気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃の新文芸

BabelⅢ 鳥籠より出ずる妖姫

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「そうなんですけど。でも逃げても取り返しがつかない、失くしてしまって、きっと一生それを後悔するだろうって……そういう時があるんです」

(略)

だから退かない。

 

かつて文庫版が出ていた時、2巻で終わってしまったため描かれることが無かったキスク王女オルティア。麗しいわぁ……。

満を持しての登場に、目頭が熱くなりました。苦節4年? 5年? まぁそれくらい。
思い入れの大きさを加味して星5です。いやまぁ、普通に好きなエピソードではあるんですが。

 

でも、3巻サブタイトルが妖姫だったり、これまでの旅の中で悪い噂を聞いていた通り。

オルティアは、かなり気ままで理不尽な王族で。

ラルスも雫を初手で殺しにかかって来たり、その後も疑い続けたりしていましたけど。

それは、ファルサスに伝わる口伝を知るが故の態度だったわけで。……いやまぁ、性格がぶっ飛んでるのも否定しませんけど。

オルティアの抱えている闇は、ラルスの敵意が剣だとしたら毒のような感じで、じわじわと彼女自身をも蝕んでいた。

 

遊興を欲する彼女の前に立った雫は、エリクとの会話で気づいた「言語障害」に対策が打てる人員として自分をアピール。

1人の少女と一緒に生活しつつ、教育をしていくことに。異世界の知識を基にした教育を与えても良いものか、と迷いながらも出来る事をやり続けた彼女の戦いに敬意を。

 

結果を出したことで姫に気に入られて、側近のような扱いを受ける事になって。

オルティアの過ぎた行いに対して、雫が意見具申をガンガンしていくので、保護者の居ない状況で無理しないで……と凄いハラハラします。

ファルサスで塔から飛び降りた時もそうですけれど、「これ以上は退けない」というラインの見極めがシビアに過ぎるというか。

「退けない」ってことは「退かない」ってことだと、激痛に見舞われながらも意地を通す彼女の強さが光るエピソードでもありました。

 

正直に言うと、初見時のオルティアの印象は割と良くないんですよね。

横暴な王族って感じのものをお出しされるので。けれど、雫が立ち向かったからと言うのを加味しても、言葉を聞き入れる度量はあって。

彼女がそんな性格になった、過去の事件の事なんかも踏まえると、どんどん好きになっていく。雫が、彼女の背を押したくなるのも分かるなぁ。

 

新文芸は文庫2冊分の分量! と古宮先生がよくおっしゃってますが。

実際、ボリュームが凄いんですよね。雫とリオの試験対策に始まり、キスク内部の描写と十二家審議までやるので。

469Pの雫とオルティアのイラストが、偶然から始まった二人の培った、確かな絆を感じさせてとても尊くて好き。

その色の帽子を取れ—Hackers’ Ulster Cycle-

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「あなたのほうが苦しい思いをしているわ」

「俺は失敗したことの後始末をやろうとしただけだ。それももう終わりだ」

 

同レーベルで書かれてる、古宮九時先生が個人的にプレゼントキャンペーンをやっており、頂きました。

……訳が分からないと思いますが、私も良くわかっていません。ともあれ、頂いた以上は早めに読まないとなぁと手を出して、少し時間がかかりましたが読了。

こんな機会でもないと読まないかもしれないジャンルでしたが、かなり面白かったです。

 

学生時代に出会った友人、サクと一緒にIT分野を学んでいったショウ。

サクが天才的な技能で作り上げたツールを、ショウが営業していくというスタイルで、二人は、順調に成長していたはずだった。

しかしある日サクは失踪し、シュウは失意の中で怠惰な生活を送ることに。

 

定職には付かずサクを探し続ける日々。

そんな中で、以前の職場にいた友人から仕事を割り振られて。

そこから、大規模なサイバー事件に巻き込まれていくことになるものの……追求していくと、その裏側にはサクの影があって。

 

実際に起きたIT事件や、現行技術の話が盛り込まれた、サイバー犯罪の話。IT分野の知識が多いとより楽しめたのかもしれませんが、詳しくなくても十分満喫できます。

技術の発展という輝きが大きいほど、影が大きくなる、とでも言いましょうか。

誰かが悪意を持ってツールを扱った時に与える影響も、甚大なものになるのだ、という混乱模様を突き付けられると少し思う所がありますね……。

そこそこ前に、Twitterが落ちた時とかも「Twitter落ちた? って呟くTwitterが欲しい」とか言ってましたし。不便さを感じる事があっても、一度掴み取った利便性を捨てるのって、中々できませんよねぇ。

 

シュウの葛藤っぷりは中々のモノで、うじうじしてるな……とは最初ちょっと思いましたけど。

それだけサク相手に真摯だったからこその最後なんですよね。読み返すと印象変わりそう。

ネームドのキャラは誰も個性立ってて好きですが、それだけに命を落とした人もいるのが辛い。

あ、ホテルのモブ君も結構愉快で気に入ってます。「有酸素運動に最適なジムを完備しております」じゃないよ! 

リビルドワールドⅢ下 賞金首討伐の誘い

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「分かったよ! 覚悟を決めるのは俺の担当だからなぁ!」

 

ヨノズカ駅遺跡の騒動から、なんとか生還したアキラ。

本格的な探索はせず、遺物売買などの事後処理をすることになっていましたが。

売り先のカツラギがヨノズカ駅遺跡に挑むハンター相手に、荒野価格で色々売りに行ってたもんだから、遺物を持って往復する羽目になってましたが。

その結果、遺跡から出てきた変異種との遭遇に、アキラを護衛として雇えたのだからカツラギとしては不幸中の幸い……なのかな? なし崩しでタダで護衛させようとしたカツラギの思惑を、アキラがちゃんと潰してるのも成長が感じられて良い。

 

遺跡から出てきた変異種が、かなり強大になっていてハンターオフィスから「賞金首」として通達が来て。

自分の運の悪さを自覚しているアキラが、荒野へ積極的に出かけなくなったのは、正直笑った。実際これまでの彼の実績を想えば、うっかりで出くわしてもおかしくないからな……。

高額の賞金目当てで挑んだハンターもいたようですが、返り討ちにあってどんどん賞金額が上がっていって。

 

ドランカムを筆頭にハンター徒党も討伐に向けて動きはじめて……アキラも、以前の縁からシカラベに誘われて賞金首の一体に挑む事に。

ハンターだかといって、ただ危険な敵を倒したり、貴重な遺物を集めるだけではなくて。徒党が大きくなるほどに、内部の問題って言うのも出てくるようで。

ハンターオフィスを通さない非正規の依頼、という形ではありましたけど。

 

しかしまぁ、話を聞くにドランカムも大変だな、と言うか。

これまで何度もアキラと出くわしているカツヤ一党も中々ではありましたが、新登場のトガミやリリーみたいなのを見ると、シカラベ達古参の応援をしたくなってくるな……

増長しているのが良くわかる。ヤラタサソリの時に噛みついてきたレイナみたいなのばっかりか。

 

ドランカムの若手勢力も、外部の応援を雇いながら賞金首の一角に挑むことになっていて。

カツヤに指揮を学ばせるために、別の討伐を見学させたり色々と手は打っていたようですし、カツヤ自身も慎重に判断してたと思いますが、暴走する子が出るんだからもう……

外部の応援から文句が出てましたが、アレは仕方ないと思ってしまった。

まぁ、ドランカム若手勢力の一番の問題は、カツヤに対するもう一人のアルファの侵食が大きいというか。

影響がどんどん広がって行ってる所ですよねぇ。アレを見てると本当に、遺跡の亡霊が怖くなってくる。

 

アキラが雇われた以上は、しっかり働くという考えてかなり奮戦していたのは楽しかったです。アルファのサポート付とは言え、あそこまで動けてランク21ってのは、周囲の反応見るに相当詐欺なんだろうな……

シカラベに誘われた一件の後も、別の徒党の賞金首討伐のサポートとしてバックアップに従事して。さらには後日、エレナ達に声をかけられたとはいえカツヤの指揮する作戦にも参加する事になって。

 

結果として、4体現れた賞金首の内3体の討伐に参加してるんですよね、アキラ。キバヤシが目にかけるのも良くわかる。まぁ、サポートに徹したマイマイは直接賞金首とぶつかってはいませんけど。

終盤の101話~102話でもトラブルに見舞われていましたし、本当にキバヤシを飽きさせないな……

 

巻末の閑話「運の問題」は、また装備を更新する事になったアキラが、普段より軽装でシェリルの徒党に顔を出しに行ったら襲われる話。

軽装とはいえ、しっかり武装していたので返り討ちにしていましたが。色々とスラムでも蠢いているというか、暗躍してる人が多いな、という感じ。次回に向けた伏線エピソードなんですよね。

巻末の次回予告でも「WEB連載版より全面改稿」となってる4巻が今から楽しみです。

 

 

BabelⅡ 魔法大国からの断罪

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「まるで人間のようなことを言う」

「人間ですから」

「ならば証明してみろ」

 

ついに出ました、『BabelⅡ』!

帯に在る通り終盤に「衝撃の展開が待ち受ける」巻となってまして、読んだ方ならかつて電撃文庫から出た時はここで切られてしまったんですよ……という既読者の嘆きが分かってもらえることと思います。

 

未読の方向けに書くのならば、タイトルが「バベルの塔」を思わせるものであるように、この作品のテーマには「言葉」があって、そこに切り込んでいくことになるんですよね。

ここから更に面白くなっていく作品で、完結済みの書籍化ということもあり、全四巻と予定も立ってるのでどうか読んで欲しい。

 

文庫版には収録されなかった「無言の花嫁」。

過去に囚われて、どうしようもない結末に辿り着いてしまった男女の話なんですが……

あの二人の行動をどうしてか咎めることは出来ない、そんな気分になる。

罪を犯しているので、罰せられるべきとは思うんですが。そもそも二人とも、自らを許さなかったからあんな結果になるんだからなぁ……という感じ。

 

それはそれとして雫のウェディングドレスのカラーイラストはとっても素敵だと思いました。綺麗だ……。え、この子の個性を埋没させる姉と妹って何者……(姉と妹だよ)。

イラストで言うと、カラー口絵に登場しつつ、ほぼ同じ場面のモノクロ挿絵もついてたリースヒェンが推しです。かわいい。

 

転移失敗した後もトラブルに見舞われつつ、なんとかファルサスに辿り着いた2人。

エリクの伝手も頼って、王様との面会を取り付けたものの……

魔法大国ファルサスの王・ラルスは、異世界から来た雫を異質な存在として切り捨てようとして。

一度はその場から離脱したものの、即座に取って返して、啖呵を切りに行く雫の覚悟の決まり方が凄い。

 

雫もエリクも、戦闘能力は低いんですよね。でも、それは戦いを選ばない理由にはならない。それが必要であるならば、出来る事を躊躇わない。

かなり覚悟は決まっている、といいますか。頑固さは作中でもぴか一だと思いますね……

27年ニンジンを嫌って食事を疑い続けているラルスも、中々ですが。

「あるのは言葉と――自分自身だけだ」と割り切って、手札として扱えるのが普通の大学生としては稀有な資質だと思います。……出来れば発揮されない方が良い資質ですがね……

 

辛くも命を拾って、ファルサスで情報収集を行っていくことになり。

今まで聞いたことのなかったエリクの事情だとか、探していた240年前の事件の事とかについて知ることに。

得た情報が信じられずに、1時間ほども議論している辺り、文官よりなんですよね雫もエリクも。

 

そんな二人が、ガンドナの時と言い危機の最前線に踏み込んでいくことになるんだから皮肉と言うか。

「前例が無い少女」の手がかりを追うんだから、否が応にもトラブルに巻き込まれやすいってのはあるでしょうけど。

コチラが気を付けていても、異質な少女に目を着けて向こうからやってくるからな……さて、WEBで結末を知っていても続きが気になる終わりでした。3巻で出てくる新キャラの挿絵が今から楽しみです。流石にあるだろ……


異修羅Ⅲ 絶息無声禍

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「くだらなくなんてない」

「……そうかよ」

「…………ハルゲントとの勝負なんだ……」

 

ついに、六合上覧が開始する第三巻。

関東に用語解説とか、黄都二十九官の名前一覧とか乗っていて楽しかった。

こういう設定部分が見れるのは個人的に好きなんですよね。

まぁ、私の嗜好を抜きにしても、修羅を擁立している面々の情報が整理されてるのは良いことだと思います。いくつか空席あるんですねー。

                                                                                                      

サイアノプみたいに、離れた地域で産声を上げた修羅なんかも居ますけど。

黄都からも警戒されている、最大の傭兵ギルドが作った国家、オカフ自由都市。

本物の魔王。そして魔王軍が居た場所に続く、最後の地。

前半は、この二か所の描写が多かったですねぇ。特に最後の地周りでは、過去編として本物の魔王に挑んだ「最初の一行」の描写もあり、本物の魔王の名前なんかも明らかになっていて情報量が多い。

 

名を広く知られた修羅達であろうとも震える、本物の魔王の在り方はただただ恐ろしかった。己の在り方を貫く、修羅達の様子を3巻まで読んでいたからこそ、怖さが増すんですよね……。

魔王の正体が明らかになっても。本当に、だれがこんな魔王を倒せたんだ、という謎が出てくる。物語の構成が巧みで、読んでいて引き込まれる。

 

今回当登場した修羅だと、黒き音色のカヅキが好きですねー。

「英雄として、世界への責任を果たさないとね」という客人の少女。

オカフ自由都市に対抗するため、黄都が派遣した銃使い。実際に腕利きを何人も仕留めてて、活躍っぷりが見事。彼女の名を冠した章の、終盤で出てくる修羅紹介文の演出含めて好き。

 

これまで裏で動いていた灰色髪の少年なんかも出て来てましたが。

自らは戦闘力がないものの、誰もが無視できない状況を整えるのが上手い、彼なりの戦い方があるのは結構好みですねー。修羅にも多様性の時代……

 

アルスを擁立したヒドウのポリシーも分かるし、名誉に執着するハルゲントのこだわりも嫌いじゃないんだよなぁ。

冬のルクノカという伝説を引っ張り出してきて、アルスと戦う舞台を整えて。それでも、彼は。ただアルスの輝きを信じ続けていた。


アルスはアルスで、冬のルクノカを通じてハルゲントの存在を見ていますし、なんなんだこの二人は……いや、好きですけどね、こういう関係。

ハルゲントは全くもって不器用で、時代遅れの官僚とされているのも無理はない感じですが。最後のあの慟哭は、中々刺さる。嫌いな人はヒドウみたいにとことん嫌いそうですが。
これだけ迫力ある戦いやって、まだ第二試合までしか終わってないとかどうなってるんでしょうね……

EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩のウハウハザブーン 下

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「――またいつか、共に同じ夢を見よう。今度は、現実に出来る夢を」


キャンプ場に到着して合宿編スタート。

明かせる範囲で事情を明かして線引きをしたり、トレーニングに勤しんだり。

純粋に楽しんでる感じがしてよいですねー。

90年代が舞台でありつつ、バランサーによって構成された環境と言うのがやっぱりシチュエーションとして強い。

 

当時は~ですが、○○年に新発見がありますとか普通に面白いですし。

神話関係なんかもあまり詳しくはないので、解説回が純粋に楽しい。情報量が多いので、飲み込むのに時間かかりますが。

知識神が二人いて、それぞれスタンスが異なって違った味わいになってるのも凄い。

 

思兼先輩が、神委から来たデメテルとアテナに対して、嘘を吐かずに騙して右往左往させているのは笑えました。

いやまぁ、知らない地域の電車とか迷いかねないのは分かる。下調べ大事。調べてなお迷う人はいますけどね。えぇ、そういう友人が学生時代にいまして……

 

閑話休題。

木戸先輩を交えてのテラフォーミング。水を創る方法論で、住良木が提案した方法が見事に穴をついているというか、ドッキリみたいな方法で笑った。

雷同達のイメージトレーニングにも付いていけてましたし、知識神の解説に対しても良い反応示す事があるので、住良木、わりと頭良いというか。発想力がある。

まぁ、その発想力を活かして、巨乳信仰をソッコで始めるので、えぇ。バランサーの猿呼ばわりも順当かな……みたいに思えてくるんですが。テンションの上下が激しい。

 

木戸先輩の真名と、住良木に対しての微妙な距離感についても事情が明らかになっていましたが。

距離を取ろうとする彼女の気持ちも分かるけど、それを良しとしなかった人類の行動はナイスでした。

他シリーズでもあった、連続した挿絵も良い感じでしたし。持っていた武装も痺れた。

テュポーンの持つ雷とか、えぇ。AHEADシリーズで見た事ある気がしますね……

そういう繋がりが見られるとやっぱり嬉しくなります。ウハウハですね。

リビルドワールドⅢ上 埋もれた遺跡

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「そうだよなー。そういうことが出来るやつは凄いけど、限界ってのはあるよなー」

 

7月末までやってた読み放題で既刊を読んで、続きが気になったので購入。

KADOKAWAの掌の上で踊らされている……既刊も懐と相談しつつ揃えていきたいですねー。

2下まで読んだところで、以降のWEBは読破してきたんですが。かなり改稿入ってて、別物になってましたね……取り急ぎ続きから読んだけど、1上~2下までの部分も結構変わってたのだろうか。

 

8000万オーラムを注ぎ込んだ新装備がついに届いて。

シズカさんからありがたく受け取ってましたが……かなりギリギリまで攻めて良い装備を揃えてくれたようで。

ちゃんと利益とってくださいと思う部分もありますが、その良い装備のお蔭でアキラが助かってるからなぁ……

 

強化服だけじゃなくて車までつけてくれたのはありがたい。

そして、自前の車を得たことでアキラは、かつて得たリオンズテイル社の情報を元に遺跡を捜索に出て。実際に大当たりの遺跡を見つけてました。

そこで得た遺物をカツラギに売りに行ったりしてましたが……アキラ、優秀なアルファのサポートがあれど、基本ソロでの活動だからハンターの常識とかにも疎いんだよなぁ。

商人の打算があるとはいえ、色々説明してもらえてよかった。

 

アキラもカツラギが何かの計算してるのには気付いて、シェリルが世話になってるからある程度は多めに見る、と言ってる辺りは成長を感じられた。

サラやエレナと一緒に遺跡探索に行くことになって、そこでも色々教わってましたしね。

カツヤとの距離感は相変わらずではありますが、少数でも理解者が居てくれるのは大きいよなぁ。

 

協力者枠だとシェリルも居て、かなり良い仕事してくれてはいるんですが。

アキラの判断基準が読めず、困惑してることもありますからね……理解者の道は遠い……

シェリルの服を買うシーンに加筆が入ってたり、アキラから頼まれて向かう遺跡がヒガラカ住宅遺跡じゃなくて、ヨノズカ駅遺跡に変わったりしてましたね。

カツヤとのやり取りで「秘密って良いですよね」と言ってる部分とか、かなり強かさが磨かれてるのは良い按配。

遺跡の所在がバレるまでの流れや、他のハンターとのトラブルの経緯も、より分かりやすくなっていたように思います。

 

しかしまぁ、ヨノズカ駅遺跡の騒動がかなりボリュームアップしてましたね。

ヴィオラの介入がハッキリと描かれて、おっかない情報屋って印象が更新されたわ……

条件がいくつも重なった結果、予想以上の惨事になってて、こう思わず天を仰ぎたくなりました。

数の暴力に押されたとは言え、ハンターが結構亡くなる騒動だったのに、死地に飛び込んでなお生還したアキラとカツヤの若手組も実力上げてるなぁ。亡霊の手助けがあるとはいえ、途中で死んでてもおかしくないと思うんだが。

だからこそ、試行の対象として相応しいのかもしれませんね……亡霊2体の会話が、相変わらず不穏でゾクゾクする。

リビルドワールドⅡ下 死後報復依頼プログラム

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「俺のどこがそんなに気にいたんだ?」

(略)

「どこがって? その生き様だよ! 無理無茶無謀! 駆け抜けて生き、駆け抜けて死ぬ! 実に良い! 実に俺好みだ!」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

キバヤシがめっちゃ出来る男っぽくてびっくり。いや、実際アキラの弾薬費関係のアレコレとか通して、そこそこ権限もってるっぽいですけど。シンプルにカッコイイ。

このスタイルで、ハンターの無理無茶無謀を後押ししてるのかと思うと、中々に愉快な人なんだな……外見渋いのに。

 

地下街に巣食ったヤラタサソリの駆除依頼。

おおむね順調に推移していましたが。地下はまだまだ手付かずの領域で、遺産なんかも見つかる状態。

……それを狙って、忍び込んでる連中まで居て。その一員をバッチリ目撃してしまい、戦闘にまで発展する辺りアキラの悪運も極まれり、って感じ。

 

単純に戦うだけでも厄介な相手ですが、そこからどんどん状況が悪化していく様は芸術的ですらある。

よくもまぁ、あそこまで状況を混沌に出来るな。今度こそ終わったかと思えば、次の騒動に繋がるんだから凄まじい。

アルファのサポートで辛くも乗り切ってる場面が多々ありましたが、本来なら死んでる状況を何度も超えるせいで、都市のエージェントと誤認されてるのは、正直笑えた。

 

今回も生還したものの、装備一式を失って。

派手に稼いで同じくらい派手に散財して、ハンタードリームではあるのか? 命からがら戦って装備破損してるわけで、毎回ギャンブルしてるようなものだから、スリリングですな……

続きが気になって、なろうの方でWEB版最新話まで読んでしまった。2巻終わりあたりから読んだんですが、スリした女子への扱いが少し変わってましたかね?

今後に影響を及ぼす様な要素なので、続きが楽しみです。続きも出てるし、懐と相談しつつ買っていきたいな……


リビルドワールドⅡ上 旧領域接続者

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「賭ける機会があることを喜ぶべきなのか。その機会さえ無ければしなずに済んだと嘆くべきなのか。あの子供はそのどちらなのか。分からんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

装備を新調したアキラ。

車のレンタルに関係する条件を緩和させるため、ハンターランクを上げるべく巡回任務などをこなしていきます。

勿論並行して、アルファ指導の下で各種訓練も受けてましたが。

 

遺物がほとんど取りつくされて廃れた遺跡で、情報取集機器を扱う訓練なんかもしてました。

……そこで、以前の巡回任務の時に他のハンターと揉めた、同年代のハンター集団とすれ違うんだから、どんな運だよ……

徒党の援助があって向こうの方がランクが上とはいえ、若手と言う意味では同じだから、通う遺跡が被るのはまぁ仕方ないですけど。

 

その若手ハンターのリーダー格であるカツヤが、アキラと同じくクズスハラ遺跡で亡霊見てるのが明らかになった時はびっくりしましたね。

アルファとは干渉の仕方が違うようですけど、無言で、知られずに笑っているとなおのこと不気味ですな……

 

ハンターランクを上げる任務の中で、通常弾が効かない敵に囲まれる状況になったりもしてましたが、装備とアルファのサポートで切り抜けて。

……下手に活躍しすぎたせいで、大量発生してるそのモンスター相手の作戦に参加してほしいと指名依頼が飛んでくる羽目になったわけですが。

都市から直接の指名で、そう簡単には断れるものでもなく。装備で切り抜けただけだから、バックアップがないと無理とか条件を色々と付けて、断ってもらおうとするも失敗。

 

ツいてませんな、本当に。実績を積み上げ続けてるわけで、そういう意味では運があるのかもしれませんが。

シオリとしていた、想定と覚悟の問答は好きだなぁ。どっちも譲れず、何かずれていたらそのまま激突していた危うい感じが良い。

 

しかしまぁ、ドランカムの若手はあんなんばっかりか。シカラベが嫌がるのも無理はない気がしてきたな……

巻末の短編はそのカツヤ達のはじまりを描く『ハンター志望の少年少女』。チーム分けの件とか、ある程度の選別がされていて、非情な線引きを実感した。

まぁ、モンスターが居る世界で、情だけじゃ生きてけないから、ある程度は必要なんでしょうけど。

 

防衛のハズが探索に行く羽目になって、さらに戦果を挙げて、別のチームに配属される。

アリ地獄にハマってるみたいに、ズルズルと不相応な場所に踏み込んでいくアキラから目が離せません。


リビルドワールドⅠ下 無理無茶無謀

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自分の命は自分のもの。無謀にもモンスターの群れに挑んで殺されようとも、自分の意志で自分の命を賭けたのならば、アキラにとって問題などない。


BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

アキラが夢で見た光景。アルファが無表情で、これまでの試行を振り返ってる姿。

目覚めた時には忘れていましたが……内容がいちいち不穏に過ぎる。

その直後に明らかになる、旧領域接続者と言う情報も、ちょっとヤバそうな臭いしますしね……

以前の協力者たちは、失敗して死ぬか、心折れて挫折するか。完全に敵対した例すらあるみたいで。アキラははたして、どうなりますかね。

 

サラやエレナに助けられて、窮地を脱したアキラ。

無茶が祟って倒れたようですが、命に別状はなし。まぁ、三日ぐらい寝込んでたみたいですけど。

スラム街で結成した徒党に顔を出す約束をすっぽかした形になってしまって。

その後顔を出してはいましたが。同じくらいの子どもに見えて舐められて、一蹴。

順調にハンターになってるな、と言いますか。アキラ、割り切りが良いし行動に迷いがないので、いっそ清々しいですね。

 

他の徒党との揉め事もあって、シェリルが大分ピリピリしてましたね……。

追い込まれに追い込まれた結果として、なんか振り切れてました。別人のようになって、アキラもアルファも、徒党のメンバーすら困惑してましたけど。

びくびくし続けるよりは、建設的でいいんじゃないですかね。少なくとも、変わる前よりは好きだなぁ。

 

そしてアキラは、装備を買い足して。強化服とかにも手をだして、特訓を継続。

ハンターオフィスが恒常的に出してる、都市巡回の依頼を受けたりしてました。

まぁ、子供って事で舐められたり、他のハンターとのトラブルに鉢合わせたりもしたんですが。

それが前座でしかなくて、より大きなトラブルに遭遇するとは。アルファじゃないですけど、アキラの不運をちょっと甘く見てましたね……

装備とアルファのサポートを受けて、生き残るために活躍して。事件後にデータの故障を疑われていたのには正直笑いました。

キバヤシが無理無茶無謀を後押しする癖あるって言うのも、分からなくはないな。自分がそれに巻き込まれるのはゴメンですが。

 

巻末には書き下ろし短編『境界都市の少女達』が収録。

アキラと縁があるハンター、サラとエリナの過去エピソードですね。

いやはや、ハンターになるような人は誰も彼も思い切りが良いというか、行動力が凄いな。

命がかかっていた、と言うのもあるとは思いますけど。それで生き延びてるんだから、賭けに勝ったと言えるか。

でもこの世界、賭けに負けた側の例も、描かれないだけで多いんだろうなぁ……

 

プロフィール

ちゃか

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