気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

渋谷瑞也

つるぎのかなた2

ico_grade6_4h

『分かった』

今、決意と共に改めて、その言葉を噛み締める。

『俺が、お前たちの大将だ』

 

団体戦。敗退すれば3年生は引退となる大会。

悠は、剣鬼として仲間を鍛える道を選んで。その標的となっている「常勝」秋水も、その重さを背負い練習に手を抜くことはなく。

先輩方の縁というか意地のために、大会前に秋水相手に出稽古をすることに。

 

大会が近いという事もあって、手札を伏せようとしたり暴こうとしたり。お互いに画策してましたが。

瀧本にしてやられてた悠は、剣道強いけど、まだこの辺りは苦手みたいですねぇ。

でも、悠はそれを必死にやったんですよね。苦手だろうと、泥臭かろうと、嫌われる事になったとしても。

 

集中しすぎて千紘とかにはちょいと仕返しされたりもしてましたが。

その努力の成果が見られる、団体戦。熱気がこちらにも伝わってくるような、迫力がありました。

帯にもあらすじにも書いてあるので触れますが。秋水と藤宮との戦いの果て、涙が流れることとなるんですが…

あの場面は、圧巻だった。そうだよな…勝負すればどちらかは負けるわけで。あの涙は、悔しくてそれでも、目を離せない美しさのようなものすらあった。

快晴も悠も、勝ち続けた末に化け物のように言われていましたが。

まだ高校生なわけで。彼らの人間らしさが描かれて、胸にこみ上げてくるものがありました。

 

いやまぁ、人間味があろうがどっちも剣道星人なの変わりませんけどね!

むしろ、悠が剣道復帰したことで、瞳は上段解禁するし、乾兄妹は互いに悠贔屓でテンション上げていくし。剣道星人レベル、急上昇しているのでは???

大会前に藤宮の男子組が焼肉食いに行ってる場面は笑えました。「この罪は重い」からの流れが特に。「こんなの、あまりにひでぇっス……」って八代の台詞がツボだった…。



つるぎのかなた

ico_grade6_4

「うん。わたしは、強いよ」

 

25回電撃小説大賞の金賞受賞作。

2月頭から発売するまでの間全文公開のキャンペーンをしていて、そこで読みました。

正直それまでは、手を出すつもりもなかったんですけどね。懐事情とか積読が多いとか、まぁ諸々ありましたし。

スポーツもの、ましてや剣道となるとあまり読まないジャンルだったので。

いやしかし、読んでよかった。キャラが立ってるし、剣道はよくわからないままですが……勢いと熱が凄まじかった。

 

かつて最強と呼ばれながら剣を捨てた神童、悠。

けれど、幼少期から振るっていた剣は彼を逃しはしなかった。

新たな友との出会い。旧知の頼み。そして、昔交わした約束。

それらが彼をまた剣道に呼び戻し――さらに先へと進ませてくれた。

 

悠に強く影響を与えたのは乾兄妹でしょう。あちらはあちらで刺激されてますけどね。

それぞれの部活仲間も個性が光っていて、短いシーンながら印象に残ってる部分が多いです。

様子がおかしい吹雪を心配した友人の「何もしてないのにこわれた~!」ってところとか。

「スピード三輪車じゃ意味ねぇんだよ!」って場面がやたら笑えたし、その後の『一番頭悪そうなコーデした奴が勝ち選手権』をノリノリでやってるところとか。

 

メインキャラで言うと悠が剣道星人すぎて「いつか刺されろ!」「刺せそうなヤツ知ってたら興味あるから教えて」って返すところとか。

乾兄妹が悠の試合動画を何度も見返してニヤニヤしてたところも、似た者兄妹だなと思えて見てて微笑ましかった。

 

サブキャラの登場シーンも多くてそこが結構魅力的。

今回は特に乾兄妹との絡みが多くて、カラーイラスト貰ってる史織がちょっと押され気味だった感じがしたのは残念。

とはいえ、キャラとしては吹雪の方が好きなので、吹雪にはこの調子で頑張っていってほしいと思ってしまうんだよなぁ……うーん、度し難い。


つるぎのかなた (電撃文庫)
渋谷 瑞也
KADOKAWA
2019-02-09


プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索