気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

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魔女の心臓8

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「…生きなさい」

「生きて 生きて そしてお前達が最後まで生ききったら」

「その時きっと また会いましょう」

 

境界の魔女が歩いた、500年。

どれだけ歩いてもたどり着けなかった、彼女の故郷。

度々ルミエールの前に姿を現した、彼女の妹が隠していた事。

全てが明らかになる、完結巻です。

 

あぁ、そういう事だったのか、と。

どれだけ探し続けても見つけられないはずだ。

そして辿り着いてしまったからには、長かった旅を終わりにしなくてはならない。

答えを、出さなくてはいけない。

全くこの双子は。ミカもニナもお互いが好きすぎる、というかお互いを想いすぎるというか。

 

ミカがたどり着いてしまうという事は、ルミエール達との旅に終わりが来るという事。

死ぬために生きてきた彼女の生に、幕が引かれるという事。

彼女は生ききったのだ、と。知識をリッカに残し、願いを二人に託し、旅を終えた。

ルミエールが最後に言った「チェンジ」が悲しいし、切ない。

 

ともあれ、ミカとルミエール達の長い道のりは終わり、けれど終わらず続いてくものもある。

……リッカがいまだに爆発オチ引きずっているのには不覚にも笑いましたが。

他にも旅の途上で出会った人々のその後とかも気になるところですが。あの王女様はどうなっただろうか、とか色々。

けれど、少なくとも境界の魔女である彼女の旅は、報われたのだとそう信じたい。

……良い最終巻でした。

 

 

魔女の心臓7

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「針は始点に 針は終点に」
「決まった結果に辿り着く」
「悪足掻きだよ」

巻頭からまた、いい感じに重いのが来たなぁ。
内容としては結構ほんわかする話なんですけど。
ミカの旅の果てしなさを思い知らされたとでも言いますか。
彼女たちが訪れた街ではミカと同じようんな格好をした人が多く出歩く祭りが催されていて。
「境界の魔女に話を聞いた」体裁で綴られる作品を記した作家がいたため、それにあやかっている祭り。
……そしてそれは、創作などではなく、かつてのミカ自身の事だった。

500年は昔に語った話。小さかった街は発展し広大になっていた。
広がった街には、かつてよりも多くの人が住んでにぎわっていた。
ミカも、その作家の話を聞くまで、この街を過去訪れていたことに気付かなかった。
それはつまり、長い年月をかけて、戻ってきてしまったという事。
更には最初に気が付かなかったということは、探し求めている故郷に辿り着いた時それが分からないかもしれない、という事。

魔女としての業の深さを感じますね……けれど、果てのない旅路になるかと思いきや、ルミエールにまた妹が接触してきて、焦りを見せていたりと、進んでいる面もあるようで。
さて、あの妹たちは何を隠しているのやら。

気になるエピソードが最初にあり、後は1話完結のエピソードが3つと、番外編で王女と歌い手の話。
恋した神様と、湯あみ場での交流と、この世界の暖かさを感じる、優しい話でした。
間に、少年が一人で舞い上がっていたという籠の鳥の話が挟まるあたりは、厳しい仕様だよなぁ。
割とあっさりゲストが死んだり、痛い目みたりする話があるのでこの作品は油断できません。
番外編での二人は、意外と相性いいんだなぁと、想いました。
8巻の予告でクライマックスと謳っていたので、完結までわずかみたいですが、このまま応援していきたいところ。

魔女の心臓(7) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2015-08-22

魔女の心臓6

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やっぱり心臓の鼓動は聞こえない
だけどこの子は泣いている この子は生きている
「・・・ミカ お前は魔女になれ」
「ワタシはお前のことを何も知らん お前がどこから来てどこに帰るのかさっぱりわからん」
「・・・でもお前がここに来たのはきっとなにか意味がある」

ミカの旅の始まる前。
心臓が止まった状態で「魔女」に発見されて。
彼女の保護の元、ミカは「魔女」として知識をつけていった。
魔女という仕事に誇りをもって中立であった彼女ジュリア。
最初に彼女と出会えたことは、幸福であったんじゃないだろうか。
その後、五百年を、長い旅路に費やしたとして、支えにはなったはずだと、思いたい。

リッカ、どうして料理は作れるのに、薬は爆発するんだろうか。
……でも、ミカの魔女としての知識を伝えて覚えていてくれるってのは彼にしかできない。
だから、頑張ってほしい所です。

リンゴ農家の収穫の手伝いをした、旅人たちの話。
一つの約束のために旅をつづける少女。
「終わらない旅をすることよりも」
「この約束をせずに生きたかもしれないことを思うとそちらの方がずっと恐ろしい」。

ミカは最後、どんな顔をして彼女の話を聞いていたんでしょう。
彼女は約束を果たしてましたが、ミカの約束が果たされるのはいつの日か。

竜の子のエピソードは、結構ほっこりしましたねー。
ああいう子もいるんですね。ルミエールしかこの世界の竜知らないしな……
そしてニナとロルがまた登場。
どことも知れぬ暗闇の中で話していますが。
ニナの叶ってしまった間違った願い、そしてミカの残っている願い。
一体、何の話をしているんでしょうかね。かなり気になります。

魔女の心臓(6) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2015-02-21

魔女の心臓5

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―・・・雪が降る
全てを白く覆い隠しながら
でも 雪に覆われたその下に 罪はそのまま横たわっている
一度赤く染まった雪は 自分が血に染められたことを忘れない


相変わらずイラストが綺麗で、魅力的です。
巻頭のカラーのイラストとかもやっぱりいいですねー。
この絵が好きです。世界観とかも好きですけどね。
22話~27話まで。
途中に、前中後の三部構成の作品があるので、エピソードとしては4つかな。

戦争に負け今まさに滅びに向かわんとしている国。
実際の戦場は領地から離れていた場所だったのか、城に残った姫は、人々を逃がし、王族の使命として死のうとする。捕虜として辱めは受けない、と。
誇り高く生き、誇り高く死ぬために。高潔な姫とそれに使える騎士の話。
ミカは死なないけれど、剣術はなんちゃってだから、しっかり鍛えた騎士には叶わないそうですよ。
まぁ、剣で敵わなければ別のところで戦う応用力があるからミカ強いですけど。

雪の降る、教会のあるまち。
しかしルミエールも言っているけれど、ミカ教会運ないな。
暗部を抱えた怪しい教会だったようで。
「私は世直しの旅人ではないし 他人の事情を進んで掻き回す嗜好もない」
とはミカの言ですが。
まさにその通りで。ミカが自分自身の目的の為に長き旅路にあるから、死なないからこそ、命やほかの人の決断を尊重する。ミカの姿勢はなかなか潔くて好きです。

道中でであった、軽い男と、山賊の統領を務める娘の話。
奇妙な縁と、奇妙な山賊たちの話。
外道な商売をしないっていう山賊たちの妙なやさしさというか真っ当さが何とも言えないテイスト。
まー、優しいエピソードではあるのか。

一番ファンタジー要素が強い、猫耳をつけた人々のまち。
ルミエールからして竜だし、ケットシーなんかもいるのか。
ケットシーによって開拓された街、という触れ込みでしたが本当は。
この町に迷い込めたのは、ミカの魔女としての縁かルミエールの竜としての縁か。
微妙に気になるところですが。異色な旅人ってことは影響しているんじゃないのかなぁ。

次回予告で「ミカがまだ魔女になる前の話」があると出てるので、話が動いていくんですかね。
楽しみ。

魔女の心臓(5) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2014-08-22

魔女の心臓4

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「・・・何事も成される瞬間 その瞬間まで継続している事だけが 物事を成すただ一つの条件」
「信念ある選択を他人が否定することは」
「でも爆発っすよ 残酷なまでの素質のなさですって」


帯にある通り、「大魔法使いローリスの塔」編が収録されています。
あとは、番外編と短編が1本。

「それは死を拒んだ、一人の魔法使いの物語」。
200年以上前に行方不明になった大魔法使いローリス。
彼が暮らしていた塔は、それ以来、切れず、燃えない奇妙ないばらによっておおわれた。
ミカがその塔に踏み込んでいって、不思議な出会いをする、と。
本編として1巻で1つの街にしかいないのは珍しい。
人魚の街編でも、巻またいでいたのもありますが、長いエピソードではなかったのに。
核心に迫って行ってるってことですかねぇ。

塔の中で見つけたネズミは月光を浴びると人間になった。
200年前、ローリスのもとで学んでいた弟子リッカ。
ローリスを呪縛し、この塔をいばらで覆っている呪いの鏡。
その魔性の存在によって、ともにこの塔に縛り付けられていたのだという。
まぁ、本人、200年もたっているっていう自覚がなかったので、時間の流れとかいろいろねじ曲がっているみたいですけど。

呪いの鏡に宿る魔性、ローテローゼと名乗る鏡像の少女。
彼女は、過去をのぞき見、苦悩を味わう。
ミカの過去をも覗き見ようとしますが、彼女は、何も見ることができずに終わる。
窮地を助けに来たのは、この間から周囲をうろついているロルロージュ。
随分と意味深なことを言っていますね。
「この世界に不老不死なんてない」。「僕はどこにでもいる」。
そして、妹ニナについて。いったい何を知っているんでしょうか。

番外編は、旅に同行することになったリッカの話。
裁縫などの家事全般を完璧に習得しているそうで。
魔法使いの弟子である彼が、宿でたまたまであった妖精と交流する話。
料理とかできて、薬は作れないのか。どうして爆発につながるのだろうか・・・

外伝は、雑誌掲載時に読みましたねー。
1巻発売に合わせて、雑誌掲載して、作品賞化するための短編です。
自分は、この話見る前に、サイトの方で読んでいたかなー。
旅人のお守りとして、水晶を使った細工の名物がある町。
無事を祈る身でもないし、いつか手放してしまうから、と買い求めませんでしたが。
交流の果てに、手元にお守りを得るというのは良い流れなんじゃないかと。
1話だけで、よく話の世界を表現しているなぁ、という感じで。
作者さんとしてもこの話から、魔女心を知ったといってくれる人がいるので、思い出深い話だそうですよ。

魔女の心臓(4) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2014-04-22

魔女の心臓3

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「いつか失うことに怯えるよりも 今一緒に居たい人と一緒に生きたかった それだけ」
「強いのね・・・」
「寂しがりなだけよ」


表紙の感じが代わっていたので一瞬わかりませんでした。

生贄といいつつ、人恋しかっただけなのね、ルミエールというオチが付きます。
一晩ダンスをしましょう、ってお前はまた……
竜だったけれど、卵の時に捨てられたそうで、人間に育てられたとか。
育てた人間も根性だよなぁ。
長い時を生きる竜と人間の時間は重ならず、死に別れてしまったようですが。

ルミエールとの出会い、そして新しい旅立ち、と。
二人の旅を描いて雰囲気もつかめましたし、そろそろ動き出していくんですかね。
当座だけという契約で縛っていたルミエールとの契約を時、一人で進もうとするミカ。
人を愛し、人の中で生きる、長命なエルフとの出会い。
ちゃんと追いかけてきたルミエールは偉い。
何か知っているらしいロルロージュが怪しげなこと言ってますが、さて。
身内としては~とか言ってますし。ミカとニナの物語で、ルミエールとミカの物語ではない、とか。
そもそも妹はなんで、こんなことをしたのか。
ロルロージュが言う「あの時僕はニナの願いをかなえた だから次はミカの願いを叶えてあげる」という言葉。
少しずつ、不穏な空気が。
まー、ゲスト死に率からして不穏といえば不穏ではあったのか。

また旅路の物語。
過去立ち寄った、古書店。
境界の魔女を扱った本に、ミカが記した言葉が彼女のならでは、かな。
店主も結構いい性格していましたよね。
言葉の意味を聞かれてランタン状態のルミエールに辞書を引けというミカが

海岸に咲いていた、内地で暗殺の道具として用いられていた、毒の花。
それを見つけたミカに、地元の少女が語った、秘密の話。
「無謀か勇敢か 彼は恐れなかった そういう話ね」
ミカが語っていましたが、結構いい話だと思いましたよ。

最後は、砂漠でであった、少年の話。
魔法のランプを求めて、持ち主を襲ったりして、ちょっと短絡的なところがありますが。
まっすぐな所は、長所でもあるでしょう。曲がらずに育ってほしいものです。

そしてカバー裏のネタ集で気が付きましたが、そういえば、この巻ゲスト死んでないですね。
これまでは、わりとさっくり死んでたのに。
次の巻では死ぬという伏線…?
巻末のバックヤードが相変わらず笑える。

魔女の心臓 (3) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2013-10-22
 

魔女の心臓2

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「・・・黙って行かせるとは思いませんでした 命は大切にとか 怒って止めるかと」
「・・・彼女が 自分の意志で選択をしたから」
「命は何物にも代え難いものよ だかこそ その使い道を他人が否定することはできない」
「そこには正しさも 誤りもない」
「そして 私には誰よりも それを言う資格がないわ・・・」


相変わらずイラストが綺麗。
前回が1話1話場所が違う旅の途中だったのに対し、今回は、前半分が、一つの街を舞台にしたストーリー。
後半はまた旅に出ているんですけどね。

前回最後に登場した、ミカを知る少女、ヴィオティーテ姫。
かつて旅をしていた最中のミカと出会った少女。
国の貧しさを嘆き、己の事情もあり、旅に出た。
呪いか、遺伝か。女系王族が長く生きても18で死んでしまう国に生まれた、姫様。
ついている騎士には、魔女と正反対のようだけど、とても似てるといわれています。

「不日の死と永遠の生 どちらを得た道がより過酷な歩みなのか―・・・」

死なないとわかっているミカが、姫の盾となったりしてましたけど。
それを姫が叱ってくれたのはいいですね。
生きているんだ、と肯定してくれる相手がいるというのは、助けになるんじゃないかと思います。

山中に生きる、森の賢者と出会った少女の話。
住人が外に出ることを許されない、閉ざされた街の話
ミカの命に対する考えが、強くて、やっぱりどこかもの悲しいといいますか。
五百年を生きた境界の魔女なのに、ミカはすり減ったりしないで、生きているんですよね。
だから、時に涙し、それでも目的の為に足を止めない。
その強さは純粋にすごいと思いますが。

本編の辛さがある部分と、カバー裏や巻末のネタな部分とで温度差激しいけど、そこもまた面白いというか。
過去の影、妹が現れるなど、これから動いていきそうですね。 
ロルロージュという何か知っていそうな怪しい人も出てきましたし、少しずつ終着点に向かってはいるのかなぁ。
さて、最後ミカとルミエールの出会いのエピソードが始まったところで終わります。
生贄を要求するとかいったい何を考えているんですかね、ルミエールは。

魔女の心臓(2) (ガンガンコミックスONLINE)
matoba
スクウェア・エニックス
2013-04-22

魔女の心臓1

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「与えられてた寿命をまっとうせずに終わるのは不幸だわ」
「でもそれが彼らの運命だったなら」
「彼らが死んでしまうのも 私がまだ生きているのも」
「同じ事」

正直表紙買いだったんですが、あたりを引いたと思いましたね。
ミカがかわいくて、もう……
魔女として生きてて、ここまで可愛いって反則でしょう。
しゃべるランタンであるルミエールとの関係など、これから更に面白くなりそうで、期待値高い作品。

昔々、魔女という仕事がありました。
薬を煎じたり、境界(あわい)で妖精や竜と語らう賢い人間たちでした。

昔々、魔女という生きものがいました。
心臓を失くし、空の胸腔を抱いて生と死の境界(あわい)を渡る
あわれな不死の魔女でした。 


第一話の冒頭で語られる、2種類の魔女。
時間とともに、魔女の噂はどんどん変わり、悪魔と契約してほかの人の心臓を狙っている、なんてものも出てくる始末。
怪談というか、ある種の都市伝説とか寓話めいた物語として広がっていったのかなぁ。
そんな、 変質してしまった物語の、真実を生きる、彼女。
失われた心臓を求める旅。
不死の魔女としての生き方が、切ない。

旅路の中で出会った人の生き方。
それは、奉公を終え帰る少女の辿った悲しい道だったり、領主の圧政に苦しむ家族との出会いだったり、あるいは、かつて別れた少女との再会だったりします。

「旅をして生きる人間には 自分を知っていてくれる誰かが絶対に必要なんだから」。

旅は続き、かつて約束した少女のもとに戻る青年の話、そして人が消える噂のある関所へとたどり着きます。

「・・・失くしたものを取り戻すことはできない」。


魔女である彼女の言葉は重い時もあるし、やっぱり一人で長い時を生きることの悲しさもあるように思います。
そういう意味では、ルミエールの存在は結構重要なのかなぁ。
あと、ゲストで登場しているキャラが死ぬ確率がそこそこあるのがまた。
最後の話で、魔女であるミカをしているキャラが出てきましたね。

あと、本編が、ゲスト死んだりもするシリアスな場面あったりするのに、カバー裏とか巻末の「Cut」で笑いの要素盛り込んでくるあたり、多芸だよなぁ、といいますか。
毎回結構このネタ部分が楽しみです。

魔女の心臓(1) (ガンガンコミックスONLINE)
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スクウェア・エニックス
2012-10-22
 
プロフィール

ちゃか

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