「魔女にとっては子の庵にやって来るお方は皆 大金持ちの大切なお客様です」
「あはは! そうか皆大切な客なのか」
懲りずに薬を注文しハリージュとの付き合いが続くことになったロゼ。
好きでいるのを辞めようとおもっても、出来ず。儘ならぬ心を抱えているみたいです。
そんな彼女の下に、魔女の薬を求めた王女殿下がお忍びで来訪して。
あくまで魔女として接したロゼに対して、王女も「上出来だ」と返してくれる。ロゼとビッラウラが直接対面するのはここだけですけど、大事な良いシーンですよね。
ハリージュ相手だと恋心が揺れ動いたり、嘘をつけないことを知られたりしているせいで、対応に苦慮してましたが。
魔女の薬を調合するときに、「話せ」とか「話すな」とか振り回してるところは笑えましたね。
その後、とある事件の調査のために訪れた騎士が高圧的な態度を見せて、魔女の立場の弱さを感じましたが。
ハリージュが庇ってくれたシーンは格好良かった。抱きかかえて保護される形になったロゼが「はてながひとつ はてながふたつ」って混乱してるコマが小さいけれど可愛くて好き。
その後対応間違えてハリージュ追い出されてましたけど。自分がいけないならと使用人を寄越すの神経太くて笑う。
巻末描きおろし漫画は「文字を食む魔女」。
ハリージュが庵を訪れた時に、自由に過ごす魔女ロゼの話。
読みかけの本を見つけてそれに没頭するロゼもロゼだし、あまりの無反応さに姪っ子に鍛えられたヘアアレンジを試すハリージュもハリージュだよ……。