気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

血界戦線

血界戦線 Back 2 Back 5

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「いやあ今回も順調に危なかったな」

「ウンザリしますねそれ… 危機がデフォとか…」

 

やたら最近警部出てくるな……と思ったら後書きでぶっちゃけられてて笑った。

今回はエピソード2つのみ。

1つはドグハマー絡み。例によって応援を頼み……それが解決したところから。

収容されるための移送中に襲われて。

 

デルドロの昔の仲間たちが捕まっていない、という話がでて。……そんなフラグたてたら、そりゃあ襲ってくるでしょう。

獄長も巻き込まれて、かなりのピンチでしたけど、何とか乗り切って。

……完全に箍が外れて笑える装備を開発してました。愉快な人だな、あの獄長。

 

そしてもう一つは幻界病棟の話。

患者の治療が全てに優先するという場所。

そこに重症の犯罪者が逃げ込んで。治療するから確保はさせないという医者と警察のせめぎ合いにライブラも巻き込まれてました。

いやまぁ、確かに単身の戦闘能力で右に出る者は相違ないエースが揃ってる組織ですけどね。

「自信ではない 決断だ」というクラウスが格好良かったし……静かに切れてて奥義ぶっぱしたシーンには思わず笑ってしまった。



血界戦線 Back 2 Back  4

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「少し楽になりました そうか」

「これから得ていけばいいのか」

 

ザップと潜入捜査をすることになったツェッド。

薬物関連。それを流通させてる裏街道のネタとなれば、確かにザップは向いてそうですけど。

……そもそも性格的に、無理だろ……って言うのは、まぁ、確かに。

流れるようにもめ事に突入しそうになってて、止めに入ってる導入には笑った。

そしていつもと違う形で、まとまったのには驚いた。ツェッドの意外な一面が見れて良かったですね。

 

ザップが「手間のかかる弟弟子だ」と零してて、ちょっといいシーンだなぁ、と思った直後に女に復讐されてる話持ってくる構成は鬼だ。いいぞもっとやれ。

「ザップを動けなくした」という情報をネットに拡散して、徒党を組んで襲撃に来るあたり彼の過去の悪行が凄まじい。

止めに入ったクラウスが、行いを聞いて、34人くらいで倒れ伏してしまうレベル。

見学してるレオも「酷すぎる… 見た事のない種類の地獄だ」とか言ってましたしね。

 

そして、もう一つのエピソード。

次元怪盗ヴェネーノにまつわる話。

好きなキャラで死んでしまったのが悲しかったから、続きがあるのは嬉しい限り。

今後関わりが出てくるかはわかりませんが、あると嬉しいなぁ。



血界戦線 Back 2 Back 3

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「やれやれ これでようやくまともにチームが機能できます」

「明確に言葉にするのやめてあげて下さい」

 

世界崩壊器具のひとつ。ナクトヴァの微笑み。

名前の通り、世界を請わせるという能力を秘めたヤバい代物のひとつ。

それを外に移送しようとしたら、怪盗がちょっかいを出してきて。

ヴェネーノ、好きですよ。以前登場したときの、あのコントみたいな状況がすごい笑えたので。

 

それだけに、あの展開には驚きました。

いやまぁ、ヘルサレムズ・ロットでは力あろうが、うっかりで死んだりもするって言うのは分かってたつもりですけど。残念。

厄介事のコンボを起こさないと気が済まないのかこの街は。

 

ヴェネーノ以外にも器具を欲しがる奴がやって来て。

そいつがまた特殊な存在だったものだから堕落王まで登場する、と。

世界を崩壊させる方法なんて81種開発して飽きてるとか言うあたり、相変わらずぶっ飛んでるなぁ。



血界戦線 Back 2 Back 2

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「……古来から 締め出された時は二階から侵入と相場が決まっている」

 

限界値に近いほど優しくなるというスターフェイズが怖いわー。

「震災存在」なるものの召喚を阻止するための活動。

今度は万単位ってことは、一度召喚されたときにある程度は被害出てるわけで。

 

対策を準備していた所に、別の騒動が起きて。                 

外で暴れている奴を捕まえたら、今度は事務所が乗っ取られる。

更には件の震災存在の召喚まで重なって……

この街は本当厄ネタばっかりあるな。毎日が世界の危機なのでは。

 

「あんたらいつもこんなやり方なのか」「滅相もない 本日はかなり立て込んでいる方だ」とは言っていましたが。

あくまで立て込んでいる方レベルで、今までで1番忙しいとか言わない辺りお察しというか。

裏側で色々対策を取っているスターフェイズが好きです。

 



血界戦線 Back 2 Back 1

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「市販すんな!!」

「僕に言われましても ヘルサレムズ・ロットはそういう街じゃん?」

 

4年ぶりのゲーム新作を休みの日にやろうと準備万端にしていたレオ。

……しかし、そこに電話がかかってきて、ヘルサレムズ・ロットの喧騒に巻き込まれていくことに。

ここまで準備整えても、ちゃんと電話には出る辺り律儀だよなぁ。

 

全休の日に、仕事ぶんなげられて、部屋と携帯と楽しみにしていたゲームを破壊されたレオには同情します。

そして必死に走り続けた後、振出しに戻るあたりメンタルに大ダメージ。

えーと、うん。合掌。

 

その後のザップとチェインが巻き込まれた騒動には笑った。

何でもありだなヘルサレムズ・ロット。

手錠の頑丈さ証明するのに砲撃するのはまだ良しとして、なぜ装着した状態でうつの……?

状況はかなり阿呆なのに絶体絶命で。それでも創意工夫で乗り切る辺りは手慣れたエージェントですねぇ。片方ボンクラクズとして純度高すぎとか言われましたけど。

 



血界戦線10

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「絶望的な負い目が己を支える礎となり 痛切極まる悔恨が不退転の爪となるなら」
「今の君を作ったのは あの日の挫折だ」
「その強さが我々を 妹を 果ては人類を救った」
「これは厳然たる事実であり 卑怯さからは最も遠い行いだ」
「誇り給えレオナルド・ウォッチ 私も君を 誇りに思う」

今回は1巻まるまる使って一つのエピソードが描かれていました。
神々の義眼を手に入れた、レオにまつわるお話。
妹の失われた視界をどうにかしたい、とこの混沌とした街に彼は足を踏み入れたわけですが。
過去に記録のある「神々の義眼保有者」の近くには、同様の失明者がいて。
先日登場した本の院長曰く、義眼保有者の記録はあるが、義眼摘出の記録はゼロだとか。
「神々の」と頭につく通り、単純な医療行為として抜き取れるものではなく、ある種の契約のようなものなのだろう、と。

答えを見つけられず、悩み続けている様子です。
一方で、眼の扱いには慣れてきて、ライブラの作戦時に、他人の視界を操作したりして、サポート要員として活躍してますね。
そしてついに、彼の妹が登場。これまで存在だけが語られていた彼女。
彼女は、兄に婚約者を紹介するために、ヘルサレムズ・ロットまで足を運んで。

そこからレオが騒動に巻き込まれていくわけですが。
以前の彼にしか見破れなかった幻術といった存在があるように、特殊な目を持つ彼にしか見えないものがあって、孤独な戦いを強いられるというのは、王道で、だからこそ熱いものでした。
妹との幼少時の会話。引くことを知らない「亀の騎士」。
戦闘力は皆無ですが、諦めずに行動し続けたレオの姿勢には頭が下がります。
アレは真似できん。

回想で登場した、ライブラメンバーからのレオへの助言がそれぞれの個性が出てて良かったです。
アドバイスをするもの、代わりに攻撃してやるというもの、状況の把握や回避を進める者。
チェインの言う、消えちゃえば良いっていうのは、それ不可視の人狼だから出来る手法じゃないんだろうか……
クラウスが課した厳命が好きです。彼。本当愚直なまでに紳士ですよね。リーダーを務めているのも納得です。
今回はレオが終始、彼に出来る事をしていて格好良かったですが、クラウスも別の面で格好良かった。いや、満喫しました。
これで完結になってもおかしくない雰囲気でしたが、「第一部完」という形のようで、第二部も始まる様子。今から楽しみでならない。あぁ、早く本にまとまらないだろうか。


血界戦線9 鰓呼吸ブルース

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「ママは本当に思ったことしか言わないよ」
「本当に思ったことが本当の事にできない時 大事な君との約束が本当の事に出来ない時」
「その時は君だけが悔しいんじゃない 二人とも悔しいんだ」
「悔しさを分け合おう いつも言ってるよね 僕らは家族だから」


表題のツェッドの話が前後編。
そして、K.Kの話が一話の三話収録。

ツェッドはザップによく魚類とからかわれていますが。
呼吸もちゃんと鰓呼吸なんですなぁ。いや、登場時に専用設備出来てたからそれはいいですけど。
特注品といいますが、ツェッドの加入が急だった割にパッと用意されてたような。
発注から納品まで一か月かかるそうですけど。ツェッドが聞いてなかっただけで受け入れ準備はしてあったのか。

人とも、異界側とも違う特殊な存在。
血闘神が訪れた先にいたってことはブラッドブリード絡みで開発されてたんでしょうかね。
伯爵とか言われてましたが、戯れにツェッドみたいなの作れる実力者だろうに、台詞もなく退場してますよ……
屋敷、焼き払われているし。
まぁ、普段険悪でも、仲間として認めているから、やられたらやり返すって言うザップの論法はいつも通りのアレでしたが、格好良かった。
ツェッドが見せた血法の応用がうん、見事なオチになってましたけど。

そしてK.Kのエピソードは、凶悪犯罪の取引阻止作戦実行の話……かと思いきや授業参観の話。
家族がいるって言う話はちらほらこぼしていましたが、しっかり描かれるのは初ですねー。
母親としての信頼と、秘密組織のメンバーとしての責任と。
夫は理解してくれているけれど、子どもからすればそんなのは関係ない話で。
スティーブンを腹黒と嫌う理由もなんとなくわかりました。

作戦と授業参観。
両立させるために、K.Kは高額の投資をしてましたが。
一体いくらになったことやら……まぁ、不幸中の幸いというか災い転じて福というか。
その行動があったからこそ、結果としてスティーブンが生き残ったわけで。
何が起こるかわかりませんなぁ、この街。


血界戦線8 幻界病棟ライゼズ

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「目を凝らすのだスティーブン 光はある」
「諦めて引き返すにはもう半歩ある」
「たった半歩だと思うか? 違う」
「我々が全身全霊を賭ける半歩だ」

表題の病院の話が前後編。
そして、その前にレストランの話が一話。
先日昼食を求めて行動していたレオたちの様子から、この街の食事は異界に浸食された、油断すると命を落とす類のものまであると明らかになってましたが。
今回は逆。
人界、異界関係なく食材や知識を集め、一流の料理人が集まった特別な料理を提供する最上級レストランの話です。

……ちゃんとまともな食事処もあるんだなぁ、と安心しました。
まぁ、レオのよく言っている店とかありますし、変なところばっかり出てきたのはザップの性悪さ故でしょうが。
そしてこの、うますぎて人をおかしくする料理がまともと判断してしまうのは……まぁ、ヘルサレムズ・ロットにおいては常識の範疇に収まってるか。
なぜこんな場所に来ているかって言うと、ライブラの新しいスポンサーになってくれそうな王族を迎えるため。
秘密結社も資金源は必要ですからね……世知辛い。

味やサービス、全てにおいて超一流。
常連客の中には鉢合わせるとやばい面子がそろっているから、逢わないようにする魔術的な工夫もばっちり。
そこに襲撃を仕掛けてきた大ばか者がいて。
堕落王の意外な面が見えたのは面白いですね。性格破綻者ですが、全てを壊したい狂信者ではないんですよねぇ。…ちょっとした悪戯で多くの命が吹き飛ぶ、危険人物なのに間違いはないですが。

とうっかり、レストランの話で盛り上がってしまったんですが。
病院の話も結構好きです。
ニューヨークがヘルサレムズ・ロットへ変貌するとき。街では何が起きていたのか。
しっかり描写されたのは初なような。
その時に、クラウスたちが何をしていたのか。

崩壊の中、赤ん坊を拾い、残っていた病院へ連れていく。
そこで情報交換を行っていたら、ブラッドブリードの襲撃を受けて。
あの時は100秒と言った。今は133秒をもたせた。
三年で変わったのはたったそれだけ、というかもしれませんが。それによって結果が変わったんだから誇っていいと思いますがね。こういう積み重ねによって、いつかブラッドブリードに届く武器が人類の手に渡るのだと思えますし。
いや、良かった。


血界戦線7

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「なぁに簡単な仕事だよ 単なるお届け物 君ら二人なら文字通り朝飯前だ」
(略)
「一体全体何をどうしたらこんな事になるんだ?」
「全くですよね!! こっちが聞きたいです」

表題マクロの決死圏が前後編。
そして、ザップとツェッドのとある一日が一話収録。
相変わらず、この街では毎日何か騒動が起きますなー。

レオの友人である、気弱で脆弱なリール。
異界の住人も様々ですなー。大概が強大だったので彼みたいな弱い種族もいるというのはちょっと驚き。
それにしたって、ボールキャッチしたら骨折するとか、それくしゃみしても骨折してしまうレベルの貧弱さなんじゃなかろうか。
……レオ以上によくも、この街で生きてこれてるなぁ、と感心してしまうんですが。

今回の騒動の種は、テロリスト病原菌。
小さくても巨大なものを脅かせる、という話ですが……
馬鹿なような、真面目な話。結果として、巨人が生まれてしまったわけだし、この街に常識ってものは……ないですよね、知ってた。
そんなものは毎秒更新されて破棄されるのがこの街でしょう。
よく人類死滅しないな……

個人的には、ザップとツェッドの話が好きですねー。
簡単な届け物を依頼された二人。
いつも通りザップが絡みツェッドが流して道を歩いているわけですが。
……この街でピタゴラ連鎖するとこうなるのかぁ。
武器屋に納品されるはずだった爆弾が盗まれ、たまたまその盗難犯と遭遇し、騒動が連鎖し空に舞う羽目になり、結果、魔導的な何かがいる金庫に閉じ込められるとか。
コイツラいったい何をやっているのかと。
空間を切り裂いて登場するという次元怪盗ヴェネーノが好きですね。
うん、確かに空間を切り裂いてます。物理で。嘘はついてない。あそこまで出来れば、それを謳ってもいいんじゃないだろうか。今回失敗していたけど。


血界戦線6

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「・・・さあて あとはチェインを吊るせば終わりね…あの人を小馬鹿にした小娘は前から気に食わなかったんだァ・・・」
(略)
「お笑い種ね 不可視の人狼が目に見えるものにがんじがらめ」
「無理無理 格の違いを教えてあげるよ 因果地平の彼方まで追いかけてみなさい」


昼食を食べに行こうとした、レオたちの騒動「ラン!ランチ!!ラン!!!」が笑えた。
嫌がらせしようとして相手に響いてないと分かると、別の店に移行とするザップのクズ加減がまた。
戦闘時以外は本当に彼クズいよなぁ……褒めてます。
しかしこの街は食事すら油断すると命に係わるのか……レオはライブラに入るまでよく無事でしたね。
裏側ではまたヘルサレムズ・ロットらしい事件が起きていてクラウスたちが動いてましたね。
千人同時に動く兄弟運営のファミリーヤクザとか、異界は何でもありだな……いまさらですが。

不可視の人狼。
その名前ばかりが先に立っていた、チェインの話。
「人狼大作戦」。
彼女はその隠密能力と合わせれば最高の暗殺者になれると思っていましたが。
射撃の腕が壊滅的なようで。不可視の人狼はほとんど同じようですが。
5人で94発打ち込んで全弾外すって逆に難しいと思うんですが。
なるほど、これは調査専門で行動するのもうなずける。
罠だと分かる場所に踏み込んだり、結構彼女は彼女で、危険な橋渡ったりしてるんですね。
……部屋がアレだったり、符牒に使っていた真意だったりと意外な面がみられる話で結構好きです。

最後のエピソードは、この異常な街で植物を育てる人々の話。
クラウスは結構多趣味ですよね。園芸サークルに属して交流したりもしているようで。
……秘密組織のトップがそれでいいんだろうか。名前も本名のままで参加しているようですし。
愚直というかなんというか、クラウスらしいとしか言えませんが。
まぁ、そこから騒動に発展していくあたりは、いつも通りのこの町の日常ではありますね。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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