気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

池崎数也

世知辛異世界転生記

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「――さて、そんなあなたは一体何にお金を使うのかしら?」

 

WEB未読。

タイトルから分かる通り、転生モノです。チートで無双とは程遠い、世知辛い世界ですけれど。

農奴の両親の間に生まれた奴隷階級。さらに両親は、厳しさに負けて早逝というスタート。

何が悪いと言われれば、生まれた場所と世界が悪いという感じで……彼自身に責がない部分で、始まりから重く暗いので万人受けはしなそう。

 

幸せになってほしいなぁ、と見守る心境で読んでましたが、一歩どころか半歩進めるかも怪しい状況が続いて、メンタルに来る。ただ、文章は好みにあって、スラスラ読めましたね。

 

幼少期から日本人として生きた記憶を持っていたため、適度に力を抜きつつ、こき使われ続けた。

時にサボりを見つかり、折檻されたようですが、それでも生き……なんとか成人年齢まで命を繋いだ。

しかし成人になると税負担が重いので、他所の鉱山へ奴隷として売却される事になって。馬車に揺られていたら、その馬車が魔物に襲われる。

 

波乱万丈で、どの場面で死んでてもおかしくないですけれど、辛くも命を拾って都市までたどり着いたけれど、縁も金もない逃亡奴隷を救ってくれる聖人はおらず、すげなく追い払われる羽目に。

ただ、その近くにある主人公と同じような境遇の人の共同体、ラヴァル廃棄街になんとか潜り込んで、そこでようやくこの世界で初めて、優しさに触れることとなります。

前世の知識があるせいで、振る舞いや言葉遣いが農奴にしてはおかしいと危ぶまれたり、『廃棄街』特有の事情を呑み込めなかったり、世知辛い要素に終わりはありませんけどね……。

 

廃棄街の冒険者として、魔物への警戒を仕事として。お金を得て。

これまでより、よっぽど人間らしい生活をして。それでも危険が向こうからやってくるんだから、この世界は鬼だ。

チートはないけれど、妙な働きを見せる勘だったり、追い込まれた時に見せる戦いぶりだったり、謎はありますが。少しでもいい暮らし出来るといいなぁ。


創世のエブリオットシード 平和の守護者 1

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「無能な上官は部下を殺す。しかし、無能な部下は上官もろとも他の仲間をも殺す。長谷川、おまえの独断による行動の結果が、今の河原崎の姿だ」
(略)
「河原崎は最善を尽くしたのだろう。だが、おまえはどうだ? 最善を尽くしたのか?」


小説家になろうの書籍化作品。
WEB版は既読です。
「ES能力者」という超能力者が登場したことで、我々の知る歴史の流れから外れた世界が舞台。
「進化の種」に適合したものが、ES能力者となり、特殊な力を発現できるようになる。
ES能力者は加齢が遅くなり、習熟したES能力者は空を飛ぶことすら可能にするという。
主人公、河原崎博孝は、その事実にこれ以上ないほど惹かれていて。
自分がそれを体験できるかもしれない、と心を躍らせていた。

そして彼は見事に進化の種に適合し、ES能力者を育てる訓練校へ入ることになった。
この作品のポイントは、能力が個々人で違うものとかではなくて、共通のスキルである点でしょうか。
攻撃型、防御型、支援型と万能型。
それぞれのタイプによって、使用しやすい能力とかに差は生じますが、基本的な技能については、訓練で身に着けることができる。
能力モノだと、それぞれに別の能力発現して、たいてい誰かが能力無効化とか出るんだよなぁ、とか思うと、しっかりと技術体系が組み立てられているのは好感触。

訓練校を中心に話は進んでいきます。
しかし、教官が今のところ一番ヒロインしている説。
WEBの方でのレビューでもメインヒロイン扱いだから仕方ないか。
主人公の能力発現まで時間がかかりますが、それでも腐らず努力する博孝の姿勢は好ましいものですね。
書籍化による修正は今のところそんなに多くない感じですが、これから分岐したりするんだろうか。
原作の方は訓練校編が終了して、新章に入っているので、日々楽しみです。
更新も結構なペースでやってくれていて、もういうことありません。


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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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