気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

藤村由紀

時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想5

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2020年2月コミティアで頒布された『時の夢Ⅱ』感想、第5弾。完結ですよ!
今回は現代パロディ「学園Babel」時空の『月の白さを知りてまどろむ』。
そして『監獄学校にて門番を』と『Unnamed Memory』のおまけと書き下ろしについてですー。
長い戦いもついに終わる……私は何と戦っていたんでしょうね……自分か。
感想は下記。続きを読む

時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想4

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分割第四弾でーす。今回は現代パロディの『学園Babel』時空の『Unnamed Memory』、『Babel』、『Rotted-S』の感想。

そして、なんとなんと四分割してなお収まらなかったので、第五弾がありますー。なにをしているんだ。楽しかったです。

ネタバレ注意―。まぁ、パロディ時空なんでそこまで気にしなくてもって範囲ではありますが。

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時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想3

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分割感想、今回は『Rotted-S』と『月の白さを知りてまどろむ』まで。
なんと今回2項目だけ! ……いや、どっちも好きすぎで文字数がですね? 
2項目しかないのにどうしてか、2000字を突破していてですね。
通常の記事が5001000程度で書いているので分割です……分割4個で終わるかな!?
ネタバレ注意。続きを読む

時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想2

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長文になったので分割。
今回は『Unnamed Memory』(消滅史)から、『Fal-reisia』、『Babel』まで。いや、感想書いてるのが楽しくなってきましてね。これ四分割くらい行きそうな勢いですね? 例によってネタバレ注意ですー。

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時の夢Ⅱ no-seen flower短編総集編 感想1

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イベントペーパーや完売したコピー本など、「今はもう読めない掌編」を中心に再録された総集編。

時系列も入り乱れているので、消滅史とか逸脱者という単語に心当たりがない人は薄目でヤバい短編をスキップしましょう。

-world memoriae-シリーズが中心で、月白と監獄学校の短編が収録されてます。あと学園Babel時空のエピソードも。

とりあえず『Unnamed Memory』と『Unnamed Memory本編後』部分の感想。ネタバレ注意。

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「no-seen flower」百題感想 その他シリーズまとめ

藤村由紀/古宮九時先生のサイト、「no-seen flower」掲載の百題、感想書いていなかったシリーズのまとめです。
-world memoriae-シリーズの『Doxa(仮)』、その他シリーズの『Iris』、『黄昏歌』、『陸空猫』、『曲空虚空』、『空想の魔女』の分を収録してます。
いつも通りネタバレありなので、閲覧の際はお気をつけください。続きを読む

奇跡のような嘘をあなたと

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「何処であっても」

 

201812月頒布の同人誌。

オスカーとティナーシャが、互いの抱えている荷物を下ろした後出会う話。

呪われた王は青き月の魔女ではなく、沈黙の魔女に会いに行き。

魔女は、別ルートから悲願を果たした。

 

ずっと抱えていた案件が片付いて、もはや「どうやって生を終わらせるか」と、自分の終わりを想像していたティナーシャ。

たまたま酒場に居た所に、魔法士を探していたオスカーが登場して。

二人は協力して遺跡を踏破。戦利品を持ちより、オスカーから提案して、次の約束をした。

正確には、連絡用の魔法具をもらったんですが。

 

それを活用して、二人は冒険をした。そのすべてがきっと輝いていた事でしょう。

詳細が描かれたいくつかのエピソードを見るだけでも、二人が充実しているのが伝わってくる。

ティナーシャも使い魔のリトラに早い段階から楽しそうだと指摘されてましたし、「また呼んでくれるかな」と口にする彼女が可愛い。

互いに、自分の抱えていた難題を解決していたこと。そして、王と魔女と知らずに出会ったこと。それらが上手く作用して、ティナーシャの照れる反応が見られてニヤニヤしてしまった。

「進展の無さが面白くなってきてる自分に気づいて、さすがにまずいと思った」というオスカーが相変わらずでしたけどね。そこを面白く思えるような彼だからこそ、ティナーシャに届いたのでしょうけど。

 

C97の陰の新刊で受けた衝撃が、多少緩和された気分。『灰夢』本編も、幸いの話だと思っていたのに……で、でもこれは最後まで幸福だって書いてあったから……例え試行の1つだったとしても。素敵な時間だったことに、変わりはありません。

Unnamed Memory 零れた灰を嘆くとも

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「……今度は、必ずや」

 

C972019冬コミ)頒布の新刊。陰の新刊だそうです。

こちらがあまりに暗いので、『死骸の森』も執筆されたとか。読み終えてみて、なるほど確かに重かった……と衝撃を受けましたね。

序盤で「え?」ってなって、中盤辛くて、終盤で泣いた。

 

以前同人誌で刊行されていた『灰の見る夢』の、後日譚となるエピソードです。

はオスカーとティナーシャの出会いが違っていたら、というIF1つで。

UM絡みのIFは、同じ結末を辿るとは知っていましたが。それにしたって。

 

今回の感想記事はネタバレ多めになったので、ここから下はご了承の上ご覧ください。



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ジルコニア

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世界を飛ぶ鳥は、自由だ。

ただ私たちは、そうではない。区切られた格子越し、世界と己を見ている。

 

全ての人に、出版の義務が課された世界。

ただし――生涯に『1冊』だけ。

シリーズ物を刊行するような職業作家はいなくなり、各々が創作者となった。

本を刊行するという義務、あるいは権利への向き合い方は様々で。

 

「出版しなくてはならない」から思い入れもなく刊行した人が居れば、一冊だけの記念品として愛着を持つ人もいる。

『人は誰しも一生に一つは名作を生み出すことができる』と法案を後押しした政治家は語ったそうですが。たった一つの作品に、真摯に向き合い名作を生み出せたかと言うとそうでもなく。惹かれるものも煩わしいもの混ぜこぜになった、渾沌がある。

 

現在の本も、似たような面ありますけどねー。刊行点数が増えて、個人で追える範囲には限界がある。

自分にあった本を引き当てられるかは、運任せな所があります。ある程度は、経験で賄えますけど、絶対じゃないですし。

 

閑話休題。

まだ自分の本を形にしていない「私」が、この物語の主人公です。

誰かの本を読んで、そこからヒントを得ようとしている。

そしてある日手に取った本に衝撃を受けて、三度繰り返し読み、四度目に気づいたメールアドレスへメッセージを送った。

返事が来て、交流をして。最後に紡がれた、本当の言葉が。その在り方が、私にも美しく見えました。

 

もし私が、この時代に生きたなら。どんな本を創っただろうか。

そんな事をふと思いました。

同人誌ですが、kindle版も配信されていて、読みやすい環境にはあるので気が向きましたら是非。

ジルコニア
藤村 由紀
2018-02-28

「no-seen flower」百題感想 EoM編+???

「no-seen flower」百題の感想。
End of Memoryと分類「???」をまとめてありますので注意―。続きを読む
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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