気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

Fate/strange Fake5

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「見事だ、人の子よ。神の支配を否定し、己の足で立つ我が同胞よ」

 

いろんな陣営の思惑が入り混じりすぎて、何がどうなってるんだ、みたいな気分。

ただ、ついに脱落者が現れて。いやまさか、彼が最初に退場するとは思わなかった。

マスターが諦めずに色々手出しをしてますし、下手すると復活すらありえそうなので脱落と評していいのはなんとも言い難いですが。

 

難敵だらけの戦場で、最初に戦線離脱したのが英雄王とはまた意外。

宝具を奪われて霊基を傷つけられたバーサーカーとか、戦闘力皆無な作家キャスターとかが最初かと思ってました。

ウォッチャーは正直色々微妙なところがありますが……シグマ絡みで掘り下げが出来そうだし、しばらくは生き延びるかなーと予想。

 

フリューが傭兵として情報収集に紛れ込んでいたり、事件簿読んでる身としては楽しめる要素もありましたけど。

毒を食らい時間制限が出来たサーヴァント、操丘椿の世界に引きずり込まれた何名かのサーヴァントとマスター辺りが次回の肝になりそうですかねー。

キャスターが表に出てきて、回想みたいなシーンも出てきてましたし、巌窟王絡みのネタでまた何か仕掛けてくるんでしょうか。

続きが気になるところですが、作者さんが病気してるみたいなので、まずは身体を大事にしてもらいたいですねー。

Fate/strange Fake(5) (電撃文庫)
成田 良悟
KADOKAWA
2019-04-10


あの日、神様に願ったことは kiss of the orange prince

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「もしきっかけが何であれ、誰かの為に何かをしたいと願ったのなら、それはきっと、優しさであり、恋であり、愛だよ、ってあの子なら言うんだろうな」

 

一年に一度、対価を捧げる事で、一人の願いを叶えてくれる神様が居る街。

今年、選ばれた少女は対価を捧げるのではなく、試練を課されて。

叶羽が泣いていた彼女に声をかけた事で、話が進んでいく。

 

「笑いたくもないくせに浮かべた笑顔なんて、誰が浮かべても不細工だろう。頼むから、無理して笑わないでくれよ。俺にとって、それが一番辛い」

叶羽は知らなかったけど、試練を課された燈華先輩は学校でも有名な人で。

彼女と接点が出来た事で、周囲から注目を集めたりしてました。

 

燈華先輩は、試練を超える為に叶羽に協力をもとめて。

その交流を通してどんどん叶羽も変化していってましたね。

彼女が課された試練を乗り越える為には、彼が必要で。

それ故に誘導された。……何か目論んでそうな神様とかもいるようですし。

 

ただ、全てが計算でもなかったと思うんですよね。

あの時彼が写真を撮っていた事は偶然でしょう。それを活用された感はありますが――最後には笑顔があり、救われた人もいるのですから、何よりです。

 

写真用語でマジックアワーというのが出てきましたが……この作品自体が、魔法のように煌めいて見えました。自分の為ではなくて。誰かの為に行動できる彼らの姿が。

 

1冊ごとにヒロインが変わっていく想定だそうで。

次の巻は誰になりますかねぇ。白乃の事情も気になりますが……物語の肝に関わりそうですし、後周りになりそう。

となるとAzureのどちらか、かなー。女の子たち可愛かったので2巻も期待。



魔法科高校の劣等生27 急転編

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「それでもワタシは、同法の過ちに知らん顔をするつもりはありません」

 

この表紙絵で三校コンビが活躍しなかったら笑うわーとは思いました。

カーディナル・ジョージも基本コード見つけて凄いとか言われて、実際達也が送り付けてきたデータをちゃんと実用出来るようまとめることは出来るようですけど。

一条の方も戦略級魔法を会得して侵略を未然に防いだり成果を上げてましたが……何というか、中途半端ですよね。結局は達也の御膳立てだし。

 

そういう意味では、パラサイトとして手段を選ばなくなってきた光宣の方が敵としてのレベルは上がってきたかも。

手段を選ばなくなってきたのは一つ怖さが増してますが。不審な気配に集中を切らせるとか、まだまだ未熟な部分も散見されます。

 

しかしここにきて、さらにキャラが増えてきたのには辟易するな……

尊敬されていた閣下が死んだことでそれを慕っていた軍の一部も動き始めてるとか。

日本に亡命してきた人物が居て、その周囲でもまた騒動が起きそうだとか。

更にはUSNAが戦力を更に投入してリーナと対峙する展開まで発生して。

ベゾブラゾフが復活してまた色々と画策してましたが……懲りろよ……



はたらく魔王さま!20

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「押さえつけたって、漆原さん以外はみんなやりたいことがあるんですもん。でも、それは今だって一緒。でも、私ばっかりみんなのことを受け入れなきゃいけない理由はありません。私の気持ちだって、みんなに受け入れて欲しい。だから、今回私は色々やり返すんです」

 

やっと読めたー。

積読の山に埋もれてしまったのは分かってたんですが、発掘する気力が尽きてて。

しかし今回もまたちーちゃん無双だったと言いますか。

悪魔大元帥の肩書に恥じぬ活躍を見せてくれておりました。

 

事ここに至る前の段階では、ベルやエメラダ達が権力を活用して、状況を誘導しようとしていましたが……権力があるってことは同時に柵もあるってことで。

この状況は、エンテ・イスラから距離がある彼女だからこそ用意できたのは間違いないでしょう。

 

一方で、魔王への思いを自覚したベルは……今回はパッとしなかったというか、自分の感情に振り回されまくってて可愛かったですけど。

ルーマック将軍が、振り回されまくってて、「知るか本当にもう」とか言ってる場面は、つい笑ってしまった。

ある程度状況を把握している上の人間が、こういう発言を出来る程度には平和だというのが分かって、ちょっとほっとしました。

 

アシエスに続いてアラスラムスにも異変が生じて。

それの解決の為に魔王と勇者が一つ屋根の下で暮らすという、愉快な状況が怒ってましたが。……虐殺した側とされた側。

普段は飲み込んで交流していても、どうしても譲れない一線はある。エメラダの暴走にしたって、そこに起因してるわけですしね……

 

魔王と勇者が諸事情により自由に動けない。ならば、こちらからあいさつに行こうと、エンテ・イスラの面々が勤務先に訪れてきてたのには笑った。

それはそれとして、魔王にはそろそろ答えを出してほしい所ですが……え、ここで根本的な問いに行くの。というかサリエルにそれを聞くのか。

 

はたらく魔王さま!20 (電撃文庫)
和ヶ原 聡司
KADOKAWA
2018-12-07


鏡のむこうの最果て図書館 光の勇者と偽りの魔王

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「目に見えないものの方が、長続きすると思います」

「目に見えないもの?」

「はい。形があるものは、壊れやすいですから」

 

紅玉いづきさんの帯文にある《誰にも語り継がれないお伽噺》という文句が秀逸すぎて、感想もうこれだけでいいんじゃないかな感。

悪戯好きの魔物たちが本を集めている「最果て図書館」。お伽噺にも出てくる不思議な図書館。

 

そこの館長のウォレスは記憶を失っていて、時折魔物たちから情報を集めようとしていますが芳しくはなく。

ある日、倉庫に置かれていた鏡が他所の街にいた少女の姿を映し出して。

向こうからもウォレスの姿が見え、会話もできるという事で、二人の交流が始まるわけですが……

 

この世界には、世を乱す魔王を勇者が討伐する、という話があり。

それと同じような状況が今まさに発生していた。神託が下った勇者の手助けをしたいという少女にウォレスが知恵を貸して。

図書館だけで完結していたウォレスの世界がどんどん広がっていくんですよね。

そんな中で彼は自分の記憶を取り戻したりしていくんですが。

 

不器用なキャラが多いなぁ、と。もう少し気楽に生きることもできたのではないか、と思ってしまう。

魔王と勇者の争いに、ウォレスは中立を決め込んでいましたが……現状を打破するために動いていなかった、ってことなんですよね。

 

別のキャラで言えば、勇者も最初は魔王との戦いに乗り気じゃなかったけれど、周囲の状況がそれを許さなかった。

誰もが遠まわりする道に回されて。その過程で、失うものだってある。

リィリの手放したものなんか最たるものでしょうけど。ただ、最短距離で進めなくても、不格好であっても、最後にはちゃんとその道を歩き出してるのが良かったですね。

これからより良い方向に、よりよい未来に辿り着いてくれるだろうと思える終わりでした。


つるぎのかなた

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「うん。わたしは、強いよ」

 

25回電撃小説大賞の金賞受賞作。

2月頭から発売するまでの間全文公開のキャンペーンをしていて、そこで読みました。

正直それまでは、手を出すつもりもなかったんですけどね。懐事情とか積読が多いとか、まぁ諸々ありましたし。

スポーツもの、ましてや剣道となるとあまり読まないジャンルだったので。

いやしかし、読んでよかった。キャラが立ってるし、剣道はよくわからないままですが……勢いと熱が凄まじかった。

 

かつて最強と呼ばれながら剣を捨てた神童、悠。

けれど、幼少期から振るっていた剣は彼を逃しはしなかった。

新たな友との出会い。旧知の頼み。そして、昔交わした約束。

それらが彼をまた剣道に呼び戻し――さらに先へと進ませてくれた。

 

悠に強く影響を与えたのは乾兄妹でしょう。あちらはあちらで刺激されてますけどね。

それぞれの部活仲間も個性が光っていて、短いシーンながら印象に残ってる部分が多いです。

様子がおかしい吹雪を心配した友人の「何もしてないのにこわれた~!」ってところとか。

「スピード三輪車じゃ意味ねぇんだよ!」って場面がやたら笑えたし、その後の『一番頭悪そうなコーデした奴が勝ち選手権』をノリノリでやってるところとか。

 

メインキャラで言うと悠が剣道星人すぎて「いつか刺されろ!」「刺せそうなヤツ知ってたら興味あるから教えて」って返すところとか。

乾兄妹が悠の試合動画を何度も見返してニヤニヤしてたところも、似た者兄妹だなと思えて見てて微笑ましかった。

 

サブキャラの登場シーンも多くてそこが結構魅力的。

今回は特に乾兄妹との絡みが多くて、カラーイラスト貰ってる史織がちょっと押され気味だった感じがしたのは残念。

とはいえ、キャラとしては吹雪の方が好きなので、吹雪にはこの調子で頑張っていってほしいと思ってしまうんだよなぁ……うーん、度し難い。


つるぎのかなた (電撃文庫)
渋谷 瑞也
KADOKAWA
2019-02-09


リベリオ・マキナ―《白檀式》水無月の再起動―

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「もういい」

(略)

「……もうそんなことをしなくていいんだ」

 

25回電撃文庫大賞銀賞受賞作。

最近積読の山増えすぎてて、新規開拓は控えめにしてたんですが……試し読み企画で全文読んで、楽しませてもらったのでお布施。

今回の受賞作の中ではイラストが一番好み。

 

ファンタジー要素が混ぜ込まれた地球が舞台。

1960年に吸血鬼が人類に侵略をしかけたり、オートマタの技術が発展していたりとファンタジー要素が混ぜ込まれてます。

吸血鬼相手の戦闘用に開発された、オートマタ白檀式。

戦果は華々しかったものの、白檀式は暴走して虐殺オートマタとしてその技術ごと封印されることとなった。

 

表に出なかった、白檀式幻の六体目、水無月。

白檀式を作り上げた博士の娘、カノン。

この二人と、吸血鬼の王女リタが出会って、物語がどんどん進んでいくんですよね。

あくまでオートマタであることに拘る水無月は、現状を受け入れられずにいただけですが。

カノンが静かに、抗っていたのが良かったなぁ。

 

白檀式の暴走の真実も悲しいものでした。

禁則事項故に攻撃して来る相手を殺せなかった……なら逃げればよかったのでは、というのは現場を知らない者の繰り言ですかね。

まぁ、その白檀式も虐殺の原因となった事柄以外にもヤバい爆弾抱え込んでそうですけど。2巻以降で触れられるのかなー。



現代魔術師、千年前に転移させられたので新たな歴史を創る

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「あなたはわたくしに仰ったではありませんか。未来のために、わたくしが死ぬ必要はない。だから何があっても生きろと……。それはあなた自身にも言える事ではないのですか?」

 

最先端魔術を学ぶ学校に通うエリオットは、幼なじみと共に千年前に転移させられて。

学生とはいえ、通常過程を修了して、より専門的な学問に取りかかっていた研究者でもあって。

新しい魔術を創り出したエリオットと、首席のアーシェ。基本スペックが高い二人で、別の時代・場所に送りつけられても生き抜ける人材だったのはラッキーというべきか。

最終的に必然だったと明らかになったりするんですが。

 

産業スパイとして潜り込んでいた少女ラキアと行動を共にして、千年前の時代で情報収集したり戦闘に巻き込まれたりしてますが。

かなりサクッと話が進んでいったなーという印象。

サイラス先生は、うん。冒頭から名前出てたからどこかしらで関与して来るとは思ってた。

 

首謀者・実行者から現代に帰還する術を聞き出すとかじゃなくて、自分たちで戻る方法を編み出してしまう辺りとんでもないというか。

この二人セットにしておくとこの調子でどんどん新技術編み出すのでは……? とか思った。



七つの魔剣が支配するⅡ

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「今までと同じように、何か訊かれれば普通に答えるさ。ただ――そこからは名実共に、君と俺は対等の魔法使い同士になる。そういうことだ」

(略)

「それは――滾るでござるな」

 

入学から半年。

順調に学園にも馴染み、六人の絆も深まっているようです。

カティがかなり成長したという印象でしたね。

あの優しい少女はこの魔窟で心折れてしまうのではないかと思っていたのですが、彼女なりの理を見つけ、そこに至るための道を進む決意をしていた。

 

ピートがここにきて個性強くしてきたなぁ、とか。

シェラがとんでもない隠し玉もっていたとかも驚きの場面ではありましたが。

この作品の一番の肝は、キンバリーという所の恐ろしさ、なのではないかと思います。

危険だという事は一巻から明示されていましたし、事実色々とオリバー達は巻き込まれてきたわけです。

 

……今回は、ガルーダを倒したオリバーとナナオの名声によって一年生最強決定戦、なんてイベントを引き寄せてきたわけで。

それに参加の名乗りを上げたのは彼ら自身ですから、自ら踏み込んでいってる部分もあるにはありますけど。

 

講師が生徒に魔法使いの優位性に「簡単に死なないこと」を上げてくる怖さ。

絶対彼ら、確かに魔法使いは死に難いけど――死んだら死んだ。そこまでの事でしょう? とか思ってますよ。

実際ダリウスが消えた事も、「まぁ、そういう事もあるよね」とかそんな感じでしたし。

 

そんな中で、リチャード=アンドリューズがオリバーとナナオの言葉から自らを正したように。トゥリオ=ロッシにオリバーが説いたように。

シェラとナナオがコーンウォリスとフェイに示したように。

先に進む意思が、とても眩しく見えて――急転直下のラストに絶望を駆り立てられるわけですが。

これは、卑怯だ。こんなの続きが気にならないわけがない。1年生編ラストとのことですが、はたしてどれだけが生き残れるのでしょう。

そして、1巻の時も思いましたが、これで卒業できないの2割って絶対嘘だろ……



やがて君になる 佐伯沙弥香について

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こういう私にしたのは、あなたのくせに。

 

アニメ化もした「やがて君になる」外伝ノベライズ。

佐伯沙弥香の幼少期から高校進学まで。

昔から達観していた彼女が、今に至るまでどんなことを感じてきたのか。

 

習い事をいくつもやっていても苦にはならず。

その多くで褒められるだけの、努力に見合った成果を得てきた。

けれど、水泳教室だけは少し違った。不真面目なのに、敵わない相手。

彼女は沙弥香を意識していて。幼いがゆえに、その感情に明確な形を与えることはなく、先に気付いた沙弥香の方が距離を取って終わってしまった。

 

中学では合唱部に入り、一目置かれる立ち位置で。

先輩方の引退に合わせ部長に推薦されたりしてました。

それ以外にも、なにくれとなく周囲に来ていた先輩に、告白されて。

揺れて、迷って。心が定まったと思ったら、相手の方が遠ざかってしまった。

 

あぁ、うん。彼女の青春、生き様がしっかりと描かれていた。甘く優しいものではなく、痛みを伴うようなものでしたが。

その果てに、納得を得たなら。それまでの積み重ねは無駄ではなかったのでしょう。そう、思いたい。

けど、そうして出会った七海は後輩に近づいていくわけで、あぁぁって悶えそうになりますな。



プロフィール

ちゃか

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