気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

Fate strange fake6

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「俺は、凄く身勝手な事に聖杯を使いたい」

 

帯によれば、後半戦に突入したらしいですが……マジですか?

あちこちの勢力の思惑が入り乱れているのが、加速しているというか、誰も彼もが好き勝手に動いているなぁという感じ。

 

『まっくろさん』の世界に飲み込まれたアヤカとセイバーは警官隊と同行して、フラットはハンザ達と合流。協力し合ってるというよりは、ひとまずは敵対していないという方が近いか。

そして、マスターである椿の近くには、アサシンとシグマ。

さらにはジェスターもこの世界に踏み込み、あちこちにちょっかいを出してきているのが厄介極まりない。

 

外側でも、ティーネ達の下にエルキドゥが踏み込んだり、他の勢力もじりじりと動いては居ますが。

個人的に今回一番驚いたのは、フラットの自由さですかね……どんな縁を結んでいるんだ君は。『まっくろさん』世界に取り込まれて、結界の薄い部分に目を付けて外部と通信をとったり、スペックは相変わらず高いですね。

それが結構な打撃となってはいましたが……その後の容赦なさにもまた驚きました。衝撃的だ……

 

フランチェスカとプレラーティも、『まっくろさん』内部に入り、セイバーたちにちょっかいを出してましたが。

彼の在り様には、痺れたな……うん、なるほど彼もまた王なんだよな、と実感した。

そして彼が見つけ、聖杯に願おうとすることが、我儘だっていうのも最高じゃないですか。

あれが実現したら相当楽しいだろうなぁ。……そこに至るまでの道のりが遠そうですけど。他の勢力がまだまだ健在ですからね。

 

そして、この巻で悲しかったのは、椿のことでしょう。

幼い彼女が、あの場面で願ったこと。それがあまりにも悲しすぎる。

その願いを聞いて、憤ってくれる人がそばに居たのは救いだと思いたいですが。

迷いながらも戦い、道を見つけたキャラも多いですが、終着点が未だ見えないこの聖杯戦争、どこに辿り着くんだろうか……

 

Fate/strange Fake(6) (電撃文庫)
成田 良悟
KADOKAWA
2020-01-10

つるぎのかなた3

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「大丈夫よ。……みんな分かってる。あたしも分かってる。だから何があっても誇りなさい」

 

2巻と対になる、第3巻。

前回は暑苦しい男たちの戦いが描かれていましたが……剣を手にした女たちだって、同じくらい暑いんだと。戦うためにここに居るんだ、という事が描かれていました。

後書きによれば、相当な難産だったようですけどねー。

帯の文句は「かわいいよりも、強いと言って。」。口絵にはその後に続く一文がありますね。

 

強い部分もあるし、弱い部分もある。人によっては逃げ出してしまうことや、目を逸らしてしまう事だってある。

けれど今、彼女たちはここにいるのだ。戦って、間違って、傷付いて。

そうして立ち止まったときに、見えていなかったものに気が付いた。そして、気が付いた後にはもう止まらなかった。

それぞれが前に進むために動いて、足掻いて。励まされたり、背中を押したり。

 

後書きで語られた、3巻のテーマ2つを真摯に描いてくれたと思います。未熟で青臭い青春模様は、とても輝いてる。

そして章間では、悠が部長となった後の8月の大会の様子が少しずつ描かれていました。うん、新しい形で戦う姿は格好良かったですよ。

4巻書けるかは不明瞭な感じみたいでしたが。もしかけたらそれが最後になる予定だとか。個人的には、続きを期待したいですが、さて。

 


ストライク・ザ・ブラッド21 十二眷獣と血の従者たち

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「力を与えてくれたことには感謝するぜ。だけど、あんたの出番は終わりだ。あとは約束通り、俺がシャフリヤル・レンのやろうと異境から叩き出すのを黙ってみてろ」

 

アヴローラは異境に堕ち、暁古城は第四真祖の力を手放した。

闘う力を失っても、それでもアヴローラを救いに行こうとする辺りが彼らしいというか。

ここで行動できるからこそ、彼は第四真祖になったんだよなぁと改めて実感しましたね。

とは言え、意気軒高であっても力が足りないのは確かで……そんな古城の前に第一真祖であるキィが現れて取引を持ち掛ける。

 

古城に力を与える代わりに、異境の影響を抑えたいとのことで。

ただ、真祖が元真祖に与える力が生半可なものであるはずもなく。

新しい眷獣に古城は振り回される事に。それを抑える為に、十二人の血の伴侶が必要ということでヒロインが集合する……

いやぁ、これまでの積み重ねがしっかり生きていると言いますか。牽制しあってる部分もありますが、必要以上にギスギスしてはいないかな。

 

雪菜たちが正攻法で行こうとしたところ、浅葱が別ルートの提案をして交渉をまとめてくるんだから大したものといいますか。

最終的に、真祖が居ない状態での怪獣大決戦みたいになってたのは笑うわー。

まぁ浅葱の提案があったからこそ、戦車乗りとかの助力も得やすい作戦になってました。最後の雪菜と浅葱が協力しての手も良かったですしね。

 

今回は、一度力を失った古城が再度戦うための準備回でした。

とはいえ合間合間で、過去の天部のエピソードなんかも描かれていましたし、いよいよ最終決戦の様相を呈してきた感じがしますねー。


空ノ鐘の響く惑星で外伝 -tea party’s story-

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「――教授、安心してください。私は今、幸せです。私の幸せを祈っていてくれたお父さんの思いにも、今は応えられた気がしています」

 

12巻最後に告白したハーミットとシルヴァーナの結末を描く「錬金術師ノ嘆息」。

舞台はラトロアで、ちょうど12巻終幕でフェリオとリセリナが帰還したぐらいの時期。

半年ぐらいしたらまた来る、と言った彼女がハーミットに会いにくる話。

元首が退いても、ラトロアの闇は深いというエピソードでもあります。北方民族の間諜、割といつも手痛い反撃を食らってるイメージだったんですが、今回はギリギリ間に合って反撃した感じかなー。ハーミットも強いですよね……そりゃ警戒されるわ。

 

ライナスティの過去と、王宮騎士団に所属することになったエピソードを描く「幻惑ノ剣士」。強かな侍従長が好きです。いや、あんな侍従長いてたまるかって剣腕でしたけど。

「今宵、二人ノ結婚式」。眼帯をした貴族ベルナルフォンの過去が重くて、辛かった。お前、そんな過去を背負いながらクラウスとニナの世話焼いてたのか……

あとはブラド―とソフィアの微笑ましい交流を描く「王ト王妃ノ今日コノ頃」。いやぁ、バロッサが老獪というか本当いい性格してますね。

 

4つの短編の間に幕間として、10年後の今を描いて。

シアとフェリオの子供たちの交流が、賑やかでいいですねー。そして子供たちにモテモテのシア。1巻からこっちアルセイフかなり大変でしたけど、その果てにこの平穏があると思うと和みます。

欲を言えば、結婚して子供を授かったフェリオ達夫妻のエピソードも欲しかったですけど。ま、コレはコレで楽しい短編でした。


空ノ鐘の響く惑星で12

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「必ず……必ず、リセリナ様やシア達を連れて、戻ってきてください。待っていますから」

 

元首ジェラルドを交えて、ラトロアの議員たちとの会談に臨んだウルク達。

ジェラルドが、リセリナ達を確保したという札を効果的に使ってくるのがいやらしい。

それでも折れずに、反撃をしてのけるあたりフェリオも成長している感じがしていいですねぇ。

しかし、会談の途中でメビウス達が行動を開始し、なし崩しに協力する羽目になったのはちょい残念ではありました。あのまま会話続いていたら、どう転がっただろう。

 

来訪者たちの世界に帰りたいバニッシュと、向こうへ行きたいメビウス。

そして彼らに与するシズヤ達暗殺者集団。さらには強化された屍の兵と対峙する羽目になって。

それでも切り抜けて、メビウスの下に辿り着く辺りフェリオの強さも相当ですよね……

パンプキンが助力してくれたり、状況に恵まれた部分はあるにせよ。

リセリナを救出したときとか、一段上の技を披露してましたし。いやはや、格好良かった。

最後まで諦めずに食らいついて、メビウスを止めてのけたのも見事でした。

 

最後の、平穏無事な未来の話が、とても暖かくて好きです。

某人物のフルネームが愉快で、読んだ当初何度も読み返して覚えたんですよね。未だに空で言えますよ。

空ノ鐘の響く惑星で〈12〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2006-10-01

空ノ鐘の響く惑星で11

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「……なんでもそうだよ。力が入りすぎると、上手くいかない。ただ力を抜けばいいってものでもないから難しいけれど、加減が大事なんだ。リセリナを見ていると――剣に限らず、そのあたりのことが不安になる」

 

ラトロアを訪れた来訪者一行。

元首やメビウスと対面し、バニッシュを交渉窓口に置いて日々を過ごしているようですが。

パンプキンが本当になんか日々楽しそうだなぁ、と言うか。

イリスがなんだかんだエンジュに執着しているのが、微笑ましくていいですね。

 

フェリオ達はラトロアに交渉に向かい、リセリナ達は北方民族と協力してラトロアの研究施設を叩く。

ただ、フェリオが道中で懸念していたようにリセリナは本調子ではない……というか、フェリオへの想いやらで、自分を上手く制御できていない感じ。

 

ただ、そんな中で、父の遺した手記を見て負担が減ったのは何よりではありましたけど。

裏で動くにあたっては、敵地という事もありメビウス達に軍配が上がって。

いやまぁ、アレは情報収集の時に警戒を怠ったハーミット達にも難がありますけどね。彼以外から漏れる可能性も考慮するべきだった……


空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11) (電撃文庫 (1286))
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2006-07-01

空ノ鐘の響く惑星で10

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「危ないから駄目だって、何度も言おうと思ったけれど、同時に“止めても無駄だ”っていう気がしたから。だったら、ウルクが望みを果たせるように手伝いたいって、思ったんだ」

 

タートムとの交渉など諸々の事案の為に、ジラーハを訪れたフェリオ達。

これまでもウルクが「神姫の妹」というのは触れられてきましたが。お膝元での人気には正直驚きましたね。

いやまぁ、驚いたと言えば一般に「神託」と言われている「神姫」の選出方法でしたけど。それでいいんだ……

 

あとは、ウルクに内緒で父親が見合いの話を進めていたというのがまた。良かれと思って行動して嫌われるヤツだ。

記憶を失った事で一度は流れたとかで。アレが役に立つこともあるんだなぁ……

そしてついにフェリオ達と対面した神姫ノエル。ウルクの姉だけあるというか、中々強かな人で楽しかったですね。振り回される周囲は大変そうですけど。

 

これまで敵国として描かれてきたラトロア。

ただ、ラトロアも決して団結しているわけではなく。元首の方針に対抗する勢力も居る。

コチラがラトロアを知らないように、彼らも東方諸国の内実を知らない。

ならば、有力者を招いて交流してみようじゃないかと、行動を起こしてみる無謀な政治家が居たのは、不幸中の幸いと言いますか。

 

志を同じくする人からも「本格的に処置無しの阿呆ですか」とか言われてましたが。でも、信じたいと言う彼の意思は尊いと思います。いやまぁ、中々に無茶ではありますけどね。

でも、その無茶を通して来た王弟とかが、ジラーハにはいたんだよなぁ。非公式の使者が来たタイミングが、奇蹟的です。

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2006-03-01

空ノ鐘の響く惑星で9

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「彼の期待に応えられる王になれるか、まだわからないけれど…でも僕も、この国を愛する心だけは、確かに持っている。これは諸卿も同じことだろう。まだ未熟な王だけれど、これからどうか、支えてもらいたい」

 

タートムの侵攻を退け、アルセイフでは舞踏会が開かれることに。

ウルクの記憶も無事に戻り、戦姫として名高いリセリナと共にフェリオと一緒に参加して。

両手に花状態で、比較されることを畏れて令嬢が近づいてこない効果が発揮されていた模様。

 

三角関係も中々こじれてきているというか。フェリオが、第四王子であったこと。家族に恵まれなかった事もあって、自分はどうしたいのか困惑していて。

ライナスティが「貴族社会なんて嫌いだ」なんて零してましたが。家族には恵まれなくても、良い縁にはめぐり合っているので、それぞれが納得できる答えが出るといいなぁ、とは思います。

ウルクが、記憶を失っていた時期の事も覚えていて、より強くなったなぁと言う印象。

 

平穏無事に舞踏会が行われれば、戦乱の中でも穏やかな時はあったとまとまりそうなものですが。

ラトロアの工作員が、またちょっかいを出してきて。しかも、今回赴いてきたのが、シズヤ達に指示を出しているトップだって言うんだから、そこは行動力なくていいんだよ……

気軽に王宮に潜入すんな。ウィスタルの縁で、ハーミットがアルセイフに滞在しているタイミングで良かった。

空ノ鐘の響く惑星で〈9〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2005-12-01


空ノ鐘の響く惑星で8

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「それも、とびっきり頼りになる味方だ。どういう理由であの方が動いたのかはわからんが……これは、紛れもない好機だ」

 

侵攻してきたタートムに対抗するために、ベルナルフォンが兵を率いて先行。

クラウスの保証があってなお、若造である彼を好ましく思わない人は居て……

いやぁ、世知辛いですね。彼も危ない橋渡ってはいますが、内乱で上手く立ち回っただけと、王都から離れるほど辛く評価されてるとかで。

そんな彼に手を貸してくれる人もいるから、捨てたもんじゃないですけどね。

 

タートムの行軍が遅れるように裏で動いている兵も居て。

序盤は上手く状況をコントロール出来ていたと思います。ただ、シズヤ達がタートムに合流して工作要員を排除していった上に、玄鳥で戦場支援までしてくるのが厄介で。

タートム側の指揮官が、シズヤ達がラトロアに与しているのを知ってなお活用するという、良い性格してたのもアルセイフにとっては誤算でしたね…

 

予想を裏切ったと言えば、ブラドーが動いたのも意外ではありました。

実際にいい方向に作用していましたし。病弱ってことでしたが、単身レージクを排除しようとしたこともありましたし、結構思い切りが良いタイプですね。

フェリオとは違った方向に行動力がる感じ。そして、そのフェリオも神殿関連でトラブルがあったとはいえ、自国の危機にじっとしていられる性質ではなく……

蓋を開けてみれば、タートムの侵攻を1巻で撃退してるんだから大したもんです。

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2005-10-01

空ノ鐘の響く惑星で7

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「そうかね? しかしバニッシュよ。天が人に言語を与えたもうたは、敵とも言葉をかわせとの思し召しであろうと我は愚行している。言語なき獣を見よ。彼らの本能に忠実な様は、それはそれで美しくもあるが、我はそこに楽しみを見出せぬ。獣は笑わぬし泣かぬではないか」

 

ラトロア側の行った実験によって、御柱から謎の兵が現れて。

フェリオ達王宮騎士団と、神殿騎士団は暫定的に協力して対応していましたが……

戦闘狂のべリエが暴走して、味方すら攻撃する面倒な状態になったり。

剣聖と呼ばれるウィスタルが、実力者と戦う場面が描かれたのは楽しかったですけどね。今、正直そんな事してる場合じゃないけど!

 

御柱に詳しいシャジールですら、解決方法は一つしか出ず……それは、フォルナム神殿に、アルセイフに大きな影響を与える手痛い方策で。

それしかないとあっても、それまで当然にあったものが失われるのは、かなり痛い。

ラトロアがそれを狙ったわけではなく打撃を与えて来てるのがひどさを増してる。

 

騎士たちが屍の兵と戦っている裏側で、来訪者たちの間でも動きがあって。

イリスから事情を明かされたウルクが毅然と振る舞ってくれたのには、正直スカッとしました。

その後、パンプキンと相対したライナスティの会話が結構好き。なんだかんだで相性いいと思うんですよねこの二人。出会いが違ってれば友人になれたと思うけど、初手で王殺してるのが、致命的過ぎる。

 

ラトロアからの勧誘を受けて来訪者たちは神殿を離脱。最後昇華させて損害を拡大させてる辺りイリス……って感じですが。

教授がシアを連れて残ってくれたのは、幸いでした。彼が居なかったら、ウルクへの処置も間に合わなかった可能性が高いわけですし。

泣いているシアの絵が切実で、あそこで「大丈夫だ」と言ってくれる人が居るのは、ほっとした。


空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2005-07-01

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