気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

混沌の夜明け

ソード・ワールド・ノベル 混沌の夜明けⅣ

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「あの男が戦ったのなら、俺も戦おう。あの男がしたことを無駄にはできん」

 

混沌の地を描くノベライズ、完結巻。

現地の氏族エリアラの協力により、安全な土地を確保する事が出来たプライア達。

けれど、平穏な日々は遠く――「混沌」と呼ばれるこの地の災いが降りかかって。

 

手から酸を出す、など人間離れした能力を発揮する彼らによって騎士にも犠牲者が出て。

「混沌」によって村を滅ぼされ、彼らの奴隷のように使役されている者もいて。

様々な理由で氏族を追われた「はぐれ者」故に、氏族に助けは求められない。

けれど、そうした柵がないプライア達ならば、と助けを求められたりもしていましたが。

 

巡り合わせによって、殺し殺される展開。

エイクが混沌に落ちた相手とした「そうだよな。あんんた、俺を殺したいか?」「殺したくはない」という会話が切ない。

スタート地点からは想像できなかったところに連れてきてくれた、良いストーリーだったと思います。



ソード・ワールド・ノベル 混沌の夜明けⅢ

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「こんなことをすれば、あなたの運命は大きく変わりましょう。二度と故郷の地を踏むことは、おそらくかなわなくなります」

「わかっています」

 

魔法使いが死に、女盗賊も砦を去って。

さらには囚人たちの反抗があって……始まりが始まりゆえに仕方がないともいえますが、彼らを押さえつける人員が致命的に不足してるんですよね……

 

不幸にも川に流されることとなったエイクは、現地住人に保護されて。

言葉が通じぬと分かってから、速攻で切り捨てるような輩ではなかったことが救いでしょう。

少しずつ交流し、言葉を覚えて。現地の風習についても教わって。

 

「混沌」と呼ばれる禍についても知り。現地住人との争いを続けている場合ではない、と悩みを得て。

この大陸に来て成長していたエイクだからこそ、決断を下せた部分もあるでしょう。

自身の力量を示すために、攻撃を躱し続けるパフォーマンスは中々の見ものでした。

終盤、エイクとプライアが軽く打ち合うシーンは、初期の彼らから考えられない程穏やかで……同時に力量が近しい男同士の通じ合ったやり取りという感じで、好きですねー。



ソード・ワールド・ノベル 混沌の夜明けⅡ

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「危険だ」

「承知の上です。しかし、わたしはそう判断したんです」

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「わたしの頭は飾りではありませんから。意見を言ってみました」

 

船上でトラブルがあったものの、運よく混沌の地に辿り着いた一行。

しかし、事故により船は沈み帰還の術はなくなり。

ひとまずの拠点を得る為に、探索に出れば毒をもった植物、獰猛な獣など危険が多く存在して。

 

プライアへの反発から参加したエイクたちも、生き延びる為に協力し合える程度には距離が近づいたようですが。

船長はこの地にかなり怯えて、最終的には別行動をとってしまって。

偽りの英雄にしたてあげる他なかったプライア達の決断が辛い……と言うか。

 

曲がりなりにも船員たちのトップであった彼が居なくなったことで、導火線に火がついた感じはありますよね。

いつか不満が爆発しそうで怖い。

魔術の働く迷いの森、意思疎通の出来ぬ現地住人による襲撃。

森を抜けた先で得た拠点と、魔術師の死。

順調に歯車が欠けていっている感じでハラハラしますね。



ソード・ワールド・ノベル 混沌の夜明けⅠ

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「わたし自身が行きたがっているのです。『混沌の地』を見たがっているのです。自分のしらないものを」

 

たしかTRPGにはまった後、イエサブあたりでセット買いしたハズ。

今では2.5までアップデートされたソード・ワールド世界ですが、2.02.5は同世界の別大陸舞台。無印と2.0は色々と変更が入ってたんいたはず。

リプレイなどで描かれてこなかった、西の「ケイオスランド」。混沌の地を舞台とするノベルだそうです。

 

アレクラスト大陸のはるか西にある未踏の地を探索せよ。

事実上の追放に等しい指令を、騎士プライア・ウルグは受諾して。

元冒険者で王に気に入られている存在が邪魔と思う勢力の横やりではありましたが。

プライア自身は知らない場所に赴く、それ自体に興味を持っていて。

 

神官や魔術師なども幸いにして参加はしていましたが。

植民を進めるため囚人を積み「恩赦」というあたりに、危うさがあると言いますか。

プライアと罪人をまとめて追放できればそれでよし、という思惑が透けてる。

騎士たちと船員と囚人とでバラバラになってしまって、成功する未来が見えないな……


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ちゃか

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