気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

氷結鏡界のエデン

氷結鏡界のエデン13 楽園現奏―エデン・コード―

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「さっきの楽園の話をしましょう。愛とは、想い人と共に同じ道を歩み続けること。ならば、楽園とはすなわち、その道のつながる未来以外に何があるでしょう」
「…………」
「シェルティス、あなたは帰る場所がある。だから私はさっき、あなたがとっくに楽園をみつけていると言ったんですよ」 


氷結鏡界のエデン、完結。
終わってしまったなー、という感じがします。
面白かったですけど、イリスと同じでもう1冊くらい書いてもよかったんですよ、みたいな空気が。
それぞれに見せ場があって、楽しかったんですが、怒涛の展開過ぎて、ちょっと物足りないというか。 
もう少しじっくり書いてくれてもいいんですよ、みたいな。
最初からこんなこと言っていますが、さすがの大団円、という感じで、楽しく読みましたよ。

ユミィとイグニドの対峙。
もう一人のユミィとして、三年前の、今ではイグニドしか知らない事件。
言われてみればその通りですよね。
ユミィとシェルティスの付き合いの深さから言って、そういう行動をとるのは、間違いではない。
そこが分岐になってしまったというだけで。

巫女であるユミィ。異篇卿となったユミエル。
実像と虚像。
二人の対峙は、避けられぬものであったし、必要であったんでしょう。
「わたしだってユミィだもん」と彼女は言いましたが。
シェルティスを助けたいのか、信じるのか。
最奥でエデン・コードを発動させるというのはシェルティスの独断みたいなものでしたが。
ここでユミィが知ったことで、独りよがりの選択ではなく、二人での約束とできたのはよかったですかね。

あちこちで、描かれている戦場。
巫女と千年獅の第1位は予想通りだったんですけど、その二人が健在なのはなんでなんだろう。
特に、千年獅の剣帝さんは、いつ浮遊大陸に戻ってきたんだろう。
アルビレオの料理長もなんか普通に救援やってましたが、先代の千年獅がなんで料理人やってるんだ……
ユメルダ教官が普通に強かったですね。

あと、ツァリについて少し触れられていましたけど。
ユトが現在の姿で、ツァリが未来なんですね。一つの時間軸上に現在と未来が同時に存在しているそうですが。
てっきり、現在と過去が重なっているんだと思っていましたよ。
ツァリがらみでいえば、紗音も謎な存在だよなぁ。
色々と知っているようですし、「向かった世界が判明した」っていう言葉からしても謎度高まっているというか。
 
イグニドも、つらい戦いをしていましたよね。
素性を明かせず、かつての仲間とも道をたがえて、シェルティスのために。
それでも異篇卿という場所を得ていたのはよかったですねー。
一人で戦っている場面に、応援として駆けつけるという展開は熱かった。
……あれ、マハさんいますね。てっきりあそこで、死んでしまったものかと思っていましたけど。
ちゃんと救いを得られたようでよかったです。

シェルティスとアマリリスの会話も興味深いですねー。
細音ワールドの根幹が少し明かされた感じ?
沁力、名詠式、魔笛、旧約召喚……これらは、並列する世界ごとに呼び名が違う、セラの波長を利用したものであるそうで。
……セラ、結構重要な人物だったんですね。 

来月には完全新作も予定されてるようです。
謳い文句を見るに、ついにネクサスが関係してくる世界の話ですかねー。
これまでのシリーズで、ちらほらと名前は出てきていましたが、どんな世界なんでしょうか。
今から楽しみです。


氷結鏡界のエデン 4

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「だからお願い 決して焦ったり一人で無茶しないで」
「一人で頑張ろうとしないで」

帯にマハの名前載っていますけど・・
前半は、浮遊島の調査を終えるまでですし、そのあとにしたって華宮に幽幻種の調査を依頼したりがメイン。
マハほとんど出番ないんですけど。これ、次の巻に付けるべき文句じゃないんだろうか。

無人島で発見した、研究所。
コケなどで見つかりにくいように偽装されている。
領空図にも載っていない島でなにをやっていたのか、とレオンたちは調査に踏み込みます。
ユトが、隠し扉を見つけたりしていますけど。
なにをしているんだか・・・今更ながらに、ユトはここでフラフラしていていいのかと思いますがね。

レオンは力技で機械兵倒してますけど、千年獅、怖いな・・・
見舞いに来てるのに、剣持ってるあたり流石ですよね。
日常場面の描写はいいと思うんですけど、なんか戦闘シーンが今ひとつ盛り上がらないなぁ。
モニカの武器のギミックとかの描かれ方はいいと思うんですけど。

 
 

氷結鏡界のエデン12 浮遊大陸―オービエ・クレア―

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自分自身のために剣を振るうのは一度きりであると。それに敗れた以上、もう兄を超えるために勝利を求めることはない。
「ならばお前が俺に挑む目的は――」
「巫女の前で千年獅は二度負けない。それ以上の理由は俺にない!」

過去編だった「イリス」が完結し、「エデン」もクライマックスですね。
氷結鏡界の鍵を奪われ、機能しなくなった。
幽幻種の侵攻も間際。サラは精鋭による追撃と、大陸全土の防衛戦を行う決断を下す。

全ての巫女と千年獅は、エデンへと侵攻し、異篇卿と相対する。
…この段階になっても、第一位を出し渋ろうとは。あと、あらすじだと皇姫サラが率いて進行しているよな風情ですけど、サラ、大陸に残ってるよね。ツァリも。
まぁ、防衛も重要な役で、練護士筆頭のイシュタルとかも大陸防衛側なんですけどね。
クライマックスに向けて盛り上がりつつあるのは分かるんですけど、明かされていない謎もあって、これ後1冊で本当にまとまるのかなぁ、という不安も少しあって、個人的に盛り上がり切れなかった。

いや、本編自体は良質なんですけどね。
千年獅と異篇卿それぞれの因縁と再び相対したり、各々が譲れぬ主張、信念をもって戦いに臨んているあたりとかが。
ただ、微妙に戦いの相手が代わっているんですよね。以前の因縁の時とは。ナタラーシャさんとはてっきり第九のヒューイックが相対するもんだと思っていましたよ。ちょっと予想外のマッチングで驚いた。

ヴァイエルも、皮肉っぽいキャラで、数合わせかと思いきや、今回結構格好良かったし。
ゼアドールも無骨ながら、マハとしっかり相対していたし。それで、ゼアドールの扱いについて、切れたヒューイックはなんだかんだで結構いいやつですよね。
マハは、辛い目にばかり合ってきているようだったから、最後に救いがあって欲しかったかなぁ。ゼアドールと出会えたことが彼女にとってはそうだったのかもしれないけれど。


異篇卿さん、結構好き勝手二つ名つけてるんですね。
ベルトマーの鈍色が銃弾のことかと思いきや、攻撃技術に関することで。
アルマデルの白銀が鋭い剣閃のこと……ではなく、実はアレのことだったり。
一応色で統一しようっていう心意気だけはあったようです。うん。

ただ、異篇卿側の『楽園幻想』についてわからないところが多い。
イグニドの目的というか、ユミィが二人という状況の謎の説明もまだだし。

あと個人的に気になっている点はいくつかあるんですが、本筋というよりは脇の話なんですけどね。
元メイメルの千年獅らしい、料理長がなぜ奇抜な料理提供する店なんかやっているのか。しかも武器を店内においていても店員もやけにでかい包丁だなみたいな認識になっているとか微妙に洗脳されてる。慣れって怖い。
第一のゼアドールと第九のヒューイックが参戦したのに、第七さんは来なかったんですね。あの人の武器なんなのか地味に気になっていたのに。
イリスのおわりで触れられていなかった、いいんちょとシィってどうなってるんですかねぇ。戦い終わると出てきたりするんだろうか。

最終巻の13巻は3月の発売予定。
そしてどうやら、新作も準備が進んでいるようで、楽しみですね。
個人的にはツァリ絡みの、『赤き大樹』? ネクサスでしたっけ? そっちの方に絡む話だと嬉しいですねー。どーなるんでしょ。まぁ、好きな作家さんなんで、普通に追いかける予定ですが。
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ちゃか

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