気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

Nardack

アルティメット・アンチヒーロー4 究極の個

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「戦いましょう。生きるために。守るために。最後まで絶望に立ち向かいましょう。

絶望を打ち払い、未来を手に入れるために。

それが、……生者の義務なのですから」

 

シリーズ完結巻。

焔、3巻で死んだけどこう口絵に出てきてたのには笑った。

いやまぁ、「助ける」とか言ってましたし、そう簡単に死ぬ輩でもないだろうとは思ってましたが。

霊体になろうと行動して、一矢報いてくるあたり、とんでもないにも程がある。

 

対策を練り、焔という大戦力が居てなお一度は敗れた。

焔が最後に放った魔術によって、時間を稼ぐことは出来たものの、状況は厳しい。

けれどそれでも戦おう、と少女が叫んで。

そうして動きだしてくれることが何よりも心強い。

 

焔に頼るのではなく、弱者故の戦いというのを続けて、勝算を掴んだ。

ベルが焔や純華が一人で邪神の力を操る精鋭をざっくり「頭がおかしい」と言い切ったところには笑いました。



アルティメット・アンチヒーロー3 東方大征伐

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「必ず助ける。待ってろ」

 

初版2015年ということで積読4年物ですかね?

シリーズものを積むなよ……

2巻までの展開も割と覚えてました。

 

焔という最強戦力に対して、教会のトップがまた策を練っていましたが。

あれだけの相手を敵に回すのとか、本当に正気を疑う。

いやまぁ、一応対応策として、人造救世主を作り上げて天使を呼び込んだりして。

それを筆頭に戦力を重ねて東京に攻め入るというんだから、人の業は凄まじいというほかない。

 

でも、圧倒的差があろうと対抗する決意を出来るのもまた人間なんですよね。

東京陣営も対策を打っていて、戦っているのは良かったです。

教会のトップが最後自業自得な目に合っていたのも、まぁ、因果応報ということで。

しかし焔が人質取られたとはいえ負けるとは、意表を突かれましたねぇ。

純華が最後立ち上がってくれたことに、安堵しました。



この恋と、その未来 一年目冬

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けれど、終わりにしなくてはいけない。
これ以上、裏切り続けるわけにはいかないのだと、ふと、思った。
どうにかしなくてはならない。
このままでは、きっと、俺はいつか、おかしくなってしまう。

季節が流れて冬。
四朗と未来の関係も、一年に届きそうになっています。
二人とも、卒業するまで帰らないつもりだったみたいですが、それぞれ家から呼び出しを受けて。
お互い家族に良い思いを懐いていないから、気落ちしてます。

案の定、未来の方は親と喧嘩して四朗のところに転がり込んできてますし。
一方で、四朗の姉たちは、これまでの回想においてろくでもない過去しか出てきていない割には、マシな対応をしてくれていたといいますか。
壱香の言い分によれば、あれらの行いは、クズな父親を見ていたが故の躾であったとのことですが。
それにしたって、やり方があったんじゃないのかなぁ、と思わずにはいられない。
ただ四朗は今、三好や未来に対しての負い目があるために、言い返すこともできず、困惑するばかりで。

溜息しか出ない。
四朗は、もっとワガママになっていいと思うんだけどなぁ。
姉たちの横暴、割り切れない未来への恋心、三好に対する心苦しさ。
耐えられなくて逃げ出したその先で、さらに重荷を背負い込んで、どうするんだ、と。
四朗は、自分のことを「今の自分はクズになってしまった」と自嘲していましたが。
大事なものがあって捨てられなくて、けど、誠実であろうとしている彼をクズと呼ぶことは、少なくとも自分にはできない。

必死にもがいて、離れる決断をしてそのために努力をして、どうにか滑り込んで。
どうか、その勢いのままくすぶっている想いを振り切ってほしいものです。
問題が解決してなくて、ズルズル引きずっているような状態だから、未だに誰もが傷つく可能性が頭から離れないんですが。
どうか幸せをつかんでほしいと切に願います。

二年目も刊行できるようで、作者的にも新記録だとか。
東雲シリーズとかも三冊でしたしねー。
前作のキャラ二人が登場して、四朗たちにアドバイスしていたのは中々いいと思いました。
こういうリンクする展開とかは結構好みです。また登場してくれないものだろうか。

この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-05-30

アルティメット・アンチヒーロー2 妖精女王と百万の敵

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皆に讃えられる英雄になんてなれなくてもいい。
自分が受けた理不尽な略奪から、一人でも多くを救えるのなら――
それが叶うなら――
世界から拒絶されても構わない。

前回、五大長が英雄の扱いなっていないと思ったものですが。
今回は、教会勢力がクズだな、と思うエピソードでありました。
焔を「邪神使い」として悪役にすることで、自分たちの正当性を謳うその姿は、醜悪で。
特に今回の異端審問官がとった手っていうのがまた。
純華が守っている相手を襲う時に、純華の友人を連れて行って、それを囮に一撃見舞いするっていうんだから。

魔王の侵略に悩むこの世界ですが。
初めて、対話をしようとする勢力がやってきました。
妖精族の長、女王エルフィーナ。
彼女は、滅びかけている自らの種族の為、決して引かぬ覚悟を以て人類の前に立った。
それに比べると、五大長の器の小ささが際立ってしまうというか。
被害の規模からして、侵略してきた悪魔と思想こそ違えど、同郷の相手に心を許せないっていうのは納得出来ます。

でも、だからといって相手が優位な情報を持ってきたと思ったら、「じゃあ捕まえて解剖しようぜ」と言い出すとか。
それを女王の前で言ってしまうのが、悪手だろうに。
駆け引きで譲歩を引き出すとか、受け入れるふりをして、罠にかけるとかもうちょっと策を練ろうとは思わないのか。女王一人を捕えるよりも、妖精族を招き入れた上で利用したほうが価値高いと思うんですがね。
焔の「どこかの誰かが自分と同じような悲劇に合わないように」力を求める覚悟は立派だと思います。
けれども、そうして生き残った人類の暫定トップのする行いがこれかと思うと、言葉も出ない。
最後、インノケンティウスがまた行動を起こしたというか、作戦を進行させるピースをそろえてきてましたが。
……邪神使いの圧倒的強さを見ていると、今からでも遅くないから降伏しない? と言いたくなる。


アルティメット・アンチヒーロー 常勝無双の反逆者

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『私達は生きてるんです。だったら生きるために戦わなくてどうするんですかっ!』


異界からの悪魔の侵略をうけるようになった地球。
一世紀以上も戦い続けて、なお敵の侵攻は止まず。
常時脅かされているわけじゃなくて、たまに襲撃がある感じみたいですけどね。
そして、五年前。《魔王》と称される強力な個体の侵攻を受けた世界は、一度滅びかけた。
これは比喩ではなく、魔王の襲撃後生き残った国家はわずかに十を数えるのみ。
生き残った国は統一世界政府を作り、余力があった五か国がトップに立ち、五大長としていろいろと決議しているようですが。

神代焔。かつてたった一人で魔王を討ち滅ぼした英雄にして《邪神使い》と恐れられる少年。
いや、実際に邪神従えて攻撃させるんだから、恐ろしいのに間違いないですけどね!
世に俺TUEEE系統の作品とか、教官モノとかは大分数がありますが。
その中でも、群を抜いて主人公が強いというか。
封印処置された状態で、十人しかいないS級と同等以上とか。
人々が絶望を覚えた魔王を瞬殺したりとか。
もはやコイツがラスボスだろうって勢いで他のキャラクターたちとレベルが違う。

それこそ、首相が提案していた「神代焔の名のもとに世界統一する」なんてのが夢物語にならない程度には、現実味のある力があるといいますか。
焔にその意志があれば、割と容易く実行できそうな感じ。

一人の力持つ「英雄」に救ってもらっておきながら、扱い方がアレかと。
本人が、自分の力について自覚があって、受け入れているからこそ問題が起きてませんけど。
悪魔の襲撃という問題が解決できていないのに、封印処置したり、喧嘩を吹っ掛けたりと、「五大長」実は生き残る気ないんじゃないだろうかとすら思えてくる。
まぁ、割と安定して読めるので、主人公最強設定が嫌いじゃなければ楽しめるんじゃないでしょうか。


この恋と、その未来。 一年目夏秋

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「恋なんて、幻だよ」
(略)
「幻ってことはな、何をしてもいいってことだ。だって、幻なんだから。恋をする相手すら、初戦は自分で生み出した幻なの。だけど幻だから、何をしても後悔するし、何もしなくても後悔するよ。それだけ分かってりゃ、いい。以上。じゃあな」


四朗の過去のエピソードが挟まるたびに泣きそうになる。
お前、よくもまぁ、あんな理不尽な姉たちに囲まれて、ぐれなかったな……
父親は愛人連れて会いに来たりするし、もうちょっと良い思いしてもいいと思うんだ。
けど、彼は未来のことを好きなってしまって。
打ち明けられない、秘さねばならない想いに身を焦がす道へと進んでいく彼のことが見てられませんでした。

夏秋編と二つの季節をまとめてきたので、イベントもいくつか。
夏休み。帰省する面々も多い中で、残っていた四朗と未来は、和田、三好と四人で泊りがけの旅行に向かって。
「親友」として接してくる未来に、四朗は何とも言えない気分になってますが。
四朗の悩みは丁寧に描かれているのに、肝心の未来の事情って断片しか見えてこないのが。
まぁ、簡単に口出来る話題でもないですけど。未来、嫌いじゃないんですが、なんか好きにもなれないんだよなぁ、今のところ。
未来自身も自分の環境に戸惑っている部分があるから、なんだろうか。

秋には学園祭もやってましたが。
学校としての積み上げがないから、大成功とはいいがたい感じですね。
あちこち対応も適当だし。もうちょっと詰めて行うべきなんじゃないのかなぁ。
その辺はノウハウを蓄積してからになるんだろうか。

春編でも、ちらっと東雲侑子に触れられてましたが。
今回もからめてきているあたりはファンサービスというべきなんだろうか。
登場人物たちと交流あるキャラに「東雲侑子の知り合い」とか言う属性がつけられているのは、何かの伏線とかになってるのか否か。
後書きのところで、東雲侑子シリーズの二人のその後、みたいなところが少し書かれていたのはうれしかったです。
あっちの彼はまだまだ夢をつかめていないようですが、それでも二人でいるのは確かみたいですし。

未来の言ではないですけど、三好さんは四朗に好意持ってるだろうし、そちらと落ち着けばいいんじゃないのかなぁ、と思っていた部分はあります。
ただ今回のような流れで行くと、ちょっとなぁ。
エグイというかなんというか。
三好さんが良い子だし、四朗も大変な思いしてきてるから、幸せになってほしいと、切に願うのですが。
四朗自棄になってないだろうか。あの展開だと、破綻が待ってるんじゃないか、と不安に駆られます。
冬編はよ。

この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)
森橋 ビンゴ
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-11-29

この恋と、その未来。 一年目 春

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もう、遅いよ、未来。
俺は心の中で、そう思っていた。
俺はもう、たぶん、お前のこと、好きになってしまっている。
だけど、それは口には出さない、絶対に、口にしてはいけないことだった。未来が望んでいるのは、俺がこの先、永遠に、その言葉を口にしないことだから。


傍若無人な姉三人の元で暮らす、長男の四朗。
こんな問題のある家から逃げ出してやる、と全寮制の高校に通う決心をして見事合格。
晴れて、解放されたと思いきや、ルームメイトになった尾田未来は複雑な事情を抱えていて。
ラノベでこれを取り扱ってくるのか―と思いましたが。
帯にもありますが「恋は、心でするのだろうか? それとも、体でするのだろうか?」。
これがシリーズを通してのテーマになっていくんじゃないですかね。

一年目春とありますが・・・これ次回どうやって進んでいくんでしょうか。各学年の四季をやっていたら12冊になって中々の長編になりますし。
一年一季節で次が二年夏だったりすると、間の出来事説明するだけで終わりそうですし。
一年目の四季だけをやって終わりというパターンになるんでしょうか。

四朗の父親も中々にひどいというか。
あの家庭環境でよくもぐれないで育ったなぁ、といっそ感心しそうになりますが。
家に寄り付かない仕事人間。本を出してそこでは友人に仕事場で料理をふるまったとか書いているくせに家では全く何もしない。
で、久しぶりに息子に会いに来たと思ったら、女連れでやってきて。
一回ぶん殴っていいと思うよ。

四朗と未来が、いい友人関係を築いてきているんですよね。
ただ抱えている問題からかなり歪な状態になってきているだけで。
三好さんと向き合っていった方が、こう、厄介なことないと思いますが。
それで割り切れたら恋の病とか言う表現も生まれてなかったわけで。
さて、いったいどこに着地するのか全く見えませんが、よい結末が迎えられることを願ってやみません。

この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)
森橋ビンゴ
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-06-30

失恋探偵ももせ

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「恋は終わり際が肝心なのですよ」
(略) 
「恋にはいつか終わりが来ます。その時何か未練を残してしまうと、うまく次の恋に踏み出せなかったり、ともすれば恋愛自体を嫌いになってしまったりもするわけです。そんなの、悲しいではないですか。あるまじきことではないですか。ですから私は、できる限り絡まった糸をほどいて恋を終えることができるよう、皆さんのお手伝いをしたいのです」


「恋はいつか終わる」と言い放つ千代田百瀬。
彼女はミステリ研究会に所属し、先輩の野々村九十九も巻き込んで「恋に破れた人のために失恋の真実を解き明かす」探偵業を行っていた。
ミステリ研究会で探偵の真似事をするからにはミステリ好きなのかと思いきや、百瀬は少女漫画ばかりを読む少女で。
九十九の方はちゃんとミステリも読む、ミステリ好きな人間ですけど。まぁ、探偵としての才能はなく、百瀬の助手のような立ち位置になってます。

タイトルからして「失恋」が主題ですが、状況がこんがらがって、嫌われたと思っただけの話だったりします。
重い展開になってしまう話も混ざっていますが、青春を謳歌する学生にとっては、悩みを相談できる場所があるというのは良いことなんじゃないですかね。
失恋を主題に受け付けている百瀬ですが、恋愛方面の知識はすべて少女漫画から。
インプットだけでよく解決できるものだと思いますが、百瀬自身の観察眼も優れているからこその合わせ技といったところですか。

探偵って言葉からミステリを期待して読むと肩すかし食らうかもしれませんが。
まぁ、聞き込みとか張り込みとか、割と本気で調査をしていたのはいい感じでした。
便利な情報屋じみた友人とか、権力持った生徒会長とか出てこないから、その辺はしっかりしていた。
いや、上に書いたような要素持つキャラが嫌いってわけじゃないですけどね。
青春モノとしては悪くないと思います。少なくとも、個人的には嫌いじゃないです。

失恋探偵ももせ (電撃文庫)
岬鷺宮
アスキー・メディアワークス
2013-04-10
 
プロフィール

ちゃか

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