気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

GAノベル

エリスの聖杯3

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「あなたの誠実さが、わたしを助けてくれたのよ」


スカーレットの処刑の真実に辿り着いたコニー達。

ランドルフを頼りにスカーレットの父、アドルファスに会いに行って。

挿絵で触れられてるので行ってしまうと、思いっきり平手を叩き込むことに。

いやぁ、コーネリアの系譜に属する女性たちは強いですね。代々伝えられていた、とっておきの魔法の呪文が、中々痛快でした。

 

スカーレットの両親のエピソードも間に挟まっていましたが。

章間の登場人物紹介で父親が「歪んでいるように見えて意外に真っすぐな人」とか言われてて……生きるのに不器用という感じがしたなぁ。

国の為に決断をした。いや、出来てしまった父親の慟哭が痛かった。

 

少しずつ少しずつ。コニー達は味方を増やし、【暁の鶏】の手駒を洗い出し、敵の計画に迫っていた。

当然、あちら側からすれば邪魔をする勢力なんて面白いはずがなく。

末端を囮にコニー達を罠に嵌めて。それに気づいたコニーが取った行動が、無謀で勇敢で、そんな勇気を出さなくていいんだよ、と言ってあげたかった。

 

でも、コニーが冤罪を被ったことで、ランドルフたちが自由に動けるようになって、結末に繋がるわけだから、全く無駄でもないんですよね。

ハームズワース子爵がただの丸い貴族ではなくて、曲者だったのも愉快でしたし。

グレイル家が積み重ねてきた「誠実たれ」という家訓。それが、この局面で活きてくるのが面白い。

 

【暁の鶏】達も、一網打尽とまでは行かずともかなりの痛手を負ったでしょうし。

セシリア王太子妃の秘めていた事情と、彼女が導き出した答えもまた悲しいものでしたけど。

全く。誰も彼も、いざという場面で覚悟が決まりすぎでしょう。そういう血でも流れているのか、この国には。

誰も彼もが諦めず、意外なつながりから助けを得る事が出来たりして、多くの人が手を取り合った結末を祝福したい。

 

巻末には描き下ろし短編が2編。上手く逃げ延びた二人を描いた「ショシャンナとサルバドル」。終章後を描く「花笑む人々」。

どっちも良かったですけど、特に後者が好きですねー。

ハームズワースが笑いそうな場面で、しばらく耐えていたのはお見事。正直、目の前でアレを繰り広げられて、笑わない自信がない。最後には耐えきれなくなってましたが、仕方ないね……

WEBでは後日譚とか掲載されてますが、ひとまず書籍は完結なんですかね(電子ストアで完結タグがついてた)。
イラストも綺麗ですし、章間にある登場人物紹介が笑えて楽しいので、書籍版いいですよー。是非是非。

エリスの聖杯2

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「手札はきちんと揃えてから勝負に挑みなさい。それが、長生きの秘訣だ」


その内書きます、とか言いながら本編が面白くて勢いで読んでしまった。
更に、続きが気になったのでWEBの方にも手を出してます。面白い。

王国では、今、確かに何かが起きている。
いいや。正確には、スカーレットが処刑された10年前から、起き続けていた。
「毒を盛った」という、犯してない罪によって処刑された令嬢スカーレット。
その真実を探るコニーに近づく怪しい勢力が居て、さらには彼女の友人を誘拐するなんて強硬手段まで取るわけですから。

1巻からでしたが、事件を探るコニーの視点だけではなく、暗躍している勢力の視点なんかも描写してくれるので、読者としては満足。
敵の特徴なんかが描写された後、ソイツが偽名を使って動いてる場面とか「うわぁ、ヤバいのが動いてる!」とか、そこが接近するのかとハラハラしましたし。

彼女が嘘を吐けない性格であったことや、コニー以外にスカーレットを見られる少女とも出会って。
コニーも少しずつ味方を増やしていって。
これで真実に迫れるのだろうか、と良い方に動きだしたと感じても、敵の手が伸びて情報源を始末されてしまったりするし。
そこから追及する手が伸びて来たりする。

敵について知るたびに、その根深さに驚かされましたし、それでも抗う人々が居た事には感服する。
社交場での狩りみたいに、この国の貴族には、どうもおっかない印象がありましたが。
ランドルフはまぁ堅物すぎるきらいはありますけど、腐っていない貴族もまだ多いのだ。
リリィ=オーラミュンデは鍵を残していった、じゃないか。
コニーじゃないですけど、怒涛の展開で正直ちょっとすっぽ抜けてましたね。

エリスの聖杯について。リリィは、過去に何を為したのか。
スカーレットは何故処刑されたのか。蠢いている組織の目的とは。
それらが少しずつ明らかになって行く様は、ただただ見事でした。
章間の人物紹介は相変わらずコミカルで良い息抜きになりますね……

「生かされたものの責任だ」。
賭けは、私の勝ちだ。
「思い知らせてやる」。

この辺りは、特に印象に残ってる台詞ですね……
あぁ、全く。カスティエル公も王も、どれだけの物を背負ってきたんだ。
回想シーンの美しい光景が、あまりにも遠すぎる。
平和惚けしていた、と言われてしまえばそれまでですが。
だからと言って、幸福を失っていいわけじゃないですからね……暁の鶏、許すまじ。

エリスの聖杯

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「それで、どうするの?」

スカーレットがいつもと変わらぬ軽い調子でコニーに問う。

答えは、すでに決まっていた。

 

BOOKWALKERにて購入。WEBは未読。

514日に2巻が発売にされたため、合わせてキャンペーンが行われているんですね。

読むのが遅くなってしまいましたが、2巻出る前に買ってたんです……400円だったし、お試しで~くらいの気分だったのですが、ぶん殴られた。

 

誠実を家訓とする、グレイル家の令嬢コニー。

彼女は、婚約者がいたが浮気され、さらにはある夜会でその浮気相手に窃盗の疑いをかけられて糾弾される事に。

うまく言い逃れられる性格でもなく、絶体絶命だったコニーを救ったのは、10年前に処刑された悪女スカーレット・カスティエルの幽霊だった。

 

なろうでよくある、婚約破棄・悪役令嬢ものをアレンジした感じではありますが。

「悪役令嬢」が既に死んでいて霊となってる、というのが新鮮でしたね。

スカーレットが処刑されるに至ったのは、今の王太子妃に毒を盛ったからとされていましたが……彼女自身は、それをやっていないと言い、コニーの手を借りて、復讐を成し遂げようとします。

コニーは一瞬、じゃあ悪名は全て陥れるために創られた話なのかと、善性を信じかけていましたが……毒こそ持ってないけど、それ以外は色々やったって言うんだから、もう……

 

誠実を旨とすること、手口はどうあれ助けられたこともあって、コニーはスカーレットに協力していきますが……

今までの自分では、決してやらなかった事をして、友人にも打ち明けられず。

ともすれば暗く落ち込んでいきそうな話ですが、読後感は不思議と悪くないですね。章間にあるキャラ紹介が、結構ネタに振っていて、クスッとしてしまうのは大きい。

 

それに、スカーレットもこれぞ悪役令嬢と言う感じで、あそこまで行くと清々しさすらありますしね。

コニーも振り回されてこそいますが、ある程度事情を知ったところで、覚悟を決めてましたし。デコボコではありますが、いいコンビだなぁと思います。

 

少しずつ情報は集まってきたものの、断片でしかなく、真相は遠い。

けれど、スカーレットを陥れた「誰か」が居たように、この国には暗い何かが潜んでいて、それの動きは止まらないわけですよね……。

暗躍しているヤバそうな連中を除いても、高位の貴族のお歴々のおっかなさたるや。中々に恐ろしい魔窟ですよ、この国。

良い所で終わってたので思わず2巻買っちゃいましたよ。その内感想上げます。


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ちゃか

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