気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃の新文芸

リビルドワールドⅢ上 埋もれた遺跡

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「そうだよなー。そういうことが出来るやつは凄いけど、限界ってのはあるよなー」

 

7月末までやってた読み放題で既刊を読んで、続きが気になったので購入。

KADOKAWAの掌の上で踊らされている……既刊も懐と相談しつつ揃えていきたいですねー。

2下まで読んだところで、以降のWEBは読破してきたんですが。かなり改稿入ってて、別物になってましたね……取り急ぎ続きから読んだけど、1上~2下までの部分も結構変わってたのだろうか。

 

8000万オーラムを注ぎ込んだ新装備がついに届いて。

シズカさんからありがたく受け取ってましたが……かなりギリギリまで攻めて良い装備を揃えてくれたようで。

ちゃんと利益とってくださいと思う部分もありますが、その良い装備のお蔭でアキラが助かってるからなぁ……

 

強化服だけじゃなくて車までつけてくれたのはありがたい。

そして、自前の車を得たことでアキラは、かつて得たリオンズテイル社の情報を元に遺跡を捜索に出て。実際に大当たりの遺跡を見つけてました。

そこで得た遺物をカツラギに売りに行ったりしてましたが……アキラ、優秀なアルファのサポートがあれど、基本ソロでの活動だからハンターの常識とかにも疎いんだよなぁ。

商人の打算があるとはいえ、色々説明してもらえてよかった。

 

アキラもカツラギが何かの計算してるのには気付いて、シェリルが世話になってるからある程度は多めに見る、と言ってる辺りは成長を感じられた。

サラやエレナと一緒に遺跡探索に行くことになって、そこでも色々教わってましたしね。

カツヤとの距離感は相変わらずではありますが、少数でも理解者が居てくれるのは大きいよなぁ。

 

協力者枠だとシェリルも居て、かなり良い仕事してくれてはいるんですが。

アキラの判断基準が読めず、困惑してることもありますからね……理解者の道は遠い……

シェリルの服を買うシーンに加筆が入ってたり、アキラから頼まれて向かう遺跡がヒガラカ住宅遺跡じゃなくて、ヨノズカ駅遺跡に変わったりしてましたね。

カツヤとのやり取りで「秘密って良いですよね」と言ってる部分とか、かなり強かさが磨かれてるのは良い按配。

遺跡の所在がバレるまでの流れや、他のハンターとのトラブルの経緯も、より分かりやすくなっていたように思います。

 

しかしまぁ、ヨノズカ駅遺跡の騒動がかなりボリュームアップしてましたね。

ヴィオラの介入がハッキリと描かれて、おっかない情報屋って印象が更新されたわ……

条件がいくつも重なった結果、予想以上の惨事になってて、こう思わず天を仰ぎたくなりました。

数の暴力に押されたとは言え、ハンターが結構亡くなる騒動だったのに、死地に飛び込んでなお生還したアキラとカツヤの若手組も実力上げてるなぁ。亡霊の手助けがあるとはいえ、途中で死んでてもおかしくないと思うんだが。

だからこそ、試行の対象として相応しいのかもしれませんね……亡霊2体の会話が、相変わらず不穏でゾクゾクする。

リビルドワールドⅡ下 死後報復依頼プログラム

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「俺のどこがそんなに気にいたんだ?」

(略)

「どこがって? その生き様だよ! 無理無茶無謀! 駆け抜けて生き、駆け抜けて死ぬ! 実に良い! 実に俺好みだ!」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

キバヤシがめっちゃ出来る男っぽくてびっくり。いや、実際アキラの弾薬費関係のアレコレとか通して、そこそこ権限もってるっぽいですけど。シンプルにカッコイイ。

このスタイルで、ハンターの無理無茶無謀を後押ししてるのかと思うと、中々に愉快な人なんだな……外見渋いのに。

 

地下街に巣食ったヤラタサソリの駆除依頼。

おおむね順調に推移していましたが。地下はまだまだ手付かずの領域で、遺産なんかも見つかる状態。

……それを狙って、忍び込んでる連中まで居て。その一員をバッチリ目撃してしまい、戦闘にまで発展する辺りアキラの悪運も極まれり、って感じ。

 

単純に戦うだけでも厄介な相手ですが、そこからどんどん状況が悪化していく様は芸術的ですらある。

よくもまぁ、あそこまで状況を混沌に出来るな。今度こそ終わったかと思えば、次の騒動に繋がるんだから凄まじい。

アルファのサポートで辛くも乗り切ってる場面が多々ありましたが、本来なら死んでる状況を何度も超えるせいで、都市のエージェントと誤認されてるのは、正直笑えた。

 

今回も生還したものの、装備一式を失って。

派手に稼いで同じくらい派手に散財して、ハンタードリームではあるのか? 命からがら戦って装備破損してるわけで、毎回ギャンブルしてるようなものだから、スリリングですな……

続きが気になって、なろうの方でWEB版最新話まで読んでしまった。2巻終わりあたりから読んだんですが、スリした女子への扱いが少し変わってましたかね?

今後に影響を及ぼす様な要素なので、続きが楽しみです。続きも出てるし、懐と相談しつつ買っていきたいな……


リビルドワールドⅡ上 旧領域接続者

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「賭ける機会があることを喜ぶべきなのか。その機会さえ無ければしなずに済んだと嘆くべきなのか。あの子供はそのどちらなのか。分からんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

装備を新調したアキラ。

車のレンタルに関係する条件を緩和させるため、ハンターランクを上げるべく巡回任務などをこなしていきます。

勿論並行して、アルファ指導の下で各種訓練も受けてましたが。

 

遺物がほとんど取りつくされて廃れた遺跡で、情報取集機器を扱う訓練なんかもしてました。

……そこで、以前の巡回任務の時に他のハンターと揉めた、同年代のハンター集団とすれ違うんだから、どんな運だよ……

徒党の援助があって向こうの方がランクが上とはいえ、若手と言う意味では同じだから、通う遺跡が被るのはまぁ仕方ないですけど。

 

その若手ハンターのリーダー格であるカツヤが、アキラと同じくクズスハラ遺跡で亡霊見てるのが明らかになった時はびっくりしましたね。

アルファとは干渉の仕方が違うようですけど、無言で、知られずに笑っているとなおのこと不気味ですな……

 

ハンターランクを上げる任務の中で、通常弾が効かない敵に囲まれる状況になったりもしてましたが、装備とアルファのサポートで切り抜けて。

……下手に活躍しすぎたせいで、大量発生してるそのモンスター相手の作戦に参加してほしいと指名依頼が飛んでくる羽目になったわけですが。

都市から直接の指名で、そう簡単には断れるものでもなく。装備で切り抜けただけだから、バックアップがないと無理とか条件を色々と付けて、断ってもらおうとするも失敗。

 

ツいてませんな、本当に。実績を積み上げ続けてるわけで、そういう意味では運があるのかもしれませんが。

シオリとしていた、想定と覚悟の問答は好きだなぁ。どっちも譲れず、何かずれていたらそのまま激突していた危うい感じが良い。

 

しかしまぁ、ドランカムの若手はあんなんばっかりか。シカラベが嫌がるのも無理はない気がしてきたな……

巻末の短編はそのカツヤ達のはじまりを描く『ハンター志望の少年少女』。チーム分けの件とか、ある程度の選別がされていて、非情な線引きを実感した。

まぁ、モンスターが居る世界で、情だけじゃ生きてけないから、ある程度は必要なんでしょうけど。

 

防衛のハズが探索に行く羽目になって、さらに戦果を挙げて、別のチームに配属される。

アリ地獄にハマってるみたいに、ズルズルと不相応な場所に踏み込んでいくアキラから目が離せません。


リビルドワールドⅠ下 無理無茶無謀

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自分の命は自分のもの。無謀にもモンスターの群れに挑んで殺されようとも、自分の意志で自分の命を賭けたのならば、アキラにとって問題などない。


BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

アキラが夢で見た光景。アルファが無表情で、これまでの試行を振り返ってる姿。

目覚めた時には忘れていましたが……内容がいちいち不穏に過ぎる。

その直後に明らかになる、旧領域接続者と言う情報も、ちょっとヤバそうな臭いしますしね……

以前の協力者たちは、失敗して死ぬか、心折れて挫折するか。完全に敵対した例すらあるみたいで。アキラははたして、どうなりますかね。

 

サラやエレナに助けられて、窮地を脱したアキラ。

無茶が祟って倒れたようですが、命に別状はなし。まぁ、三日ぐらい寝込んでたみたいですけど。

スラム街で結成した徒党に顔を出す約束をすっぽかした形になってしまって。

その後顔を出してはいましたが。同じくらいの子どもに見えて舐められて、一蹴。

順調にハンターになってるな、と言いますか。アキラ、割り切りが良いし行動に迷いがないので、いっそ清々しいですね。

 

他の徒党との揉め事もあって、シェリルが大分ピリピリしてましたね……。

追い込まれに追い込まれた結果として、なんか振り切れてました。別人のようになって、アキラもアルファも、徒党のメンバーすら困惑してましたけど。

びくびくし続けるよりは、建設的でいいんじゃないですかね。少なくとも、変わる前よりは好きだなぁ。

 

そしてアキラは、装備を買い足して。強化服とかにも手をだして、特訓を継続。

ハンターオフィスが恒常的に出してる、都市巡回の依頼を受けたりしてました。

まぁ、子供って事で舐められたり、他のハンターとのトラブルに鉢合わせたりもしたんですが。

それが前座でしかなくて、より大きなトラブルに遭遇するとは。アルファじゃないですけど、アキラの不運をちょっと甘く見てましたね……

装備とアルファのサポートを受けて、生き残るために活躍して。事件後にデータの故障を疑われていたのには正直笑いました。

キバヤシが無理無茶無謀を後押しする癖あるって言うのも、分からなくはないな。自分がそれに巻き込まれるのはゴメンですが。

 

巻末には書き下ろし短編『境界都市の少女達』が収録。

アキラと縁があるハンター、サラとエリナの過去エピソードですね。

いやはや、ハンターになるような人は誰も彼も思い切りが良いというか、行動力が凄いな。

命がかかっていた、と言うのもあるとは思いますけど。それで生き延びてるんだから、賭けに勝ったと言えるか。

でもこの世界、賭けに負けた側の例も、描かれないだけで多いんだろうなぁ……

 

リビルドワールドⅠ上 誘う亡霊

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「嫌だ。命賭けなのはスラム街だって同じだ。俺は這い上がる。絶対にだ」


BOOK
WALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

発展した文明が滅びさった後の世界。

そこでは、旧文明の遺跡から様々な遺産を回収するハンター達が活動していた。

恩恵を十分に受けられる都市に住まう者、温情で命を繋いでいるスラム街に巣食う者。

立ち位置は色々あるようですけど。主人公のアキラもスラム街の片隅でなんとか命を繋いでる状態だったけれど、ハンターとして活動する事を決めて。

 

実際、旧文明の技術は素晴らしく、重傷を負っても助かる回復薬だとか、新大能力を向上させるナノマシンとか、様々な分野が栄えていたようで。

それだけに、なにか一つ大きな発見を出来れば、それからの生活を向上させるのも不可能ではない。

……ま、そんな夢が簡単に叶うならスラム街に人が溢れてないでしょうけど。

 

今は遺跡とされている場所にも人々は暮らしていたし、なんなら工場とかもあったでしょう。

そうした場所の警備用に配置された機構は、活動状態のものもあり……立ち入るものを寄せ付けない障害となっていた。

モンスターと呼称されるそれは、ハンター未満のスラムの子どもは軽く蹴散らすし、なんならハンターであろうと油断すれば命を落とす。いや、金属を経口摂取して、材料に応じて兵器を生成するウェポンドッグとか居ますからね。普通は死ぬ。

 

アキラも、遺跡に踏み込んだ無謀な一人として散るハズだった。

けれど何の因果か、自分にしか見えない裸の美女アルファと遭遇して……

彼女と契約を結んで、最高級のサポートを受けながら、ハンターとして活動していく話です。アルファの性能はかなり飛び抜けているのが感じられますけど、アキラの初期ステータスが低いので、一気にサクセスストーリーとはいかず。

 

地道な特訓をして、それでも死にかけたりしてます。

まぁ、少しずつ成長しているのも分かるので、楽しいんですけど……アルファが、すごい不穏なんですよね、正直。

思考誘導とか、自由意志干渉とか言って許可を求めてる下りが凄い怖い。

あとアルファ抜きにしても、アキラのトラブル遭遇率の高さが笑えるんだよなぁ。

 

アルファと出会った事で運を使い果たしたという話が何度か出ますが、一瞬納得してしまうくらいついてない。

そして、アルファの不穏さを加味すると、本当に幸運だったのか問題も生じるので、深く追求しちゃいけないんだろうな……

そのうちコミカライズも追いかけてみようかな、と思うくらいには魅力的でした。

竜魔神姫ヴァルアリスの敗北2~魔界最強の姫が人類のグルメに負けるはずがない~

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「いい加減に向き合い乗り越えなくては、胸を張って前に進めません。母上と会うのは、そのために必要なことなのです」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

1巻では都内の店舗を中心に食べ歩きしていたヴァルアリスですが、首都ならそりゃ美食が多いだろ、という考えのもと別の地域にも足を運ぶことに。

そしてそこでもまた美食パンチに敗北をするんですが。

今回もしらす丼を釣ろうとしたり車に引かれたり、奇行要素もあり。情報収集に難がありますね……いやまぁ、異文化交流って大変なものですけど、なんか違うような。

 

ヴァルアリス、基本スペックが高い分帳尻併せてしまうからな……

あと、地の文で書かれていましたけど、何だかんだ最後には美味しいものに辿り着いている辺り「食の天運」は確かに持ってそう。

餃子の時とか、店でトラブルが起きても、ピンチヒッターが美味しい料理を提供してくれてましたしね。

 

孤高の姫だった彼女が、サチュラやインフェリスと一緒に食事をすることで、少しずつ変わってきているのもいい感じです。

父親が言う、王の資質についても気が付けるんじゃないだろうか。

そんな彼女が人界で、かつて魔界から姿を消した母の痕跡を見つけて。

自分と向き合うために、心の穴を認めて、先に進むと決めた彼女の在り方は眩しい。

いや、グルメに敗北するばかりかと思っていた所に予想外のドラマが発生してびっくり。懐に余裕出来たら買って応援したいなぁ……

竜魔神姫ヴァルアリスの敗北~魔界最強の姫が人類のグルメに負けるはずがない~

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「……それでも、私は戦う」

(略)

「私が竜魔神姫であるからだ。いずれこの魔界を統べる、王となるべき者……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。 

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

もう、タイトル・サブタイトルが完璧ですよね。

魔界最強の姫が、人類を滅ぼすべくこの世界に来て、グルメに負ける話です。

滅ぼすって言ってるのに、なんで食事してるのかと言えば、それが必要だから。

とある儀式で人類世界を滅ぼそうと決めたが、その儀式には厳格な決まりがあり、その一つが、「滅亡させる世界の存在した証を保管する」というもの。

 

そしてそれは、その世界に住まう生命が作り上げた文化の成果でなくてはならない。

なのでヴァルアリスは食文化にピントを当て、食べ歩きに興じてるんですが……舌が敏感だったばっかりに、美食にノックアウトされるばかり。天丼芸は鉄板。

狙ったように、その道に邁進し続けた店にばかり当たっているのもあって、運がいいのか悪いのか。人類目線だと良いことですけどね。滅びが先送りになるので。

 

本人はいたって真面目なのに、情報収集の魔法に粗があって、奇怪な行動をとってる場面も笑えました。それらを受け入れているお店の人々の心が広い。

……いやまぁ、接客やってると変わったお客様っているので、いちいち反応してられない部分もなくはないですけど。手が増えたりする客は、もうちょっと訝しんでいいと思うよ……

 

あと、ルビが分かりやすくて笑えます。位が高い兵士は「天魔星将(ドエライヒト)」、「神格天魔星将(ゴッツエライヒト)」みたいな感じですし。

主人公のヴァルアリスの称号も、竜魔神姫でトンデモナイゼですし。

他にも、シンデナカッタッスという蘇生魔法、アタランカラナという結界などなど。新規用語をバンバン出しつつ説明をルビで片付けている。

メインはあくまでも『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北』だからこそ、この辺のスピード感は好き。

Babel1 少女は言葉の旅に出る

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「(前略)だから、どれほど世界の現状が不自由なものであっても――僕は混入された便利さより、あるべき不自由を望むよ」

 

Babelリブート刊行おめでとうございます!

以前電撃文庫から刊行されていたんですが、2巻で打ち切りの憂き目に(担当さんが刊行模索中らしき話はちらほら聞こえましたが)……それもあって『Unnamed Memory』刊行したときは、イチオシという事を抜きにしても宣伝しまくったんですが。

それが結実したように思えて嬉しいですねー。

電撃文庫時代は、文庫に納める為にシーンを削ったり、色々と組み替えたりとされていたんですが。今回は新文芸という事で原点そのまま(加筆はあり)です。分厚い。紙でも480Pくらいあります。

 

この作品は、『Unnamed Memory』と同じ大陸を舞台としていますが……300年後のエピソードです。

現代地球の文系大学生女子・水瀬雫が、不思議な穴に吸い込まれてしまう。異世界転移モノですね。

文字は読めないものの会話は通じたので、簡単な販売員のバイトをして日銭を稼いでいる辺りは強かと言うか。これから何をするにしても資金は必要だ、という割り切りはすごい。

「やることやってりゃ気も紛れます」というのも本音でしょうけど。

 

そんな彼女が、魔法文字を専攻とする魔法士エリクと出会って。

エリクは、「異世界から来た」という前例がない少女の言葉を信じてくれる稀少な人物で。

更には魔法大国ファルサスならば、あるいは帰還の術が見つかるかもしれないという助言や、実際にファルサスを目指す雫の旅に同道してくれて。

彼自身も雫に文字を教わるという条件を出してはいますけど。完全に無償の善意より信じやすい。エリクと初期に出会えたのが、何よりの幸運ですよね。

 

タイトルが『Babel』という事もあり、この作品のテーマの一つは「言葉」です。

何故、異世界出身の雫とエリクの間で会話が成立するのか。その真実は、物語終盤で明かされます。

言語に関する疑問自体は、実のところ『Unnamed Memory』でも抱けなくはないのですが。回答については『Babel』を待たなくてはならないんですよね……。

 

UMでメインを張った王と魔女はどちらも腕利きでしたが。

本作の主人公二人は、どちらも学者よりと言いますか。「湖の底に行きたいです」への回答、オスカーだと「水妖を脅す」になりますが、エリクの場合だと「かつて辿り着いた先人の文献を調べる」になる辺りで察してください。

なので、戦闘とかになると結構ハラハラします。それでも、退けないと踏み込んでいく雫の覚悟が好きでもあるんですけど。

 

あとなんか最後に、見覚えのある名前が出てきましたね。

いやーよくある名前なのかなー(棒)。実際書籍でUMにハマって、Babelに来た人がどんな反応するのか、凄い興味ありますね……

2巻は秋予定。またしても雫の覚悟キマった姿が見られるので楽しみ。文庫で出番のなかった3巻以降のキャラも待ち遠しい。

Unnamed MemoryⅤ 祈りへと至る沈黙

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「だとしても、ここから前に進む。ここ以外はない」

 

コミカライズ決定!!!

Twitterとかでは、折に触れ「コミカライズしないかなー」と叫んでいたんですが、正直Act.2に入っても音沙汰なく、完結が近づいてる状況で半ばあきらめの境地にありましたが。

マジかー。今から楽しみで仕方がない。久しぶりに電撃大王本誌購入の民になろうかな……出来ればAct.1の終わりまで続いて欲しいですが、新文芸だと量あるからなぁ。どうなるだろう。楽しみが増えました。

 

そして、今回も絵が良い! 表紙絵の、ティナーシャがオスカーに膝枕されている構図も尊いし、逆パターンの挿絵もあって福利厚生が手厚い。

あらすじにも書いてる、オスカーがついにティナーシャに求婚したシーンを口絵に持ってきているのもニクい演出ですよね。式典のあとだから、正装な二人がカラーで見られてもう最高です。

 

求婚するシーンが書籍化にあたって加筆され、オスカー視点になっていたのは嬉しい誤算。

機会を逃さず踏み込んでいく、果断の人ですよね……迅速に会いに行くためとはいえ、塔の外壁を上る辺り、あなた本当に王族かって感じですが。

王として私情を抑えていた。けれど、ティナーシャの立場が変わる目算が立つならば、話は別で……

 

プロポーズされた後、うだうだしているティナーシャも可愛くて好きです。感情と魔力を分けられていない辺りが新鮮。可愛いなー。答えを返した後のシーンが挿絵になっていたのも良い。赤面してるティナーシャも良いし、彼女には見えていないオスカーの表情が穏やかで、もう幸せにおなり……って感じです。

 

もっともその後、失踪事件が起こしたり、禁呪を使う国にファルサスが戦争吹っ掛けられて、禁呪排除の為にトゥルダールが介入したり。

過去に戻る魔法球について知るヴァルトからの接触や、邪神教団残党の復讐、上位魔族との戦闘とイベント盛りだくさんではあるんですけど。

魔女になりたがった女の起こした事件、WEBとはだいぶ毛色が変わってて驚き。結末は、苦いまま変わりませんが。

 

まぁ、色々起きていてどれも重大ではあるんですが。

やはり一番のポイントは、ついにオスカーが「断絶の呪い」をかけられた理由が明かされる所でしょうか。

沈黙の魔女が直々に乗り込んできている辺り、行動力が凄い。そして、彼女の真意が明らかになって、憎めなくなるのも良いんですよね。

 

そして次の6巻が最終巻となるのが、悲しい。あぁ、書籍化決定以来、夢のような時間だったなぁ……『Babel』のリブートや、冒頭でも叫んだコミカライズ決定があるので、まだまだ楽しめる時間はあるんですが。

それでも好きなシリーズの終わりは寂しいものです(まだ終わってないよ)。続きを期待し、お待ちしております。


EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩のウハウハザブーン 上

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「自分だけで考えて悩んでいたことって、外のみんながよってたかって助けてくれると、何処かに“ああ、これでいいかな”って思えるものが出てくると、そう思います」

 

EDGEシリーズ、神々のいない星で、最新刊。

たった一人の人間が、神様たちの力を借りてテラフォーミングする、と言う規模の大きな事をしてるのに、作中の雰囲気は結構緩め。

前巻同様、アイコン付のチャット形式で会話主体なので、読みやすいですよ。分量は多いですが。

 

川で水の精霊が、地脈の乱れによって暴れているのでそれを鎮めに行ったり。

ビルガメスとかの協力も得られるようになって、戦力は十分なので、割とサクサク戦闘終わるのでいいですね。

まぁ、やり方に不慣れなのもあって、一回分裂させてしまったりしてましたが。その後すぐ、対処しなおしている辺り柔軟性あるなー。

川精霊たちの《わー》口調が可愛くて好き。和む。

 

90年代エピソードを交えつつ、そこから発展していく未来の話があったり。

神様や神話に対する考察があったりと、読み応えも抜群。

エシュタルのエビフ山の下りとか、つい笑ってしまった。

「……何してるのあの馬鹿。何か嫌なことでもあったの?」とか《――誰が使うと言いました?》とか。住良木が思わず素のリアクションしてる辺り、本当にもう。バランサーもいい性格してて楽しい。

 

エシュタルが居るのに、新しい神委の監査がくるという話があったり。監査とはまた別の人員がやって来たり。住良木に対してちょっと思う所があるらしい、木戸先輩の不審な動きがあったり。

色々とイベントが起きて、解決は下巻へ持ち越しですが。今回も楽しかったです。

住良木を餌にすると、割とあっさり釣れる木戸先輩が可愛くていいと思います。

 

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ちゃか

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