気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

黒銀

ナイツ&マジック11

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「そんなに変でしょうか?」

「変なところしかないから、逆に変に見えないくらいには変だ」

「それは同感」

 

空中大陸を舞台にした争いに区切りがつくことになる巻。

イレブンフラッグスの連中が中央の柱に手を出したことで、厄介な存在が目覚めて……。

交渉によって飛竜の修理に協力する代わり、融通を利かせてもらえることになり。エルがウキウキ調査に赴いてましたが、一度は撤退を余儀なくされるほど。

 

爆弾があると分かったのだから空から退くのも選択肢にはありましたが……貴重な資源に溢れた大陸の高度が下がっているのが明らかになり、それもかなわず。

退いた後の方が、地上で大きな争いになるって言うだから面倒な事この上ない。

一組織だけで対応できる規模ではないため、オベロンまでも巻き込んだ体制で事態に対処する事になっていきますが。

エルはどこまでも変わらないなぁ。飛竜戦艦を作ったオラシオも、自分の目的のために驀進して、その過程で被害が出ようと気にしないマッドな部分がありますが。

エルはエルでロボット至上主義過ぎるからなぁ……。オラシオの目的である宇宙進出も、ロボットで成し遂げてやる! って宣言してたのをやってしまいそうな雰囲気がある。

 

一方のオベロン。彼がハルピュイアに肩入れする理由なんかも明らかになりましたが……小王を名乗る通り、上に立つ覚悟はあるんですよね。

仇敵と認識しているエルとだって、必要なら手を結ぶことだってできるし。最後、嫌いだけど恩もあるので追放するって選択するのが、嫌いじゃないですよ。

 

ナイツ&マジック1

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「じゃあ騎士になります!!」

プラモを作るのが趣味だったサラリーマン。

彼は事故で死に……異世界へと転生してしまった。両親から見ても、賢くて良い子ながら退屈そうにしていたそうですが。

シルエットナイトという、こちらの世界の魔法で動くロボットを見た瞬間、彼の人生はロケットスタートを決める事になるのです。

 

エルの目がキラキラしている様とか、魔法行使の際の規格外さとかが絵で示されてていいコミカライズですねぇ。

彼の屋上散歩を見て、長い付き合いとなるキッドやアディと出会ってますが。なるほどアレをみたらそりゃあ声の一つもかけたくなるってものでしょう。

夢に向かって突き進む彼の影響を受けて、最初は普通の子だった二人も著しく成長していくのが面白い。

(家出しなくて正解だったろ?)(しようとしたからエル君に会えたんじゃない)ってコマの口をとがらせてるデフォルメアディが可愛い。

 

ロボットに乗りたいけどエルは体躯が小さくて、身長制限に引っかかってしまう。ならば自分で適合したロボットを作ればいい、と乗りこなすための授業ではなくて、作るための授業を受けに行く辺り愛が激しい。

その為に、本来なら受けないといけない授業を、「受ける必要が無いくらい習熟してる」と圧倒的な才覚を示して、免除を認めさせてたし。彼の敵には回りたくないなぁ、と思う一エピソードですが、止まらない暴走特急っぷりを示してて好き。

魔装学園H×H4

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「隊長は考えすぎデス。シルヴィアが戦いたいと言ってるのデスから、それでイイデス」

 

傷無のサポートを務めるシルヴィア。彼女にコアをインストールする事になって。

今戦っている子に接続改装をするのを躊躇わない、とは誓ったものの。可愛い後輩を戦場に立たせるのを傷無は躊躇って。

すこしギクシャクする場面もありましたが、和解して新戦力となってくれたのは良かったですね。

……特殊なインストール方法を試すことにして、もう本当にエロ全開だな……って感心してしまった。ここまで行けば凄いよ。

 

あと、異世界側の事情もちらほら出てきましたが。

魔力と言うエネルギーによって運営されている世界ながら、資源が減り始めていて。その為に侵略してきたというありがちな話みたいですね。

那由多がその解決策に作った設備が中々非人道的と言うか、人を人と思ってない悪役としては満点の行動してるなーという感じ。

 

3巻で暴れ回っていたグラベルですが、独断専行を咎められることになって……。

なんで私は、前回の敵が敵幹部に尊厳凌辱調教されるシーンを見せられてるんだ??? って混乱しました。何が起きているんだ……。ゼルシオーネ、Sッ気が強すぎる……。

愛音の過去が明らかになってましたが。思った以上に大物だったなーというか。そりゃ探すわ、と言う感じ。絶対この後の大騒動に繋がるだろという引きで怖い。


魔装学園H×H3

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「これからは接続改装をすることに迷わないし、戸惑いもしない。全力を尽くす。他人にどう思われようと、何を言われようと構うものか」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

アメリカのメガフロートが接近、そちらのエージェントとも遭遇して。スカーレットはユリシアが死んだと思っていたのと、過去の因縁からなんとも微妙な再会になってしまって。

……その時に聞かされた、ユリシアの「クロス」は命を削っているからこそ強力だ、と言う噂話。

 

それが真実であることを、傷無は伝えられることに。厳密に言うと、彼の周囲に居る「~ロス」という名前のコアの装備は全部そう、という衝撃の事実が明らかに。

デメリットを承知していても、H×Hを使わないというのは異世界からの侵略に対抗できないということで。

エネルギーを充填できる傷無のエロスの特殊性が際立ってきますね。エロい事を公認するのも、特殊な設備を作るのも納得は出来ましたね。

……いやでも、それにしたってエロい事するためのROOMは馬鹿馬鹿しい技術の運用法だとは思ってしまいますけどね。

 

事情を知った上で接続改装を躊躇わないことを誓った傷無。

まぁ、エネルギー不足に関係しない不調を見ても改装をしようとしたりするあたり空回ってる感じもありますが。

 

異世界からの侵略でメガフロート内に被害が発生して。戦力増強のために、複数人での接続改装……「連結改装」を行うことに。

いやぁ、シチュエーションを組み立てる為にどんどんそれっぽい設定作っていくな、と感心してしまったし、実際それでエネルギー充填して効果発揮してるからな……。

消息不明だった傷無の母親が登場してましたが、思ったよりも早く出てきたなーという印象。

 

魔装学園H×H2

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「えへっ、簡単に弱音を吐いちゃいました」

(略)

「私のこと……助けてくれますか?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

1巻では愛音と絶頂改装をして、彼女の記憶の断片が蘇る、なんて副産物が有りましたが。

力を発揮したことで敵に目を付けられて、狙われるんだから痛しかゆしと言うか。

その物言いとか、愛音の反応を見るに絶対過去を知る関係者なんだろうなぁ……みたいな推測も出来るので、いずれ遭遇する出来事ではあったのか。

 

エロい事をしてエネルギーを充填する。

彼女達が戦い続けるためには、必須の作業であり……司令部から全面的なバックアップや許可も出ている状態。

しかしまぁ、最新のテクノロジーを駆使して「接続改装を効率よく行うためのシミュレーター」を作り出していたのは、傷無じゃないですけど膝を突きそうになりました。

 

「これだけのテクノロジーに……設備に、なんという魔改造を……」

「我ながら、英断だったと思う」

 

ってやり取りには吹きました。思い切りがよすぎる。

必要に応じてつかっていましたが。SM趣味が発露されたり、ヒロイン達の性癖が濃いなぁ……とは。これ、絶対もっとヒロインが増えるんだろうし、シチュエーションの差別化大変なのでは? と変な心配をしてしまった。

 

風紀委員も務めて、接続改装に否定的だった姫川ヒロイン回、になるのかな。

彼女の過去のトラウマとかの掘り下げがあって、一度暴走して心折れ欠けた彼女が、再び戦場に立つ流れは予定調和とも言われるでしょうけど、王道で良かったと思います。

……合間に挟んでるのが「絶頂改装」なせいで、どうもシリアスになりきれませんけど。それがこの作品の味だからなぁ……。

魔装学園H×H1

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「死にに行こうとしている奴を、行かせるわけにいかないだろ」

 
BOOKWALKER読み放題にて読了。

これを刊行してるスニーカー文庫は懐が広い……。

唐突に異世界と繋がり侵攻を受けることになった世界。人類は追いやられ、メガフロートで暮らすようになった。

 

その中で開発されたのが、「ハート・ハイブリッド・ギア」という魔導装甲。それを纏った少女たちが異世界の兵器を蹴散らしていく話です。

ただし、エネルギーの自然回復が遅いというデメリットがあり……そこで目を付けられたのが、主人公・傷無。

彼が適合した「エロス」のコアには、エッチなことをすることでエネルギー充填が出来る上、場合によっては強力な武装まで使用できるようになるという効果があって。

 

いくらなんでもおかしいだろ! と主人公は主張しますが。常識で敵の侵攻が止まるはずもなく。否応なくその任務を遂行していくことに。

……結果的に見れば、美味しい目見てる気はしますけどね。戦場にも立って危険な目も見てますし、まぁトントンなのでは。彼の能力については周知の為、冷たい目で見られているのは、若干同情しないでもない。

 

プロローグが、恐らくは慣れ切った未来の話ではあるんでしょうけど。

めっちゃイチャイチャしてますからね。爆ぜればいいと思います。美少女文庫で出せばよかったのでは? みたいな気分にはなる。あまりエロに寄りすぎると好みからは外れるかなーとは思いつつ、それはそれとしてここまでエロに振ってる思い切りの良さには笑いました。


ナイツ&マジック10

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「得意げにしている場合かッ!? 貴様は! それでも! 騎士なのか!?」

「はいもちろん。これでも国許では騎士団長を拝命する身です」

「この世に救いはないのか……?」

 

2年ぶりの新刊。

9巻で、エルとアディが結婚した前半の印象が強く残ってて、そう言えば浮遊大陸編だったな……と思いだすのにちょっと時間かかった。

エムリスとキッドが冒険に出かけたものだから、エルたちが新婚旅行を中断して追いかけてきたんでしたね。

 

独断専行すぎるきらいはあるものの……

浮遊大陸は、源素晶石という需要が高まっている資源が眠る場所であり。

多くの国家の欲望によって、災禍に見舞われる事となっていた戦場でもあったので、介入の余地を作れたのは大きいんですよね。

エムリスたちは知らなかったことではありますが、巨人族との縁すら紡いだフレメヴィーラ王国であれば、ハルピュイア達とも良い関係を築けるハズ。

既にキッドがいくらか達成してはいましたけど。随分懐かれたね……

 

各国がバラバラに動いていましたが、含有戦力的にイレブンフラッグスが劣り、飛竜戦艦を擁するパーヴェルツィークが優位をとって。

ハルピュイア達をそこまで気に賭けず陣取り合戦するんだから、たまりませんね……。

裏で動いているエムリスやエル、別勢力の狂剣までいましたけど。

エルがイカルガ持ってこれなかったのはちょっと痛いなー。アレだけの大戦力をそうそう他国に運べないのはその通りですけど。

 

まぁ、それで大人しくしてるはずもなく。代わりにもってきたトイボックス2で好き勝手暴れて状況を何度も動かしていたので、銀凰騎士団長がジョーカー過ぎるんだよなぁ。

カードゲームだったら公式大会で使用禁止になるレベルでしょ。

エルの暴れっぷりが楽しいシリーズなので、その調子でどんどん他国の人の度肝を抜いてほしい。……たまに自国の王様すらびっくりさせてますが。うん。いいと思う。

ナイツ&マジック9

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「………………………………ほう、そうか。あの銀凰騎士団団長が結婚すると。それはなんというか、よきことであるな」

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「しかしあれも結婚などという『普通』なことが、できたのだな」

 

無事に王都へと帰還したエルネスティ。

とはいえ、お土産に巨人族と遠征軍の末裔についての情報を齎すんだから、国王が卒倒するのも無理はないというか。

王族を卒倒させるなよ、騎士団長。

先王なんかは、隠居の身ということもあって凄い状況を楽しんでましたけどね。

 

エルがこれまで多くの偉業を為してきたこと、それに甘えすぎていた、と周囲が気づいて。

状況が変わってきたこともあり、銀凰騎士団も形を変えることに。

第一、  第二中隊を核として新たな騎士団を創設、銀凰の傘下とすることで勢力を拡大。

エルが動くより先に、部下を動かすためとか、彼らが持ち帰った大森林の情報を受けて未来に備えるためとか事情が絡み合ってましたけど。

 

銀凰の名が周囲に広まり、その活躍が演劇になったりしてるなんて事情も描かれていました。熱心なファンとかもいて、ちょっと笑ってしまった。

部下が増え、手が空いたエルがまた色々工作初めて、振り回されていましたね。ラボから派遣されてきた人員がさっそく洗礼を受けてました。

強く生きろ……

 

騎士団絡みのあれこれをこなしつつ、オビにも書かれていた通りに、ついにエルがアディと結婚する事に。

まぁ、なんだかんだでお似合いなのでは。

振り回されていた王様は結婚の報せを受けた時に、あれも結婚できるのか……とか言ってましたが。振り回されてきた実績があるからな……

 

情勢が落ち着いていた事もあり、新婚旅行に行くことを決めたエル。わざわざ隣国に足を延ばすあたり、自由だなぁ。

オマケにイカルガ持って行こうとしてましたしね。過剰戦力にもほどがあるし、整備の問題もあると王に止められていましたが。

赴いた先で騒動起きてるっぽいし、イカルガ持ってきてても良かったのでは……

 

ナイツ&マジック8

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「巨大な、人。彼らと関係を築くうえで、我々は力を示しておく必要があるということか」

「彼らに寄りかからなければ暮らせないようでは、この地に来ることもできませんから」

 

隊長の生存を信じ、大森林に戻ってきた銀凰騎士団。

初見の際は手痛い打撃を受けたものの、情報があり対策を練れれば、対処するのに問題はない、と穢れの獣を追い払っていました。

この広大な場所で、ちっこいエルをどう探すか……と考えた時に「どうせエルなら何かするだろうから、それで分かるだろう」と共通認識を得ている銀凰騎士団は逞しくなったな……

 

まぁ実際大人しくしてなかったんですけどね、エル。

味方の飛空船を見つけて、けれど通信する手段もないから、仕方ないので正面から乗り込もうとカササギを使って、飛翔騎士の包囲を掻い潜って接近する辺り、彼の選択肢には無茶ぶりしかないのかと。

 

無事に銀凰騎士団と合流したエル。

巨人族の戦いの前に、大戦力を得たわけですが……コレをまっとうに使うはずもなく。

理由があるから自分とアディは参加するけど、他の面々まで加わる必要はない、と団長として宣言。

ただ、銀凰騎士団も慣れたもので。ディーとかは「私は勝手に団長についていくから、来たい者は来ればいい」とかエルに順応してましたからね。

エルの無茶ぶりになれた騎士団の面々の対応力が上がっていて笑った。

 

巨人族と小鬼族の関係。

小鬼族の王の願いはともかく、手段を認めることが出来ず戦う事になっていましたけど。

まぁ元より何かを企んでいるのが明らかでしたから、こうなるとは思っていましたが。

なんとか巨人族たちの争いは終結したものの、問題が全て解決したわけでもないところがポイントですよねぇ。

小王はいったい何をしでかすやら。またロクでもない事仕掛けてきそうな予感しかしないんですが。


ナイツ&マジック7

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「小鬼族と呼ばれている者たちの、始まりを。あなたならば識っているのではありませんか? 小鬼族の王よ」

 

ボキューズ大森林へ乗り出した飛空船団は、未知の魔獣によって撤退。

皆を守るために奮戦したエルは命こそ助かったものの、取り残されてしまって。

……まぁ、ここに残ったのがエルと彼を信頼しきっているアディだったのは幸いだったことでしょう。

 

森に住まうエルたちの何倍も大きい、巨人族。

体躯が巨大なだけではなく、目がいくつもある、明らかにエルたちとは違う種族。幸いにして言葉は通じるようでしたが……

最初に見つけたのがエルたち出なかったら。もっと頭の固い誰かだったら、異形の化け物として血で血を洗う凄惨な戦いになってもおかしくなかったのでは。

 

まぁ、エルが色々と常識をぶち壊しまくったからこそ、こうして大森林へ赴くことが出来たわけですし、銀凰騎士団の面々だったら、交渉もできたのでは。

……幻晶騎士抜きで、巨人族の勇者と競り勝って交渉の卓についたエル程順調にはいかなかったでしょうけど。

 

そして巨人たちと交流を続ける中で、エルは色々とこの地の力関係やルールなどを学んでいますが……

資材が不足していようと彼のロボット狂いは止まらず。

扉絵の解説で「きあわめて物資の乏しい状態で作られたために、下半身を丸ごとなくすという狂気的な設計方針が採用された」とか書かれている辺り、もうなんというか流石としか言えない。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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