気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

Fal-raisia

Fal-raisia3 –world memoriae-

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「あの人を、止めて」

 

Fal-raisia、完結巻。

第四の大陸そこに穿たれた楔の辿った結末の話。

レイシアの狙いを阻止するために、情報収集をしています。

レヴィとユディトは動き始めた軍部を止める為に別行動となって、キーファとミリアムだけ。

リーズの故郷に行って調べるものの振るわず。

 

オマケにそこから離脱しようとしたら軍部に確保されて、キーファは査問を受けることに。

あそこで素直に信じる辺り、まだ甘いなぁ。

でも、そうやって見捨てられない彼だからこそ、継承の片割れに選ばれたんだろう、とも思います。

査問会でキーファから思ったように情報を得られなかった上層部が、自分達から情報を明かしてくれたのには笑った。

 

人の精神は、人が思うよりも、強い。

キーファは人を信じ、一度は折れそうになり……片割れであるミリアムに背を押され、レイシアの前に立った。

人間の意地を押し通して、楔を打破した二人に幸いあれ。

 

そしてレヴィとユディト。

この作品、単体でも楽しめますし、キーファとミリアムの上司である彼らは頼りになる存在ですが。

–world memoriae-シリーズを読んでいると、彼らにもう一つの顔があるという事が分かる、というか。知っているんですよね。

此度の「一目惚れ」の結末が、また痛い。無茶しすぎだよ、レヴィ……と思わずにはいられないですけど。同時に彼らしい、とも思うんですよねぇ。

読み終わった後、作者様のサイトにある「鳥籠の女」読み直してきましたよ。えぇ。

Fal-raisia2 –world memoriae-

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「私たちは、自分たちはいつ死んでも当然と思っています」

砂に汚れた窓から、無限の荒野が見える。

「それでも、好きに思う人を殺して死ぬよりは――守って死ぬ方が、きっと満足ですよ」

 

故郷を滅ぼしたのが軍部だった。

その事実に気付いたけれど、真実を知るために軍部に残ったキーファ。

指揮官で会ったセラと彼女が属していた組織の足取りを追っています。

上官であるレヴィのカードを借りてその権限で情報を探したりもしていましたが、情報の断片しか得られず。

 

施設内で調査をしていたら、捕虜となったテドラの構成員と出くわして。

以前の拠点制圧時の戦いで異能持ち。彼女が捕虜になったとはキーファも知らなかったものの。怪我をしながらも脱走した彼女を放っておけず、手を貸すことにして。

軍部の人間が何を、と警戒されていますけどね。

幼馴染の少女がテドラにいたという事実もあって、ほんの少しでも警戒を解けたというのも大きい。

キーファ、エギューラを使った治癒機構に興味あるって言うのも嘘じゃないのがアレですけどね。

 

後書きによると、制作進行の都合で、今回はあらすじみたいな部分だけでイラストを描いてもらったとか。

……本編を読んで絵師さんどんな反応したんだろうか。表紙のリーズかわいいです。

 

そしてキーファの故郷、滅びたシエズに足を運ぶことに。

レヴィがユディトを確保したりしてたせいで、途中でテドラの関係者に囲まれたりしてましたけど。

無事に辿り着き……消息不明になっていたミリアムを発見。

情報を突き合わせて、キーファとミリアムに力を継がせ、諜報部が探していた「レイシア」の屋敷を探索する事に。

そこでまた多くの断片と気付きを得るわけですが。

諜報部、しつこいなぁ。いや、ひとつの街を滅ぼして、生存者を確保して記憶操作までしてる連中が易々と手を引くはずもないですけどね。

Fal-raisia –world memoriae-

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「俺は、本当のことを知りたい」

 

同じ作者さんの「Unnamed Memory」や「Rotted-S」と世界観を同じくする作品。

まぁ、舞台となる大陸は違うんですが。

先に挙げた二つが船で往来があるくらいには近いこともあって、ある程度似通った部分もあったのに対し、今回は色々と変わってますね。

 

後書きでも書かれていたんですが、他の作品では「魔法」、「魔力」と呼ばれる力がこの大陸ではエギューラと呼ばれていて。

科学技術とかが発展して、それに組み込まれるような形でエギューラを使った武器も作られていました。

そもそも『エギューラ症候群』という病と思われている、いうのも他の大陸と違うんだと強く意識できるポイントで良いですねー。

 

幼い頃に故郷を焼かれ、「軍部」に保護されたキーファ。

この大陸では、国や政府と言った機構が既になく。軍部が力を行く中で、対抗勢力としてテドラという教団が生まれていた。

そして、キーファの故郷を焼いたのはテドラだ、と聞かされて。

保護されてから軍部の中で過ごしてきた彼ですが、ある日、新しく来た上司の指示の下行った他勢力の制圧作戦の中で、幼馴染の面影を持つ少女に出会って。

 

作戦終了時に見失ってしまったものの、その存在は彼に大きく影響を与えて。

つい彼女の事を考えたりもしてました。

そんな折に、テドラの拠点の1つへ攻め込む任務が下された。

意気込んで参加したキーファは……そこで、真実を知る事に。

道中指揮官が一人でツッコんでその間の指揮を任されたり、襲撃を受けて死にかけたり、最後には味方の爆撃に巻き込まれかけたりとかしてましたが、良く生きてるなキーファ……

人が良いからうっかり騒動に巻き込まれて死にそうな気配がある。強く生きて欲しい……

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ちゃか

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