気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

角川スニーカー文庫

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王

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「いきなり上手くできる人間などいない。私も君の歳には失敗ばかりだ。君は自分の力では叶えられない望みを願い、その責任を自ら取ると口にした。今がその時だ」

 

電撃文庫の『ご主人様は山猫姫』を思い出しました。

異民族の言葉を扱える主人公が、姫の教育係になって。

ひょんなことから弓術を匠から教わり、試験に合格する。そして、争いに巻き込まれていく、と。

あの作品も好きなんですよね。晴凜の弓の腕が随所で光ってますし。

 

異種族が居たり、主人公の能力が言語寄りであったり、早々に王位につくことになったりと差はあり、この作品の魅力となっています。

『葡萄大陸物語』が気に入った人は『山猫姫』も読んでみて欲しいですね。

 

さて、本作の感想に戻りますが。

表題に『葡萄大陸』とあるように、小国が葡萄のように乱立する世界。

豹人をはじめとする獣人やエルフ、人間といった種族が棲む大陸で、今はなき移民の集団アルカートで育ったメルがランタンという都市を訪れた事から物語は加速します。

異種族の言葉を全て解するメルは言葉渡しという通訳の仕事を求めて、なんとランタン王から依頼を受けることに。

 

豹人族の姫シャルネに言葉を教えながら、距離を縮めて。

政略結婚は、相手側の物言いに彼女が反発したことで破談になる。ランタン王も過去の実績から警戒されていますが、病身で。次期王にメルを指名し、戦争が始まる流れ。

しかしまぁ、前ランタン王の策が凄いというか。今回起きた出来事のほとんど彼の御仁の掌の上ですもの。

 

最後の最後でメルという最高の流民を拾い上げた事も、天運でしょう。

今回は各所の協力もあり何とかしのいでいましたが、これからはメル自身の才覚によってまとめて行かないといけない。

中々の難業にはなりそうですが……五章、籠城戦前夜のメルの行動を見るに、なんとかなるんじゃないかと思える魅力を感じた。

続きが楽しみなシリーズが増えましたね。



ラスト・エンブリオ7 吼えよ英傑、蘇れ神の雷霆

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「意思の統一を図りたい。あのジェームズとかいう野郎だが………もし怪しく思わない人間が居るのなら、この場で手を上げてくれ。熟慮してもらうために三分待つ」

 

太陽主権戦争、アトランティス大陸編の終わり。

謎解きをかなり丁寧にやってくれたなぁ、という印象です。

ゼウスのした大父神宣言。その真意が紐解かれるにあたって、霊格を削ってまで子をなしたという彼の神が為したことに驚愕を禁じ得ない。

第五章の冒頭に記された「――大父神ゼウスの名の下に」下された宣言。今の箱庭のを決定づけた、あの言葉には痺れた。

 

一方でギフトゲームそのものはジェームズの暗躍によって、どうにも盛り上がりに欠けた部分があるよなぁ、というか。

十六夜は疲労激しく五日も眠っていたそうで。その間にジェームズが知恵によって第一ゲームの勝者となって。また厄介な権利を獲得してましたね……

太陽主権戦争において確かに求めれる権限ですが、よりにもよって、という想いしかない。

 

大父神宣言の謎解きと、王として祭り上げられたアステリオスの決断が主で、残った謎も多い感じ。

ルイオスとアルゴールまでノーネームと敵対する側に回ってるのは何があったのか、とか。

結局ジンは何をするつもりで動き回っているのか、とか。かなりの大物に鍛えてもらったというあたり準備は着々と進めているようですけどね。

十六夜の父が為した功罪について。それを知るテュポエウスの存在。

 

堂々と暗躍しているジェームズの存在もありますし、不安材料が多いです。次のステージについての情報を持っていたりするようですしねぇ。

ウロボロスのゲームメーカー。本当ろくな事しないわ……

次の標的にノーネームを選んでましたし、第二ゲームも相当荒れそう。十六夜も新しいB.D.Aを焔から受け取ってましたし、思いっきり吹っ飛ばしてほしい所ですが、どうなるかなぁ。



ミリオン・クラウン4

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「………カズ君。確かに、人は生まれついて悪を知らない。だけどね。それと同じように、人は生まれついて善を知らないの。悪以上に、人は生まれつき善を知らないんだ」

 

今回ジャバウォックは、ある約束を果たすために動いていて。

妨害工作などもしてきていましたが、今回のメインはやはり大山祇命でしょうか

大きければ強い。質量という純粋な暴力が、アストラルノヴァを駆使して来るんだから脅威というほかない。

動き出した王冠種が猛威を振るってるわけですが……人々の希望、人類の王冠を託された最高戦力の力も見れて、熱かったですねぇ。

 

シャンバラのミリオン・クラウンである少女の応援まであるとは思わなかった。

遠距離攻撃可能にもほどがあるでしょう……十三歳という幼さで最高戦力としての務めを果たしている彼女。新興宗教の宗主、というくだりはちょっと気になりますが……

そんな戦力が居てもなお、退廃の時代は明けていないという絶望が凄い。

天逆鉾を奪っていった男みたいに、暗躍している勢力も居るようですし、むしろ人類良く今まで生き延びてこれたなと感心してしまった。

 

一真が、三四が、双子が、那姫が。

戦場にある誰もが覚悟をもってそこに立ち、自分たちの出来る事をして。

この意地こそが、人類の火を消さずに繋ぎ続けた力なのだと信じたいですね。

退廃の時代だからこそ、希望を持って生きたいじゃないですか。

 

那姫もタツジロウに拾われてきたという話は聞いていましたが、思った以上の秘密を抱え込んでいて。

一真も今回敵の攻撃を散らしたり要所で活躍はしてるんですが、カルキ達王冠の力にはまだ及ばない雰囲気ですね。

二人ともまだまだ成長の余地がありそうな雰囲気、というか。那姫の力が奪われた、だとか因縁の相手の事もありますし、そちらの掘り下げが今から楽しみですね。



神様ライフ

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「いや、いいことに気がついたんだ……くくく」

 

えー、積読の山に埋もれてた。

初版2014年とか書かれてるんですが。5年物……ってあほか! そんな積むな! と自分でツッコミを入れた一品。

 

さておき。

王道の異世界コメディですね。

VRゲームが発達した近未来、不審な扉を見つけ、追加パッチの隠し要素かと勢いよく飛び込んだ主人公。

気が付くと、ゲームによく似た異世界に紛れ込んでしまって。

 

雨が降らないという災厄に見舞われた村に、タイミングよく登場して。

ちょうど雨を降らせる魔法を習得していた、ということで村人たちからは神様と崇められることに。

まぁ、その割にはちょっとした怪我直してくれないかと来る人もいたりして、割とフランクな部分もありますけど。

ゲーム時代の知識を活かせる部分、活かせない部分を描きつつ、最後はボスを大技で吹き飛ばすとかなり読みやすい作品だったかと。

……調べたら4巻で打ち切りになってしまったようで、ちょっと残念。積んでた身ではこれ以上なんも言えません。

 

神様ライフ (角川スニーカー文庫)
気がつけば毛玉
KADOKAWA/角川書店
2014-05-31


好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる

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「あなたが異世界を書くことで、あなたの異世界を読者が楽しむことで、少しでも何かを得られたのなら、それはまぎれもなく現実を変えていく力なのです」

 

あらすじからは予想してなかった導入というか。

妹がウザくて仕方なかったというか。人の趣味を否定してギャーギャー騒ぎ立てて、良く兄貴は平気だな、と正直思いました。

オタク趣味を嫌って、兄を更生させようとしてる雰囲気にはウンザリ。

 

喧嘩した事をきっかけに、ライトノベルについて知ろうとしたのはマシでしたけど。

いや叩くだけ叩いてもう知らない! とかせずに学ぼうとする姿勢は大事ですよ。

その前段階として、人の趣味を大上段から否定すんなって話ですけど。

 

まぁ、そんなこんなでラノベについて知りたいという妹と、兄の友人たちのお話。

ラノベの表紙にはなぜ女子の胸が強調されがちなのか、ハーレムものについて等々。

主人公の彼女である帆影の唱える理論はぶっ飛んでるようで、なんか頷いてしまう部分もあったり不思議な感じ。

 

妹からすると不思議ちゃんな帆影との交際は中々認めがたいようですが。

「確かに僕と帆影は噛み合ってないかもしれない。でも、それなら、これから噛み合わせればいいんだ。それじゃダメなのか」

そうやって真正面から言える兄貴の方が好きですね。

あと最後の帆影の爆弾は凄かった。砂糖吐けそう。



好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件

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「彼女……できてるかな?」

「う、うん!」

 

ピンクの蚊にさされて、他人の自分に対する好感度が見えるようになった冬馬。

なぜが学園で美少女四天王と呼ばれている一人、九条桃華の好感度がカンスト状態で。

とまぁ、タイトルに全てが詰まってる系ラブコメ。

しかしそれを真面目に研究していた施設ってなんなんだ……良く予算降りたな。

好感度が見えるとか普通信じないだろとツッコミ入れてしまった。

 

最初は接点がなく、友人たちに背中を押されつつ少しずつ距離を詰めていくのが良かったですねー。

もう主人公に一途なんだと分かってるんだから、変に他の女子のシーンを入れずに一直線で言ってほしかったような気もしますが。

じれったい距離感を楽しみたい人にはいいんじゃないですかね。

カクヨム書籍化作品なので、気になる人はまずそちらに行くのもアリかと。



ラストエンブリオ6 激闘!!アトランティス大陸

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「お前が大丈夫だというなら私はいいけどな。あとでもっと恥ずかしい思いをしても知らないぞ」

 

とりあえず三人そろった問題児たちは協力して難敵を一時追い払う事に成功。

とはいえ、十六夜は無茶がたたって、盟主ストップ。

いくら十六夜が本調子ではなかったとはいえ、一撃で意識を飛ばせるとは耀もかなり実力伸ばしてますねー。

単純な腕力だけじゃなくて、釈天から言質を取って自分の有利にしたりと前よりも戦い方が多彩になっている感じ。

 

それぞれの再会の様子とかは微笑ましかったりしてとても良かった。

……借金返せと言われてる神王もいた気がしますが、あれは、まぁ自業自得だしな……

見どころは飛鳥と彩鳥の不器用な交流が、外から見てると笑えた。当人たちは色々思う所があって大変でしょうけど。

 

彩鳥はどんどんポンコツを極めてるというか、武技の冴えは取り戻しつつあるようですけど……変に意地張って記憶は残ってないなんて言うものだから、後々大変そう。

太陽主権戦争が終わって、実は気を苦残ってましたと言うやり取りをする姉妹を見たいので刊行続いてほしいですねー。

ミリオンクラウンの方も続きが気になるので、無理ない範囲で作業してほしいけど続きが読みたい……うぐぐ。

 

あと十六夜と焔に救われた少女が、十六夜に懐いてるのが可愛かった。

ウロボロスやアヴァターラも動いて居たり、ヘラクレスが改めて活動を開始したり。

この試練の謎についての考察も着々と進んではいるようですが……
十六夜、巻を追うごとにボロボロになってるなぁ。次から謎解きを始めるみたいですし、敵の思惑を問題児らしく吹っ飛ばしてほしい所です。



ミリオンクラウン3

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「――覚悟しろ、ジャバウォック。この剣にかけて、お前は俺が討つ」

 

九州へと急ぐ一真達。

道中にジャバウォックの罠があり、戦闘になるもののそれを突破して、九州総連と合流。

けれど、そこにもジャバウォックは仕込みを遺していて。

……付け入る隙を与えてしまったのは、当代の人類という気もしますけど。

 

死体を操り、人の騒乱を誘う手口。これが王冠種と呼ばれているのは看過しがたい。

冠ってのはすなわち権威の象徴でしょう。ジャバウォックが持つ力は確かに強大で、畏怖の対象になるかもしれませんが。

それは天災のようなもので、王ではないと思いますがね。

 

 

しかしまぁ、なるほど人類退廃の時代と銘打つわけだ。

人員不足、危険な土地。復興しても王冠種に潰される可能性もある。

発展するための難易度が極めて高い世界。

よくもまぁ、根絶されてないものだなといっそ感心しましたけど。しぶといなぁ、人類。

 

「こんな土壇場で覚悟を問うべきじゃない」と言って、一真は守るために前に出ていましたが。

人類最盛期を生きた彼の在り方と、今の世界では様々な点で差異が多く。

すり合わせが万全じゃない。温度差をあちこちで感じましたね。

 

一真、戦闘能力が抜きんでてるだけじゃなくて、色々と頭も廻るし敵の工作を見抜いたりも出来るけど、前提知識が足りてないから、詰めきれない部分がどうしてもあるよなぁ。

もう少し時間があれば、あるいは違う結末になったかもしれない。

……その場合、敵の準備期間も伸びるし、そもそも大山祇命が限界っぽいですから、この状況で一真達みたいにまとまった戦力が居るのは僥倖ではあるのか。

敵側にいいように振り回されてしまってるので、痛快な反撃を期待したいところです。



ミリオン・クラウン2

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「人類退廃の時代と呼ばれるこの時代で、俺より力のない人たちが、俺より必死に生きている。その努力が見えていないお前とは、永遠に共存共栄の関係を築くことは不可能だ。(後略)」

 

今回は次回以降に向けての準備回、って印象でしたねぇ。

一真が隊長となって、その部下になる新キャラが登場。

ただ、一真が後ろで指揮をとるよりも前線で暴れまわる方が向いているから、部下を置いて先行したり、突貫したりしてました。

結果的にそれがいい結果に繋がったりもしていますが、単独行動しすぎと那姫には注意されてましたねぇ。

 

調査に向かった先でまだ生き残っていた環境制御塔のAIと交流し情報を得たものの……

襲撃を受けたために、一から十まで分かったわけではなく、重要そうな情報と鍵を入手したにとどまりました。

内容を解明することが出来れば、この退廃の時代においてかなり優位になりそうですが……そもそも人類最盛期から退廃していった流れが、通説だった制御塔の暴走ではない可能性まで出てきて、きな臭い。

 

そして情報をどう扱うか、と一真が他の面々に相談する余裕もなく他国からの干渉が入って。

新しい王冠種が登場し、一真と相対してました。人語を操り、会話は出来るけれど、理解し合える存在ではない獣。

かなり手ごわい手合いで一真も苦戦していましたねぇ。まだまだこの世界での戦い方になれていないといいますか。

スペックは高いし、素の戦闘能力はあるけれど、B.D.Aを使ったこの時代に合わせた手札が少ないので、その辺りが今後の課題でしょうか。

 

他所のミリオン・クラウンは早々自国を離れられないのでは……と思ってましたが、あっさり出てきたなぁ、という感じも。

この時代において革新的な視野を持つ傑物ではあるようですし、色々と情報を握って良そうな油断ならない人物ですが。

今のところ友好的とまでは言えない距離感ですが、話が進んでいく中で一真と共闘する展開とか来たら熱いなぁ、とは思った。



ラストエンブリオ5 集結の時、暴走再開!

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「二人とも――“ノーネーム”に、おかえりなさい」

 

表紙についに登場、久遠飛鳥。

同志を増やし、コミュニティを新興し、新たな力を身に着けた彼女。

2年でちゃんと成長している感じがしますねぇ。目下一番成長を実感できた感じがします。

 

十六夜はアジ・ダカーハ戦直後の迷いまくっていた所から浮上して、多少は訓練も積んでたようですけど、牛魔王、パラシュラーマ相手どった時とか彼らしくありませんでしたし。

前回、焔の支援で新しい力を獲得してようやく次の段階に進んだ感じ?

 

春日部は、当主として成長してるようですし、変化は感じます。

先日の天の牡牛事件の時、箱庭で起きた騒動を解決したり、今では最強の階層支配者と言われたりしているようですし。

十六夜より強いと自負する彼女の本気に期待したいところですが。

 

問題児三人がそろい、状況を引っ掻き回していたクリシュナの秘密を暴いてましたが。

さらに厄介な問題を目覚めさせたような気がします。殺人種の王、ねぇ。三人が協力し、追い払う事に成功したのは何より。

これで、叩きのめされたら流石にちょっとフラストレーション溜まりますしねぇ。

この調子で、ゲームを解き明かして軽快さを味あわせて欲しいものですが。

 

本編が少し短めで、短編を二つ収録。

魔王レティシアと金糸雀の出会いを描いたエピソード『吸血鬼の御茶会』。

レティシアの妹と姪の名前が一緒だという点、子食いの呪いがかかった妹に子が出来るのか、という点。

太陽主権戦争に参加してるラミアが電話をかけた相手の、彼女への呼称「Blond my fair lady」。金糸雀がレティシアに仕掛けたゲームと同名だという点。

気になる情報が多すぎるんだよなぁ。

 

そして、十六夜の無二の親友イシとの交流を描いた『トラブル・ファイル』。

元々もスペックが高すぎる十六夜が、世界を楽しんで生きるきっかけとなったエピソード。

金糸雀が彼に見せた地獄の風景。

オーディオドラマ化もされていて、重苦しい部分もありましたが……大食いゲームで五連勝してる春日部とか、ちょっと笑える部分もあっていい塩梅でした。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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