気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

七つの魔剣が支配するⅡ

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「今までと同じように、何か訊かれれば普通に答えるさ。ただ――そこからは名実共に、君と俺は対等の魔法使い同士になる。そういうことだ」

(略)

「それは――滾るでござるな」

 

入学から半年。

順調に学園にも馴染み、六人の絆も深まっているようです。

カティがかなり成長したという印象でしたね。

あの優しい少女はこの魔窟で心折れてしまうのではないかと思っていたのですが、彼女なりの理を見つけ、そこに至るための道を進む決意をしていた。

 

ピートがここにきて個性強くしてきたなぁ、とか。

シェラがとんでもない隠し玉もっていたとかも驚きの場面ではありましたが。

この作品の一番の肝は、キンバリーという所の恐ろしさ、なのではないかと思います。

危険だという事は一巻から明示されていましたし、事実色々とオリバー達は巻き込まれてきたわけです。

 

……今回は、ガルーダを倒したオリバーとナナオの名声によって一年生最強決定戦、なんてイベントを引き寄せてきたわけで。

それに参加の名乗りを上げたのは彼ら自身ですから、自ら踏み込んでいってる部分もあるにはありますけど。

 

講師が生徒に魔法使いの優位性に「簡単に死なないこと」を上げてくる怖さ。

絶対彼ら、確かに魔法使いは死に難いけど――死んだら死んだ。そこまでの事でしょう? とか思ってますよ。

実際ダリウスが消えた事も、「まぁ、そういう事もあるよね」とかそんな感じでしたし。

 

そんな中で、リチャード=アンドリューズがオリバーとナナオの言葉から自らを正したように。トゥリオ=ロッシにオリバーが説いたように。

シェラとナナオがコーンウォリスとフェイに示したように。

先に進む意思が、とても眩しく見えて――急転直下のラストに絶望を駆り立てられるわけですが。

これは、卑怯だ。こんなの続きが気にならないわけがない。1年生編ラストとのことですが、はたしてどれだけが生き残れるのでしょう。

そして、1巻の時も思いましたが、これで卒業できないの2割って絶対嘘だろ……



やがて君になる 佐伯沙弥香について

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こういう私にしたのは、あなたのくせに。

 

アニメ化もした「やがて君になる」外伝ノベライズ。

佐伯沙弥香の幼少期から高校進学まで。

昔から達観していた彼女が、今に至るまでどんなことを感じてきたのか。

 

習い事をいくつもやっていても苦にはならず。

その多くで褒められるだけの、努力に見合った成果を得てきた。

けれど、水泳教室だけは少し違った。不真面目なのに、敵わない相手。

彼女は沙弥香を意識していて。幼いがゆえに、その感情に明確な形を与えることはなく、先に気付いた沙弥香の方が距離を取って終わってしまった。

 

中学では合唱部に入り、一目置かれる立ち位置で。

先輩方の引退に合わせ部長に推薦されたりしてました。

それ以外にも、なにくれとなく周囲に来ていた先輩に、告白されて。

揺れて、迷って。心が定まったと思ったら、相手の方が遠ざかってしまった。

 

あぁ、うん。彼女の青春、生き様がしっかりと描かれていた。甘く優しいものではなく、痛みを伴うようなものでしたが。

その果てに、納得を得たなら。それまでの積み重ねは無駄ではなかったのでしょう。そう、思いたい。

けど、そうして出会った七海は後輩に近づいていくわけで、あぁぁって悶えそうになりますな。



ストライク・ザ・ブラッド19 終わらない夜の宴

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「本当にもう、あなたは、わたしがちょっと目を離しただけで、いつもいつもそんな傷だらけになって……いったいなにを考えてるんですか!?」

「え!? いや、そんなこと言ってる場合じゃ……」

 

アルディギアでの騒動を終え、無事に帰還……となるはずもなく。

第四真祖が不在の数日の間に絃神島では別の騒動が起きていて。

終焉教団なる連中が、第四真祖を騙り領主戦争なんかを勃発させていて。

インフラとかも寸断されている、というか領主戦争で奪い合う要素にされていてかなり好きに暴れられている感じ。

 

そんな中でも、古城の知り合いたちが逞しく生き延びてるのはさすが。

領主戦争の中でもそこそこのランクに位置取ってましたし。

ただまぁ、絃神島で暴れ始める前段階として那月ちゃんと静寂破りを蹴散らしてる辺り油断ならない相手ですし

 

……それ以上に、他の真祖までここに集結し始めて、絃神島今度こそ終わったな……って感じすらある。

これはいよいよ古城もその身分を隠しておけなくなってくるのでは。



青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

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小さな幸せを幸せだと思えるようにもなったし、やさしさにたどり着きたいと思えるようにもなった。大切なことを知って、大切な人ができた。

それが、間違いだったかもしれないと、突然問題点を突き付けられても、簡単に受け入れられるわけがなかった。

 

アニメ化の人気シリーズ!

放送局の関係で見れてないんですけどね! 無念。

 

三月になり、麻衣の卒業式。

麻衣を待っていた咲太の前に現れたのは、子役時代の彼女にそっくりな女の子。

いつくか言葉を交わしたものの、直後にやって来た麻衣にはその少女が見えていなかった、と。

新しい思春期症候群かと思いきや、どちらにも心当たりはなく。

 

麻衣も、母親との距離が多少なり変わったようですし。

咲太や花楓の母の経過も良いため、会えないかという話に。

対面も順調に済んだかと思いきや、咲太に異変が生じてしまって。

つくづく思春期症候群に縁があるなコイツは……

 

とかからかってもいられないんですよね。

何かしらの傷が、症候群を引き寄せる。

妹と母の問題、距離を取って暮らし始めて。経済的には援助があっても、気楽に助けてもらえない状況。

そんな生活をして、ちゃんと兄であるという立ち位置を見失わなかった。それは、たたえられていいと思う。

 

一方で時間が流れ、これまで見えていなかった事も目に入るようになって。

母親との関係に悩み、最終的にはちゃんと自分の足で立って、会いに行けるんだから、凄まじい。

メンタルお化けかよ……

そして問題解決したら一気に時間流れて早々に大学入学していたのは意外。……また次の爆弾引き寄せてる感じがありますけどね! そういう星の下に生まれたのか……



魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画

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「次は、消す」

 

公式WEBで連載中作品の書籍化だとか。

WEBの方は未読。

タイトル見た時から「達也暗殺計画? 失敗するからやめとけよ……」とは思っていましたが。

達也を相手にするには、なにもかも足りなかったな、としか。

 

暗殺者の少女が、仕事の場面を達也に目撃されて始末しようとするというエピソードでしたが。

まぁ、当然四葉の知るところになって。文弥の教材にちょうどいいか、と黒羽に仕事が振られていました。

対処に奔走している文弥と殺し屋少女のやり取りがメインなのかなぁ。

 

本編前という事もあって、まだ文弥に至らない所があるのは、彼らしいかと思いました。

アンタッチャブルと呼ばれる四葉の人間の割に、達也に憧れていて自宅に押し掛けないように自省しているとか。ミーハーというか、何というか人間味が強い。

顧みるに、この段階で変わりなく完成されている達也の容赦なさよ……出自故仕方ないですが。



GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン11(中)

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「――未熟だった。父の後を追うだけで、抜かしてもいない。その恥をもって、武蔵勢、貴殿達に問いたい」

言う。

「失うしかないと、そう思っている私を、救ってくれるだろうか」

 

1巻で提示されてから、ここまで長い旅でした。

ヴェストファーレン会議が幕を上げる事になりましたが……

まさかその会場に全裸が3人もいるとは思いませんでしたね……

ネタ要素が盛り盛りながら、格好いいいシーンが各所に見られて、このバランスが流石。

妖精女王がノーヒントで無茶ぶりしたりとか、テンション高い部分も多々ありましたが。

 

会議に至る前の武蔵勢と羽柴勢の交流も、武蔵のノリに振り回されているところありましたが、楽しかったですし。

大久保が竹中を意識しまくってる辺りは笑った。

オランダの全裸との交渉でも、良い所見せてくれましたしね。

途中、会計補佐がいつも通りのノリで圧かけてきてるのかと思ったら、ブラフで、終わった後に安堵していたのはちょい意外。

勢いで大久保に乗っかって謀反?とかしてたのに……うどん王国でちょっと懲りたか。

 

そして会議が進んでいって。安心と信頼の武蔵生徒会副会長よ……

講和会議で戦争に発展させ、不可能を可能にして来た。

「大丈夫です。――三河からこれまで、自分たちは、多くの国に安心を与えてきました」といえる神経の太さよ。

発言直後に周囲が静まり返ったようですしね。他国の代表から、笑う所かと聞かれてる辺りもうどうしようもない。

 

かつて王と姫がやった平行線の問答を、教皇総長と武蔵副会長がやっている場面とかも良かったですねぇ。

「どちらかが退くべきだ」「いえ、平行線です。――どちらも、共に行くべきなのです」ってところが特に好きです。

交渉が終わった後に、石田三成と「ああ、気にするな。そうすれば大丈夫だ」「そりゃ気にしなけば大丈夫ですよ!!」とかやってる辺り相変わらずですけどね……

今回新たに明らかになった事実とかもあり、未来への道筋が整ってきた感じ。このまま最終決戦かと思いきや、最後にまたキャラが増えて、騒ぎになりそうです。



はたらく魔王さま! 19

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「毎日、おにぎりを二百個食べてるよ」

千穂は、ごく自然に尋ね返していた。

「聞き間違いだよね」

「聞き間違いじゃないよ。二百個だよ」

 

こ、このヘタレ魔王……!

ちーちゃんへの返答を保留にしているばかりか、新しい爆弾を抱え込みやがって。

ついに想いを自覚した鈴乃は可愛かったです。

それはそれとして、魔王は本当にもう……最近ちーちゃんの方が活躍してるじゃないか!

ここまで引っ張っている以上、魔王が恋とかの答えを出すのは、決戦後とかもありうるのでは……

流石に答えを出さない程ヘタレではないと信じています。                     

 

後、鈴乃は……何というか、運が悪かったというか。

八方手を尽くして、仕事を遅らせていたのに昇進するとはこれいかに。

「仕事の進みが遅いのは、お前の位階が低いのも一因だろう。出世させるから励めよ」的な事を言われて昇進。

しかも、本来なら時間をかけて行う儀式なども緊急時だからと、かなり簡略化されて。

鈴乃の昇格によって、他の面々の工作も裏目に出たりとエンテイスラは大騒ぎ。

 

日本側もかなりの騒動になっていましたが……それが、アシエスが大飯ぐらいになったって言うものだから、言葉にすると、なんか気が抜けるな。

腹が満たされていないと、光を放ち周囲に被害が出るというあたり、こちらはこちらで危機的状況ではありました。

荒療治ながら、それを落ち着ける手を打ったのもちーちゃんで。この作品の主人公はちーちゃんだったんだな……みたいな気分。


はたらく魔王さま!19 (電撃文庫)
和ヶ原 聡司
KADOKAWA
2018-09-07


七つの魔剣が支配する

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「……貴殿の行く道に光あれ。その意思が斬り開く運命を、あまねく神仏よ寿ぎたもう。

そして願わくば――戦友の未来が、一振りの剣のように誇り高くあらんことを」

 

「天鏡のアルデラミン」の作者が送り新シリーズ。

キンバリー魔法学園。その名の通り、魔道を極めんとする若人が集う学園で、在学期間7年を無事に終えることが出来るのは8割との事。

2割が何がしかのトラブルに巻き込まれ発狂したり、消息不明になったりするそうですが……

先輩方のぶっ壊れ具合を見るに、絶対2割で済まないだろ、って気しかしない。

 

忘れ物を取りに夜の学校に入った時とか、運悪くトップクラスの危険人物と鉢合わせたりしてましたし。

いやこれ、オリバーとシェラが的確に時間を稼いだから生き延びただけで、ピート一人だったら、或いは他の生徒だったら目も当てられない事態になってたろ。

その二人にしたって新入生にしては頑張った、ってだけで他の先輩のフォローがなければ詰んでたしな……

かなり派手にやりあっても、魔法がある故か、内臓引きずり出されるような怪我をしても死者出なかったりするって言うのもあるんでしょうが。

 

物語の主軸となるだろう、6人の新入生。

それらを取り巻く学園や先輩たちの状況などが、いい感じに描かれていましたねぇ。

今回の事件でキーパーソンとなったカティ、彼女も騒動を通して成長してました。オリバーの危惧していたように、優しすぎる彼女はどこかで折れてしまうのでは、と思いましたが。

初っ端から、価値観を揺さぶる事件に出くわして、それでも奮起できるなら大丈夫だ、と思えました。

 

こんな感じで、他のキャラの掘り下げをしていく展開かと思いきや、最後に爆弾放り込んでくるんだもんなぁ。

新入生であっても、彼は既に魔術師だった。技量の問題ではなく、精神の在り方が。

6人の関係が、いつか壊れてしまうんだろうなぁ、と予兆が感じられて震えた。



悪魔の孤独と水銀糖の少女

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「やりたいことをやることが、生きるということではない?」

 

黒い海の先にある、呪われた島。

ネクロマンサーの孫娘、シュガーリアはある目的を持ってそこを訪れた。

その島には、「孤独を力に変える」能力を持つ悪魔を背負った青年が居て。

 

その二人の交流が、とても愛おしい。

あらすじには「愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動き始める」と書かれていましたが。

上手いこと纏めるなぁと思いましたね。

 

「勇者が魔王を倒して、みんな平和に暮らしました」なんてハッピーエンドはない。

ひたすらに終わりに向かう話で、あるは既に終わってしまった話といってもいいかもしれない。

ネクロマンサーたちは滅びを選んだ。悪魔のいる島には孤独があった。

未来に希望はなく……それでも生きることは出来る。罪と言われようと、生き続けることは出来る。その中で、生まれるものだって、あるんだ、と。

彼女たちはそう、やりたいことをやって、愛して生き抜いた。それが宝石のように輝いて見える、良質な話でありました。



ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIV

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「……ありがとよ」

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「お前らに出会えたおかげで――俺も、ちったぁましな大人になれた」

 

ついに完結となった今シリーズ。

一体どういう決着となるのかと思いきや。

割合真っ当に戦争していたなぁ、という感じ。キャラが増えて、規模も最大級の戦闘なので、物足りない部分も出てくるんではないかと思ってたんですが。

 

流石に一つ一つのシーンは短めでしたが、キャラごとの動きがしっかりと描かれていて。

共和国側のジャンの思考、イクタの策、そうしたものがうまくハマったなぁという感じで。

戦争ですから、一から十まで理想通りとはいかず。

サザルーフの決断と、副官のメルーザ中佐の覚悟の決まり方が見事でした。

 

眠らずに動き続けてきたジャンと、正しく怠けることを是としたイクタの在り方の違いが戦争の決着に現れたように見えました。

佞臣トリスナイとの決着も描かれていましたが、先のサフィーダみたいに、事情を持っていたようですけど……だからと言って、アイツの行いが許されていいわけではない。

けれど、これは決して珍しいことじゃないんだろうなぁ、というあたり帝国の腐敗は極まっていた感があります。

 

そして、シリーズ当初より言われていた、「上手く負ける結末」へ向かおうとしたときに、想定外の事が起きて。

イクタなら、きっとシャミーユが見たのとは違う結末に導いてくれると思っていましたが……確かに、違う方向には行きましたね。

 

だけど、イクタ。お前のキャラじゃないだろう、そういうのは。無茶しやがって……と呼んでいる間ずっと思ってましたが。

自分を正しく計っていたからこそ、止まれなかったのが悲しいし……彼を止めようと大kの人が動いてくれていたのが、嬉しかった。

それだけの事をして来たんだ、と。もっと認められていいはずだ、と。

 

戦後、共和国の宰相がしれっと夫婦生活に突入しようとしていたのは、釈然としないものがありましたけど。

ジャンやエルルファイ達に良い変化が訪れてくれたには安堵しているので、こう、言葉にしづらい感情が渦巻いてる。

好きな部分、苦手な部分と有りましたが……総じていうなら、読んで良かった。忘れられないシリーズになりそうです。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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