気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

涼暮皐

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!

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「……みたいだな。そうなんだよ、こころ。僕は忘れ物をしてるんだ」

(略)

「忘れものなら、取りにいかなくてはいけませんね」

 

1巻読了後に、2巻プロローグを読んだっきりでした。

いや、発売前の宣伝で試し読み企画をやってたのは知ってたんですけど、読もう読もうと思ってるうちに発売日になってしまったんですよね。

読み始めて速攻で読了。涼暮先生の文章好きだなぁ。

ちなみに、日付変わってすぐ読む用にBOOKWALKERで購入して、特典目当てでアニメイトにも行きました。紙と電子で2冊買いだ……

 

灯火が星の涙に願った出来事が無事に解決し、戻って来た日常を謳歌できるかと思いきや。

翌朝からもう次の星の涙に遭遇するんだから、伊織もツキが凄いというかなんというか。

読み進めて行くにつれ、今回の遭遇もまた必然だったと分かるんですけどね……

 

表紙も飾った今回のヒロイン、天ヶ瀬まなつ。

1巻で灯火を探しに行った時に遭遇した、彼女の友人らしき子。

朝出くわすなり伊織は洗脳されて……「まなつは恋人だ」と思い込んでしまう。

衝撃を受けて獣性言語を喋る灯火ちゃん、ヒロイン力よりマスコット力の方が強いのでは……『自分より強い奴に会いに行く』じゃないんだよなぁ。

 

灯火ちゃんが浮かれて面白枠に寄ってるのを抜きにしても、まなつが普通に強いんですけどね。目力とか、色々と。

しかしまぁ、わざわざ名前を出していた辺り何かあるかとは思っていましたけど、予想以上の爆弾持ってたね、と言いますか。

全部読んでからサブタイトルを見ると破壊力が凄い。担当さんの仕事だそうで、お見事です。

 

新キャラの女子小学生、こころちゃんもいいキャラしてて好き。

人の心がないと言われ続けた結果、2巻で「人の心(物理)」として具現化するとは思いもしなかった。

一風変わった思考回路をしている子ですが、「忘れもの」の下りとかが特に気に入ってます。

 

あとは、1章にて伊織の毎週水曜日ある用事についても描かれましたが。

どれだけ背負ってるんだ、伊織は。あそこまで行くともう呪いの類に思えてきます。

いやまぁ、星の涙なんて存在自体、解明できないオカルトですけどね……。

謎と言えば、ナナさん一体何者なんでしょうね本当。登場してないのに存在感はバリバリにあるし、なんなら嫌いじゃないですけど、不気味ではある。

というか、まなつが星の涙を拾いに行ったことを知っている人物に心当たりしかないんですが。おいおいあのキャラも星の涙持ってるんかい。一度疑い始めると、全てが伏線に見えて来て怖い。

 

まなつが何を想って星の涙を使い、伊織に影響を及ぼしているのか。

彼が気付けていなかったこととはなにか。考えて考えて、最終的に答えに辿り着いている辺りは素晴らしい。ちょっと遠回りもしてましたけど、人間味あって良いです。

 

描写されてなかった過去回想を挟むことで、強度を増してくるのが凄いですね。

実は、かつて2人は出会っていた。

その時はまなつが偽名を使ったりしたこともあって、伊織が連想し辛くなっていたようですけど。あの時伊織に助けられたから。恩人だから。だから……星の涙に願ったのだ。

不器用にも程があるとは思いますし、星の涙なんて怪しいものに手を出したのはいただけませんが。その想いまで間違ってるとは言いたくない。

このまま、まなつちゃんがヒロインでもいいんじゃないですかね(洗脳済)。

 

どのキャラも個性的で好きと言うのが大前提なんですが。

灯火ちゃんよりまなつちゃんの方が好きですねー。BOOKWALKER特典で玲夏が見たようなクレバーな灯火ちゃんとか気に入ってるんですが。

でも、出番少ないですけど、一番好きなのは小織なんですよね。アニメイト特典が小織視点と聞いて、思わず買ってしまった。彼女の内面描写が新鮮で良かったですね。
今回のラスト的に次の巻が楽しみですけど怖くて仕方がない。



今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります

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「……せんぱい。笑えません」

 

安心安定の、涼暮皐先生のラブコメ。

つまり、心が痛いってわけですよ!! どうしてこういうことするの……

しっかり面白かったですけど、所々に人の心があるようなないような……揺さぶられる感じ。すくなくとも容赦はない。

 

舞台となる街には『星の涙』という都市伝説が存在した。

七年前に降り注いだ、七つの流れ星。

不思議な力を有したその石を使えば、無くしてしまった一番大事なものを取り戻せる。

ただし――2番目に大事なものと引き換えに。

それにあやかったアクセサリー作って売っているところもあって、結構広まっている話みたいですねー。

 

『氷点下男』の異名を持ち、学内で浮いている2年生の冬月伊織。

彼は不定期に、郊外にある公園に足を運んでいた。そこは一番星が綺麗に見える場所。

最も伊織は星を見に行っているわけでもなく……ある夜に、幼馴染の妹と再会した。

彼女の姉とは友人だったが、妹はそうでもなく。年を重ねて疎遠になっていて、同じ高校に進学していたことすら知らなかった。

 

不意の再会の翌日から、幼馴染の妹――双原灯火は、伊織に付きまとい始めた。

昼食を一緒に取ろうとしたり、デートに誘って来たり。彼女が別に自分を好きでもなく、思惑があることを承知の上で、伊織は交流を続けていますが。

致命的なまでに不器用なだけで、割と付き合いいいですよね伊織。でも、自分の過ちを知っているのもあって、ある一線からは譲らない頑固さも見えて、正道の主人公ではないけど、割と好き。

 

序盤はまだラブコメの皮をかぶっていましたけど、途中から隠す気もなくなった感。

余談ですが、今作を試し読みで2章まで読んだ時の感想は「絶対に地獄に引きずりこんでやるという気概を感じる」でした。

文章の合間から「不穏」が漂っているんですよね……三章なんかは、章のタイトルからしてアレでしたし。

 

伊織が過去にしでかしたこと。灯火が願おうとしていたこと。

さらには、Twitterでのキャラ紹介でノーコメントを通されていた伊織の友人であった「陽星」のこと。

手を変え品を変え、よくもまぁここまで厄をお出しできるなと正直震えましたよ私は。

今回起きた異変はなんとか無事に収まってましたが……陽星の問題とか、大きな爆弾にしか思えず今から先が怖い。

 

読了後にタイトルと帯文を見るに、人の心はないのでは……疑惑が募りますが。

作品としては、冒頭でも述べたようにしっかり面白かったです。

カクヨムで2巻プロローグを公開するという、面白い試みもやっていて、とりあえず続きが出る雰囲気なので楽しみではあります。

プロローグも読んだうえでの一言で、今回の感想記事を締めたいと思います。

 

「どうしてこういうことするの?」


失恋文庫 書き下ろし失恋小説アンソロジー

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サークル「ビッグ・ラグーン」よりC96で頒布された『失恋文庫』。

好評につき完売したため、重版&電子化が予定されているそうです。

会場で無事購入し、読了したんですが……タイトルに在る通り「失恋」がテーマのアンソロジーなんですよ。

(19/9/19追記)bookwalkerにて電子版配信が始まったようです。コチラ

で、ラノベ作家としてお名前を聞いたことのある方々が、本気で「失恋」を書いているわけで。ゴリゴリとメンタルが削られていきます。

全編、それぞれに面白いです。良質なアンソロジーで、テーマに誠実なのは間違いないです。ですが読んでいる最中「誰がここまでやれと言った」みたいな気持ちも沸きましたし、リアルに胃が痛かった。濃度が濃い。用法用量を守ってお読みください。

読むだけでここまで体力使う作品も中々ない。編集の御二方は本当にお疲れ様でした。

 

一番好きなのは子子子子子子子先生の『シラノが想いを告げる時』、次点でしめさば先生の『独り占め。』。失恋パワーがあったのは北山結莉先生の『ずっと一緒な君と僕』と涼暮皐先生の『虚無・A』ですかね……

以下、作品ごとの感想を書きます。ネタバレあるのでご注意を。タイトルは掲載順・敬称略です。


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死にゆく騎士と、ただしい世界の壊しかた

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「は、はか、謀ったんですか、わたしを……!?」

 

最愛の女性の命と引き換えに生き延びてしまったラミ。

偶々立ち寄った街で彼は、エイネの後輩である神子シトリーと出会う。

彼女は、神子としてのスペックはあれど、それを使いこなせていなかったため……ラミを師と仰ぎその教えを受けることに。

しかしまぁ、このシトリー神子として選ばれたスペックあるのに概ねポンコツというか。朗らか脳筋ガールというか。

 

作中で師と競争して、女子力の勝利だと叫んでましたが。女子力とはと聞かれて、

「それはもう体力腕力脚力その他諸々の総合力ですよ、師匠!」

「完全に物理じゃねえか……」

と言われるくらいには筋力に全振りというか。初代神子を、これが神子で本当にいいんですかと問い詰めたい気分。

 

まぁ、ラミが「救世を諦めさせようとしている」のに対し「絶対にあきらめない」と分かっているシトリーという組み合わせはアリだったのでは。
シトリーが間に居るおかげで、アウリも話を聞いてくれてる部分あるでしょうし。

簡単に真意を語らないラミが最初にアウリと出会ってたら……戦争になってたろ……

いやアウリもアウリで、あの詠唱は卑怯というか。彼女もかなりひねくれてる感じがしてますけどね。


滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた

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「うん。できるよ、私には」

「なぜ?」

「――だって私にはラミがいるから」

 

騎士となった少年と、神子であった少女の旅のお話。

その果てに、少年が最愛の少女を喪う物語です。

もう発売前から公式がツイッターで暴露してたし、帯裏でも書いてあるし、なんなら開幕から20P位のところで、少女――エイネが死ぬことは明らかにされていたんですよ。

判っていたのに、彼女が喪われてしまったことが、とても辛くて悲しい。

これを愛と希望の物語というあたり、作者さんに人の心がないという話がツイッターで出てくるのにもうなずいてしまうな……

 

いや、作品としては文句抜きに面白かったですよ。

ラミとエイネは、お互いが居たからこそ、今まで努力を続けてこられた。

守護十三騎という特別な地位になるまで研鑽し、使命を果たすための旅に出て。

それまで積み重ねてきたものを想えば、最後の戦いでラミは退かないし、あの状況になったらエイネは間違いなくああするんでしょう。

これまでをしっかり描いた後の、別離は本当に卑怯ですよね……あー、面白いけど、もうラミとエイネの旅を見られないのかと思うと惜しくて仕方ない。

 

この喪失の果てにラミがどんな果てを目指すのか気になって、読了してからすぐナンバリング1巻を手に取りましたよ、えぇ。

同時発売に感謝。そして、ナンバリング2以降も出てくれるとすごく嬉しいんですけど、どうなりますかね。




 

◇おまけ

しかし作者さんは、主人公たちの道行きを妨害する相手に「世界を救う」という目的を与えないといけないという誓約でも課しているのだろうか。

この命数世界しかり、セブンスターズや、やりなおし英雄でも、こちら側が間違っているという事を突き付けてきますよね。

そうした葛藤、美味しいですけどね。展開的に。

後、作者さん的に、絶対ワーツは裏切ってくるだろうと思ってたのにそんなことはなかった。途中のモブは信じるな……

やりなおし英雄の教育日誌3

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「殺す気はないよ。殺したくもない」

「なら、」

「だから言っておこう。殺されないでくれよ、と」

 

灰色の魔女。

アキを過去に送ったと思しき相手。

リューリから『魔女に会いに行け』と言われたこともあり、捜索に行こうとしてましたが……学院長から許可が下りず。

そうしたら、向こうの方からやってくるって言うんだから、ひねくれ者というか。

 

彼女は、救世衆に世界を救ってもらわなければ困ると言い。

二代目を鍛えてやろうといって、イフリアとソニカを攫っていって。

それをアキ達が追いかけたりと、予想外の状況に転がっていきますなー。

殺す気で襲うから、殺されないでくれとか無茶苦茶いうなぁ、この魔女。

 

色々と情報が出てきて、正直よくわからない部分もあるんですが。

過去は確定情報だから改変できない、と言いつつアキが送り込まれてるのはどういうか絡繰りだ?

アミという存在が今なお説明できずに謎として残っていて、不気味ですねぇ。いつか必ず爆発する爆弾、って感じがしてならない。

やりなおし英雄の教育日誌 3 (HJ文庫)
涼暮 皐
ホビージャパン
2018-07-31


オカルトギア・オーバードライブ

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「だろうよ。そら、哲学の時間だぜ、ハードボイルド。――お前は、なんのために生きている? それを見つけられない限り――止まっている限り、死ぬことすらできねえぞ」

 

時計塔の都市、クロノスエンド。

時計のように12の区画に分割された高層都市で、特殊な『時計』を用いた加速術式が存在していた。

本来なら専門家でしか持ちえないソレですが――非正規の所持者、もぐりの職人なんかも増えているようで。

 

主人公もそんな非正規の時計持ちで。

かつては正規の職員として時計を持っていたが諸事情で離れ、今は何でも屋をしてましたが……

ある日、地下組織に属する少女から、個人的な依頼を受けて欲しいと持ち掛けられて。

そこから色々と厄介事に踏み込んでいくわけですが。

 

少女の事情に巻き込まれたというよりは、足を止めていた主人公の時間が少女と出会った事で動き始めたという方が正しいでしょうか。

加速時計という、頂上の力を持ちながら自分の生きる時間はままならない、ってあたりは皮肉が聞いてると思いましたけど。

主人公の友人、ロルフの哲学が中々好みでした。



やりなおし英雄の教育日誌2

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「大丈夫だよ。――大丈夫だ、イフリア」

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「――だって俺は、お前が強いって知ってるから。お前の強さを、俺は知ってる」

 

アキは、かつての仲間の戦いぶりを覚えている。

彼らの辿ったある程度の道筋、到達点を知っている。それを活かして、効率的な指導を続けていたわけですが。

そこに、アキの知らない救世衆としてリューリという少女が登場。

 

彼女はアキの事を知っているそぶりを見せ、アキの知らない武器を持ち、不審な行動をとって。

そしてアキの知っていた最後の救世衆は、立ち位置を変えてこの世界に存在して。

こういったやり直し系の話だと、主人公の行いによってどんどんと齟齬が生じるものですが、アキ自身は思い当たるところもなく結構混乱していた模様。

 

リューリやかつての仲間ロクサディムの事ばかり考えているわけにもいかず。

イフリアが突如昏睡状態になるトラブルが発生。

彼女が抱えていた、アキも知らなかった事情。中々に重いというか、こんなものを抱えてなお彼女は救世科にいたのか、と感嘆してしまいました。

 

アキも、一度失敗しただけではなく、今回みたいにしっかり指導してくれる環境に恵まれなかった部分もあり、かつての仲間の全てを知っているわけではないんですよね。

かつての自分のポジションにいるアミにも秘密はあるでしょうし、バッドエンド回避は中々一筋縄ではいかなそうです。

ロクサディムが存在しない筈の武器を持っている事とか、気になる情報が増えるばかりですねぇ。

今回の騒動の中でアキがイフリアに自分には秘密があると認め、知りたければ後で教えてやるとか言ってましたが、その辺の情報開示回はまだかなぁ。


やりなおし英雄の教育日誌 2 (HJ文庫)
涼暮 皐
ホビージャパン
2017-12-29

やりなおし英雄の教育日誌

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「――だから私は、アキ先生を信じることにしました」

 

魔界から侵略を受けている世界。

アキは仲間と共に魔族との決戦に挑むも……敗北。

滅びゆく世界からアキはある魔女の協力を得て過去へ帰還。

バッドエンドを回避しようと、かつての仲間を鍛える教師となることに。

 

自分が失ってしまった、自分の事を知らない仲間たち。

寂寞を胸に抱え、癒えることない傷から血を流しながらも、一歩ずつ前に進んでいく……

そんな展開になりそうな、状況ですが。

いざ過去に戻ってみれば、かつての自分が居たポジションには謎の少女が居るし、かつての仲間たちは協調性皆無で連日騒動を起こすし。

土下座が上手くなり、給料がどんどん減り、当初の予定よりも大分別の方向で胃の痛さを覚える事になろうとは。

 

才能はある。けれど、まだ開花しきっていない蕾である彼女たち救世科。

かつての時間軸では、学院が襲撃され未熟なまま放り出されたこともあるようですが、そうした困難に対抗するべく、色々と手を打っています。

過去に戻ったことで、救世科としての資質を失おうとも、悲劇を回避したいと準備しているアキは十分救世科の一員なのでは。

教師という枠であっても、彼らに一番近いのは確かでしょう。

アキの行動により過去とは違う流れになっている部分もあり、悩みは尽きそうにありませんが、この時間軸では救世科の面々が無事に帰ってきてほしいものです。

やりなおし英雄の教育日誌 (HJ文庫)
涼暮 皐
ホビージャパン
2017-08-31


セブンスターズの印刻使い 3

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「意味なんてない。ただ俺はお前に言うだけだ。それでも俺は、お前を助けてやれるんだと。――お前がそれを求めてくれれば、俺はそれにこたえられるんだと」

(略)

「俺がお前を騙してやる。だからピトス、お前は、安心して俺に騙されろ」

 

タラス迷宮編、決着巻。

書籍化に当たって「火星」さんがちょっかいかけてくるシーンが追加されていたり、中々楽しかったです。

アスタがピトスと決闘する場面とか、結構好きなんですよね。

戦いに入るまでの前口上とか。あれを見ると魔術師が格好つけというのがよくわかる。

 

迷宮の奥には、アスタの師匠。時間の魔法使いがいて。

メロが先行して、彼と対峙していましたが。天災と呼ばれる彼女であっても、遊び相手にすらならないレベル。

この世界において魔術師の位階は、如何に多くの魔術を上手く使えるかで決まるので、位階高いからって必ずしも強いわけじゃないんですが。

 

流石に魔法使いは別格ですな。しかし、本人居ないところでアスタはかなりボロクソに言われております。

仮にも主人公なのに……そろそろ「趣味:吐血」とかになりそうな主人公ですけど。

なにしろWEB版で描かれた過去のエピソードで、呪われる前から骨折したり吐血したりしてるのが明らかになったからな……哀れな。

 

そして最後に、今後重要な位置にたつ少女がアスタを訪れて。

魔競祭も近づいてますし、今後の展開が楽しみですねー。書籍版の加筆もいい感じですし、このまま続いていってほしい所。

セブンスターズの印刻使い3 (HJ文庫)
涼暮 皐
ホビージャパン
2016-04-28
 

 

プロフィール

ちゃか

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