気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

血界戦線

血界戦線5 Zの一番長い日

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「……しかし昨日は色々ありすぎましたね」
「間違いなく今までの人生で 一番長い日です」


ニューヨークがあった場所に発生した異界と入り混じった街、ヘルサレムズ・ロット。
異界の人々がしれっと歩き回っていたり、時折ニューヨークの跡が見て取れたり混沌とした街。
その中でもニューヨークの痕跡が多く残っている場所に人々は霧を遮断する屋根を張り、隔離した。
レオはそこで、異界の住人であるネジと交流して。
向こうの種族は何でもありだなぁ、という一例ですが。
こういう交流ができるのはレオならではでいいんじゃないかなぁ。

表題のZの一番長い日は前後編。
ザップがいい感じに丸くなっていて笑った。
牙狩り本部からもたらされた情報。
半身欠損まで追い込んだ者の、空間連結術式を用いて逃げられた、と。
その先がヘルサレムズ・ロットだっていうんだから厄介だ、というか。
よくもまぁ、術式の出口分かったもんだな、牙狩り本部。

ザップの師匠である、高名な牙狩りが登場。
十年単位での行方不明はざらとか、あの御仁いったい何歳なんだろうか……
弟弟子という新キャラも登場。
なんか単純に語れなそうな、過去持ってそうですけど。
ライブラのメンバーの普段身内にも容赦ない処も好きですが、いざという時の連携も決まっていていい感じですよねー。


血界戦線4 拳客のエデン

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「そうだよ 血を見たいんじゃない」
「有史以前から男達には不治の病がかかっているのさ」
「「ステゴロ最強」という病気にな」


毎度お約束のクラウスに攻撃し、返り討ちに合うザップから始まります。
それがお約束になるってどうなんだ……
で、最近やってませんね、と噂していたら別の面倒事を持ち込んできて。
クラウスさんも付き合いいいですね……
まぁ、この人はこの人で根が素直でまじめだからなぁ。

地下闘技場。
異常が日常のこの街だから、逆にこんな真っ当な場所があるとは思ってませんでした。
真っ当な裏稼業って言うのもどうかと思うんですが、別にこの街ってヤクザがそのまま看板出していようが、気にしない住人ばっかですよね。

異界側の存在が平然と歩いていられるし、抗争なんで日常茶飯事だし。
レオもその疑問を投げかけていましたが、答えは一つ。
それが冒頭に引用したセリフなわけですが。
確かに、この馬鹿げたノリは割と嫌いじゃないです。
クラウスが意外とテンション上がってノリノリになっていて、笑えました。

包帯男のギルベルト。
有能っぽいのは知っていましたが、その正体が明らかに。
身内に手を出されて激昂するあたりは、クラウスの影響を受けている感じが。
しかしクラウスが坊ちゃんと呼ばれているのにはちょっと違和感が。
だってあのガタイですよ……? どうしてクラウスの血法がブラッドブリードを封印できるのかもよくわかりませんし、意外といい身分の人だったりするんだろうか。
そのあたりの裏側とかも気になるんで、いつかどこかで描いてくれないものでしょうか。


血界戦線3 震撃の血槌

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「君が望むなら 僕は行く」
「当たり前 一心同体だから」


レオの運の無さがなんとも。
柄悪いのに絡まれて、金巻き上げられてますし。
目を遣えば対処は出来た。けれど、それは違うだろう、と。
妹を犠牲にして得てしまった能力を自分の為だけには使えない、というレオは格好いい。
戦闘力皆無なんだから、死なない程度には活用してほしいと思いますが。

チェインが興味ない素振りながら、レオいびった相手に後で痛い目見せてくれたのは痛快でした。
しかし彼女、基本偵察要員だから、戦闘能力がどれほどか正直わからないんですよね。
少なくとも酒はかなり強いみたいですけど。
裏側ではK.Kから腹黒呼ばわりされているスティーブンの日常も描かれていました。
仕事外であった友人を招いて行ったはずのホームパーティーがどうしてああなるんだ……

堕落王と並ぶ超常人、偏執王カリギュラが登場。
……あのフェムトと並ぶ時点でアレですが、この世界の王はロクでもないのばっかりか。
随分とエグイ実験しているみたいですし。
そもそも今回の騒動でどれだけの犠牲が出たかと。

この街で警察だけはやりたくないですね……
ポリススーツがあって、対応できる事件もあるんでしょうけど。
それ以上の「何か」がやってきたときに速攻でやられまくりじゃないですか。
死亡率バカみたいに高いだろうに、どうして未だに組織として成立しているんだろうか。
異界の治療技術が半端ないとかそういうオチなのかなぁ。


血界戦線2 世界と世界のゲーム

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「人は弱い その弱さ故 時に矜持を捨てた行動をとる事もあるだろう」
「だがそれが何だと言うのだご老体」
「例え千の挫折を突きつけられようとも 私が生き方を曲げる理由にはならない」


クラウスさんが、なるほどライブラのリーダーなんだなぁ、と。
あのヘルサレムズ・ロットで均衡を守ろうとしている組織にいるのがよくわかる。
清々しいほどに真っ直ぐで、愚直で、折れず、引かない。
彼に惹かれて集まったメンバーって言うのもいるんじゃないのかなぁ。

異界と混じりあった街だから、術式混ぜ込んだ薬とかもあるみたいで。
そうした問題に対しても、対処しなくてはならないんだからライブラは大変ですな。
細部がぼかされているんですが、いったいエンジェルスケイルがどう流通していたのかは少し気になる。
あと、関門を預かっている二人のシステムについてもさらっと流れているのはちょっと惜しい。
プロスフェアーなる異界のゲームも、いったいどういう理屈なのかさっぱりわかりません。
チェスと将棋を元にどう混ぜるとあんなカオスなゲームができるんだ……
あちこち気になる要素があるんですけど、そこに焦点あたらない場合が多いのは残念ですね。
ただ、この混沌とした街の雰囲気は嫌いじゃないです。

そして、新しい強大な敵が登場。
もともとライブラに属している人々が使う「自らの血を武器にする」術って言うのは彼らに対峙するための者だったとか。
ヴァンパイア・ハンター。ヘルサレムズ・ロットが生まれる前から、そういう活動をしていたそうですよ。
まぁ、元より裏側の人間なんだろうなぁ、とは思っていましたが。

レオの言葉を借りれば「吸血鬼とはまた面妖な」。
なんでもありだな、この街……
「神々の義眼」という名前が大層なだけかと思いきや、予想以上に色々と見えているようで。
レオの目がかなり重要な位置に来ましたね。
これはますますあちこちから狙われるんじゃないのかなぁ……


血界戦線 オンリー・ア・ペイパムーン

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「その未来で俺は敗けた、つったな」
(略)
「ああ。そうだ。最強の牙狩りであった貴様を、このボクがやったんだ」
(略)
「その未来の俺とやらは、クッソ弱ェなあ」


ライブラの任務で行動していたザップとレオ。
相手が狡猾なため、少数精鋭でたたく作戦。
その準備をしているところに、10歳程度の少女が現れて言葉をかける。
「それで、どっちが私のパパ?」

未来から来た、と述べる少女。
オマケに彼女はザップの娘であると自称して。
K.Kやチェインがすごく楽しそうで何よりです。
まぁ、過去への遡行なんて時間操作の技術は、流石にヘルサレムズ・ロットにおいても、そうそう起こりえない事態みたいで、ライブラも困惑してましたね。
冗談と言い切るには、状況が怪しい。
先を知っていないとできそうにない助言をこぼしたりしていて。

P152あたりからの、ザップと少女がやっているゲームが笑えた。
ザップが提案するゲームが卑怯すぎて、もうさすがだ……
ギャラリーが出来ているあたりがなお笑えました。

ザップはどこまで行ってもザップだなぁ……という感じですね。
戦闘前~戦闘中に関しては、かなり真面目なので良いですけど。
それ以外の場所が基本的にダメダメだからなぁ。
でも、それでこそザップっていう感じで納得できてしまうあたりもう末期で救いようがない。
レオももう諦めきって受け入れてますしね……



血界戦線 魔封街結社

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「君は卑怯者ではない」
「何故ならまだ君は諦めきれずにそこに立っているからだ いいか」
「光に向かって一歩でも進もうとしている限り」
「人間の魂が真に敗北する事など断じて無い」


アニメが思っていた以上にいい感じだったので、ついまとめ買いしちゃいました。
あっちはオリジナルストーリー入っているみたいですけど、アレはアレで好きです。
結構あちこち削ってまとめているみたいなので、アニメ見やすいですけど、原作も読んでみるといいんじゃないかなぁ、みたいに思いました。

創作の世界だけの存在だと思われていた異世界の存在が実証された世界。
三年前、ニューヨークがあった場所。
たった一晩で、この街は造りかえられてしまった。
異世界への門が開き、ニューヨークの街並みと異世界がごちゃまぜになり、人間とそれ以外が行き交うのが普通になったのだ。
街の名前は、ヘルサレムズ・ロット。

最初は恐れられていたこの町も、異界ならではの技術とかが流入してきて、それを狙った闇組織が入りこんだり、異界側の住人が騒動起こしたりと、異常が日常という物騒な街。
街を歩いているだけで爆発沙汰が起きたり、平然と銀行強盗が発生したり。
1巻の1エピソード目でこの街でも指折りの危険人物「堕落王フェムト」なる人物が、魔神召喚の儀式を手慰み程度に実施して、主人公たちがそれを阻止しようとするって言うんだから、この世界も奥が深い。

「非常事態だ貴様等に人権はない!!」って警察組織が叫ぶ街って言う時点で相当。
まぁ、異界の住人が起こすハチャメチャが通常営業ともなれば、このぐらい強気で行かないと逆にやられてしまうって言うのもあるんでしょう。
勢いがすさまじくて結構好きです。
説明詳細な作品ではなかったり、たまに勢いのまま置いてかれそうになるから、好みはちょっとわかれるかも。


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ちゃか

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