気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

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聖剣使いの禁呪詠唱19

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「諸君らには言わずもがなだろうが、敢えて言う。僕たちは日本支部に所属しているが、日本支部の犬ではない。そう――」

彼の言葉に続いて、一同全員で唱和した。

「「「我ら救世の剣なり!」」」

 

黒幕だった駿河安東が動き始めて。

サツキを手に入れる為に、彼こそが六翼の巫女であるという見解を示し、日本支部の精鋭を動員、亜鐘学園に攻め入るという荒っぽい手段に打って出ます。

これまで六翼とかを上手く使い隠れていたことを想えば、随分と派手に出たなぁ、という感じですが。

 

戦力の逐次投入をせず、ここで仕留める心積りで人員を動かしている、という点では理にかなっています。

まぁ、サツキを探すために裏に潜んでいた部分もあるから、見つかった以上仮面も必要ないってことですかねぇ。

なお天木虚穂の正体は貝利の操る宝具で、貝利や駿河が中に入り操っていたそうです。

 

各地の分局長が学園に攻め込んできますが……石動が居るとやっぱり締まるなぁ。

上手い事人員を動かし、相性も上手くハマったこともあり、分局長達は結構余裕もって撃退していましたね。

ただその後に、騎士級異端者(ブラックナイト)を自称する……魔神級のような叫びではなく、明確な意思を持ち会話する異端者なんてものもあらわれて。

 

第一波は辛くも凌ぎましたが……間髪入れずに第二波が攻めてきて、中々厳しい状況ですねぇ。応援も駆けつけてくれてるのが何よりですが。

読者的には知ってたとしか言えない不可視の正体も明らかになったりとイベント盛りだくさんで、次回が待ち遠しい感じでした。

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 19 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2017-02-14
 

聖剣使いの禁呪詠唱18

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『ハイムラ。もし、あんたが付き合ってくれるなら、オレは次に総てを懸ける』

『早期決着は俺だって望むところだぜ?』

 

静乃の前世、「王佐の魔女」の過去について多くが明らかになりました。

『冥王』が誕生した立役者だったんだなぁ、というか。『冥王』は色々と急ぎ過ぎたからあんな事になったんじゃないかなぁ、という感が否めない。

 

六翼会議のアジトをかぎつけた丈弦先輩でしたが……

まさかの一人で潜入。いや、能力的にそれが可能ですし、情報が何処から漏れるか分からない以上、最低限の連絡で踏み込むのも間違ってはいないんですが。

暗殺者であるけれど、正義の味方でもある。彼の強い覚悟が確かに示された。

いや、ホント格好良かったですよ。まさか、六翼の一人であるルイーズを倒してしまうとは。

 

その後ピンチに陥ってましたが、連絡を受けた石動が駆けつけて。

……この人校長というそこそこ責任ある立場についたはずなのに、フットワーク軽すぎませんかね……?

石動の合流で、状況は多少マシになったものの、ルイーズの死によってアジトから逃れることが出来なくなり。

諸葉たちが救援部隊として駆けつけることに。

 

途中分断されて、諸葉が閃剣と戦っていましたが……

いやぁ、諸葉の敵ではなかったですな。……諸葉にかかれば大抵の相手は敵じゃなくなるんですが。

最後に行われた刹那の攻防なんかは、わずかにずれれば諸葉の方がやられているような状況ではありましたが……そんな失敗をすることもなく。

閃剣を脅威たらしめていた終焉剣の破壊が確認されて、ここにきて六翼の戦力がどんどんかけてきましたね。

 

一方で「正体不明」を排除してしまっている、と考えているこの状況は背後から刺されそうで恐ろしいですし……

何より、日本支部支部長と貝利仙女が行動を起こしそうでそれが恐ろしい。

あと天木虚穂の顛末はちょっと気になるところです。異端者の動きがどうなるのか、とか色々。次回以降種明かし入ると期待したいところですが。

……諸葉の身内に手を出そうって言う馬鹿だからなぁ……身を焼かれればいいんじゃないかな……

 

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 18 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2016-10-14
 

聖剣使いの禁呪詠唱17

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「貴様の心臓には毛が生えているのか!?」

「あはは、その台詞聞くの何度目ですかねー」

 

短編集。

アニメ円盤の特典やらGA文庫マガジンに乗せた短編やらをまとめたものです。

そのせいもあって、短編の時期がかなりバラバラですね。

1巻で諸葉が九頭大蛇を倒した後の話や、エドワードが諸葉に接触してくる前の話。

5巻のAJと諸葉のロシア珍道中だとか色々です。

 

六翼が蠢きだしてから、どうにもパッとしない結末ばっかりだったので、こういう日常のエピソードで息抜きできるのはありがたいような。

……本編とっとと進めて六翼を倒してくれ、と思わないでもない。

まぁ、円盤までは手を出してなかったので、そこに収録された作品が読めるのは喜ばしいんですがねぇ。難しい。

 

副支部長を失ったあとのシャルルの話なんかも描かれていました。

なんであぁ周囲に敵を作るような物言いしかしないんだろうか、彼。

作中の一番新しい状況においては、斯波に手痛い一撃をもらって姿をくらました所ですから、こうして元気な姿を見るとなんか懐かしい気分。

是非、復活を果たして六翼にやり返してやってほしいもんですが。どうなるかなぁ。

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2016-08-09


聖剣使いの禁呪詠唱16

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「でもなあ、灰村はん。“狡兎死して走狗亨らる“って恐ろしい言葉があるんやで」

「俺の国には“憎まれっ子世に憚る”って、素晴らしい言葉があります」

 

六翼会議の存在が明らかになり。

敵が明確になったことで、協力関係なんかも結べるようになってきたわけですが……

それだけで、上手くいくこともないんですよね。

 

ロシアは特に顕著でしたね。

元々恐怖政治を敷いていた雷帝頼りだった部分があるのに、彼女は敵に連れ去れ。

強力な敵が出てきて、被害を抑えようとすれば他国に協力を要請するほかない。

……そして、他国から援助がもらえるとなれば、弱くなった戦力に価値を認めない輩も出てくる、と。

 

それに対処するために、彼女は後ろ暗い手を使って。

いやはや。この場合は六翼の手腕を褒めるべきかなぁ。的確に嫌な手を打ってきますからね……

前回ようやくヂーシンを抑えて一角を削ったのに、それで決して有利に立てたわけじゃないって言うのがなぁ。

今回の最後で、良い手がかりを手に入れたみたいですし、それを活用できればいいんですが。……これすらも六翼の手の内とか言われるとさすがに萎えるけどなぁ。

 

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 16 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2016-06-14
 

聖剣使いの禁呪詠唱15

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「確かに僕は、強くなるための手段を選ぶ気はない。でも、その強さの使い道は選ぶ」

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「――強くて悪いヤツを叩き伏せる方が、絶対に気持ちいいだろう!」

 

異端者を利用する六翼会議の存在も公になって、石動が校長となったことで色々と体制が変わってきているようです。

これまでは多分に能力的というか「これぐらいできればランクはコレ」という分類だったA級・B級の区分をポイント制にしたり、リーグ戦を取り入れたり。

異端者以外の相手……簡単に言えば、怪物ではなく人間を相手取る場面が増えるだろうという事で、速度重視で改革してるようです。

校長に就任したばかりでよくもここまで一気に改革出来たな、と感心してしまいますが。まぁ、日本支部としても手をこまねいてはいられなかった、という所でしょうか。

 

前半は、その新体制になった実戦部隊の話ですね。

さすがにSランクの諸葉とか、A級認定を受けた静乃は参加できず。ランク的に低い、サツキと春鹿のコンビがメインですね。

彼女たちも成長はしている……けれど、石動もさすが黄金世代のリーダーといえるだけの貫禄があります。

今回の結果を受けて、サツキはまだランクが追い付かない状況になってしまいましたが。確実に進んでるので、腐らず行ってほしいものです。諸葉いれば大丈夫か。

 

ただ、平和なばかりでは進まず。改革を進める石動に接触したヂーシンがまた暗躍していて。

彼なりの思惑があって、石動に契約を持ち掛けて、意外にも石動がこれを受けてるんですよねぇ。まぁ、その後しっかりヂーシン叩いてくれたのは爽快でしたが。

今回呪力について新たな考察がされてましたが。それを受けてレーシャ強化イベントが始まるのかなぁ。

 

そして、ここまでかけてようやく六翼の一角を倒しましたが。倒しただけ、でしかないんですよね。しかも、裏切り者のヂーシンをとりあえず確保した状況なわけですし。

彼が入った六翼の穴にしたって、向こうの仲間割れで生じたもので。おまけに今回ヂーシン以外は動いてないのかと思ったら、なんか背教者がロシアで暗躍してるっぽいし。石動みたいに、悪魔の誘いを蹴り飛ばしてほしいものですが、あまり期待できない気がしますね。

まーやのお蔭で、泥沼のゲリラ戦だけは避けられてますが。本格的にイタチごっこの様相を呈してきたな……。ここでさらに六翼の空いた穴を埋めます、って展開だけは勘弁してほしい所です。

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 15 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2016-02-13
 

聖剣使いの禁呪詠唱14 

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「準備はいか、静乃? 覚悟的な意味で」

(略)

「その質問は私に対する侮辱だわ?」

 

自分の能力を隠し、低ランクに甘んじていた静乃。

前回の学園襲撃で思うところがあったようで、隠し札を明かしランクを上げていました。

頼りになる三年生が卒業してしまった分、しっかり戦力としてカウントできるようになったのはいいですねぇ。

さっそく諸葉とのタッグで戦って成果を上げてましたし。

 

一方で、六翼も一枚岩じゃないのかネリーが諸葉に接触してきてたりしました。彼女の思惑は何なんだろうか。

ルイーズの作るゴーレムによって、異世界に隠れたアジトを持ってる可能性もあると指摘されていて。ゲリラ戦仕掛けてくるには最適な人材がそろってますなぁ、六翼。

これで前校長の転移術まで使えるというんだから、過剰といってもいいくらいじゃ。

雷帝を使った実験で、いい感じの感触を得ているようですし、止めるなら早期に手を打たないとどうしようもなくなるぞ、彼ら。

 

不可視。六翼のなかで正体が読めない敵。

その正体について、シャルルはゴーレムだと推察していて、それが真実なら驚くなぁ、と思っていたんですが……六翼側の誘導みたいで。

標的とされた安藤もさるもの、色々と手を打っていたので、さらわれることこそありませんでしたが。

 

……今のところ六翼に振り回されてばかりなんですよねぇ。シャルルも熾場に手痛い攻撃を食らってしまいましたし。

いい加減、敵に一撃お見舞いしてほしいものですけど。ヂーシンとか目的も明らかになったし、そろそろ脱落していってもいいんじゃないかなぁ。

次回は諸葉たちが二年に進学するようですが、使える後輩が入ってくれるといいんですけどねぇ、どうなるやら。

 

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 14 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2015-10-14
 

聖剣使いの禁呪詠唱13

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「いくら悩んでも、答えなど出るわけなかったのじゃ。……いや、結論などとっくに出ておったのを、認める勇気がなかっただけなのじゃ。何を思い悩もうと、なんと励まされようと、妾はもう前には進めぬ。妾にはもう『これから』などないし、あってはならぬ。自分がどれだけ許されざる罪を犯し続けてきたか、他ならぬ妾が一番知っておるのじゃもの」

亜鐘学園にも卒業の時期が。
それは、頼りになる先輩たちとの別れを意味していて。
石動たちの代と比べると、2年以下は小粒というか、指揮官としてどうかという感じではあったんですけれど。正隊員で残るのは5人。

依存しては不味いから諸葉は選べない。お調子者の亀吉と、リーダー向きではない春鹿。人徳はあるけれど命令する気質じゃない丈弦に、サツキが学年が下だし調子に乗りやすい。
誰を選ぶのかは悩ましい話ですが、石動の下した決断は、その理由を聞けばなるほど、と思えるものでした。

いやぁ、先々のことを考えているというか、これで学生と考えると本当に傑物だよなぁ。
それだけに、彼の進路には納得というか。六翼会議によって、かけてしまった以上そこは埋めなきゃいけない場所だものなぁ。
頼りになる先輩が近くにいてくれるって言うのは諸葉たちにとっても安心できる要素だと思います。

今回は卒業に際し、先輩方との思い出のエピソードを振り返りつつ、最後にロシア襲撃の顛末が語られるという流れ。
学園長ならいざとなったら自分で逃げられるんじゃね、と思っていたんですが。ここでヂーシンですよ。封印の道具を師匠のところからかっぱらっていたようで。アイツ本当にろくなことしないな……

これまで機動力を生かして諸葉を派遣したりしていた秘術が敵にわたって、相手がゲリラ戦仕掛けてくるのがなぁ。おまけに六翼は、幹部が気軽に出張ってくるから厄介だし。
ロシア支部を襲撃して、それを受けた雷帝の判断がまた悲しい。
彼女の前世もまた、痛ましいものではありましたね。最初は、希望があった。けれど、歪んでしまって、そのまま来てしまった。だからこそ、許されないのだ、と言い放った彼女の姿が悲しい。
……六翼が次に打つ手がえげつなさそうなんですが、これどうするの……?
後書きの次巻予告によれば雷帝絡みの話より先に、不可視がついに行動を起こすってところから入るみたいですけど。……これ確実にあの人だろうからなぁ。
日本支部のトップが果たしてどっち側なのか分からないのが不安なところではありますが、さてどうなるか。

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 13 (GA文庫)
あわむら 赤光
SBクリエイティブ
2015-08-08

東雲侑子は全ての小説をあいしつづける

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「……三波先輩って、東雲先輩のためなら色々やるんだなと思って。図書委員の仕事なんかいっつも面倒くさそうにこなしてるのに」
(略)
「でも、素敵だなって思いますよ。好きな相手のために何かするのって」


後書きで作者も言っていましたが、もどかしいつながりで始まった二人がいちゃいちゃし通しで。
いや、今回も悩みは確かにあるんですけどね。
ここまで来るとのろけの物語というか。
章間の小説は、今回は今までとちょっと形が違ったけど、今まで通り、読んでみたいな、と思えるような感じ。

三年に進学した二人。
その為、悩みは将来の事になってきますよね。
進学するのかどうするのか。また、進学するにしても、同じところを目指すのかどうか。
目指したとして、その後は。

色々と悩んでる最中に、あちこちから恋愛相談が持ち込まれてきたりしてます。
一年の時から恋人同士というのが、周知されていますからね。
東雲は、作家として有名だし、演劇部の脚本の件もあって色々大変だったみたいですし。
それでも付き合っているんだから、多少のやっかみとか相談が舞い込んでくるぐらいは、いいんじゃないかなぁ、と他人事だから思えます。
作家としての好奇心が出てきた時点で、英太にも否やはないんですがね。
……初期の無関心であった彼は果たしてどこへ行ったやら。

ここで終わるのが綺麗な話。
まぁ、欲を言うなら、もっと読みたかったというのはありますが。
良いシリーズが終わるとき、必ず思う事ですよねこれは。
終わりがきれいだった分一層強く思うんでしょうが。
そんなことを読み終わったときには思っていましたので、新シリーズの『その恋と~』で二人が登場したりしているのは素直にうれしいです。
英太はもうちょっと根性みせろよ……と思わないではないですが。


東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる

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本当に、本当に、憎らしい人。
どうしようもなく愛しくて、だからこそ、どうしようもなく、憎らしい――


発売当時は、1巻がすごくきれいに終わったから、「続き読みたいな、でも出ないだろうな」と諦めていました。
なので出ることが分かった時はうれしかったですね。
進級して、2年になった英太と東雲の二人。
付き合っているということは、周知されていて、そのことでからかわれたりもしているわけですが。
ただ、東雲と付き合っていることで、英太の周囲には変化が出ていて、前回と違いクラスメイト達も前に出てくるようになりましたね。

一方で、東雲はちょっとスランプ気味のようで。
オマケに作家であることが、クラスでもバレて。
演劇部から、脚本の依頼が転がり込んできたりするわけで。
気分転換もかねて、東雲はその依頼を受けるわけなんですが。
二人が相変わらず距離の取り方が下手でもどかしい感じ。
更にどっちも口が上手い方じゃないから、微妙に噛み合ってないというかすれ違ってますし。

それでも要所要所で惚気入ったり、少しづつ進んでる感じが良いですねー。
読んでる最中の展開が、「兄貴と同じじゃね?」とか思ったけど、最後取り戻しに行くところが格好いい。
1巻は二人だけで完結していた世界が、少しずつ広がっていっている。
これはこれで中々いい流れだと思います。1巻で1年が過ぎ去っていくのにはイベントの密度が濃くてもう少し巻数割いても良かったんじゃないかなぁ、とも思いますが。
まぁ、この作者の最新作は順調に巻を重ねていますし、そっちの方に期待するとします。

東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる (ファミ通文庫)
森橋ビンゴ
エンターブレイン
2011-12-26

東雲侑子は短編小説をあいしている

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「私はそうじゃないと思う。人間ってとてもちっぽけで、小説にしてみればせいぜい原稿用紙50枚とか60枚とかの短編小説みたいな人生しか送れないんじゃないかって」


楽そうだからと図書委員会に入った高校1年の三波英太。
彼はたまたまクラスメイトで、同じく図書委員会に入っている少女、東雲侑子の秘密を知って。
彼女は、短編小説を愛する作家、西園幽子としての顔を持っていた。
そして秘密を知ったこともあって、東雲との距離が縮まって。

これまで短編ばかりを描いてきた作家ではあったが、新たに長編に挑戦することとなり。
秘密を知ってる英太に協力を要請して、色々と取材していくことに。
英太は兄に対して劣等感を持っていて、無気力なところがあり、物静かな東雲にどこか共感を覚えていたようですが。
そんな彼女にも熱く語れるようなことがあるとしって、どうにも混乱しているような感じ。

真っ当な青春モノ。
大きな事件は起きないし、登場人物も限られていて、きわめて狭い範囲で完結している。
始めは二人とも、顔見知り程度の距離でしかなかったのに、じわじわと距離が縮んでいく展開が、いいんですよね。
どう声をかけたらいいのか、迷い戸惑い、それでも交流している姿は、もどかしいし、とっとと付き合ってしまえよと焚き付けたくもなるんですが。
東雲が初心というか、純粋な子で、英太も無気力ではあるけど別に枯れ果ててしまっているわけでもなくて。
付き合っていく中でそんな二人が変わっていく様が描かれると、一周廻って見守っていたくもなります。
上手く語れてはいませんが、とにかく、この作品の雰囲気が好きで、何度も読み返してしまう、そんなシリーズです。


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