気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

黒銀

ナイツ&マジック7

ico_grade6_3

「小鬼族と呼ばれている者たちの、始まりを。あなたならば識っているのではありませんか? 小鬼族の王よ」

 

ボキューズ大森林へ乗り出した飛空船団は、未知の魔獣によって撤退。

皆を守るために奮戦したエルは命こそ助かったものの、取り残されてしまって。

……まぁ、ここに残ったのがエルと彼を信頼しきっているアディだったのは幸いだったことでしょう。

 

森に住まうエルたちの何倍も大きい、巨人族。

体躯が巨大なだけではなく、目がいくつもある、明らかにエルたちとは違う種族。幸いにして言葉は通じるようでしたが……

最初に見つけたのがエルたち出なかったら。もっと頭の固い誰かだったら、異形の化け物として血で血を洗う凄惨な戦いになってもおかしくなかったのでは。

 

まぁ、エルが色々と常識をぶち壊しまくったからこそ、こうして大森林へ赴くことが出来たわけですし、銀凰騎士団の面々だったら、交渉もできたのでは。

……幻晶騎士抜きで、巨人族の勇者と競り勝って交渉の卓についたエル程順調にはいかなかったでしょうけど。

 

そして巨人たちと交流を続ける中で、エルは色々とこの地の力関係やルールなどを学んでいますが……

資材が不足していようと彼のロボット狂いは止まらず。

扉得の解説で「きあわめて物資の乏しい状態で作られたために、下半身を丸ごとなくすという狂気的な設計方針が採用された」とか書かれている辺り、もうなんというか流石としか言えない。

ナイツ&マジック 7 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2017-03-25


ディエゴの巨神

ico_grade6_3

「時代というものが確かにあるなら、私はそれを受け入れる側ではなく作る側でありたい。だから頼む。私が死んでも、お前の父上が死んでも、時代を作るこの戦いの結果を受け入れて欲しい」

 

新大陸の発見に湧く海洋国家スピネイア。

そこに住まう、違法とされる陰陽術の研究を続ける青年ディエゴと、素材の手配を手伝う剽軽者アルバロ。

ディエゴは研究内容に疑惑を抱いた娘に襲撃され……違法な研究だったので、それを咎める教会にも目をつけられて。

折よく新人募集をしていた、新大陸遠征軍の船に転がり込むことに。

 

そこから新大陸の実情なんかに触れていくわけですが。

ディエゴ、書物だけの知識で陰陽術をある程度形にしてしまう程度には才能あるのに、微妙に視野が狭いですよね。

過ぎた力は、争いを呼び、多くに禍を為すという事に気付いていなかった。

 

あと、自分の立場が弱いのに、持っている札について情報を隠していなかった、というのも。

結果として、彼の残した知識を元に、被害甚大になってしまったわけですし。

いやまぁ、新大陸側の視点から見るからやらかした、って感じになりますが。

遠征軍側としてみれば、なすすべが無かった相手への対処法を考案したってことで、かなりの貢献、ってことになりますが。

何というか読んでいる途中で、そう上手くいくかなぁ、と思ってしまって作品に入り込めなかったのは残念でした。

ディエゴの巨神 (電撃文庫)
和ヶ原 聡司
KADOKAWA
2016-11-10
 

ナイツ&マジック6

ico_grade6_3

「夢だけ抱いて死んでしまったら、もしも続きがなかったら。道に迷って、彷徨ってしまいますから」

 

西方諸国における戦いに勝利し帰国した一同。

鹵獲した飛空船で帰ってきたため、注目の的になっています。

そうした技術が他国で生まれたことを受け、遅れるわけにはいかないとエルたちの故国でも飛空船の開発は進み……

一方でエルは嬉々として騎士を飛ばす計画を立てて。

 

銀鳳騎士団の面々はエルの無茶ぶりにもなれたもので。

エルの情熱に押され……開発に着手する事に。まぁ、飛空船が出てきた以上、必要性があるのは確かなんですがね。

エルの趣味に押されまくって、なんというか彼らもスペック向上してるよなぁ……

 

エドガー達中隊長に対する引き抜き工作が始まったり、新たに始まる難しい事業を押し付けられたりと、彼らも話題に事欠かないよなぁ。

ボキューズ大森海へ進出する企画。満を持して始まったその作戦で、エルは騎士を溶かす難敵と出会い単身で突っ込み……戻らなかった。

普通なら死んでいただろうけれど、部下たちは彼らの長を信じていて。彼を救出に向かう新たな計画を練り始めて。

……本当に生き延びてるんだから、彼も強運というか。アディのフォローがなければ今回はちょっと無茶が過ぎたと思いますがねぇ。

 

ナイツ&マジック6 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2016-03-30


 

ナイツ&マジック5

ico_grade6_3
「……私は、信じています。あなたが護ってくれることを。それにもし、あなたたちが失敗するほどならば、ほかのだれにも止められないのでしょう……」

西域での戦争でヒャッハーするエルたちの話。
あながちウソでもないのがなぁ。
敵から鹵獲した兵器を、魔改造して再利用するとかおっかないにもほどがある。
とは言っても、敵も世界初となる飛空船を開発した天才マッドサイエンティスト。
報告にあったエルの行動から、分析して対策をしっかり打ってくる辺り、油断できる相手ではないですし。

エルの無双っぷりに追随してくるこの世界のキャラクターがいるというのは、バランス的にもいい感じだと思います。
因縁の相手との決着があちこちに盛り込まれているのもいいですね。
デッドマンズソードとディーの戦いだとか。
兵器を盗まれたエドガーと、銅牙の戦いだとか。
その辺が解消されたのは良かったんじゃないでしょうか。

ただ、せっかく帯で竜と謳っているんだし、新兵器の絵が欲しかったなぁ。
その方が、迫力があってよかったと思うんですけどねぇ。
今回もいい感じにエルが暴走していてよかった。
WEB版の進捗からみると、6巻はまた1年以上先になりそうですけどねー。


ナイツ&マジック4

ico_grade6_3
「いいえ、縁をたぐってこられたのは若旦那のほうですよ。僕は騎士として剣を振るいつつ、ついでに幻晶騎士同士の戦闘を楽しんでいるだけです」


ついに自分だけの機体を開発させたエル。
ちなみに、いろいろ盛り込んだせいで操作性は劣悪。
エル以外には操作できないだろうっていう機体になったとか。
その分高性能ではあるんですが、最強ながら最大の欠陥品。
まぁ、エルが趣味丸出しにすればそうなるだろうっていうのは予想できたよね……
本人割と向こう見ずっていうか、作りたいから作るって部分があって作ったらどうするかってあまり考えていないところあるし。

イカルガが地の分で煽っているほどの造形ではなかったというか。
鬼の面には見えないけどなぁ、顔。
その辺のイラスト絡みで若干引っかかる部分はありましたが、おおむねいい感じにまとまっています。
4巻まで読んだのに合わせて、WEBの原作の方も読んできたんですが。
割と変更されているんですね。
転生して、ロボオタクで、騎士になるためにイベント積み重ねていってと大筋では同じなんですが。
書籍版の方が、やっぱり編集されているからか読みやすいです。
イベントあたりについても研ぎ澄まされた感じがする。まぁ、元が結構くどい感じがするので、まだ粗は感じられますけど、原文ママよりはとっつきやすくなっているという意味で快挙何ではないかと。

そして、エルが自分の機体を得てテンションMAXになってますが。
時を同じくして西国の方で火種が生じたのはタイミングがよかったのか悪かったのか。
敵国も哀れな……いや、侵略を堂々と行って犠牲を出しているから同情の余地はないと思いますが。
まぁ、端的にまとめれば敵に回した相手が悪い。

ナイツ&マジック 4 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2014-04-28

ナイツ&マジック3

ico_grade6_3
(前略)こうして、銀鳳騎士団の存在は周知のものとなり、この日列席した者達を起点として、フレメヴィーラ王国の貴族のあいだに、エルネスティの名が静かに広まっていくことになる。
その名前にはひとつの注意が付帯していた。曰く「銀鳳騎士団騎士団長エルネスティ・エチェルバルリアなる者は、凄まじいまでの開発能力を持つと同時に、想像を絶するほどの幻晶騎士バカである」と。


この作品はエルの自由さを満喫するものです。
そう思っていれば何でも許せるような気分になれます。
ここまで一勢力が驀進しまくってていいのかとか、エルの暴走に歯止めがかからなかったりとか。
戦闘とかあちこち微妙に引っかかる部分があったりとかで、物語としてちょっと物足りない部分はあります。

まぁ、自分としては、エルが本当に生き生きとしてるからいいか、みたいな感じですけど。
楽しそうに生きているあたりは、いい主人公なんじゃないかなぁ、と思いますが。
自分の趣味の為に周囲を巻き込んでいくあたりとかも、他人事だと笑ってみてられますし。
これ巻き込まれて振り回されている平の団員たち大変だろうなぁ。
大変さの対価として、最先端の技術、最高の環境、良き仲間と、決して悪い職場ではないんですよね。
国王の肝いりっていうのも大きい要素ではあるでしょうし。
ただ、団長が国王とかその友人である学院長とかにも止められない場合があるレベルで暴走するって問題があるだけで。……それが一番ダメか。

王命を受けた上で、頭の固まっている研究者の度肝を抜きに行くことに。
どんどん突拍子もない改造を重ねていきますが、見栄えとか重視して、効率と常識度外視するから、本当に親方さんとか大変そう。
前回の失敗から、そう簡単に期待を奪われないような工夫をしっかりとってきているのも好印象ではありますね。
対策早すぎだろ、とかそういうツッコミを必要とする次元にエルがいないからなぁ。
早いとかそういう問題じゃない。追いつこうって方が無理だ。

ナイツ&マジック 3 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2013-09-30

ナイツ&マジック2

ico_grade6_3
「……つまり、その理由は?」
「趣味にございます」

演習中に現れた強力な魔物べへモス。
その撃退に貢献したエルは、しかしその年齢故に正式な評価を受けることはなかった。
まぁ、本人もあまり事を大きくしたくないから、別に褒章などはいらないと受け入れた。
ただその才能を王は、危ぶんで、祖父を通じてエルと対面する。
誤算だったのは、エルが本当に趣味まっしぐらに生きていて、割に王様の同類というか似た部分があったというところか。
危うく思っていたくせに、実際話してみたら、気に入ってましたしね。

幻晶騎士を作るために必要なパーツ。
そのうちの一つは、製造法が秘匿されていた。
公に出来ない代わりとして、王直々に褒美を渡そうといわれ、エルはその秘匿技術を要求する。
功績が足りないために、いずれと約束をし、功績の具体的な例を聞く。
「最高の幻晶騎士の筐体」を作り王が満足すれば、中身の炉について教えよう、と。

あぁ、終わったな、と思ったものです。
そんな条件を出されたら、趣味に生きているエルは暴走するに決まっているじゃないですか。
実際に王様とか周囲がびっくりするような速度で、前世の知識も活用して、どんどん改造を施してく。
この世界の思考も停滞していたのか、改造は百年がかりのプロジェクトで行われたりして、現行のものは改良でいる点も減ってきたと思われていた。
がエルはお構いなしにどんどん新型、新機能を作っていく。
ただエルが無双過ぎてなぁ。この世界の技術者たちはそんな頭硬い人ばっかりだったのかなぁ、とは思わないではないですが。そういうモノとして飲み込めれば、この暴走っぷりは笑える。

ナイツ&マジック 2 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2013-05-31

ナイツ&マジック1

ico_grade6_3
「きし……はい! ぼくはきしになります!」


小説家になろうの書籍化作品。WEB版は未読。
もはや約束といってもいいような、異世界転生モノ。
プログラマとして過酷な労働環境で働いていた主人公の趣味は、プラモデル。
ロボットに情熱を持っている彼は事故で命を落とす。

しかし、そのロボットに対する情熱を含めて前世の記憶を持ったまま彼は転生する。
魔術があり、魔獣がいて、そして巨大な人型兵器、まさしくロボットそのものである幻晶騎士という期待が存在する世界。
彼にとっての夢、そのもの。ロボットに乗って操るという願いがかなうかもしれない。
そのために彼は特訓を重ね、騎士となるために学校へと通う。

前世の知識をもとに、魔術にしろ、触媒となる杖にしろ、色々と改造を施していく。
ロボットに関しては我を失うというかどんどんぶっ飛んでいく様はいっそ笑えます。
あそこまで趣味に生きられるなら、それはそれで幸せなんじゃないかなぁ。
常識をぶち壊しながら直進していくから、先駆者とか周辺の人とかに飛び火しているっていうのが厄介なところではありますが。

色々と魔改造を施された術式を用いて特訓していた主人公は幼いながらに屈指の実力者となっていて。
幼少期に友人ができたのは、よかったんでしょうね。ブレーキ役になれるかもしれないし、ロボット好きが過ぎて暴走しがちだから、周辺のキャラを動かさないと話進まない部分もあるだろうし。
大型の魔獣が現れて、それに戦いを挑むあたりとは本当に楽しそうでしたね……
命の危機があるとは分かっていてもロボット動かせることでテンションハイになってただけとも言いますが。
割に面白かったですよ。エルの趣味街道驀進っぷりが。

ナイツ&マジック 1 (ヒーロー文庫)
天酒之瓢
主婦の友社
2013-01-30

電撃コラボレーション フユコイ 彼女たちの言えない事情

ico_grade6_2h
誤解でないならそれは祝福のようなものだ。世のなかの、ほかのたくさんのカップルたちにも、この雪みたいに、幸福がふりそそげばいいのにとおもう

20周年記念のコラボレーション企画の文庫。
第1弾積読に埋めてるのに、第2弾から読み終えてしまった……
電撃文庫MAGAZINEの付録ですね。雑誌の号数はVol.35の2014年1月号。
あらすじによれば、「ヒロインに隠された1つの秘密」をテーマにした珠玉のラブストーリー」らしいですよ。
4作品収録。舞台は同じ学校、同じクラス。なので、他の作品に出てきたキャラクターが他の作品にも一瞬登場したりしています。こういうリンクしている構造の作品は結構好きです。

・『ふゆのはな』 岩田洋季/そと
5年前、父親が「クリスマスプレゼント」と称して連れてきた少女と一緒に過ごしてきた少年の話。それを見た主人公は「そのとき俺がまず思ったのは、ひとさらいかロリコンの変態か、あるいは両方か、我が親ながらここまでの外道だったのかということだ」とか思っているんですが。小6にこんなこと思われるって、何をしてきたんだ、この父親は。
まぁ、そうした長い付き合いがあって、高校では、公認カップルのように扱われている2人。ただ、少年はそれだけ一緒に居ても少女の事を何も知らない、と思い、秘密を探ろうとする。
うじうじ悩んでいる割には行動力あるんですよね。ただ、その行動力はぶつけるところが違うだろう、という感じ。ま、実際父親にも諭されてますが。しかし、そこには賛同できても、この父親がほとんど出てきていないのに、好きになれない。隠しているわけじゃない? からかいと毒舌しか吐いてないような口でよく言ったもんだ、みたいに思えて。「男の子は甘やかさずに育てる」方針? 自分が楽しんでるだけじゃないのか。どーにも読んでてイライラした。

・『ヒミツな彼女の脱がせ方』 上月司/櫻木けい
『ふゆのはな』はほぼ公認されている状態のカップルでしたが。こっちはクラスの人たちに隠れて付き合っている二人の話。バイト先が近かった縁などで、距離を縮めていったとか。
ただ、ある日、彼氏は彼女に対する秘密というか、噂を耳にして。
スキー旅行に出かけることにしたんですが、秘密を明らかにするために掲げた目標が、彼女を脱がせること。……うん、タイトル通りですね。
高校生のくせに泊りの旅行にいけるとか、懐事情とか色々大変だったんじゃなかろうか。バイトしてるならそーでもないのかなー。公認カップルより先に爆発すればいいのに、って感じの充実しているように思えましたけど。

・『量産型彼女、初春レイ』 御影瑛路/黒銀
この世界には、量産型彼女、という恋愛シュミレーションソフトがあるようで。
無駄に高度なAIを用いた、実践用の恋愛訓練ソフトという事ですね。
主人公はその世界にどっぷりと浸る。1度だけ、一週間だけしか借りられない、リアルなシュミレートをするための仕組みだそうですが。
一方で、彼には、昔仲良くしていたものの、成長に従って、距離が開いてしまった幼馴染の少女がいた。
オタクの、ちょっとのめり込んでいくタイプの話なのかなーって思っていたら、話進むにつれて、ちょっと違う面が見えてくる、っていうのがいい感じでしたね。結局のところ、心の中で罵倒していたのは自分自身だったんじゃないか、と。発狂しそうになったというくらいの熱が、自分の中にあるんじゃないか、と。実際状況に変わりはないので、心が痛いのは変わらないでしょうけど、それでも踏み出したことが間違いじゃなかったと思えるといいですねー。

・『アサシンズ・ダイアリー』 時雨沢恵一/霜月えいと
タイトル通り、暗殺者の日記風。
クラスメイトの少女を殺せという依頼を受けた少年がいろいろと行動する話。
暗殺家業だけでは食っていけないから、何か表向きの仕事も考えないといけないなぁ、と暗殺者の親に言われているとか無駄に生々しいというか。どの業界も世知辛いのね! 暗殺者業界なんて存在するならとっとと廃れてしまえと思いますが。
途中からなんとなくオチの予想はつくんですが、その通りに進んでいくのは、やっぱり王道なつくりかなーという感じ。ただまぁ、終盤の秘密を明かした後の彼女が好きになれないというか。うーん、こういうの普通に居るでしょうけど。
プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索