気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

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学戦都市アスタリスク17 六花団円

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「あなたが縛っていると思っているものは、俺にとっては繋がりなんだ……!」

 

最終巻。

表舞台ではオーフェリアを止めようとするユリスが奮闘し、裏ではこれまでの暗闘に決着をつけるべく綾斗とマディアスが対峙する。

後書きによると、この構図は早い段階から想定していたものだそうで、主人公とヒロインの見せ場がそれぞれあるのは良かったですねぇ。

 

アスタリスクの学生は綾斗達だけではなく、あちこちで騒動を起こした金枝篇同盟の攻撃に対して各自が対処していたのはこの場所ならではの雰囲気があっていい感じでした。

キャラが多いのもあって、それぞれの部分は気になる情報ばっかで終わった……! みたいな感じでしたが後日譚とかも入れてくれてたのは楽しかったです。

卒業してからも人生は続くし、アスタリスクの学園が残る以上新しい世代はどんどん誕生していくわけですよ。そう考えると良い舞台ですよね、アスタリスク。

 

個人的にはユリス、嫌いじゃないけど他のヒロインズの方が好きだったので、そこだけ残念ですけど。

ほぼユリスルートだけど、逆転可能って後書きにありましたし、まーIFを想像して楽しむとしましょうか。

学戦都市アスタリスク16 金枝争濫

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「うん、そうだよ。私の大切な人を助けて、私の大切な人たちを守るために、どうしてもやらなきゃいけないんだ」

「だったら、全然へっちゃらです!」

 

金枝篇同盟の計画が最終段階に及んでも、未だ綾斗たちは敵の狙いを見抜けていなかった。

そこで準決勝の舞台を利用して、オーフェリアから情報を引き出した紗夜はお見事というか。

ディルクの思惑もありましたが、英士郎もしっかり情報持ち帰ったので、各々が全力を尽くした結果ではありましたね。

 

とは言え金枝篇同盟は着実に準備を積み重ねて、今日と言う日を迎えていたわけですし。

下手に情報を流したらその時点で行動を開始出来るように、計画を整えていたのは敵ながら天晴れ。

どうしたって後手に回る状況で、それでも誰も諦めなかったのが凄い。

 

後書きにも書かれていましたけど綺凛が頑張っていたなぁとか、シルヴィアが念願かなって良かったなぁ、とか最終決戦・前編としては良い盛り上がりだったと思います。

諸々事情があるかとは思いますが、刊行に間が空いたのが惜しいなぁ。あと16巻は挿絵もなかったですしね。

 

 

学戦都市アスタリスク15 剣雲炎華

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「誰もあの人にはなれない。俺も、キミも」

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「同じように、アーネストさんもキミにはなれない」

 

いやぁ、凄い久しぶり。

14巻が184月刊行なので、一年半以上新刊出てなかったんですね……

トーナメントの途中で長期間空くのは正直ちょっと勘弁してほしいところです。今回、準決勝第一試合まで終わってますし、金枝篇同盟の方でも動きが加速しているようですから、続きはもうちょっと早く出てくれると……嬉しいなぁ。

まぁ、外伝のクインヴェールの翼は刊行されてましたけど。

 

閑話休題。

持ち回りで綺凛が表紙なものの、今回はトーナメントの進行がメインで出番なし。

次の巻では活躍有るそうなので期待して待ちたいところです。

そして綾斗は、武器を使いこなせるようになって、大分安定した感じがありますね。翻弄される場面もあれど、順当に勝った感じ。

一方の紗夜の戦いは、正直笑いました。あの秘密兵器はアリなのかよ……彼女らしい戦い方でした。お見事。

 

彩斗の姉に課された『枷』。それ用の対策を、遥もちょっと考えてはいたようですけど。

思わぬところから救いの手がやって来たと言いますか。ディルクや金枝篇同盟みたいな闇の側面が強く印象に残ってますけど、エリオット達みたいに救いになる出会いもあるんですよね。

……金枝篇同盟のマディアス・メサにも、朱莉という光との出会いがあって、その関係が喪われた後にヴァルダ達と遭遇したのか……この手の話、枚挙にいとまがないんだろうなぁ。闇。パーシヴァルの過去の描写も挟まってましたし、終幕が近い雰囲気がする。


学戦都市アスタリスク14 熾烈魂戦

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「誰が相手であろうと勝つ。そうせねばならないのだ……!」

 

王竜星武祭の本戦が開始。

今回は金枝篇同盟の動きもほぼなく、大会が順調に進んでいった感じですねぇ。

オーフェリアから裏事情の一部を暴露されて、順調に勝ち進みながらもユリスが葛藤していました。

綾斗の戦闘模様も描かれていましたが、多少手間取って足を削られながらも、そこから反撃の手を即座に撃てたあたり、危なげはなかった印象。

 

危うさで言えば、やっぱりユリスが一番ヤバかったのでは。

修行の旅から戻り、新たな力を身に着けていた暁彗相手に、大会に合わせて用意した新技を全て引き出され、終始一方的な試合展開でした。

それでも、目的の為に諦めず、挑み続けた姿勢は見事。意地を貫き、辛くも勝ちを拾ったという感じでしたが。

 

オーフェリアと対峙する前に綾斗と当たるからなぁ。ユリスが意地を通してオーフェリアと当たるのもありだとは思いますが。綾斗に託すパターンになりますかね。

袖の作者コメントによれば、このフェスタはここからが本番で、当初の予定より長くなっているという事ですし、この後の展開が楽しみではあります。

綾斗もただ振り回されるだけではなく、姉と色々動いてもいるようですし、金枝篇同盟の連中に痛い目見せて欲しいんですけどねぇ。どうなるやら。

 

オーフェリアと会ったヒルダが毒で昏睡状態になってましたけど。

お前、あんなに裏事情しってますよ、何しでかすか分かりませんよ、みたいな動きしておきながら、このタイミングで昏睡って……

身体はったギャグか何か?




学戦都市アスタリスク13 群雄雲霞

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「純粋な夢を追ってこの場へ立つ相手には、相応の敬意を持って対するべきだよね」

 

色々な思惑が入り混じった状態で開幕した、個人戦のフェスタ、リンドブルス。

本来出場するつもりがなかった綾斗も、『処刑刀』の脅迫により出場せざるを得なくなり、実力派揃いの大会となっていましたが。

ここに至るまでキャラが増えてきたこともあって、中々のお祭り騒ぎですねぇ。

 

今回は予選という事で一戦一戦のボリュームは少なめでしたが、レスターVSイレーネみたいな綾斗達から少し離れたキャラの描写があったのは良かったかなぁ。

暗躍している連中は居るけれど、そうした裏事情を知らない生徒たちにとってやはりフェスタは重要なイベントなんだって言うのがよくわかる。

だからこそ、綾斗達には頑張ってほしい所ですけれど……どうしても後手に回ってしまってますので、どうなるかちょっと心配な部分はありますねぇ。

 

クローディアたちも情報を集め、マディアスが『処刑刀』だと気付いたり、綺凛が金枝篇同盟の下で動いているパーシヴァルと一戦交えたりしていました。

更には、そうした情報をやり取りしていた英士郎を引っ張り込んだりしていて、対策に励んではいますけど……

二連覇を達成しているオーフェリアの事情なんかも気になるところです。トーナメントだと因縁があるユリスが彼女と戦うには、途中で綾斗を撃破しないといけなくなる状況でしたし。

綾斗がユリスの事情を託されてオーフェリアと戦う流れになるのかなぁ……



学戦都市アスタリスク12 刹鬼再応

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「……がんばったね、綾斗」

 

フェスタの直前という事で、色々と情報が出てくる溜めの回でしたねー。

新技を準備したり、修行の旅に出ていたのが戻ってくると言う話があったり。

万有天羅の私塾でも、見事に能力を開花させたメンバーもいるみたいですが……

一方で、悩んでいるキャラもいましたねぇ。ガラードワースの生徒会長を継いだ男子とか。

こういう場面を見ると、彼らもまだ若い、学生なんだなぁ、としみじみと思いましたが

 

ついに遥が目覚め、彼女が知りうる情報が開示されました。

彼女がなぜ綾斗に封印を施していったのか、という真意も含めて。

記憶を封じる術がかかっていたようですが、綾斗から魔剣を借り、異能を焼き切るという絶技を以て、それを打破。

『処刑刀』たちは、もう一度「落星雨」を起こそうとしているようだ、というかなり重要な情報が出てきてます。

 

遥も凄いですが……術が破られることを想定して手を打っていたって言うんだから敵も相当厄介ですね。

マディアスの過去の描写もありましたが……この世界ダークサイド多いな……

そして、敵が用意していた策によって綾斗は脅迫され、出るつもりのなかったフェスタに参加する事になってしまい。

腕利きばかりが参加する、展開が読めないフェスタとなりそうですが……さてはて、どういう決着を迎
えるやら。



学戦都市アスタリスク11 刃心切磋

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「ほぉ……言うじゃないか。ならあんたの思う剣の本質とはなんだい?」

「それは……その人自身の経験に裏付けられた、信念です」

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「その人が剣と向かい続けることで、己が内に育むものです」

 

チーム戦のフェスタで優勝したチーム・エンフィールド。

タッグマッチでも優勝した綾斗とユリスは、次の個人戦で優勝を飾ればかつて一人しかなしえなかったグランドスラムを達成できるという事で注目の的のようです。

最も、綾斗は優勝者の権限で姉の行方と、目覚めさせる手法の二つに目途がついているので今回は参加を見送る予定のようで。

綺凛も将来を見据えて参加しない方針とのことで、冬季休業にそれぞれ実家に帰る事に。

 

ユリスや紗夜は個人戦の方も参加する予定で準備に余念がないですけどね。

それぞれ別口で帰省する予定だった二人ですが、綾斗は後輩の悩みを察して実家に招き。

剣士として達人の域にある、自分の父親と立ち会う機会を設けています。

彼自身は、そうして他の人の力になったり、悩みを察したりするのが上手いようですが……父と息子としてはどうにも仲が良くないようで。

お互い嫌ってるわけではないけど、上手く言葉を交わせずすれ違ってる感じ。

 

その様子を見た綺凛が気にして、今度は自分の家に招いたりしてましたが。

……学園に残った面々からすれば、ばらばらに行動してるはずだったのに何をしているんだ、って話ですよねぇ。

綺凛も迷いを振り切って、とりあえず立ち位置を決めたようですし。綾斗に対する心情も定まったみたいです。

 

綾斗の方も悩みながら、ついに姉を目覚めさせることに成功して。

……彼女自身が結構この都市の暗部に踏み込んでいる感じ在りますし、目覚めた彼女が何を語ってくれるのかが今から楽しみでもあり、怖くもある。

金枝篇同盟は結構色々と動き回ってるみたいですしねぇ。次に何をしでかしてくるのか怖い面がありますな。

 

学戦都市アスタリスク 11. 刃心切磋 (MF文庫J)
三屋咲ゆう
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-08-25
 

学戦都市アスタリスク10 龍激聖覇

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「……それが本当のあなたというわけですが、アーネスト・フェアクロフ」

「ああ、そうだとも。そして今のキミが本当の天霧綾斗というわけだ」

 

チーム戦のグリプス、決着までが描かれます。

前回、クローディアを追いつめるための騒動で、星導館のメンバーはボロボロ。

そんな中、戦う2チームはどちらも格上。

 

綾斗と綺凛の二人がかりでも倒せない……どころか追い詰めてくるような圧倒的なエースを抱えるチーム黄龍。

そして、連携が巧みでチーム戦特化のチームランスロット。

万全の状態でも勝てるかは分からない、そんな相手です。チーム戦といいつつ、やはりエース対決に咲かれる紙面の方が多かったですけれど。

決勝の決着がつく場面は、チーム戦だからこその流れでしたし、中々良かったと思います。

 

綾斗の封印も最後の三段階目の鍵が解き放たれ、劇的な強化がなされたわけですが。この状態だったら、魔剣のサイズ調整も一人でできるようになりますかねぇ。

あと、未だに第一段階の鍵はこじ開けているって言うのはどうなんだ……最後の楔を解き放てるようになった今では、さして意味のない話でもありますが。

準決勝では綺凛の行く先、その可能性の片鱗が見えました。使い慣れていないこともあって代償もある力ですが、使いこなせればかなり強力な切り札になりそうです。

 

色々と不穏な金枝篇同盟の影は今回も蠢いていて。

彼らの目的が何なのか、というのもかなり気になるところではあります。

何してるのかは知りませんが、おおむねいけ好かない連中がそろっているので、一発ぶん殴ってほしいものですが、いつになるかなぁ。

学戦都市アスタリスク (10) 龍激聖覇 (MF文庫J)
三屋咲ゆう
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-03-25


学戦都市アスタリスク09 愁日戦啾

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「いいや、まだ許したわけじゃないよ。さすがにちゃんと文句を言いたいしね。だけどそれとこれとは話が違う。まず俺は――これからの話をしたいんだ」

 

チーム戦もいよいよ大詰め、というところで銀河が動いて。

機密情報を握っているクローディアを始末するべく特務部隊を動かして。

それが、綾斗のルームメイト英士郎の実家筋だって言うんだからなぁ。

裏でこそこそ動いているのは知っていましたが、学園の裏側だけではなくその母体につながっているのはちょっと意外。

まぁ、親父さんと色々あるみたいで、銀河に忠誠誓ってるってわけでもなさそうですね。

自分の楽しさを優先している感じがある。

 

そして、銀河の部隊が動いたことを他の学園の暗部も感知していて。

それぞれに違う形ではありますが、助力してくれたのはうれしいなぁ。

……レヴォルフの会長はいつも通り、利用できるかどうか探っているスタンスで、厄介な会長を排除でいるなら良しって感じでしたが。

星露をうまく焚き付けるとか、聖騎士さんも意外といい性格してますなぁ。そして、実に楽しそうに動いてくれる部下を持っているあたり星露はさすがとしか言えん。

配下の人々は苦労しているんだろうと、虎峰とかを見てると思いました。

 

今回は丸々クローディア回でしたね。

8巻は紗夜の告白があったのでその辺でもうちょっと何かあるかと思いましたが。

返事はいつでもいいと彼女が言ったので、そのままになっている状態。

クローディアの事情、彼女の願いを描くために、極力ほかのノイズは省かれた感じですかね。……その割にサイラスが再登場していて誰得なんだと思ったりもしましたが。

今回の騒動を経て、綾斗が封印の第三の鍵のかけらを手に入れたようですし、次回の結晶とかで開花する感じですかね。

10巻がクライマックスみたいですし、ちょっと楽しみです。

学戦都市アスタリスク (9) 悠日戦啾 (MF文庫J)
三屋咲ゆう
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-09-25
 

学戦都市アスタリスク4 追憶闘破

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「……不愉快? 私はただ、本気のおまえたちと戦いたかっただけ」
(略)
「――でないと、私には意味がない」
(略)
「本気でこい」


こう一つのトーナメントをじっくり書いて行っているのはいい感じですねー。
ただ、場面場面では面白いんですけど、全体通してみるとパンチが足りないというか、はっきり物足りない感じが。
封印の話も、なんか唐突に感じましたし。
解除後の制限時間なんて、それでいいのかってくらい強化されてましたし。
うーん、嫌いじゃないんですが、結構もどかしい感じがしますね。
ただまぁ、なんだかんだで新刊追いかける程度には気に入ってはいるんですけど。

タッグバトルのトーナメントを勝ち進んでいっている綾斗とユリス。
前回の戦いで、制限時間があることがばれて、おまけに他校の怪しげな生徒会長まで接触してきて大忙し。
界龍の幻術使い達は、慢心していて好きに離れない感じですね。
敵として出すにはあれぐらいがちょうどいいんでしょうけども。実際綾斗が倒した時には、そこそこ痛快でしたし。

しかしあらすじにある沙夜と綺凛がエルネスタ・カミラ組と対峙するの最後も最後で、試合始まった所だからちょっと不完全燃焼な感じはあります。
ただ、こっちはこっちで性能に驕っていた彼らに一撃を見舞いしたところは描かれたので、良い所もあるんですが。
綾斗に接触してきたレヴォルフの生徒会長が『悪辣の王』なんて呼ばれている一方で、聖剣に選ばれて聖騎士なんて呼ばれている生徒会長もいるようで。
アスタリスクは、中々にカオスですなぁ……

学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J)
三屋咲ゆう
メディアファクトリー
2013-09-21

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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