気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

稲荷竜

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~2

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「やだやだ! もうやだ助けて!!」

「今野は年相応に子供っぽかったですね」

「注目してほしいのは助けてという言葉の方なのだが」

 

順調に修行を重ねて。次は、アレクに一撃を入れろと言われて。

ギルドの規定に則ると、ステータスカンストしてて測定不能。故に、弱い時にやったレベル1のままという……鬼か。

アレッタは本当に真面目ですよね。奇襲も出来ない真っ直ぐさ。アレク本人に、「あなたの倒し方」を教えてくれと言うのは色々と間違ってるだろ……

でも話を聞いていた時の「しまった! 今攻撃されたら絶対当たってました」は笑う。

あとは第9話の、ヨミが色々と準備してる場面が、結構好き。かわいいですよねヨミ。

 

そしてアレクの予想が外れて、別の修行をすることに。

彼を以てしても強引だという修行だ、と聞いてちょっと年相応の姿を見せたアレッタが微笑ましい。いや、このあと死にまくるんで、洒落になってないですけど。

本懐を遂げたアレッタ。一方で彼女の抱えていた事情をしりアレクも裏で動いていて。

あのカウンセラーは怖い。逆鱗に触れたからこその対応ではありますが、怖いわぁ。絶対的に回したくない。


セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~1

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「頑張って死にましょう」

 

電子で購入したんですが、背表紙やカバー裏までも収録されていてラッキー。

今回修行をするのは、本編でも最初に描かれた、アレッタの花園攻略。

……でも表紙は、カンスト転生者の家族たち。アレッタはカバー裏に追いやられてて「なんでわたしはカバー下なのだ?」と言ってるのに笑ってしまう。

 

小説家になろう連載作品で、ダッシュエックス文庫からも書籍化されているタイトルですね。

内容は、タイトル通り。剣と魔法のファンタジー世界に転生した、アレク。

能力はカンストしてていて、剣で斬られても平気。奮えば武器が壊れるので素手で戦うが、普通に鎧を貫く。

 

いやぁ、何度見てもわけわからないスペックしてますね。おまけに彼は「セーブ&ロード」と言う異能も持っていて。ゲームのようにセーブして、死ぬとそのポイントで復活する。

失った装備は戻らないが、記憶も経験も失わないので、死ぬ度に強くなる。

それを活かした、新人育成が目玉の宿屋。

死ぬ気でやって、果てに死んでも最終的に生きていれば目的を達成できるよね、と言う。ゲーマー的と言うか。狂っているとお客さん達に思われるのも仕方ない……



セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~4

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「……不思議じゃのう。貴様がまともなことを言えば言うほど、狂って見える」

 

完結巻らしいですよー。

WEBではここからも何章かエピソード重ねていますが……

元々担当さんとも「十一章までで終わらせよう」と、結びが綺麗な所で切ることで何となく合意してたとかなんとか。

アレクが目標にしていた「輝き」を捕まえ、彼女の事情を聴き、彼女が抱えていた問題を解決して、宿に戻ってきた。

確かにここで終わっていてもおかしくないくらい、まとまってるんですよねー。

WEB版のアレは後日談みたいなものだと思っております。

 

九章「アレクサンダーのいない日常」、十章「カグヤの語る英雄譚」、十一章「『月光』の英雄殺し」を収録。

アレクサンダーのいない日常は、タイトル通りアレクがいない「銀の狐亭」のエピソード。

アレクに勝てないと言わしめる実力者でもあるヨミが病気で倒れるというハプニングに、全員がまず「嘘だ」と思うあたり、訓練が行き届いてますな……

「嘘はつかないやつだ。(略)疑ったりしねーからな」「ヨミさんが風邪で倒れている」「は? 嘘だあ」という会話の流れは、お互い真面目だと分かって入るけれど、コントのようで笑えました。

 

その後、それぞれの事情があって、去って行った人々も「銀の狐亭」にやってきて。賑やかな一日を過ごしておりました。

いやぁ、楽しそうで何より。……途中、アレクの訓練で鍛えられすぎて、常識が揺らいでる人々が居ましたが。まぁ、うん、頑張れ……

 

そして、アレクは捕えた「輝き」から話を聞いて。

過去に会った事。そしてカグヤが、輝きが目的としていた事。

「あんたの目標を、俺は解決しない。あんたの目標なら、あんたが解決するべきだ」と輝きを焚き付けて、修行を開始する事に。

……輝きが修行内容の説明を聞き、他者の意見が足りないと改善策というか改悪策を授け……

ヨミが頭を抱え、ロレッタが顔を青ざめさせる恐怖の修行が完成しておりました。

 

確かに効率的では、あるでしょうね。受ける側の精神へのダメージは更に過酷なものへ進化しておりましたが。

一番最初にその過酷になった修行を受けることになったのが、提案した本人ですから、多分罰は下ったと思われます。えぇ。この後修行を受ける方々については……合掌。

最後の英雄の終着点も中々いい味出してて、楽しく読めました。



セーブ&ロードのできる宿屋さん3

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「いやいやいや。こないだ修行中に『なんか視界の端に人影が見えた気がしたから狐かと思ったけど、気のせいみたいだ』ってありもしない幻覚見てたの、お前のせいだろ?」

「……『今回は協力して修行にあたる? 嘘だ。絶対協力するフリして、闇討ちで俺を殺す気だろ。知ってる』って猜疑心にまみれた思い込みをしていたせいで、なかなか修行に入れなかったのは『はいいろ』のせいだと思う」

 

アレクがまだ、チートスペックなキャラで無かった(セーブは出来たからチートキャラではあった)ころを描いた過去編『ヨミの回顧録作成』。

「輝く灰色の狐団」というかつてあったクランと、そこにいたヨミの両親たちの話。

賑やかで騒がしくて、けれどどうしようもなく物騒で……逃れようのない罪が染みついた場所でもあって。

アレクの修行が過酷なのって、絶対にこの時の経験が影響していますよね……いや、彼の性格的な要因も多分にあるとは思いますが。

 

そのほか『コリーの聖剣修理』と『オッタの『奴隷』購入』の三話収録されております。

「瀕死の状態から二秒で元気になってください」「ご自分の言葉に不自然さとかは感じたりされないんスか?」「感じません」

ってやり取りがあったりします。えぇ、つまりいつも通りの修行風景ですね。

ただ、コリーの方はアレクに振り回されるいつもの宿泊客の方々、って感じですが。

 

オッタは元々奴隷として過ごしていた経験もあってか、価値観が独特なんですよね。

アレクの修行を「死んでも生きるから、安全」と言ってのけたり、地獄の豆修行を行った後に食事をする気力が残っていたりするあたり、これまでのメンバーとはひと味違う。

アレクとオッタのコンビに振り回されているホーがとても可哀想な感じではありました。

あと、アレクのところのブランの危うさも描写されてましたね。アレは怖い。

 

 

セーブ&ロードのできる宿屋さん2 ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~

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「人は死にものぐるいになれますよ。そして、死にものぐるいで行ったことは、だいたい成功するものです」

「しんじゃうよお」

「大丈夫です。セーブはしていただきます」

「しにたいよぉ……」

「人は簡単に命を捨ててはいけませんよ」

 

小説家になろうの書籍化作品。

三章「ホーの借金返済」、四章「トゥーラの近衛兵入隊」、五章「ソフィの『おばけ大樹』探索」の三話収録。

WEB既読で、追加要素がイラストぐらいしか目につかないのはちょっと残念。

文庫版でお手軽だし、イラスト好みだから買いますけど。

 

今回もまた、それぞれに事情を持ったお客がアレクの宿にやってきて。

「修行」という名の地獄を見る羽目になるんですが。

事情があるからこそ、その地獄を見ながらも、心折れそうになりながらも、乗り越えていくんだから「死ぬ気」ってすごい。

 

相変わらず宿の客からの店主評がすさまじいことになってますがね。

「人の道理をモンスターに説くのは難しい」とか「なるほど。もとから狂っていれば発狂しないという、ギルドマスターの見事な判断である」とか。

「彼を人と思ってはならない。人に協力的なモンスターだと思った方がいい」とか。

そのすべてが大凡正しいという時点で、アレクの踏み外し具合が際立つ。

コレで命がどうでも良いとか思っているのではなくて、「簡単に命を捨ててはいけない」とか言うんだからもう……

 

アレクと話していると常識とか色々揺さぶられて、気付くと修行をする羽目になっている……なんて展開もありますが、なんか分かるような気がしますね。

言葉は通じているけれど、意味が通じていないから、よく「会話しているようで会話になっていない」状況になってますし。

アレク、修行重視で人の心が分からないからな……この店主に振り回される宿泊客とのやり取りが独特の雰囲気作ってて好きなんですけどね。

 

 

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~

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「もー、あれはひどい拷問だからやめた方がいいっていったじゃん」

(略)

「プロなんだから心に傷を残さない修行にしようよ」

「うーん……そんなに駄目かなぁあの修行」

「アレクは人の心がわからないからねえ」

 

小説家になろうの書籍化作品。

原作一章の「ロレッタの『花園』制覇」と二章「モーリンの『屋敷』侵入」を収録。

イラストが可愛くていい感じですねー。表紙にちゃんとブランとノワもいるのが家族経営の微笑ましい風景に見えて騙されそうになる。

……この一家、この世界で最強に近い戦力保持してるから今は微笑ましくても下手に地雷踏むとただ死ぬよりも恐ろしい目にあうんだなぁ……

最初の変換が「最恐」だったけどあながち間違ってない。

 

異世界の記憶をもつ宿の主、アレクことアレキサンダー。

彼は「セーブポイント」を作る特殊能力を持っていて。彼が作り出したセーブポイントで『セーブする』と……死んでも、死なない。

壊れた武器などはそのままだが、経験などは持ったままセーブポイントで復活する。

 

そんな彼は新人冒険者を支援する目的を持っていて、修行をつけたりもするんですが……

これがまたひどいもので。

なろうで最初に読んだときは、酷すぎて一周廻って笑えました。

「セーブポイント」があるものだから、アレクが課す修行は死亡前提で。

死にもの狂いでやれば大抵のことはなんとかなる、という考えの下それを相手にも求めるからもう大変。

死んでも蘇るから、準備体操として崖から飛び降りて自殺してみる、とか言い出しますからね。

 

修行を受けに来るお客にはそれぞれの事情があり、だからこそ彼女たちは必死に修行に取り組んでいくんですが……

心を折りに行くのに躊躇が無いというか。ナチュラルで会話が通じていないというか。

原作の方では「人の形をしたモンスター」とかそんな感じで表現されたこともあったはず。

「店主が何を言ってるのかわからない」から味わい深いというか、後書きにもありましたがブラックジョーク的というか。

さらっと読んだのであれですがあまり加筆とかはされてない感じですかねぇ。そこはちょっと残念。イラストがいい感じだったので買って後悔はしてませんが。

次が出たら買います。

 
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