気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

片山若子

秋期限定栗きんとん事件 下

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「ぼくにとって小佐内さんは、必要だと思う」

(略)

「うん、小鳩くん。また一緒に居ようね。たぶん、もう短い間だけど」

 

新聞部で取り上げていた連続放火事件はどんどんエスカレートしていき。

部長に就任した瓜野くんは、記事にするだけでは飽き足らず、自ら怪しいと踏んだ現場に張り込みまでしてました。

……瓜野自身も、もう止まる事なんて出来ないとこまで行ってるなぁ、という感じで。危うさばかりが目につきます。

 

小鳩君の恋人仲丸さんが、二股をしているという話を聞いて……

それでもそれまでと変わらない関係を続けられるあたり、小鳩君中々神経太いというか、大人物ですよね……

顔は覚えていたけれど、名前もよく知らないクラスメイトの告白を受け入れるくらいだから、まぁ、彼らしいと言えば彼らしいのかもしれませんが。

結局、変わらないままの小鳩に業を煮やして、仲丸さんから別れ話を切り出されてました。

……そんな小鳩君が、小佐内さんとの会話の時には、最後まで言わせるわけにはいかないと気を利かせてましたからねぇ。本当にもうあの小市民コンビは……

 

別口で連続放火事件を負っていた小鳩君と、小佐内さんと……新聞部の瓜野君。

小鳩君が犯人を追い詰めた脇で、瓜野君は見事誘導されて、全く違う答えを出して、追い詰められてましたねぇ。

まぁ、最初から役者が違うって言うのは分かっていた話ではありましたが。

 

そして、結局一年かけて小市民たちは元の形に戻ってきましたが……既に彼らも受験生。

残り僅かな時間の中で、さらに彼らの関係が変化するなんてことがあるだろうか。

冬期限定に期待したいところですが……未だ刊行されてないんですよねぇ。最近ぽつぽつとミステリーズに短編が乗っているので、書籍化を待ちわびているんですが。

さて、あと何年待てば、続きが楽しめるだろう……何年でも待つつもりではいるんですがねー。



秋期限定栗きんとん事件 上

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「甘い衣の上に衣をまとって、何枚も重ね着していって。そうしていくうちにね、栗そのものも、いつかキャンディーみたいに甘くなってしまう。本当はそんなに甘くなかったはずなのに、甘いのは衣だけだったはずなのに。上辺が本性にすり替わる。手段はいつか目的になる。わたし、マロングラッセって大好き。だって、ほら、なんだかかわいいでしょ?」

 

別々の道を進む小鳩君と小佐内さん。

誤魔化しの技は磨かれていたので、特に大過なく日々を過ごしているようですが。

それぞれに告白して来る物好きな相手がいて。

……いやまぁ、二人の本性を知らなければ、それこそ無難な相手に見えるのかも知れませんが。

春期、夏期を見た側からすると、素人が手を出すと危険だぞ、と止めたくなるような。

 

小佐内ゆきに近づいたのは、一年生の男子。

小鳩の友人、堂島健吾が部長を務める新聞部に入っていますが……去年と似た記事を書くだけの部活に飽き飽きしていて、もっと違う事をしたい、と主張する子。

その題材に、最近あったって言う「誘拐事件」を持って来ようとするあたり、向こう見ずというか。石橋を叩いて渡るって諺を彼に送りたい。

壊れかけのつり橋だろうと構わずダッシュしそうで、見ていてハラハラします。

 

小鳩にラブレターを送ってきたのはクラスメートの少女。

夏休み以降、小佐内と行動する事が無くなって別れたなら、私とつきあっちゃおう、と割と軽いノリで交際がスタート。

文化祭やクリスマスと言ったイベントを共に過ごし、初詣にも行き、恋人らしい交流をしております。

ただまぁ、そんな中でも、小鳩君は気が付くと謎を見つけ、解こうとしてしまって。

 

そして時間が流れて……小佐内の恋人、瓜野君は市内の連続放火について新聞に載せたりして、どんどんとエスカレートしていってます。

連続放火の内の一件が、夏に小佐内をさらった連中が使っていた車を標的にした、という事を知り小鳩も少し興味を持ち調べ始めていますが。

春期、夏期は互恵関係の二人が中心だったので、ある意味では安心感がありましたけれど。今回はそれぞれの恋人という、どういう動きをするか分からないキャラが居て、心配でならない。



夏期限定トロピカルパフェ事件 

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「ぼくは、ぼくたちが一緒に居る意味はないとは思わない」

(略)

「ただ、効果的ではなくなってると思う。確かに、小佐内さんの意見には一理あるみたいだ」

 

夏休みに入り、互恵関係を続けている小鳩くんと小佐内さん。

初日に、お菓子屋さんの分布を記した地図を小佐内さんが持ってきて。

「小佐内スイーツセレクション・夏」。ベスト10だけではなく、選外ながら注目店をランクABでリストアップしている渾身のデータ。

 

第一章「シャルロットだけはぼくのもの」は、小鳩君が小佐内さんと二人きりだったから、つい知恵試しをしようとして……あえなく失敗。

その代価として、あまり乗り気ではなかったスイーツセレクション制覇に付き合わされることに。

 

夏休みにまで積極的に交流する理由はない……はずなのに、何度も顔を合わせている。簡単な謎かけを出されることもある。

小佐内ゆきという人物は、果たして無意味に無目的にこんなことをするだろうか、と小鳩君の中で疑惑の念がどんどん膨れ上がって。

「何かを企んでる」という推測を立てていましたが。

 

実際、彼女は彼女の本質に従ってある行動をしていて。なるほど「狼」と例えられるわけだ、と言いますか。

互恵関係にある二人は……共にあることに安心感を覚えたり、その関係に甘えたりしていて。……けれど、相手の事を知っているから、甘えてしまうから。

二人でいる時に、それぞれの本性がこぼれることもあり……互恵関係の限界を見た二人は、別々の道を進むことに。

頭の回転は速い筈なのに、何とも不器用な感じがしてならない。まぁ、これもある意味彼ららしい青春模様なんですかねぇ。



春期限定いちごタルト事件 

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「じゃあ、始めよう。ぼくが思うに……、これは推理の連鎖で片がつく」

 

恋愛関係でも、依存関係でもなく互恵関係を維持している小鳩君と小佐内さん。

高校一年生になり、これまでの自分達を隠そうと「小市民たれ」という目標を掲げている二人。

小鳩君の方は、頭の巡りが良く、探偵役よろしく謎を解くことが出来るけれど……「知恵働きはやめた」と宣って。

けれど、三つ子の魂百までと言いますし、それっぽい状況があればつい謎を解いてしまう

 

基本的には、日常の謎系のミステリーですねー。

無くなったポーチを探したり、美術部の卒業した先輩が残した絵の謎を解いたり。

日々の平穏を求めているはずなのに……二人は、どうしても、自分を抑えることが出来ずに行動に移してしまう事が多々あって。

 

推理を好む小鳩と、復讐を好む小佐内。

日常を過ごす分には、この二人の結んだ互恵関係は、割れ鍋に綴じ蓋って感じで上手くかみ合ってましたが。

あくまで小市民たらんとする共通の目的を掲げた二人の、利用しあう関係であって。相手を束縛するものではない。

だから、相手が下りるなら止めない、というドライな面も。お互いに判り合っている二人の会話が、好みなんですよねぇ。

短所を直そうと口にはしていましたが……筋金入りだから、曲げるのも一苦労だと思いますがねぇ。

 



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