気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

鈴木大輔

育ちざかりの教え子がやけにエモい2

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「うんそうだね、そうだよね。あたしたちの関係は、あたしたちで決めればいいことだもんね。周りからとやかく言われる筋合いはない、ってあたしは思うな」

 

風邪を引いたひなたの看病から始まって、達也が風邪をひいた話で締めるのが好きですねー。対になる構成とか、何となく惹かれる。

そういう意味では、2巻は全体的に対比が効いてて好みの雰囲気ではありました。

 

豊田彩夏、瀬川菜月、手島美優。そして、藤本明日香。

ひなたと良くつるんでる三人の生徒と、達也とかつて付き合っていた先輩教師。

彼女達の「恋」の話。好きな人が居たり、あるいは未だ恋を知らなかったり。

想いが募ってイメチェンをしたり、そもそも恋ではないと決めつけたり。

 

菜月は「恋をしているからおかしくなる。『なんででしょう?』と首をひねるような行動にも出てしまう」なんて評していましたが、まさしく。

想いが結実して、幸せになるばかりではなく。時に人を、らしくない行動に書きたてる熱情もまた恋の一面でしょう。

そういう想いを抱く、青春模様を丁寧に刻んでいってる感じ。

 

しかしまぁ、ひなたがカッコイイと言ったほうが今回は適切かもしれない。幼少期はよくケンカしていた、と言うのも頷ける風格がある。

可愛い部分も描写されてはいますけどねー。ひなたの母親が達也に「血は水よりも濃い」なんて話をして、順調に外堀埋めてる感もありますが。さてどうなるやら。

ひなた、賢いし色々出来るけど、自分を御しきれてるかというとそうでも無くて、良くも悪くも年相応なのが、この作品の魅力になってると思います。

育ちざかりの教え子がやけにエモい

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「いらん。これでも教師だ。自分にうんざりしてることと、うんざりのきっかけに代償を求めるのは筋がちがう。筋がちがうことを生徒の前で見せられん」

 

イラストが可愛くてアド。

中学二年生ながら発育が良く、まとう空気も違うと特別視されている少女、椿屋ひなた。

告白されることもしばしばあって、クラスメイトからも「違う」と認識されている。

彼女の特殊さは生徒たちだけではなく、教師も把握しているもので。正直扱い兼ねている部分もあるようですけど。

 

家族ぐるみの付き合いがあり、彼女の幼少期を知っている隣人である小野寺達也は新米の中学教師で……ひなたの担任を務める事に。

本人としては知り合い故に、外してくれと希望していたようですけど。

教師と生徒としての交流と、お兄とひなたとの会話。公私が入り混じっている、二人のやりとりが楽しいですね。

 

タイトルと表紙の通り、この作品の中心にいるのは椿屋ひなたという少女なのですが。

章ごとに変わる視点に彼女のものはありません。

達也やひなたのクラスメイト、彼女と接点を得た先輩のもの。それぞれの視点から、多角的に彼女を見る。

お兄相手に言う冗談は、はたしてどこまで本気なのか。いったい何を考えているのか。描かれないからこそ、彼女の心が気になる。




文句のつけようがないラブコメ

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「神様。オレはあんたを幸せにする」
「……幸せに?」
「おうよ。そいつだけは決めた。何をやっても、どんなことを幸せにするよ俺は。世界中が敵にまわっても関係ねえ。アンタの幸せのために、俺はめちゃくちゃワガママになるわ。それがアンタにプロポーズした俺の、絶対的なルールだ」

この世界には神様がいる。
酒が好きでタバコが好きで。予想外のことがあったら戸惑う、普通の少女のような神様。
神鳴沢セカイ。銀の髪に、赤の瞳を持つ美少女。
そして、彼女の「生贄」として捧げられたしがない高校生の桐島ユウキ。
彼は、「生贄になる代わりになんでもいう事を聞いてやる」という神様に「結婚してくれ」と爆弾を投げて。
二人の物語は、そうして始まる。あるいは既に始まっていた訳ですけれど。

生贄と言いつつも、ユウキの行動は別に制限がかかっているわけでもなくて。
捧げられた後も普通に高校に通っていますし。ただ、たまにセカイの元を訪れて話をして、親しくなっていく。
セカイは確かに「神様の業務」を果たし続けている存在なわけですけれど。
ユウキと話している時は、お付きのメイドの空言に騙されたり、酒とたばこをたしなんで本を読んでいたりと「神様」らしからぬ行動をしていたりもして。
だから、そんな状態で二人が交流しているのは人と神様の「文句のつけようがないラブコメ」ではありましたが。
そのまま素直に終わらない、っていうのがまたいい。

人の身でありながら、神というシステムに挑む。
その決意は遠大で、辛い未来がありそうでけど、決めた以上は、続いている以上は歩みを止めてはいけないのだ、と。
世界を舞台にした随分と壮大で、なかなかに趣味が悪い喜劇ですが。
どうかユウキには頑張って希望をつかんでもらいたいところです。
それが簡単にいかないから、問題が継続してしまうわけですが。
世界か少女か。
そうした選択があるという意味ではセカイ系なんですかね。
全てを敵に回してでも君を……とかそういう感じではなくて、彼と彼女と世界。その広いようで閉鎖された場所で行われる遊戯なわけですし。

一巻丸々壮大な序章、という感じでしたが。
この調子で続いてくれるなら、結構な良作になるんじゃないでしょうか。
あと、今回会話の中で、やたら個性立っている妹さんの存在が語られていましたが……彼女、出てくるのかなぁ。それならそれで楽しそうだと思うんですが。引っ掻き回してくれそうで。
怖いのはここから失速する一方にならないか、というところですが……とりあえず、2巻も買います。


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