気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

田尾典丈

神器操刻のアイオーン 

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「俺も小夜のこと、信頼してる。君のいうことなら、全部信じるよ」

「なら、やりましょう」

 

時を操る能力は強キャラにありがち。

だったら逆に、全員が時間を操る能力を持っていたらどうだろう、というお話。

過去に戻して傷をいやすとか、未来視とか、時間を止めることによる物質停止とか。

 

いくつかの分野に分かれてこそいるものの、それぞれが持っているのは「時間」にまつわる能力で。

その能力を用いないと倒せない異形の怪物「バタフライ」が存在するため、学校が設立されて、そこで能力を磨くための特訓をしていると。

で、互いの能力を強化するシステムなんかもあって、主人公と表紙のヒロインは、相性で過去最高の数値をたたき出して。

と、テンプレを地で行っている感じではあります。

 

1巻にしてキャラがかなり登場して、それらを上手く動かせているかというと微妙だし。

あらすじで「過去最高の数値を記録し」とありますが、その少し後には別のキャラとの数値測定で最高値更新しているし。

特段悪い所があるってわけでもないですけど、無難にまとまりすぎていて光るところがなかった印象。

次の巻はちょっと様子見だなぁ……

 

 

コンプリート・ノービス2 憂鬱なソーサーラー

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「サクラは・・・あたりたちのギルドよりも優先するべき相手なの?」
弌は答えに窮した。
ギルドメンバーたちは大切な仲間たちだ。仁や栗林に容疑者と言われようと、そんなことはないと確信に近い思いはある。
(略)
次に狙われるのが自分かもしれないという思いを抱いたこともある。
だからこそ、彼らを――仲間を巻き込んでしまうのが怖いのだ。


突き抜ける面白さが足りないといいますか。
終始無難な雰囲気のまま展開していったかなぁ、という感じですね。
HP八桁、5000万という怪物モンスターが登場し、街を襲う。
城壁を壊した時点で一度立ち去りますが、脅威が取り除かれたわけでもなく。
五大ギルドがそれぞれの立場とかも踏まえて優先権の取り合いしているあたりは・・・大所帯だと大変ですね、としておきますが。

パッシブのダメージ軽減スキル、高いHP、一定ダメージを与えた後の回復。
これ運営モンスター倒させる気ないだろうみたいなスペックを誇っていますが。
外殻が硬いなら内部からダメージ与えればいいじゃないっていうのはお約束ですよね。
割と早い段階から、中に何か仕掛けあるんじゃないかっての分かっていたので、読んでいて先が気になるっていう面白さが足りなかった。

最後のシーンも、勝率をわずかでも上げるためと言って武器を犠牲にしていますが・・・
チュートリアルダンジョンの「必ず負けるイベント」のボスを倒す方法を探しているんだったら、妥協することも必要だったんじゃないだろうか、と思わずにはいられない。
これで武器の強化が振出しに戻って、どうしたって時間が余計にかかるわけですし。

主人公は、ユリをいったいどう扱いたいのかがはっきりしない。
仲間を巻き込みたくないと言いつつ、だったらなんでサクラを同行させているのかって話になるわけですし。
結局このダンジョンでもユリを連れて行って、助けられているし、死なせたくないから守ったりしているんですが・・・いっそそこまで巻き込んでしまったなら、話をしないのも不義理じゃないのか、みたいに思えてきますね。

毎回、重要なところに関与してくるカレンが明らかに事件関係者だろうというか。
欠けた妹のデータを基にして行動しているNPCとかいうんじゃないのかなーとか想像したりはしますが。
敵に監視されている上に情報を隠さなければいけない手前、主人公側の対応が後手に回りがちなのがなんともいえません。


コンプリート・ノービス1 レベル1の最強剣士

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「その戦い方じゃ、俺への勝ち筋は作れない」


MMORPG、〈アストラル・イノベーター〉を舞台とした作品。
別にこの世界に取り残されるデスゲーム展開にはならないですけど、最近こういう設定多いかなーと思います。
で、そうしたいくつかの作品読んでいると、ちょっとこの作品にはパンチが足りないというか。
あらすじには「レベル99になると何かが起こる」という噂と共に広がったゲーム、と書かれているのに、主人公が別の目的に進んでいっているのも微妙なところだと思いますが。

ある目的の為に、所属していたギルドを抜けて、特殊なアイテムを探し求めている。
そして、それを持っている高レベルプレイヤーと決闘し、勝利をしたらチートを疑われて付きまとわれる、と。
ツールを使ってのチートこそしていないモノの、個人のスペックが高くて、実質チートなんですよね。
理由あっての技術とはいえ、真似できるはずもないというか。

あとは、ボットをシャットアウトしたり、いろいろなプログラムも通らない。
違反すると厳重に監視しているゲームマスターが飛んでくる。
とか言っている割に、不正横行していますよね。
電子ドラッグを取り締まろうって動きがあるという割には、普通に使われていたり。
マシューがサクラにやってることも、セクハラ行為につながるから通報モノなんじゃないかとか思うんですけど。
ダンジョンに仕掛けした云々いってますけど、それができる程度なら、各種プログラム通すことぐらい簡単なんじゃないかなぁ、とか。

あとは主人公の行動も、優柔不断というか。
敵の眼がどこにあるかわからないんだから、切り捨てるなら切り捨てる、手を借りるなら手を借りると立ち位置をはっきりさせたほうがいいんじゃないかなぁ。
状況がよくわかっていないから、悩んでいるっていうのは仕方ないことと思いますけど。
慎重なのか、大胆なのかよくわからない部分がありますね。

 
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