気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

OBSTACLEシリーズ

OBSTACLEシリーズ 激突のヘクセンナハトⅣ

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『……前々に君から何度も聞かされてきたけど、君のお姉さん、……理不尽だね』

「でしょ!? でしょ!? 嘘言ってなかったでしょ!? 私の方が正しいよね!?」

『いや、どっちもどっちじゃないかなあ……』

「やあ――――! この本、私の味方になってくれない!」

 

黒の魔女と、魔法少女たちの戦いが決着する完結巻です。

コミック版とは異なる方向に話が展開していってますねー。

扉絵で特待科の制服イラストが入ってましたが、紹介コメントがまた秀逸で笑う。パーソナルカラーが許されているとかで。

その理由が「だって着ているものの色で術が使えなくなるとか、普通、無いやん……術式科だってもうちょっと汎用性あるよな……」とか笑うしかない。

 

ヘクセンナハトまであと三日。

黒の魔女対策のため、避難を勧めたり最後まで作戦を詰めるために話し合いをしたりと、順調に体制が整えられていました。

鏡が堀之内を満子呼ばわりしたり、ネタ会話があちこちに飛び火したりと、いつも通り変に緊張することなく準備が進んでいましたが……

 

ファミレスで打ち合わせをしよう、となって待ち合わせをしていたら……そこに決戦前に適当にふらついていた黒の魔女までやってきてしまって。

不意の遭遇戦が発生して、各務が負傷。意識不明の重体になっていましたが。

……ラスボス戦前の緊迫した状況下で、ラスボスとランダムエンカウントってなんの地獄だ。

 

各務が欠けようとも、ヘクセンナハトは待ってくれるわけではなく。

それぞれが自分に出来る事を為し、必死に戦っているのは良かったですねぇ。

途中でなんとか復活した各務も合流し、黒の魔女とコント繰り広げてましたけど。いやぁ、ぶれないなぁ、各務。尊敬しそう。

黒の魔女が中々のチート使いでしたが……創造を敵に回すって、大変ですよねぇ。

それでも己を貫き通した鏡と堀之内コンビは、流石のひと言。

創造主たる黒の魔女を撃退した後どうなるのかと思っていましたが……いいエンディングになっていたと思います。これからが大変そうではありますが、まぁ、同時に楽しそうでもありました。


OBSTACLEシリーズ 激突のヘクセンナハトⅢ

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「ただこのままでは、私達は彼女が二度死に、そして二度目には何も残らないのを見ることになるだろう」

だから、

「止める。私達の野望に必要な事であるし、そこから先は二人次第であろうね」

 

黒の魔女という脅威もあるし、ランカー上位は試験免除だそうです。

最も、二位から四位までは今回それぞれの事情で試験を受けることになっていましたが。

どいつもこいつも負けず嫌いというか。

堀之内の射撃技が、消滅術式という厄介なものを使うメアリーからしても相当だと評価が下されてましたが。

……川上作品によくある「言語が同じなのに全くかみ合ってない会話」を繰り広げいて笑う。

ハロウィンパーティーなんかも行って学園生活を楽しんでいましたが……

 

欧州にいた三賢者の一人が行動を起こし。

ついにランク1位の姿も明らかになってきましたが。

この辺りの展開はコミック版とちょっと変更が入ってるみたいですなー。

ここまで概ね流れ通りだったと思うのでちょっと意外。

 

そしてなぜこのタイミングでリスべスが仕掛けてきたのか。

ランク1位の事情なんかも明かされましたが、これはちょっと予想外だったというか。

意外なところにトラップがあった感じですなぁ。綺麗に騙されてました。

1位の使う術式はかなり厄介なものでしたが……解決方法が「近づいて撃つ」一択ってあたりが流石。

ランカー戦にとりあえず決着つきましたし、黒の魔女対策に入っていけるんですかねー。もう一波乱くらいあるような気もするんですが。


激突のヘクセンナハトⅡ

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「各務! 勝ちなさい!」

()

「恨みで救われる世界など、誰も祝福しませんわ!」

()

「私たちが戦うのは、失った恨みではなく、失わせないため、――そうですわね、各務!」

 

堀之内とタッグを組み、ハンターを打倒し、ランクを上げた二人。

その後、ハンターとも協力し技術や情報をやり取りして、地力を上げていきますが。

ここでランク2位の魔女が、喧嘩を吹っ掛けてきて。

ハンターもあっちから来たような気がしますが、高位ランクの魔女は喧嘩売りに行かねばならないってローカルルールでもあるのか。

三巻でランク1位の魔女にも喧嘩売られたら、完璧な天丼芸ですがどうなるやら。

 

二位の魔女、メアリー・スー。

術式科のエースにして、かつて各務が訪れ、滅びを止められなかった世界の生き残り。

メアリーは、各務が最後の戦いを前に逃げた事を懸念とし、この世界で同じことが起きないように彼女を阻止しようと前に立った、とのこと。

ただ、各務には彼女なりの理由があって。言い訳になるからとメアリーに直接言う気は無さそうでしたが。

 

そんな因縁がある相手との戦い。

いつも通り馬鹿なノリではしゃいでる部分もありますが。

敵対しつつも、かつての築いた師弟関係の名残があちこちにみられるのはいいなぁ、と思いました。

各務の阻止を目的としてメアリーは敵対しましたが。それは決して黒の魔女に与するという事ではなく。

滅びを知っているからこそ。メアリーは戦っていた。でも、戦いに明け暮れるばかりではなく、この世界での友人が出来てもいた、というのは一つの救いではありますね。

 

「人を撃つ能力全振り」な堀之内はさすが川上ワールドの神道関係者。

ここまで方向性が分かりやすいと、作中で指摘されていた通り、情報隠す意味もあまりないよな……

バチバチやった後、とりあえず一先ず決着。各務は順調にこの世界のランクを上がっていってます。これまでの経験があるから、彼女ぶれませんし、安心してみてられますなぁ。



激突のヘクセンナハトⅠ

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「まさか、……撃たせて、加速させた……!?」

「ご名答だ……!」

こいつは由緒正しい変態だ、とハンターは思った。

初速が必要だからと言って、仲間に撃たせる馬鹿が何処にいる。目の前だよ。

 

川上稔流、魔法少女の物語。

「黒の魔女」という恐怖に支配された世界。

かつて人類はその魔女を封じることに成功した……けれど、十年に一度封印は緩み、その度に魔女を打倒しようとして失敗。

再封印を繰り返すばかりだった。そんな中、「十年」が終わろうとしてるタイミングで、魔女たちを鍛える学校に転入生が。

 

……最もこの転入生、学校に辿り着くより前に騒動に巻き込まれたり、テンション上げてバトル始めたりとかなり自由なんですがね。

各務鏡。異世界より来たと語る彼女には彼女なりに「黒の魔女」と戦う理由と目的があって。その為に、この世界に来た。

 

最もこの世界に生きる魔女たちにも、それぞれ背負っているものが当然存在して。

十年前の戦いで喪ったモノと残されたもの。

譲れないからこそぶつかる事もある……というか、戦闘時にテンション上げる事が必要だからか、血の気多くないか高ランク魔女……

ただ、敵は共通だから手を取り合える部分もあるのは良かったなぁ。

川上節は健在で、戦闘シーンが多かったのとキャラがまだ多くないのもあって読みやすく感じました。ただ、私は川上作品を多く読んでるので「読みやすい」の範疇に差があるだろうとは思いますが。



 
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ちゃか

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