気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

魔技科の剣士と召喚魔王

魔技科の剣士と召喚魔王11

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「私は正義だ」白銀のスーツをまといマントを翻して、もう一度言った。

ああ、おまえは何一つ恥じる必要は無いかもしれない。だけど……

「おまえのその正義は、俺の正義で否定する!!」

 

アメリカ大陸にはまだ正統の王がおらず。

南北に分かれ争っている状況で。

そして一樹からすれば、南側の自然主義も北部の奴隷制度も認めることはできず……

故に、南部の王を廃したのち、返す刃で北の王を打倒する策を考える。

 

ただ表向きは「南部とは相いれないから北部陣営の味方をするよ」みたいな顔をしているので、しばしラスベガスでの日常を満喫しているわけですが。

裏側で北部の王も策を練っていて。にらみ合っているからこそ状況が落ち着いているってのは皮肉と言うかどこの冷戦環境だ……

 

そして、相変わらずイチャイチャしてるわけですが……どんどん過激になってるから、これ大丈夫なのかなぁ、という感じが抜けない。

同時にここまで開き直ってはっちゃけてると、いっそ清々しくもあるような。

各国の王はこれで揃い、それぞれの様子も描かれましたが。トップに立つだけあって油断ならないし、どこか歪んでるよなぁ……

全ての王がそろったことでアーサーが語っていた予言が現実となり……また色々と動き出しそうですが。

ここにきて裏切りがあってカオスサイドの勢力が増えるって、神話国家意外と脆いんじゃないのか……

魔技科の剣士と召喚魔王(ヴァシレウス) (11) (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-25
 

魔技科の剣士と召喚魔王10

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「日本には三人寄ると文殊の知恵という諺があるらしいが……なんだかアレだな、きみたち三人組はあまり敵にしたくないな」

(略)

「セコいアイデアだが的確なだけに嫌だ……」

 

日本国の王として立った一樹。

けれど、休む暇なくアーサーや梁山泊のメンバーを引き連れてアメリカに行くことに。

これは各国とも同じようですが、衛星で様子を窺おうとしても、魔術によって阻害されるためうまくいかないとか。

 

その為、精鋭を連れて乗り込むことになったわけですが……アメリカはアメリカで問題を抱えて闘争の中にあって。

インディアンたちの自然に回帰する思想と、開拓精神によって生み出された「アメリカという概念」が凝結したジャスティス神話の戦い。

これでいいのかっていうはっちゃけ具合で思わらず笑った。

 

どちらも一長一短と言いますか、一樹としては受け入れがたい側面があって。

かの国の王は混沌側の神話すら側近としておいていたので、それを打倒しなければならない、という決意を固めて。

ジャスティス神話などと言いながらも正義ではないよなぁ、というのは確かにあります。こっちはこっちで状況よくないですけど。

中国側で楽しそうに動いているロキたちのことも気になりますね。王が不在だと気が付いた瞬間襲ってきそうですし。

船で行ってますから、そうホイホイ帰ってこれるわけでもないし。アメリカが落ち着いたら絶対ロキ一樹たちを引っ掻き回しに来るだろうから、それがちょっと心配ではあります。

魔技科の剣士と召喚魔王(ヴァシレウス) (10) (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-10-23
 

魔技科の剣士と召喚魔王9

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『来たるべきときが来た。今やこの国は成長を待たれる雛鳥ではない。持つべき力を解放するべきときが来た』
『ここに王が立ち、そして王にもっとも寵愛されし姫たちが生まれました。私たちもこの力、余すことなく姫たちに捧げましょう』

東西に分かれていた、日本と大和の争いも決着。
神器を手に入れ、真のソロモン王として立つ覚悟を決めた一樹。
それをレメたちも認め、新たな力を授けられていましたが。

……強力ではあるけれど、また使いどころが難しい能力ですよね、アレ。
一人に集中させるシステムってことは、全国各地に一斉に進行されたら使用できないじゃないですか。
寵姫をもっと作って各地に派遣できるようにしてしまえばいいんだろうか。
イチャイチャイベントは順調に濃度増してますが、コレ、MF文庫で出してていいんだろうか……

他のイベントでいえば、あらすじと表紙にもいる通り、鼎が覚醒する話。
剣に生きてきた彼女に惹かれた神魔が提示してきた取引。
それにも乗らず、自分の生きざまを貫き通して、むしろ相手に譲歩させるとか鼎が真っ直ぐすぎて恐ろしい。
パラメーターも面白い数値になってましたしね……
他国の王たちの立場も明らかになってきたりして、アーサーが新たな提案を持ってきてましたが。
本格的に、他国の思惑が介入してきて、ますます面倒な展開になっていきそうですが。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>9 (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-06-25

魔技科の剣士と召喚魔王8

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「一樹……レメは剣術が強いやつを選んだわけじゃない。レメはおまえを王にしたい。あの移香斎なんてやつじゃなくて、おまえをだ。……だから、頼むぞ」


東西に分裂した日本。
他国の干渉によって、一時休戦となったものの、次の戦い「三種の神器争奪戦」に変貌しただけで。
神器が眠るとされる魔境に踏み込んでいくわけですが。
いやぁ、本当に西側の連中とか他国の王様とかが好き勝手してくれてるな、と。

一樹たちも結束を強くしたり、特訓したりと地力を伸ばしてはいるんですけど。
どうにも状況が不利なままで、スカッとしないといいますか。
もともとキャラクターが多いんだから、新キャラ増やして新展開にするんじゃなくて、既にいるメンバーだけでの展開を増やしたほうがいいんじゃないのかなぁ。

イチャイチャイベントが挟まるのはいつも通りですけど。
キャラクターが多いので、全体的に薄味になってしまっているような。
本編の展開的には、主人公が成長したり、なにか因縁があるかもしれないって言うのが出てきたり、と面白くなりそうな断片がありましたが。
風呂敷広げるよりも、状況を深くする展開があるといいなぁ、と思うんですが。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>8 (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-02-24

魔技科の剣士と召喚魔王7

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『……文明の力は、人間が力を合わせることで大自然にも負けないように強くなるものですよ』


今回は表紙にもいるロッテ回でもあったんですかねー。
他国の王が現れて、東西戦争は一時休戦。
しかし、休戦というのは相手の立場を認めているからこそ協定を結べるわけで。
神話国家としての立場を表明している大和の意見を他国の王は師事してたりと、一樹たちはちょっと立場悪い感じ。
民主国家は劣っているという、完全に価値観変わった世界なんですよね。

横槍入れてきた他国の王はどいつもこいつも一癖ありそうなキャラばっかりですが。
一樹はソロモンの王ではありますが、まだ日本にそれを認められてはいないから、立場弱いんですよね。
一方で他国の王は、神話国家として生まれ変わっているため、その王の権威は絶大で。
王としての力を十全に使えているわけじゃない一樹が戦うには厳しい相手。
自国の神話の庇護を受けていない相手は、ゴミだと思っている王とか……正直嫌だなぁ。

アーサーは助言をくれたり、一樹を多少評価してくれているようですけど。
それでも王としての力に差があって、区別されているのは間違いないわけで。
潜り込んでいたスパイに関してもとりあえずは解決したみたいですけど。
ま、敵が一手しか打っていないはずもないですし、今回魔境に侵入したみたいに、他にも色々と札はあるでしょうから、油断できないのに変わりはないんですけどね。
このままいいようにやられっぱなしでは面白くないので、大逆転を見せてほしいものですねー。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>7 (MF文庫J)
三原 みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-11-21

魔技科の剣士と召喚魔王6

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『お前の歩んでいる道は間違いじゃない。因縁の相手に、それを証明してみるがいい。(略)』


一羽と共に断絶した西日本へと忍びこむことになった一樹。
まず、今回言いたいのはなぜP28、29が見開きの挿絵になっていたのかってところでしょう。
そもそも絵にするほど花のある場面でもないし、見開きにするほどの事かと。
だって左半分キャラいませんよ? 背景ですよ?
なぜ編集は止めなかったんだ・・・うっかり計算ミスして2ページ足りないとかってオチだったのだろうか。万一そうだとしてあとがき増やせよ。

閑話休題。
まぁ、一樹たち二人を送り出すことにはしましたが、二人だけを移動させては怪しさいっぱいなので、ほかの学生もとりあえずまとめて移動。
先の戦いの功労者にバカンスを、っていう名目で引っ張ってきたようです。
で、西日本には一羽しか行かないわけで、ここで他のヒロインとのいちゃつきが入ってくるんですよね。
一樹、本当にもう爆発すればいいのに。
不死鳥の魔法とかで一回程度の爆発だったら復活しそうですけど。

日本神話の主神をどうにかしないといけない。
それに嘘はなかったけれど。アマテラスとスサノオ、二柱いるっていうのは聞いてないぞ、と。
まぁ、一羽の契約神魔も思うところがあって、情報を小出しにしているわけですが。
その結果行きつくのがアレなのかと。今回は、潜入作戦結構に一羽だけが行くってことからもわかってましたが、一羽との親睦を深めるエピソードでしかなかった感じが。

ソロモン王として一樹が絆の力を、自らの原動力とするように。
他国の神話の王となる者達も、その力を増すための基盤があるようです。
「支配した土地に応じる」ものだったり、「簒奪することによって力を得る」ものだったり様々ですが。
ひと悶着もありましたが、なんとか問題を解決した・・・と思ったら次の問題が浮上していきつく暇もないとはこのことで。
これまではギリギリ国内の問題の範囲に収まっていましたが。外国の行動がはっきりと表にでてきてきな臭いって話じゃなくなってきてますなー。
さて、こんな状況で王である一樹はどんな行動をとるんですかねー。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>6 (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-07-24

魔技科の剣士と召喚魔王5

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「それでみんなが幸せでいられているんだ。俺は人が絆を結んで集まって、お互いを思いやって生み出すルール、秩序をけっして否定しない。それは文化や社会そのものだ」
「いつか腐敗するよ。人と人の絆の終着駅が、腐敗なんだ」
(略)
「それでも俺は人を信じる」
「私は人なんて信じない」


ついに、総生徒会長を決める決勝戦が行われます。
まぁ、その前に光先輩と輝夜先輩が戦う三位決定戦とかも行われているんですが。
どちらを応援するのか、とみられた時に妹に声をかけるとか、ハーレム王はさすが。
昼休憩に一樹以外の女子が作った弁当をつまんでから決勝戦へ。
食事風景は・・・まぁいつも通り。爆発しろっていう気力もおきん。

決勝は、前回から暗躍をしていた他国のスパイである静と華玲が率いるチーム。
他の参加者のように操られているだけかと思いきや、自分の意志で参加していた壬生たちが嫌いではないですよ。
華玲の為に。意地があるのはいいけど・・・と思わないではない。
ただ、謎印がでてしまったから、この学校に来るしかなくなり幼少期の夢を叶えられなかったという過去を想えば、そういう方向に行ってしまうのも仕方のないことなのだろうか。
力はあるけどまだ学生だから、壬生たちの迷いはまだ許容できますが・・・
そのあとの展開がなぁ。この国の大人はもう駄目だろう。

一樹は自分の力の為に攻略をするのではなく、純粋に彼女たちが好きだからこそ行動をして、好感度を上げていくというスタンスでした。
決勝でそこを曲げて、どうにか勝利をしますが・・・
ポリシーを曲げてしまったことと、一樹の事情をよくわかっていなかった一羽とちょっと微妙な距離になってしまい、失点取り返すために走り回ることに。
一羽が出した条件がロマンチックなキスをしてくれれば許すって話で・・・他の女子にアドバイスをもらうついでにキスして回るとか・・・お前はいったい何をしているんだと。

主人公が何をしているんだという話でいえば、自分を殺しに来ていた華玲を監視ついでにどんどん攻略していっているのがもう何とも言えない。
静から捨て駒として扱われていて、同じように切り捨てることができなかった。
うん、主人公としては分かりやすい善性だと思います。だから、一緒の部屋で寝泊まりします。
なるほどわからん。まぁ、結果的に功を奏して、仲間入りを果たすわけですが。

そして、選挙の裏側で事態は進んでいく。
一羽のフツヌシノカミ曰く、日本神話の神魔と連絡が取れなくなったという。
総生徒会長として色々と活動をしている中で飛び込んできたニュース。
騎士団の支部が襲撃され、情報が遮断される。西日本がクーデターを起こし、東西戦争が勃発してますよ・・・
あの怪しげな理事長が姿を消したこと、実際に駆り出された一樹たちが、静やロキを目撃しているなどなど。
分かり切っていることですが、暗躍している人たちがいるようで。
どれだけ計画打ち破っても、また次が出てくるとか、この国よくこれまでもっていたなぁとか思うんですが。
最後一樹と一羽が二人で適地潜入する作戦たてられてましたが、随分とステキナデートですね・・・

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>5 (MF文庫J)
三原 みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-04-24

魔技科の剣士と召喚魔王4

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『人と人が結び合って生まれ、人を人たらしめる力・・・それこそが絆なのかもな。おまえがソロモン王と同じ道をたどっていることを、レメは嬉しく思うぞ』


前回怪しげな実験をしていた校長から、一樹に協力的な校長へと変わり、体制が安定してきたかなぁ・・・と思いきや新任の理事長が横やりを入れてくる。
校長もちょっと粘るけど、向こうの方が正論を使っているので、うまく崩せずに選挙をすることに。
この作品の大人は祟るな、本当に。

剣技科と魔技科、二つをまとめる総生徒会長を決めるための統一選挙が開催する。
一樹は、自分の道を突き進むために、総生徒会長を目指す。
剣技科と魔技科からそれぞれ2人、4人1組のチームを作り、その戦いぶりによって己の意志を示す事に。
だから、不意打ちとか闇討ちとかしまくっていると、「勝ち残ってるけど、あれが総生徒会長でいいのか」と評価を受けるわけですな。
そのためにチームを作った面々は、自分たちなりに工夫した作戦とかを使ってきます。

今回は、表紙にもいる光先輩についての攻略が進みます。
男性恐怖症の王子。吹っ切れた後がすごいことになってましたけど。
女らしい格好をした光はかわいらしかったですよ。
というか、本気で王になる道を突っ走るというか他のヒロインに関しても攻略を妥協しない一樹が、その内誰かに刺されるんじゃないかと。
ただ、攻略されている彼女たちは、一樹がハーレム街道驀進していることについては何も言わないんですよね。
王としての器量ってことで納得しているのだろうか。
いっそここまで行くと清々しいので、この調子でいってくれればいいんじゃないかと思えてきました。

で、他国のスパイまで出てきて、状況を引っ掻き回していきますが。
一回相手の技を見たいからと食らって、心停止しているとか、本当に王の自覚あるのかみたいな勢いですけど。
お前はそれでいいのか。次戦ったときは、うまくあしらってましたけどね。

敵も含めてキャラクターが一気に増えてきました。
戦闘シーンといちゃいちゃしているシーンと、イベントが結構詰め込まれている感じです。
その分、ぶつ切りとまでは言わないけれど、テンポが微妙かなぁ、と思う部分はあった。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>4 (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-01-23

魔技科の剣士と召喚魔王3

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「まだ何も始まっていないじゃないか! 敵の姿も見えていないうちから、どうして犠牲者が必要なんて言えるんだ! 何も犠牲にせずに繁栄を勝ち取れる戦いにどうして挑戦しない! お前は自分が安全圏にいられる権力があるから、努力や戦いを放棄して安易に犠牲者を生み出すやり方を選んだんだ! だけどそんなやり方じゃ仲間からも、ソロモン72柱からも、信頼が得られるはずがない。もしも俺が王だというなら……おれはみんなと一緒に戦う王になる」


ロッテと契約している神魔、プロメテウスの呪文を使ったことで、異端と認定され追われることになった一樹。
まぁ、それは若い王を認めたくない大人たちの画策によるものなんですが。
魔技科を追われ、ひとまず剣技科に匿われる。
しかし、剣技科も完全な味方というわけではなく、これを機に魔技科に対して下剋上を企て、一樹たちを監禁する。
もうあちこちばらばらで、これ王として独立したほうが手っ取り早いんじゃないかとか思えてきますが。
とりあえず、暗躍していた大人を排除して、平穏を取り戻せたか、という感じ。
まだ火種ありそうですがね。

剣技科の中にいた、日本神話の神との契約者、一羽。
彼女と契約しているフツヌシノカミは、身体をのっとるといったことに興味はないと言い放ち、力を与える契約をしている。
それは、ソロモン72柱と同じ。
一樹は、プロメテウスを見たこともあり、ソロモン72柱以外は異端として問答無用で排除するのは間違いなんじゃないか、と考えたりしています。
他にも、使用が制限されていた神器もかなり優秀な武器であるようで。
かなり対応が悪いというか、当初、剣技科と魔技科の中が最悪だったように、力をそぎ落としたい勢力がいるんじゃないかなぁ、と思えてくる。

ソロモン72柱を信用できないというフツヌシノカミ。
彼は、学園内でなにやら不穏な実験が行われているらしいと語り、それにソロモン72柱がかかわっているのではないかと疑っていた。
その疑いを晴らし、今置かれている状況を改善するために、一樹たちは秘密の実験場へと踏み込む。

表紙にもいる小雪がメインだったかなー。
エルフにまつわる話だとか、これまで距離を取っていたのがデレたりしてますし。
まさかクトゥルフ神話が出てくるとは思いませんでしたが。
人間に理解できる神魔のみが力を持つ。そのため、『人間には理解不能であること』が本質のクトゥルフ神話は歪み、ただ一体の神魔しか行動できずにいた。
だから、暗躍し利用し、最後に勝者となる策を練っていた。
毎回思いますが、この作品の政府とか権力者とか大分歪んでますけど、大丈夫なのかなぁ。

あとは、順調に王としてヒロインの攻略を進めていますが。
爆発しろ、というのも今更な感があるなぁ。ご自由にどうぞとか言いたい。
大人たちがダメすぎるから、多少青いところがあっても、歪んでない一樹に王になってもらいたいものです。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>3 (MF文庫J)
三原みつき
メディアファクトリー
2013-10-24

魔技科の剣士と召喚魔王2

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「ふざけるな! ……何も悪いことをしていないのに死ぬべきなんて……そんな運命を許しちゃいけない! ロッテが死ななきゃいけないなんて……行くな!」
(略)
「他人の表情なんて窺わなくていい、自分が幸福になってもいいかなんて疑わなくてもいい! そんな不安や黒い影から――俺が絶対に守ってやる!」


一樹は美桜と共に、校外クエストを受けています。
ただうまく連携できていなかったり、踏み込み切れていなかったりと、失敗しているようですけど。
失敗しすぎて、一度美桜のランクを落とすしかないか、みたいな話も出てきますが、その辺はなんとか乗り切りました。
小雪はなんだかんだで良い子ですよね。

まぁ、そうやってある程度は平穏な日常を過ごしているわけですが。
転入生がやってきて一樹たちのパーティーに加わった事から状況は変化していく。
そもそも、エニグマが浮かんだ時点で進路が決まるこの学校に、転入生なんてものはありえない。
そのありえないものが起きたからには、いろいろと事情があるわけで。

日本はソロモン72柱の魔神の力を借りて、違法契約者とかに対応していますが。
他の国はそれぞれの宗派に属する神魔の力を借りています。
これは信仰心がすなわち力につながるからだそうで、異教の神と契約したものはすべからく排除される運命にあるとか。
宗教国家と化していく中で、他国との交流が断絶していったようですね。
火種を好んで抱え込みたい人もいないというか、うっかり国の上層部に他国の宗派の神様と契約するものが出てきたら、厄介なわけで。面倒事をシャットアウトする面もあるんでしょう。
最終的に、敵対国家を滅ぼして唯一の宗教を作ろうとか言い出しそうでおっかない部分ありますね。
ただ、日本はそもそもが異国の神魔と手を組んでいるわけで、そうした相手が逃げ込む余地やら、他国と同盟を結べる可能性っていうのを持っているようです。
一国と同盟結んだら他の全てが敵に回るから、立ち位置が難しいみたいですが。

しかしまぁ、この世界の大人たちは腐ってますね。
一樹が王の可能性をもっているとしても、今更十五の子供に、これまでの権益を渡せるはずがない。
だから、事のついでに排除してしまおうと動く。
今回明らかになったレメの能力。志を同じくするならば、他宗の神でも力を借りられる。
王の力は恐ろしいですね。これ、攻略を進めていったら敵なしって言いませんか。
大人たちの策謀に嵌められて、撤退するしかなった一樹たち。
どうかあの腐った連中に痛い目見せてほしいものですが。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>2 (MF文庫J)
三原みつき
メディアファクトリー
2013-07-24
 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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