

 

「美しい記憶の国」はいったいどんな国だったか気になるなぁ。

そして「天才の国」のあとに「秀才の国」を持ってくるあたり相変わらずブラックジョークがお得意というかなんというか。

「守る国」は真相が明らかになった後の掌の返し具合がいい感じですね。人間って罪深いというか、あの教授さんがよくもまぁ隠しおおせたってところがすごいな。

計画が出た時点で国を出ていれば完全犯罪だったんじゃないのかなぁ、とか思うんですが。

 

今回の話の中では「戦えない国」が好みでしたね。

理由をつけて戦わないようにしている国々の話。

魚が意外とお茶目というか可愛かった。……旅の道連れとするにはちょっといろんな意味で邪魔だろうけど。

 

「贋物の国」は国中が騙されている話。そんな中から本物に並ぶものが出てくるんだからこの世界は面白いというか。

「助けに来た国」はひさしぶりな気がするフォトたちの話。

これはどうしようもないというか、長い時間が経ってなお、彼らが離れた仲間を忘れていなかったと証明する話。

そして、機会を得た時に躊躇わなかった話でもあるので、仕方ない……けれど、良い話でも合ったんだと思います。

 

15周年になったとか。長いなぁ。

自分で初めて買ったライトノベルが確かキノの旅でしたよ、自分。

変わらず楽しめるシリーズという事で、いつまで続けられるかは分かりませんが、続く限りは購入していきたいものです。

そして、15周年特別企画あとがき短編とはいったい……

キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢恵一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-10-10
 

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅠ スクワッド・ジャム

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『しかし、何がいけなかったんだろうな?』
『うむ、何がいけなかったんだろう?』
『同じこと言うなよ。まあ、何かが、いけなかったんだろう』
『アホかお前らは! 実のある会話をしろよ。――ま、負けたのは事実だ。認めようぜ』

メイン処じゃないんですが、マシンガン好きな同盟の人たちが面白かった。
負けた後、じゃあ次は両手にマシンガン以て二丁マシンガンで火力倍だ! とか阿呆なこと言っているあたり和む。
『キノの旅』の時雨沢恵一が、川原礫の『SAO』、特に「ガンゲイル・オンライン」を舞台に描くスピンオフ。
公式で許可出て刊行しちゃったから、という訳でもないでしょうが。
時雨沢さんが楽しそうで何よりです。

リアルでの高い身長に悩みを抱えている少女が、念願のチビアバターをゲットしたガンゲイル・オンラインを楽しむ、というストーリー。
銃ネタを存分に織り込んで、さすがの時雨沢恵一節といいますか。

SAO本編でのバレット・オブ・バレッツ。
その決勝では、ソロのバトルロワイヤルのはずなのに、タッグを組んで敵を倒していたわけで。
どっかのキリトさん達ですな。
で、この世界ではそれに触発された金のある某作家が「あんな感じのチームバトルロイヤルが見てみたい!」とスポンサーになってまで個人の要望を押し通したわけで。
絶対これ本人モデルだろ……

日本サーバでのみ行われる個人協賛のイベント、スクワッド・ジャム。
チーム対抗戦に、主人公たちは参加することに。
いろんな思惑が入り乱れていたりして、中々楽しかったですよ。
厚みある分本編の戦闘シーンとかもそこそこ熱かったですし。
時雨沢恵一先生の銃ネタが嫌いじゃなければ手に取って損はないんじゃないかと。
SAO未読でも楽しめるように、解説もちゃんとされてましたし。


キノの旅ⅩⅧ

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「前に師匠が言っていた。『人を助ける時は、相応の覚悟が必要ですよ』って」
「言っていたねぇ。でも、そのお師匠さんがキノを助けたわけだけど」
「そう……。だからわかる。今のボクには、あの人を助ける力はない」
「『自分の力を認識し、それ以上のことはしないことも重要ですよ、キノ』」
「今の、結構似てたよ」


久しぶりのキノの旅ー。
相変わらずの雰囲気で中々楽しい。
よくもまぁ、こんなにたくさんの国を考え付くものですよねぇ、といいますか。
同じ調子で18巻も続いているっていうのは中々凄いことだと思いますよ。

扉絵には、牛の国、草原の国。
プロローグ・エピローグは、キノの旅の国。
エピソードは九話収録。
スポーツの国、止まった国、税金の国、主食の国。
チョコレートの話、遺産の国、祝集の国、お金の国、私の戦争。

個人的に気に入ったのは、スポーツの国、税金の国あたりですかね。
スポーツの国は、五か国が密集して争っていた地帯で、戦争をやめてスポーツ大会を行いましょうという風に変化していった地域の話。
この大会で優勝すれば、問題が発声したときに優遇されたりされるから、各国力を入れている。
で、スポーツ大会で大体の問題を片づけられるから、軍隊は廃止されていて。
まぁ、今でも大会で優劣争うあたり、敵愾心というか競争心はおられてなくて。
ちょっかい賭けようとした連中が痛い目を見るというのは中々。

税金の国は、割と皮肉が聞いていてよかったと思います。
制度がしっかり整っていて、必要なサービスを受けたければ、必要な準備をしていろ、という話。
サービスを受ける側が、自分にとって必要がないと思った分の税金を払わなくていい国。
教育なんて必要ないって思えば、教育に関する税金を払わなくてよいと。
浮いたお金で家庭教師や党也好きに穴埋めしてくださいって制度があるそうですよ。
実際に存在したら「助けられる命を助けなかった」と周囲から批評されそうな制度ではありますが。

復讐の国とかも中々いい感じだと思いましたけどね。
師匠の話を聞いたキノが変化したその国の姿を見るっていう感じのエピソード。今回でいうと「お金の国」なんかも好きなんですけど。
要するに、巻数重ねているうちにいくつも旅人のグループがあるので、時間の流れとか旅人のスタンスとかで、相対の仕方が代わるっていうのがいいよなーと思うのですよ。

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢恵一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-10-10

電撃コラボレーション フユコイ 彼女たちの言えない事情

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誤解でないならそれは祝福のようなものだ。世のなかの、ほかのたくさんのカップルたちにも、この雪みたいに、幸福がふりそそげばいいのにとおもう

20周年記念のコラボレーション企画の文庫。
第1弾積読に埋めてるのに、第2弾から読み終えてしまった……
電撃文庫MAGAZINEの付録ですね。雑誌の号数はVol.35の2014年1月号。
あらすじによれば、「ヒロインに隠された1つの秘密」をテーマにした珠玉のラブストーリー」らしいですよ。
4作品収録。舞台は同じ学校、同じクラス。なので、他の作品に出てきたキャラクターが他の作品にも一瞬登場したりしています。こういうリンクしている構造の作品は結構好きです。

・『ふゆのはな』 岩田洋季/そと
5年前、父親が「クリスマスプレゼント」と称して連れてきた少女と一緒に過ごしてきた少年の話。それを見た主人公は「そのとき俺がまず思ったのは、ひとさらいかロリコンの変態か、あるいは両方か、我が親ながらここまでの外道だったのかということだ」とか思っているんですが。小6にこんなこと思われるって、何をしてきたんだ、この父親は。
まぁ、そうした長い付き合いがあって、高校では、公認カップルのように扱われている2人。ただ、少年はそれだけ一緒に居ても少女の事を何も知らない、と思い、秘密を探ろうとする。
うじうじ悩んでいる割には行動力あるんですよね。ただ、その行動力はぶつけるところが違うだろう、という感じ。ま、実際父親にも諭されてますが。しかし、そこには賛同できても、この父親がほとんど出てきていないのに、好きになれない。隠しているわけじゃない? からかいと毒舌しか吐いてないような口でよく言ったもんだ、みたいに思えて。「男の子は甘やかさずに育てる」方針? 自分が楽しんでるだけじゃないのか。どーにも読んでてイライラした。

・『ヒミツな彼女の脱がせ方』 上月司/櫻木けい
『ふゆのはな』はほぼ公認されている状態のカップルでしたが。こっちはクラスの人たちに隠れて付き合っている二人の話。バイト先が近かった縁などで、距離を縮めていったとか。
ただ、ある日、彼氏は彼女に対する秘密というか、噂を耳にして。
スキー旅行に出かけることにしたんですが、秘密を明らかにするために掲げた目標が、彼女を脱がせること。……うん、タイトル通りですね。
高校生のくせに泊りの旅行にいけるとか、懐事情とか色々大変だったんじゃなかろうか。バイトしてるならそーでもないのかなー。公認カップルより先に爆発すればいいのに、って感じの充実しているように思えましたけど。

・『量産型彼女、初春レイ』 御影瑛路/黒銀
この世界には、量産型彼女、という恋愛シュミレーションソフトがあるようで。
無駄に高度なAIを用いた、実践用の恋愛訓練ソフトという事ですね。
主人公はその世界にどっぷりと浸る。1度だけ、一週間だけしか借りられない、リアルなシュミレートをするための仕組みだそうですが。
一方で、彼には、昔仲良くしていたものの、成長に従って、距離が開いてしまった幼馴染の少女がいた。
オタクの、ちょっとのめり込んでいくタイプの話なのかなーって思っていたら、話進むにつれて、ちょっと違う面が見えてくる、っていうのがいい感じでしたね。結局のところ、心の中で罵倒していたのは自分自身だったんじゃないか、と。発狂しそうになったというくらいの熱が、自分の中にあるんじゃないか、と。実際状況に変わりはないので、心が痛いのは変わらないでしょうけど、それでも踏み出したことが間違いじゃなかったと思えるといいですねー。

・『アサシンズ・ダイアリー』 時雨沢恵一/霜月えいと
タイトル通り、暗殺者の日記風。
クラスメイトの少女を殺せという依頼を受けた少年がいろいろと行動する話。
暗殺家業だけでは食っていけないから、何か表向きの仕事も考えないといけないなぁ、と暗殺者の親に言われているとか無駄に生々しいというか。どの業界も世知辛いのね! 暗殺者業界なんて存在するならとっとと廃れてしまえと思いますが。
途中からなんとなくオチの予想はつくんですが、その通りに進んでいくのは、やっぱり王道なつくりかなーという感じ。ただまぁ、終盤の秘密を明かした後の彼女が好きになれないというか。うーん、こういうの普通に居るでしょうけど。
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ちゃか

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