気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

樋辻臥命

失格から始める成り上がり魔導師道~呪文開発ときどき戦記~2

ico_grade6_4
「アークスくんはこれまで一生懸命勉強してきたんだ。それは決して君を裏切ることはない。君の識格は、それを使うに足りているよ」

「ガウン、それは――」

「さ、やろう。困難を止めるときはなんでも、一発勝負だ。いままでだってそうだったんだ。これからだってきっとそうだよ、ね?」

 

前半分が、アークスの画期的な発明「魔力計」の発表について。

アークスの叔父クレイブ以外の国定魔導師や、軍関係者からも高く評価されるアイテムで……需要が高いことが分かっていたからこそ、しっかりと数を揃えてから発表した。

そも測定器である以上、画一的な機能を発揮する必要があるからその分の調整にも苦慮した、と。

 

そうした準備があったので、その後もしっかりと動くことができたわけですが……。その分、開発責任者であるアークスに多くの書類が来ることになったのはちょっと笑っちゃった。表紙イラストがまさにその状況ですけど、大変そうだぁ……。

書類仕事に追われているアークスがコピー魔法を披露する加筆エピソードが地味ながら好き。作るだけ作って、ノア達にも教えてなかったそうですけど。まぁそれも含めてアークスらしいエピソードだと思いました。

 

国王とクレイブが話していた、レイセフト家現当主であるアークスの父ジョシュアが「『当たる』かも」という話が、どうにも気になりますが。

アークスの廃嫡を急いだことも、クレイヴ目線だと納得しがたい部分があったようですし。魔力計を見た時、妹のリーシャは気付いたのにジョシュアは気付くそぶりもなかったり、と。一度自分の中で評価を定めてしまった手前、それを覆すことのできない頭の固さが困りもの。

 

そして後半第三章「妖精のお願い」は完全書下ろしのエピソードですね。

魔力計の発表から二年がたち、魔導師の実力が向上したことで他国にもなにかが起きていると疑われることに。

情報は洩れるものと考えて防諜対策を徹底していましたが。それでもなお探ろうと、禁忌とされる手段に手を出す輩まで出てきたのは面倒ですねぇ。

相手が禁忌に手を出したため、死者の精霊と呼ばれるガウンが動いていたわけですが。名が知れている以上、対策も知られていて。

 

困った状況になってしまったガウンはアークスに助けを求めてきて。

精霊や妖精が主だって困難を解決する時代は終わって、時代は人間に譲り渡しているから、あくまで出来るのは手助けだけ、という精霊としてのスタンスも影響していたでしょうけど。

 

WEBで見たことのないアークスのオリジナル魔法が見れたのも良かったですね。制限付きのため今回だけ使えたものではあるようですが

彼の識格――言葉で成り立つ作中世界において、どれだけ言葉に関する知識があるかを指す言葉――について精霊ガウンからお墨付き得られたのは、正直感動した。本当にアークスに不足しているの経験と魔力量くらいで、それが埋まるとああいう魔法も使えるんだなぁ……。

魔力計の作成で、少ない魔力を効率的に使う方法については確立しましたが。始まりの願いとして言えば、魔力量を増やす手段も探していたわけで。アークスの不足が、一度きりの手段ではなく埋まる時を、心待ちにしたいものですね。

失格から始める成り上がり魔導師道~呪文開発ときどき戦記~

ico_grade6_3h

「――俺は、諦めない。たとえ魔力が少ないって言われようと、無能だって言われようと、足掻いてみせる、さ……」

 

WEB既読。樋辻先生の作品、どれも結構好きなんですよねぇ。

レイセフト子爵家に生まれたアークス。

しかし彼は武門の誇りを持つ両親が廃嫡を決める程度には、魔力の量が少なかった。

熱にうなされる彼の前で「しぶとい子供だ」と虫を見るような言い草をするくらい、期待されていなかった。

そんな彼が、技術の発展した世界で生きた男の記憶を追体験するような夢を見て……ただの6歳児よりは、知識も増えたし精神的にも成長した。

 

そんな中でせめて父を見返してやろうと、国定魔導師として認定された叔父と会ったタイミングで、教えを乞うことにして。

叔父もかつて魔力量がないために家督を継げなかった、という経緯があるそうでアークスへの指導を行ってくれることになって。

 

この世界で魔法を使う際には、言葉そのものに力が宿った古代アーツ語を適した組み合わせをして、魔力量などのいくつかの条件を満たす必要があった。

魔導師は、全ての古代アーツ語が記載されていると言われる6つの紀元書を読み解くことで、オリジナルの魔法を作ったりもする。

あくまで言葉の組み合わせが大切なので、詠唱が必須というのが面白いですね。『地震』って古代アーツ語が読み解けても、その単語の持つ力が強すぎるのでそのままでは魔法として発動できない、とかの解説パート好き。

 

国定魔導師の教えを受けて、アークスは紀元書の知識はしっかりつけていったわけですが。そもそもの魔力量が少ないというハンデはぬぐえなかった。

魔力量を測るようなものもなく、単語に込める魔力量に関しては勘でしかなく、魔力量が少ないアークスは試行錯誤できる回数が少なくて……。

悩んでいたアークスは、叔父から借りた書物や彼が得た「異世界の知識」を組み合わせることで、自身が最も必要としたアイテムを新たに生み出すことに成功するんだからお見事です。

その発明だけで既にある程度の成功は約束されたようなものですが、彼の目指す場所はまだまだ遠いので、応援したいですね。

 

上級貴族の不正について関わることになってしまった妹を助けようと、アークスが赴き天空塔と呼ばれるところに隔離されてしまうエピソードが、WEB掲載時よりも加筆されてましたね。危険と噂の国定魔導師の介入があって、噂の正しさを知りましたね……こわー。

そして黄昏の終末世界1

ico_grade6_3

「安易な正義に絆されて逃げるなということだ。戦うために剣を持ったなら、それに服う全ての罪は、目を逸らさずに被るべきだ」

 

1巻の記事作成忘れてたので、あわてて書いてます。

公式サイトのあらすじ見たら、大分詐欺っぽい感じで笑ってしまった。

あのあらすじ読んでからだと、序章の温度差にびっくりするのでは。

日本で高校生として過ごしている東雲冬夜。

 

しかし、それはあくまで仮の姿で……実は異国の騎士と言う経歴を持ち、主君の仇を探していた。

そんな彼が、仇の一人を打破したときに、手に入れた時計。それによって彼は、彼が知らなかった世界の裏側に足を踏み入れる事になる。

 

刻の黄昏。

普通の人には認識できない世界へ切り替わる現象。その中にはケ物やベイガンといった、人に仇なす存在が跋扈する世界。

まぁ、ベイガンのほうはそうそう出てこないみたいですが。それらの危機に対処している集団の一員と東雲は接触。

どんどんと深みにはまっていくわけですが。彼がいたから助けられた命もあるわけで。

 

復讐だけが生きがいと言う訳ではなく、普通に学校生活を過ごしているあたり、掴み切れないキャラですねぇ。

サクラメントと言う、強力な武器を所有していながら、常時所持せず不覚を取っている辺りもうちょっと危機意識を持て、と思わなくはない。
これからに期待って感じですが、2巻で面白さ増したと感じたので、このまま上がり調子で行ってほしい所です。


そして黄昏の終末世界2

ico_grade6_3

「……やはり、私たちは報いを受けるべきなのでしょうね」

「当然だ。なにもないでは済まされない。誰も、納得はできないのだ」

 

2年ぶりの新刊―。ちょい内容忘れてたので1巻も読み直してきました。

序章が、東雲が復讐に生きる男だっていう事を改めて突き付けられて、本編との温度差に震えた。

その内の1人は、罪の重さを自覚し、今わの際にあっても相手を気遣える持ち主だった。……そんな相手が、戦禍を生み出したというのが、辛いなぁ。

 

同じ作者さんの『異世界魔法は遅れてる!』と同じ世界。

水明が所属しているのと同じような、裏側で繰り広げられている戦い。それを認識できる人も少ないみたいですけどねー。

サクラメントと言う強力な武器を持ってなお、9位だっていうソード・オブ・ソードの4位につけてる初美の父上は一体何なんだ。

 

あと、後半でしれっと名前出てた「イブニングフォール」って水明だろ! 変なところで接点あるな。なにしてんだ彼。いや確かに『異世界魔法は~』の方でサクラメントの持ち主にあったことあるとか言ってましたが。

水明が辛くも撃退したっぽい『魔に堕ちた十人』を超える存在と謳われてるとか、ゼルヴァ―ナの騎士も凄まじいですね。よくもまぁ、それを敵に回そうと思ったものです。

 

仇の存在を探るため、御姫の吸精症を隠すためと言う目的があって、シスカ日本支社に協力する事になった東雲。

表向きの理由としては、御姫のためとか言っているせいで、こうよくある巻き込まれ主人公系のようになってますが。

刻の黄昏を知らなかっただけで、彼は地獄を見て戦争を経験している、歴戦の猛者なわけで。まぁ、社長たちからすれば幸運この上ない話ですよね。

戦力が足りないところに鬼札が加わったわけですし。

しかし東雲の言動は、危ういというか、正直喋りすぎじゃない? みたいな気もしますけど。

 

ゼルヴァ―ナの騎士であることを明かすつもりは当面なさそうで、自分のサクラメントも伏せようとしてますが……知識があることとか、明け透けすぎてちょっと笑ってしまった。

変にとぼけて説明パートが長引くより、サクサク進行してくれて助かりましたけど。

 

組織の実働部隊に、クラスメイトの古道いつきが居て。彼は突然チームに加わることになった東雲に対して不満を隠そうとせず、無茶な試しもやってましたが。

サクラメントを遣わず、魔術で誤魔化しているとはいえ、一般人居る場所で剣を奮うとか。若いなぁ、って感じがしました。終盤、新しい敵が現れた時には協力出来てて、今後が楽しみな状態にはなってました。

しかし古道の剣を知ってる恭介の謎は深まりました……

あと、あるキャラの秘密が表紙や挿絵でモロバレしてるのはちょいとどうなんだと思ったり。3巻はもうちょい早めに出てくれると嬉しいですねー。



異世界魔法は遅れてる!9

ico_grade6_3h

「行くんだ。君の理想を示すために。それがひいては、ぼくたちの正しさを証明することになる。自分の我が儘でしか動いていない神格なんて、全部吹っ飛ばしてきちゃいなさい」

 
2年ぶりの新刊。WEBの方では該当部分アップし終わってましたし、随分刊行まで間空いたなぁ、という印象。正直もうでないかと思ってた……ので、続いてくれたのは素直にうれしいですねー。

プロローグでは、瑞樹に憑依していた中身とアルシュナの会話。

当然のように使命を刷り込むとか書いてあって怖いなぁ。

水明の存在も能力もアルシュナが知り、警戒しているのがどう影響をするのか。

 

話題にあがっていた水明は、初美や異世界の女子たちと帰還。

消えた彼を探し回っていた弟子に叱られてましたが。それもまた少女だったわけで。

連れて帰ってきたのは全員女子だろう、と初美の父親に見抜かれてましたし。その時にぽろっと出てきた水明父のエピソードもまた凄まじいというか。

えーっと、八鍵家の宿命なんですかね、アレ。

 

水明に対する周囲からの評価には笑いますねぇ。

あれだけの事できるのに、中の下とか言ってやがったのか……

まぁ、彼の周囲を見ると彼以上の化け物がボロボロ出てくるので、物差し歪むのも無理はないとも思いますけど。

異世界組は地球の文化を満喫していて楽しそうでしたし、わりと息抜き回だった感じ。

水明の弟子も異世界に向かう事になって、戦力増強できましたしね。

……なんか最後、面倒そうなのに目を付けられて、厄介事も一緒に持って帰る事になりそうですけど。



異世界魔法は遅れてる!8

ico_grade6_3

「それで十分だろ? 術が効けば、無敵じゃなくなるんだ」

「そうそう。それにダメだったらまた違う手を考えればいいよ」

 

読んでたけど感想書いてなかった。

9巻、刊行予定が延期され続けてて、出るのかなぁって感じですが。

なろうの方での連載は不定期ながら続いているので、そちらを気長に待ちます。

 

序章は魔族側の会議模様。

これまでの雑兵を潰し、その力を集約した駒を作ったとか言ってて手段選ばないなぁ、ってところが怖い。

 

今回のポイントとしては、やはり勇者となった幼なじみに水明が身バレしたところでしょうか。

黎二と言いあいをしてましたが、まぁ、子供の喧嘩みたいな感じで険悪にならなかったのは何より。

途中妨害にあって遅れたものの初美たちが援軍に来て、一時的に戦力アップしてました。

息抜きの為のプールイベントで着想を得て、帰還の為の魔法陣を水明が完成させたりと、こっちはこっちで順調に進んでると思うんですがねぇ。

 

魔族たちが手を進めてるのは描写されてますし、普遍の使徒の思惑はいまだ不明なままで。

その調査の一環として勇者エリオットの救助の為にハドリアス公爵のところへ乗り込むことに。

一筋縄ではいかない相手とは思ってましたが、自ら所属を明かし、トリアの勇者すら連れ出してくるとは予想外。というか彼自身が普通に強いって情報は共有しておくべきだったのでは!?

まぁ、公爵も水明が真っ当に戦えること把握してなかったぽいので普遍の使徒側も情報共有できてませんでしたが。


異世界魔法は遅れてる!7

 ico_grade6_3

「青いな。持っている力とまるで釣り合わんくらい青い」

「……そういう連中の集まりの一人なんだよ俺は。そうあるからこそ俺は――」

――強くなったんだよ。

 

絵師が変更になったみたいですねー。

挿絵も入るようになって、中々いい感じです。

中二病を再発してしまった少女瑞樹は、イオ・クザミを名乗り、水明を翻弄します。

性格には瑞樹にとり付いた何者かが、そう演じているようですが……一体何を考えてそんなことをしているんだか。

 

連合で水明たちが対峙した勇者を狙う謎の連中の話。

レイジ達が自治州で遭遇した、強力な魔族の将軍の話。

それらを水明宅で情報共有するために、話し合っておりました。

途中で皇女が訪ねてきて、小さくなったレフィールをからかっていた場面は微笑ましくて笑えた。

 

帝国北部で魔族の侵攻が確認され、レイジは勇者として協力する事に。

周辺諸国は、帝国の戦力が削られるならばと様子見の構えを最初に見せていましたが……水明が悪巧みして、レイジの名前を使って協力を引っ張り出してましたね。

状況が状況なので水明も帝国側に助力する事になりましたが。かつてリリアナが名を連ねていた帝国の十二英傑が難癖をつけてきて。

 

勇者レイジはともかく、水明やミズキ、リリアナと言った面々が戦列に並ぶのが不満である、と。

故に、十二英傑と手合せして実力を測らせてもらう、と。

……もっとも、実力が疑われる三人の実力を正しく計りわだかまりを無くすのではなく、十二英傑ここにあり、と権威を示そうともくろんでいる時点でお里が知れるというか。

逆に蹴散らされたのは爽快でありました。えぇ。

 

そして魔族の軍勢と対峙する事になっていましたが。

そこに普遍の使徒がちょっかいをかけてきたり、水明が因縁のある相手と出くわしてたりしていました。

魔族側の攻めがやたら単調に思えたのは、あちら側にも思惑があったからとのことですが。

勇者を攫おうとしたかと思ったら、一時共闘して魔族を蹴散らす、普遍の使徒たちの思惑がさっぱりわかりませんな……。


異世界魔法は遅れてる! 6

ico_grade6_3

「とんでもないぜアンタは。俺はこれまでアンタ以上に戦いに純粋なヤツを見たことない」

「この上ないとは嬉しい言葉だ。これまで腕を磨いてきた甲斐があるというもの」

 

冒頭は、水明の過去。

生前の父親との語らいが描かれています。……語らいと言うには、話題物騒ですけどね。

危険が感知されたから戦いに行くぞ、って話ですし。

ただそこで、父から指摘がされていましたが。水明、位階が低いとか色々言ってましたが……実力は、相応にあるみたいですね。

 

増長しないように本来与えられるものを保留していただけとか。

慢心せぬようあまり褒めることをせず、周囲が超人ばかりだという説明をせず、魔術以外の生活にも触れさせた。

それ故に、水明は自身の力量を正確に測れぬ慎重さ、というか臆病さを見につけてしまっているとかなんとか。それを踏まえても水明以上の存在もいるのに間違いはないって言うんだから、魔術師って……。

 

そして現実に舞台は移り。

水明と初美の前にたった竜人のインルー。

彼は、勇者である初美を連れて行くと。意志など関係なく連れていい「使う」と語る。

それを認められない、と水明は戦うわけですが……魔族の将軍クラスと相対してもなんとかいなしてきた彼が、こっちの世界でここまでコテンパンに負けるのも珍しいというか。

本当この世界、勇者なんて呼ばなくても魔族どうにかできたんじゃないかって実力者が転がってますよね。

 

一方英雄の残したアイテムを見に行った黎二達の方でもイベントが。

まさか瑞樹に反応してくるとは。彼女の黒歴史が暴かれて、痛々しい。

現代魔術師として見過ごせない事態も発生したりしてますねぇ。

ハドリアスがエリオットに関わってきたり、この世界の闇は深い……。


異世界魔法は遅れてる!5

ico_grade6_3

「道中、あの男に出会った時にはお気を付けを。イルザール閣下ならば相性がよろしいでしょうが、あの男は夢を砕かぬ限り何度でも立ち上がる、そんな男だ。決して変えることのできない無慈悲な現実を示さなければ、私の二の舞になりましょう」

 

帰還の術を探し、英傑召喚の儀の手がかりを求めサーディアス連合を訪れた水明たち。

連合は剣士が優遇されている土地柄のようで。

そこで召喚された勇者も、かなりの腕を持つ剣士だという話が。

……ここで水明の知り合いが出てくるのか、という。彼が巻き込まれたのも偶然と言い切れない感じがしますね。

彼女は彼女で、召喚時に事故があったのか記憶を失っている状態でまたややこしくなってますが。

 

前回裏側で動いていたローミオンの元同士たち。

シスターたちは、勇者の力を欲しているようで協力を拒んだ勇者の意識を奪い連れてくる、なんて真似もしているようで。

キャラクター的に嫌いじゃないですけど、この手法はちょっと賛同は出来ないかなぁ。

本人たちは自分が裏社会側、世の闇に属することを受け入れて、覚悟も決めているようですが。

 

魔族サイドの事情も描かれてましたが……

あっちはあっちで油断ならないというか、なんか水明の情報だた漏れというか――絶対過去戦ったことのある手合いですよね。

まず間違いなく、彼がかつて『世界で一番クソな敵』の手助けがあったために「倒せた」相手だと思いますが……滅ぼしたはずの敵がこっち側にいるとか謎が多いな。

 

記憶喪失の幼馴染を気遣う水明。

魔族との先端が開かれ、彼女が孤立したという情報を聞いた後、魔術で敵軍を蹴散らして進むとかまた派手なことをしてますが。

連合に来た目的だった遺跡を見て、情報を得られたからまぁ損はしてないのか。

魔族の将軍を蹴散らした後に、さらに厄介な敵が出たあたりを踏まえると差し引きで大損のような気もしますがねー。


異世界魔法は遅れてる! 4

 ico_grade6_3

「――いいだろう。俺も名乗ろうじゃないかお姫様。俺は結社が魔術の輩、魔術師、八鍵水明」

 

リリアナを取り逃がし、水明も痛手を負ったので治療に時間をとられすぐに追いかけられず。

その間にリリアナが重要参考人として手配されたり、帝国の皇女に呼び出されたりとイベント盛りだくさん。

……水明はホント厄介ごとに好かれてるといいますか。

 

黎二たちも帝国を訪れて、そこで水明と鉢合わせ。

思ったよりも早かったというか。

このまま別行動のままそれぞれの道が重ならないことも考えていたので、ちょっと意外。

お姫様の方が何か隠しているのは察していましたが……予想以上に武闘派だったよ、あの人……

 

事件の真犯人を捕え、リリアナの安全も確保した。

けれど、水明たちがあずかり知らぬところで暗躍している怪しげな勢力があって。

女神が理不尽だという主張にはまぁ、納得できるものがあります。

ただまぁ、女神は信用できないからって、それに対抗する戦力に信用を置けるかって言うのも微妙なところで。

まだ不透明な部分が多いですが、もし水明たちの敵となるなら、かなり厄介な相手になりそうですなー。七剣の一人抱え込んでましたし。どうなるやら。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ