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「私なら」

(略)

「そうまでして、生きる私はいらないわ」

 

独自の生態と超自然の力を持つ生きもの、幻獣。

未だ謎多き彼らは、時に人に害をなすことも。

それ故に、国家は幻獣を調査し、時に駆除も行う専門家を定めた。

国家に属する「調査官」と各地を回る「調査員」。立場こそ違うものの権限としては同格だとか。

 

主人公のフェリも、この幻獣調査員の一人で。

村や町を回りながら幻獣絡みの問題に対処していく。

ただ彼女は幻獣をこよなく愛しているため、傍から見ているとちょっと不安になることも。

人と幻獣との間で揺れ続ける天秤を見てるみたいな気持ちでハラハラする場面もあります。

共に旅をしているクーシュナがいなかったら怪我で済まなかった場面もありますが……クーシュナが居なくても、フェリはきっと同じ行動をするんだろうなぁ、と思えて仕方がない。

 

けれど、フェリが真剣に調査員の仕事に打ち込んでいるのは確かで。

そんな彼女の旅路を見ているのは中々楽しかったです。

各エピソードが短くて、スラスラ読めたのも良かったです。中々素敵な世界だと思ったので、もうちょっと続いてほしいものですが、さて。

幻獣調査員 (ファミ通文庫)
綾里 けいし
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-06-30