気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

himesuz

異世界魔法は遅れてる! 6

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「とんでもないぜアンタは。俺はこれまでアンタ以上に戦いに純粋なヤツを見たことない」

「この上ないとは嬉しい言葉だ。これまで腕を磨いてきた甲斐があるというもの」

 

冒頭は、水明の過去。

生前の父親との語らいが描かれています。……語らいと言うには、話題物騒ですけどね。

危険が感知されたから戦いに行くぞ、って話ですし。

ただそこで、父から指摘がされていましたが。水明、位階が低いとか色々言ってましたが……実力は、相応にあるみたいですね。

 

増長しないように本来与えられるものを保留していただけとか。

慢心せぬようあまり褒めることをせず、周囲が超人ばかりだという説明をせず、魔術以外の生活にも触れさせた。

それ故に、水明は自身の力量を正確に測れぬ慎重さ、というか臆病さを見につけてしまっているとかなんとか。それを踏まえても水明以上の存在もいるのに間違いはないって言うんだから、魔術師って……。

 

そして現実に舞台は移り。

水明と初美の前にたった竜人のインルー。

彼は、勇者である初美を連れて行くと。意志など関係なく連れていい「使う」と語る。

それを認められない、と水明は戦うわけですが……魔族の将軍クラスと相対してもなんとかいなしてきた彼が、こっちの世界でここまでコテンパンに負けるのも珍しいというか。

本当この世界、勇者なんて呼ばなくても魔族どうにかできたんじゃないかって実力者が転がってますよね。

 

一方英雄の残したアイテムを見に行った黎二達の方でもイベントが。

まさか瑞樹に反応してくるとは。彼女の黒歴史が暴かれて、痛々しい。

現代魔術師として見過ごせない事態も発生したりしてますねぇ。

ハドリアスがエリオットに関わってきたり、この世界の闇は深い……。


異世界魔法は遅れてる!5

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「道中、あの男に出会った時にはお気を付けを。イルザール閣下ならば相性がよろしいでしょうが、あの男は夢を砕かぬ限り何度でも立ち上がる、そんな男だ。決して変えることのできない無慈悲な現実を示さなければ、私の二の舞になりましょう」

 

帰還の術を探し、英傑召喚の儀の手がかりを求めサーディアス連合を訪れた水明たち。

連合は剣士が優遇されている土地柄のようで。

そこで召喚された勇者も、かなりの腕を持つ剣士だという話が。

……ここで水明の知り合いが出てくるのか、という。彼が巻き込まれたのも偶然と言い切れない感じがしますね。

彼女は彼女で、召喚時に事故があったのか記憶を失っている状態でまたややこしくなってますが。

 

前回裏側で動いていたローミオンの元同士たち。

シスターたちは、勇者の力を欲しているようで協力を拒んだ勇者の意識を奪い連れてくる、なんて真似もしているようで。

キャラクター的に嫌いじゃないですけど、この手法はちょっと賛同は出来ないかなぁ。

本人たちは自分が裏社会側、世の闇に属することを受け入れて、覚悟も決めているようですが。

 

魔族サイドの事情も描かれてましたが……

あっちはあっちで油断ならないというか、なんか水明の情報だた漏れというか――絶対過去戦ったことのある手合いですよね。

まず間違いなく、彼がかつて『世界で一番クソな敵』の手助けがあったために「倒せた」相手だと思いますが……滅ぼしたはずの敵がこっち側にいるとか謎が多いな。

 

記憶喪失の幼馴染を気遣う水明。

魔族との先端が開かれ、彼女が孤立したという情報を聞いた後、魔術で敵軍を蹴散らして進むとかまた派手なことをしてますが。

連合に来た目的だった遺跡を見て、情報を得られたからまぁ損はしてないのか。

魔族の将軍を蹴散らした後に、さらに厄介な敵が出たあたりを踏まえると差し引きで大損のような気もしますがねー。


異世界魔法は遅れてる! 4

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「――いいだろう。俺も名乗ろうじゃないかお姫様。俺は結社が魔術の輩、魔術師、八鍵水明」

 

リリアナを取り逃がし、水明も痛手を負ったので治療に時間をとられすぐに追いかけられず。

その間にリリアナが重要参考人として手配されたり、帝国の皇女に呼び出されたりとイベント盛りだくさん。

……水明はホント厄介ごとに好かれてるといいますか。

 

黎二たちも帝国を訪れて、そこで水明と鉢合わせ。

思ったよりも早かったというか。

このまま別行動のままそれぞれの道が重ならないことも考えていたので、ちょっと意外。

お姫様の方が何か隠しているのは察していましたが……予想以上に武闘派だったよ、あの人……

 

事件の真犯人を捕え、リリアナの安全も確保した。

けれど、水明たちがあずかり知らぬところで暗躍している怪しげな勢力があって。

女神が理不尽だという主張にはまぁ、納得できるものがあります。

ただまぁ、女神は信用できないからって、それに対抗する戦力に信用を置けるかって言うのも微妙なところで。

まだ不透明な部分が多いですが、もし水明たちの敵となるなら、かなり厄介な相手になりそうですなー。七剣の一人抱え込んでましたし。どうなるやら。


異世界魔法は遅れてる!3

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「魔術師として、そんな魔術師の在り方は認められないからだ」

 

前回の戦いの果て、力を使いすぎたためか……身体が縮んでしまったレフィール。

これで魔術師なら身体小さかろうと叩けたでしょうが、彼女は剣士で。それも大剣使いだったために、戦うのも難しい状況。

縁もあったため、水明は彼女と一緒に帝国へと旅をすることに。

道中水明の故郷についての話もありましたが……彼の父親だったらラジャスも拳の一発とか、それは本当に人類なのか……?

 

勇者の噂話なんかも聞いて、彼ら側の状況も描かれますが……

色々と思惑入り混じってるようで厄介極まりない感じですな。

水明を嵌めようとした貴族と出くわしたり、帝国の皇女が国境を突破して戦場跡に現れたりとあっちはあっちで大変そうです。

友人の危機を知り駆けつけた黎二たちは、逆に水明の暴れた痕跡を見ることに。現時点でコレが水明の仕業だとは把握していませんけどね。

 

教会で女神の託宣を受けられる。危機的状況において勇者召喚の儀式を行える。

そうした予防線のようなものは感じますけど、その割には水明たちの世界と比べて発展が遅いというか。

さらに言うなら魔族側との戦力差の問題とか色々気になる部分はありますな。

託宣を齎す存在は、魔族が跋扈している現状をどう思っているのか、とか。

 

そんな託宣絡みのいざこざがあり、帝国を騒がせている襲撃事件の犯人を捜す羽目になった水明。

彼の周りには女性ばっかり集まってくるな……襲撃犯の使う魔術が危険なものだから、それを使い続ける事は認められない、と立ちはだかる姿はそこそこ格好良かった。

けど、真っ向から勇者に喧嘩売ったり、生きていくのは下手そうですよね……火種を巻く天才かよ……

実行犯は判明したものの、何者かの邪魔が入り取り逃がしてしまってましたね。

ただ、ここで逃がしても顔バレしている以上、捕まるの時間の問題のような。最も、黒幕からも使い続けるのは潮時か、と見限られそうな状況ですがね。


異世界魔法は遅れてる!2

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「……そんなのは、そんなのは決して叶うわけがない。不可能だ。絶対に……」

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「レフィール。それは君が決めることじゃない。誰を救えるか救えないかは、いままで進んできたこの夢路の果てに、俺が必ず見付けるものだ」

 

1巻で主人公のキャラを掴みかねて、敬遠していたシリーズなんですが。

書評サイトで新刊評価してるところがあって、ちょっと興味を惹かれたので改めて手を出してみました。

自分のルールを持っていて、それのためなら身体を張る覚悟がある。

いや、見誤ってた。1巻だとどうにも甘い部分が見えましたが。今回は戦うものとしての気概を示した。

 

闘っている時の彼は割と嫌いじゃないですな。

……最も、普段の行動はまた周囲に敵を作るタイプに見えますが。

こちら側の魔術が、水明のいた世界よりも遅れているのは確かで。だからこそ、大抵のことは何とかできるのも事実ですが……

「それは出来て当然。できないのは三流」とか敢えて口にしなくてもよかろうに。

 

転生モノにありがちな冒険者ギルド。

そこに登録して、とりあえずこちら側の世界での身分証を手に入れようとした水明。

一般的な町民の格好に偽装したせいで、荒事担当の冒険者ギルドに加盟しようとしたときにいらぬトラブル起こしたりはしてましたが。

 

そしてその行動を察した貴族に裏で利用されて……勇者となった友人たちが心配する一幕もありました。国王は良い人でしたが、部下まですべて善人とは限りませんからな。

権力がある以上権謀術数も切り離せないものでしょう。

……わざわざ呼び寄せた勇者の友人を囮とするのが、リスク・リターンのつり合い取れてるのかと言うと微妙なところだと思いますがね。

 

しかしまぁ、中の下という水明の評価が正しいのなら、一番上の方なんてどれだけの力量の存在がいるというんだ。

彼、この世界において多大な被害を出した魔族の将軍を打ち取り、その配下の軍隊を食い破りましたよ?

これで以前「数には負ける」と叫んだんだから皮肉と言うか、なんというか。

魔族と出会い謎は深まったりもしてましたが……水明の切り札の一つが効果的だと判明したのは今後の糧になるんではないでしょうか。


異世界魔法は遅れてる!1

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「俺は魔術師、八鍵水明。世界の全ての理に辿り着くために神秘を志した、現代日本の神秘学者だ」


小説家になろう掲載作品の書籍化。
タイトルからしてわかる通り異世界召喚ものですね
魔族に襲われて大変だから、勇者様を召喚したが、おまけで近くにいた友人たちまで巻き込まれてしまった……と、そういう展開です。
男二人、女一人が巻き込まれるわけですが……その内勇者は男一人のみ。ちなみにそれは主人公じゃない。

主人公は、現代の裏側で生き残っていた魔術の使い手だった。
そして、その魔術は召喚された異世界のものと比べてかなり進んでいて。
詠唱の速度や術のバリエーション等々、そこには圧倒的な差が存在していて、元の世界において中の下程度のレベルの主人公でも簡単に無双できそうなほど。
実際、宮廷魔導師あっさり蹴散らしていますけどね。

百万に迫ろうかという魔王軍の脅威を払ってほしいと頼まれ、「勇者」の力を得た少年は快諾する。
その道行に幼馴染の少女は同行することに。
しかし水明は、「数は力」で「異世界召喚モノ」のお約束よろしく、少数精鋭で倒すなんて理想にすぎないと語り、同行を拒否する。
ただ、その一方で彼は、異世界召喚陣の解析をしたり、帰り道を確保しようと動く。
呼んだはいいけど帰す方法はない。そんなふざけたことが認められるか、といろいろ調べていきます。
元の世界への未練がある。友人たちが「勇者」として仕事を終えた時帰り道を作っておきたい。
今まで隠してきた「魔術師」という自分の顔を隠しておきたい。
ま、そんないろいろな思いが入り混じったうえでの行動なわけですが。

友人思いなのか、行動派なのか、慎重なのか。
どうにもわかりかねる部分があるんですよねぇ。
魔王討伐に参加しないから俺は帰してくれ、っていう場面とか。
王様に素性を問われ、魔術師であると認めてしまうあたりとか。
そもそも戦闘になれば圧倒できる程度の宮廷魔導師に怪しまれてしまっているあたりとか。
この辺のあちこち抜けているように見える部分が、もとの世界で中の下レベルの魔術師だったことの証明なんじゃなかろうか。


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ちゃか

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