気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

鵜飼沙樹

異世界迷宮の最深部を目指そう13

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「よし! これから臨死体験を繰り返してもらうよ! たぶん、これが一番早いと思う!」

「ちょっと聞いただけで帰りたくなってきたんだが……」

 

ジークと別れた後のライナーの物語。

フーズヤースに残った彼は、ラスティアラの密命を受けて、『ティアラ様の血』を集めることに。もっとも、エピソード開始時点でほぼ終了していて、最後の一人を確保しに行く所まで到達していたんですが。

 

フェーデルトは相変わらず暗躍しているし、ラスティアラも目的を定めて暴走しているようなものだし、おっかないにも程がある。

さらには、ライナーの前にティアラを名乗る少女が現れ、彼を揺さぶる。復活を望んでいない事、力をラスティアラではなくライナーに継承してほしい等々。

活動時間に制限がある中でライナーに特訓を付けてくれたりして、実際にそれは成果を挙げていましたが。

 

読みながらずっと「ライナー、よく胃に穴開かないな……」と思っていました。うん、強くなってそれでも上が居て。振り回されまくっている彼には、もっと幸せになってほしいと思いました。

P112ページの「どうして、あんなになるまで放っておいたんだ」と言う台詞は、うん本当にね……としか言えない。

ラスティアラ主導の再誕の儀式。想定通り横やりが入り、トラブルが大きくなり、想定外の介入も生じて。よくまぁ、渡り切ったものです。

想いは通じて、そして継がれた。なんかすごく最終回、みたいな感じですが。ノスフィーを筆頭にまだ障害は多く、むしろこれからこそが、残った謎を解き明かす核心に迫るエピソードだそうで。どうしてでしょうね、今から怖い。


飛べない蝶と空の鯱~たゆたう島の郵便箱~

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「約束したろ――いっしょに飛ぼう。空の最果てまで――俺はまだ、ジェシカを雲海の底へ連れていってない」

 

再読。あぁ、やっぱり懐かしいし楽しい。

飛空士シリーズもそうですが、ガガガの青いカラーリングが相まって、空をテーマにした作品が、更に美しく感じられて好きです。

 

霧の上に浮かぶ島に人々が暮らす世界。

霧の海には霧妖と呼ばれる魔物が居て、他の島と連絡を取るのも容易ではない。

「封書」と言う特殊な手紙を、命懸けで運ぶのが「武装郵便屋」と呼ばれる職業で――主人公のウィルとジェシカも、その一角に名を連ねるコンビだった。

 

ただし、落ちこぼれとして。

飛ぶのが下手で風を読むことのできない少年ウィル。

ある出来事がきっかけで空が怖くなった少女ジェシカ。

武装郵便屋は危険と隣り合わせで、それでも封書だけは確かに届ける為にバディを組んで飛ぶことが義務付けられていた。

本来なら2機編成の事を言うが……ウィルとジェシカは、2人乗りで互いの欠点を補う形で、飛んでいた。

 

そんな二人に、腐れ縁の相手が封書の配達を依頼してきて。

シリーズスタートとなるこのエピソードでは、まだまだおっかなびっくり飛んでいる二人が、新鮮ですねぇ。

屈辱を感じながらも、それでも空を飛ぶのだという二人の航海がとても眩しくて、続きを楽しみに待っていたのを思い出しました。


異世界迷宮の最深部を目指そう12

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「ただ、人間生きてると、それがとても難しいんですよ。ああ、やっぱり強いというのは、卑怯です……。弱い人間には出来ないことが、あっさりとできる」

 

ルージュの手助けも得て、ヴィアイシアを目指すカナミ達。

彼らの到着を見越して、アイドはこれまでの準備を全て出し尽くす決断をする。

『宰相』であろうとする様子は、中々危うい雰囲気を見せていました。

千年前の、理を盗む者になった経緯も描かれていましたが、本当に追い込まれていたんだなぁ、というのがありありと示されてもう……

 

使徒シスは、盟友と呼ぶカナミとまず会話で話をつけようとしましたが……彼女もまた、ネジぶっ飛んでますね……これは交渉決裂もやむなし。

アイドとの戦いが始まることとなって。カナミも予想していなかった、アイド陣営に手を貸す輩もいたりしました。

 

諸々手を打って、アイドが優勢にたった瞬間も確かにあった。けれど、最後にはカナミが勝つんだから、凄まじい。

あそこまでメタ張られてなお、余裕を感じさせる部分ありましたし。

守護者の本心を暴く舌戦も見事。いや、カナミ本当に強くなってますね。

 

『第四十の試練』と、その結末。やっとたどり着いた彼らを、止めることは出来ないと分かっていても、切なくて悲しい別れ。

迷子になっていた子どもが家に帰れた、優しい最後でもあるんですけどね……。

カナミは目的を達成しましたが、最後不穏な手紙が届けられて……。いやぁ、圧倒されるばかりでした。WEB未読勢なので、この勢いのままWEBにも手を出そうかなぁ。

……積読と相談しておきます。



異世界迷宮の最深部を目指そう11

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「カナミ……?」

「ああ、僕だよ。ごめん、スノウ。帰ってくるのが遅れた」

 

無事に地上に戻って来たカナミたち。

情報を探りつつラスティアラに会いに行きましたが、彼女は同行を拒否。

様子がおかしいと気付き、退かなかったのは褒めたいけど、そこからの行動はちょっと性急すぎたんじゃないかな……

 

他のメンバーについての話を聞き、カナミとティティーはそちらへ赴くことに。

ライナーは、ラスティアラたちの傍に残ってましたが。いやぁ、彼はかなり覚悟決まってきましたね。

カナミやラスティアラが多くを知ってる分考えすぎている分、彼の思考はかなりシンプルになってる感じ。軸がぶれてないのは強い。

 

装備を整えて、船で大陸を渡り、スノウと合流して。
スノウ、スペックだけは高いんですよね。で、カナミが居なくなったことで奮起してパーティーをまとめようとしたり、英雄らしく活躍したりしてましたけど。
カナミが戻ってきて元の木阿弥になったのは、ちょっと笑ってしまった。


スノウらしくて、良いと思いますけどね。そんな感じで再会が順調にいっている部分もありましたが……

アイドは結構暴走しつつあるというか。この時代にヴィアイシアを作り、魔人を生み出すような知識を広め、順調に間違った方向に進んでいる。

ティティーと会話してなお止まらないというか。彼は彼で『統べる王』を神聖視しすぎてるきらいがあるからなぁ。

直接対決は次の巻へと送られましたが、さて守護者2人の結末はどうなるやら。


異世界迷宮の最深部を目指そう10

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「騎士ライナー。これから僕がロードと話す間、ノスフィーを完璧に抑えてみせろ。いまここで終わらせるには、あいつが邪魔だ」

 

地上への帰還を目指すカナミの前に立ちふさがった守護者たち。

最初は逃げて地上を目指そうとしていましたが…途中で奮起し、戦う事を決意。

ライナーとの信頼し合った主従のやり取りが格好良くて好き。

ノスフィーを相手取って、追い込まれながらも、諦めずに攻め続けるライナーも良かったですね。

 

一方のカナミはティティーを相手取って…

彼女の未練。王であった彼女の歩みを追体験する事に。

いかにして北連盟をまとめ上げるにいたったのか。

スペックこそ高く、王としての仕事が出来てしまったのが、悲劇だったんだなぁ。

誰にも理解されず、孤高の王として在り続けてしまった。

 

しかし、未来を手繰ったり、過去を想起したり、マジにカナミの魔法は反則的のが多いですね……

無理をした甲斐があって、ティティーの本当の願いを見つけ、彼女を味方につけるところまでは出来ましたが。

ノスフィーの方は……うーん、大分ぶっ飛んでるから、相互理解かなり難しそう。とりあえず引いてくれましたが、次に戦う時も激戦になりそうな怖さがある。

……守護者相手取って激しくなかった試しがないからいつも通りか。

 



異世界迷宮の最深部を目指そう9

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「それは断る。いまさら、子供みたいに生きられるか。それに僕は行かないといけない。地上に、妹や仲間たちが待ってる……」

 

パリンクロンを撃退したものの、弱った隙を突かれ、魔法陣に呑まれたカナミとライナー。

彼らは迷宮・六十六層の裏で五十層の守護者『風の理を盗む者』ティティーと出会う。

一年もの時間が過ぎている事も明らかになり、二人は可能な限り速やかに地上へ戻ろうと決意する。

しかし六十層まで踏み込んだところで、次なる守護者『光の理を盗む者』ノスフィーまで現れて。

 

千年前の真実、その一端を知ったカナミ。

しかし始祖であったころの記憶はまだ抜けが多く、かつての彼をしるティティーやノスフィーとの会話が微妙に噛み合わない事も。

とは言っても、ティティーの言っていたように、ノスフィーを忘れていたのは酷い。

完璧な形で計画を運用できなかった分の欠落が、かなり響いてますね……

 

千年前の情報が残っている六十六層の裏で、特訓が出来たのは良かったですけどね。

時間がない中で、出来る事をして穏やかな時間も確かにあった。

けれど、最終的には守護者の『試練』が開始される状況になってしまって……

長い時を過ごして、壊れかけている彼女相手にどこまで対抗できるのやら。



異世界迷宮の最深部を目指そう8

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「私たちはここを離れません。少年が教えてくれました。私も私の選んだ願いのために戦います。命を懸けて戦い続けます――それが私の本物なんです」

 

ワイスの案内で、パリンクロンの親族であるシアをはじめとするパーティーメンバーに会いに行って。

ライナーや、『木の理を盗む者』アイドという相手も居ますが。

最初の接触は思った以上に穏やかでしたね。途中から戦争をすることになり、思わぬ刺激を受ける羽目になっていました。

 

ある意味では、パリンクロンと本格的にぶつかる前に、問題を知る事が出来て良かったでしょう。

それを知ってなお、カナミの心を揺らしてくるんだからおっかない。

元々ラスボスにしようとしていた、というのも納得できるくらい規模のデカさで。

立て続けに戦線を離脱していく仲間、思いがけぬ援軍、真実が明かされ、死力を尽くして戦い抜いた。

いや、マジでこれラスボス戦でもおかしくないくらいのボリュームありましたよ。

千年前の使徒にまつわる情報も、完全ではないものの出て来て。いやぁ、熱かった。

 



異世界迷宮の最深部を目指そう7

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「――お兄ちゃん、よく踏みとどまったよ。いま軽い気持ちで動くと、ほんとに死ぬよ? こう背中をぶすっと刺されて……どころじゃないかもね。肉片残らないかもね」

 

武闘大会が終わり、パリンクロンを追うために行動を開始した一行。

しかしまぁ、戦力的には最高峰ですが、実際のところはかなり危ういというか。

カナミが八方美人過ぎるが故に、うっかりすると死ぬ状況。

『感応』の活用方法がそれでいいのか……? 

 

いやまぁ、生き残るために使ってるんだから、いいですけどね。

スキルが自動発動するくらいの危機があっちにもこっちにもあるという。

地雷原で踊るような真似をカナミがするもんだからなぁ。リーパーも気苦労が絶えないねぇ。

 

迷宮探索も続けてますが、メンバー整いまくってて敵の方に同情しちゃうな……

カナミが迷宮から戻ったら船燃えてましたしね……まぁ怖い……

パリンクロンが新たに生み出した魔石人間ワイスと遭遇したり、そこから新しい情報を得たりしてますが。

ラスティアラから千年前の伝承とかを聞いたりして、準備はしてますが。敵がそれ以上に用意周到だから、怖いなぁ。何が待っているのやら。



異世界拷問姫3

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「お前は何も背負う必要などない。多くを損ね、世界から憎まれ、罪を背負い続けるのは重いものだ」

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「貴様には、とても背負えぬであろうよ」

 

『大王』を蹴散らしたものの、事態は落ち着かず……

それどころか王都に悪魔が現れ壊滅状態になり、ゴド・デオスも死亡するという大参事。

王都で一体何が起きたのかと思えば……残る三体の悪魔が融合し、猛威を振るう惨状で。

 

状況が状況の為、教会側の戦力と協力して事に当たっていましたが、過去の行いもあって、ギスギスしてました。

更には、敵側が隠していた札が刺さって、教会の主力が死んだりという問題も続いてましたが。

 

それでも二人は悪魔と戦い続けて。

住民の避難も十分じゃない状況で、悪魔と戦えば、結果として人々を救う事になり。

感謝の言葉をかけられる場面や……カイトから逃げようと声をかけられてましたが。エリザベートはあくまで拷問姫として約定を守る、という態度を崩さなくて。

 

だというのに、カイトの主として、「敵以外を殺していない」カイトが殺されずに済むように逃げろというあたり、不器用にもほどがあるというか……

彼女の誇りが、揺るぎないものであり過ぎたがゆえに、カイトも決断を下して。

『皇帝』の契約者になった時は、トンデモない手を取ったものだと思ったものですが……こう来るか、と。

カイトの決断はかなり重く、厳しいものとなるでしょうけど、それとどう向き合っていくのでしょうね……

積読してるうちに新刊どんどん出てるので、追いかけなくては……

異世界拷問姫3 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA
2017-02-25


異世界拷問姫2

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「後悔はしないさ――どれだけ後悔しても、その後悔を、今の俺は認めない」

『憧れで身を滅ぼし、希望から闇に進み、闘うために苦痛を選ぶ、か。青臭いことだ』

(略)

『実に、私好みの傲慢だ』

 

最高位の悪魔『皇帝』を下したエリザベート達。

物語の冒頭にて『公爵』を蹴散らし……その前に『大総裁』も戦闘場面すら描かれることなく倒されているようです。

 

『皇帝』を下したんだから、あとは簡単に倒せるかと言うと……そういう訳でもなく。

あれは、契約者であるヴラドが美学故に自滅しただけで、『皇帝』そのものに勝利したわけではない。

他の高位の悪魔、特に『大王』の情報を持っていないため、好条件で戦いを望めるわけではない、とエリザベートは結構冷静ですね。

 

ヴラドの遺産を探り情報を得ようとするも成果は出ず……そこに『大王』が行動を起こしてくるんだから容赦ないというか。

自分より上位の『皇帝』、その契約者であるヴラドに気を使ってこれまで使わずにいた「悪魔の心臓」を用いた術でエリザベートがピンチに。

 

頼りになる主が動けなくなってしまった時、従者である櫂人は自ら動き。

前に進んだというか、進んで罠に踏み込んだというか、虎穴で踊るような真似をしたというか。

正直言って、正気じゃない。

元からずれてはいましたが、今回の出来事によって決定的になったと言いますか。

最後の決着がどういう形になるのか今から楽しみなような……恐ろしいような気がしますが。

それはそれとしてなんか王都ピンチらしいですね。脆すぎないか……?

異世界拷問姫2 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA
2016-09-23
 
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