気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム~異世界で寝取って仲間を増やします~1

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「おいで。これから一緒に生きていこう。俺も、ひとりなんだ」

 

主人公のアルスは転生者。

魔法やダンジョンのある異世界で、誰かに命令されて行動したりしない縛られないスローライフを送ることを目標にしている少年で。

ある日、彼は立派な家を数軒買えるほどの値段でエルフの奴隷リリアを購入。

人間嫌いなエルフではあるけれどリリアにとって、マルスだけは特別な存在になっていて。

2人は適度にイチャイチャしつつ、そんな危険がない範囲でダンジョンに入り軽く稼ぐ……みたいな暮らしを送っていた。

 

ただいつまでもダラダラ過ごすつもりもなくて。

マルスはダンジョン踏破者に与えられる報酬の中にある、特別な魔法を会得できる『禁忌の魔本』の中に、寿命を延ばす魔法が存在するのではないかと目を付けて。

人と違う時間を生きるエルフのリリアを、一人にすることが無いように、マルスはいつかそれを獲得することを目標にしたわけです。

それはそれとしてイチャイチャはするんですけど。長命なエルフのリリア曰く、この世界の睦言はかなりあっさりしていて、何度も出来るマルスはかなり異質なんだとか。だから一回抱いてしまえば堕とせますよとか言ってきたりもして。

……実際、2人が愛し合ってる姿を見て、自身の欲望を刺激されまくったハズキという少女が現れたりもするわけですし、あながち間違ってはなかったか。

 

マルス、ダンジョン踏破者報酬である『禁忌の魔本』を目的にするだけあって、既に一つダンジョン踏破した経験があるって言うのは……あんま驚きませんでしたね。

最初に超高額なリリアを「金額はどうでもよかった」と購入に踏み切ってますし。

その功績を宣伝してこなかったので、横取りしてなり替わろうとする馬鹿が現れたりもしたわけですけど……その暴走した馬鹿ゼリウスがいたから、ハズキがマルスと出会えたので……まぁ、マルスに就くことにした人たちからしたらまぁハッピーなのでは。

ゼリウス君は常識とか色々破壊されてしまってそうですけど。まぁ、命あるだけマシでしょ。

「姉のスペア」と呼ばれた身代わり人生は、今日でやめることにします~辺境で自由を満喫中なので、今さら真の聖女と呼ばれても知りません!~

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「噂というのは、大袈裟に広がるものですから。この目で見てみなければ、真実はわかりません。それにアレクシス様は、私に何かしましたか?」

(略)

「アレクシス様を恐れるのは、私があなたから恐ろしい目に遭わされてからです」

 

聖女の仕事を双子の姉に押し付けて、男に色目を使っているという冤罪を着せられ婚約破棄された上、呪われた騎士団と言われる辺境騎士団の団長に嫁がせられることになったモカ・クラスニキ。

しかし、その実態は怠惰でサボりがちな姉の分まで仕事を担っていた真面目な少女だった。

姉がノルマを片さないため、モカは寝ないで回復薬を作るような日々を送っていたのに、婚約破棄という仕打ちを受けたわけですが。

 

2人分の仕事を押し付けられ、寝る暇もなかったブラック環境から解放されるとモカは喜んでその話を受けることに。

そして辺境騎士団の下にやってきたわけですが。かつては最強と謳われたという辺境騎士団ですが……凶悪な魔物を討伐した際に呪いを受けて、全盛期の力をふるえなくなってしまっていた。

 

さらに辺境騎士団は王都の聖女へ救援要請を出していたが……梨のつぶてだったこともあり、派遣された先でのモカは当初なにも期待されず雑な扱いを受けるわけです。

ただ王都でのブラック労働に比べればなんのその。モカは気にせず自分にできる事を探し、積極的に行動して。

辺境騎士団の人々も、過去に期待し裏切られた反動から態度がきつくなっていただけで、モカの働きを評価しなかった元婚約者たちみたいに性根が腐ってるわけではなくて。

少しずつモカの事を受け入れて行ってくれたのは良かったですね。

新しい婚約者であるアレクシスも最初こそ警戒していましたが、少しずつモカに惹かれて行って……その結果、モカが真の聖女と呼ばれる力に目覚めたのはめでたい。

 

一方で王都の婚約者と姉は、魔物が王都付近に現れた際に上手く対処できずにいて。

辺境騎士団が求めたけど与えられなかった回復薬を他国に流していたとか、王子は一体なにやってるんだと。

さらにかつて自分たちが見捨てたに等しい辺境騎士団相手にも救援を要請するとか、面の皮が厚すぎる。それでも、王都の民には罪がないと救いに行くことを決めたモカは、なるほど聖女でしたね……。

転生した空間魔法使いは正体隠して目立ちたい! それ俺ですとは言いません

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「聞くに堪えないから、もう口を開くな。思わず手が滑るだろ。まぁでも、そんなクソみたいな口ならなくても困らないだろうし、むしろなくなったほうが世のため人のためになるだろうさ。ありがとうございます、の一言くらい言ってみたらどうだ?」

 

主人公のトーリは、会社への出勤の途中人助けをした末に死んでしまった。

死ぬはずだった人物を救ったことで神様に興味を持たれて、魔法のある世界に送り込んでくれることに。その時に、異世界で生きていけるように「剣術の才能(中)」とか「空間魔法の才能(極)」といったスキルを与えてもらって。

空間魔法は特異魔法と呼ばれるジャンルで広く知られていない。そこでトーリは、剣士として冒険者登録をしつつ、「謎の魔法使い」として活動するムーブで異世界を楽しもうとすることに。

 

空間魔法使いとして初めて活動したときに、高ランクの冒険者チームでも叶わない地竜を討伐したことで、ギルドマスター達が困惑することになってましたけど。

あとトーリ、二十五歳の肉体そのままに異世界にやってきて新人登録したことで、剣士としての表の顔でも「新人遅れ(オールドルーキー)」と蔑称で呼ばれ、パーティーを組むこともままならなかった。

まぁ、空間魔法使いとしてこっそり活動するためにはパーティ組むわけにもいかないので、都合いいっちゃいいですけど。

 

ソロで活動していたら、地竜と戦った際に助けたチームの魔術師であるマリーンになぜか懐かれて、負傷者も出て活動を抑えていた時にトーリと一緒に行動する機会が出来たりもして。

マリーン、記憶が無かったりトーリの魔力に懐かしさを感じていたり、謎の多いキャラなんですよね。……それを抜きにしても、自由人でその時々にやりたい事をやってるキャラではありますけど。

巻末のSS「約束は果たされた」でトーリを転生させた神様が、トーリ自身にも何か秘密があるのを匂わせまくってましたし。というかストレートに過去に異世界救った英雄の転生者っぽいですよね、トーリ。で2度目の転生にあたって異世界に帰ってきた、っぽいですけど。トーリが2度も転生する時間があってなんでマリーンがまだ普通に生きてるのかは謎。

 

マリーンが所属するパーティ白亜の剣のメンバーは、良識のある人が多かったですけど。

冒険者を食い物にするって噂のあるけど、確証がないため見逃されている悪党までいて……トーリに目を付けたことで破滅することになったのは、自業自得でしたけど。

……そんなバカの影響で竜種の脅威を味わうことになったり、事後処理に奔走することになるギルドマスターが一番の苦労人なんじゃないかな……合掌。

婚約解消のち、お引越し。セイラン・リゼルの気ままで優雅な生活。1

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「これからは自由に生きられるのですね。私本当は王妃になんてなりたくなかったのですよ。私に与えられた義務だから仕方なく受け入れていましたけれど」

 

主人公は転生者の婚約令嬢シレンディア・シルヴァーク。

この世界では洗礼式において人々は、神々から名前を与えられるそうです。魔力量や資質によってその数は変わり平民なんかは6柱の大神のうち1柱から贈られるだけ。

そんな中で主人公は6柱すべてから名を贈られた「6つ名持ち」で……それゆえに、王子との婚約が幼少期から整えられた。

しかし、お相手の王子様が完璧な王妃になるだろうシレンディアの隣にたつ気概がなく。真実の愛を見つけたからと婚約解消を申し出てくることに。

 

前世の経験もあって落ち着いている……というか枯れてる部分のあるシレンディアは、自分が王妃として国に抱え込まれる運命であることは、止む無しと受け入れていたわけですが。

相手側に非がある状況で婚約解消できて、自分が自由になれるのであれば昔から憧れていた学術都市に留学する話をサクッとまとめて国外に逃亡。

 

折角自由になったのだからと公爵令嬢シレンディアとして振舞うのではなく、6つ名の中に含まれる「セイラン・リゼル」としてお忍び風の生活を送ることに。

前世知識を活かして協力的な商会を抱え込んでいたり。6つ名持ちである堪えに訪れる幸運を享受しながら、自分のやりたいことをやりたいようにやる自由人として生活を楽しんでいるのはなによりでした。

 

6つ名持ち、かなり特殊な存在らしく……本来なら感情が抑制されることで美しい人形のような存在になるみたいですが。シレンディアが意気揚々と他の6つ名持ちとは違う振る舞いで来ているのは、まぁ前世持ちだからなんでしょうかね……。

王妃になるのは嫌だけど、義務だから受け入れていたとは言いますが。それはそれとしてご飯が美味しくないのは我慢ならない、初回版限定封入購入者特典で厨房に入り浸ることを父親に認めさせたエピソードは面白かったですね。「あら、お父様~奇遇ですわね」じゃないのよ。

滅びの王国の錬金術令嬢~三百年後の新しい人生は引きこもって過ごしたい!~1

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「けれどこれだけは覚えていて。死んだ人間は治せない」

 

主人公のエレノアールは侯爵令嬢にして錬金術師。

双子の妹は錬金術ではなく別の道を選び、王子と結ばれ……早くに亡くなってしまった。

そして王となっていたアレクシスは暴走し……とある目的からエレノアールの邸宅を襲撃。

一度は撃退したみたいですが戦力を増強して再び攻められて……面倒になったエレノアーールは、自分の部屋を3年ほど時間の流れから切り離して情勢が落ち着くのを待とうとした。

 

……しかし、彼女が目覚めた時には300年の時間が流れていた。

エレノアールは外の世界に出て……死にかけていた貴族ヴィクトルを助けたわけですが。実はヴィクトルはアレクシス・フローゼンの血を引く貴族だった。

アレクシスはエレノアールの確保に失敗したのち、周辺国を武力で滅ぼし遠征王と呼ばれるに至ったものの……歪で急激な支配を行ったことで、最後には息子カイウスに討たれたみたいです。

エレノアールの知りたかった、どれだけの時間が過ぎてしまったのか、とかアレクシスはどんな結末を迎えたのかを早い段階で知ることが出来たのは良かったですね。

 

ただ、アレクシスの爪痕は今なお残っているというか。

カイウスは王を倒す為に、現在この地を治めている帝国の力を借り……実際に王を打ち倒したことで、侯爵の位を与えられているそうですが。

暴走したとは言え王を打破するために他国の力を借りたことで、今のフローゼン家を面白く思わない派閥もいて暗殺者をさし向けられることになったりだとか。

遠征王の時代に人と獣を混ぜ合わせ獣人を生み出すなんて、禁じられていた領域にまで手を伸ばした錬金術師がいたことで、現代では『錬金術』そのものが忌避されることになっていたりとか。

エレノアールが一人で生きて行こうとしたら厳しい問題が多くて……早い段階で事情を説明できる相手を見つけられたのは何より。



職業、仕立屋。淡々と、VRMMO実況。2

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――――プレイヤーの選択で、未来は変わる……。

 

うん。きまくら。って絶対、そういうゲーム。

 

イベントが進行しないバグギャラと思われていたシエルシャンタがシエルとシャンタという双子という事に気付いたビビア。

セミアクティブ状態っていう、他プレイヤーとの交流を制限し、気ままな生産ライフを満喫していたわけですけども。

シエシャンイベントで他プレイヤーとの交流が予期せず出来たり、スキル習得可能な特殊装備が生産出来たりしたことで、これまで店頭販売をNPCに絞っていたのをプレイヤーにも開放することにして。

 

ビビア、シエルとシャンタの双子イベント以外にも独自ルート踏んでて、「きまくら。」の設定の豊富さというのが伺える。

プレイヤーの行動次第で、NPCの出現頻度とか入れるエリアとかが変わる「革命イベント」が発生したりもするし。それだけ広大な設定がありそうですけど。

……デートイベントが廃課金者の殴り合いフィールドになってたり。その作り込まれた世界観を楽しもうとしても、PKアリアリの荒廃した環境も同時に適用されているのが悪影響及ぼしてるよなぁ……。発売三か月で取り入れたというメッスルールが本当にもう。

……なんだかんだ今もきまくら。プレイしてるユーザーはそれに適応した面々なので、より闇が深くなるんですが。

 

そしてビビアがフラグを踏んだことで革命イベントが発生。

そこでビビアがPKアリなきまくら。の闇を知ることになって……シエシャン廃人かつ、きまくら。廃人でもあるゾエベルが、うまくはぐらかしたことで、ゲーム引退も一瞬視野に入ったビビアが、変わらずゲームプレイを楽しめるように。

後にシエシャンのデートイベントで、彼女達の抱えていた事情を知ることになり……そこでも悩むことになってはいましたが。ゾエベルのアドバイスで奮起できたのは……まぁビビアのゲームライフ的には、良かったのでは……?

ゾエベルの暴走芸は、結構ヤバい領域に踏み込んでそうでしたけど……。

 

実妹からしてもツッコミどころが多く、それなのになんか最終的には上手くいく人生送ってきてるみたいで……なんだかんだビビアもきまくら。適正高いんじゃないかと思いますが。

高性能生産装備を作れるのもあって、生産関連で頑張っていく方が性分に合ってはいるんでしょうけどね。

あくまで怠惰な悪役貴族2

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「人生は一瞬だ。ボクは《怠惰》を護るために、自由に生きる。リンシャン、お前も好きにすればいい」

 

リューク、剣帝杯で決勝に進出しないために降参を選択した者の……その実力を認める者も当然現れて。それが面白くない実家のデスクストス公爵家の父や兄の派閥の人間が、リュークに与しようとした派閥の人間を暗殺したりとかしてる模様。

その上でリュークの頭を押さえつけようと工作しているみたいですけど……リュークに手を出すとそれ以上の力で殴り返されるから、馬鹿だなぁ……としか。

 

リュークの兄の婚約披露パーティーで計画が実行されることになって。

怠惰なリュークは面倒がってましたが、婚約者であるカリンがカリビアン家の一員としてリュークに参加してほしいと言って。身内を大事にしているから、カリンに恥をかかせないために参加を決めて。

大罪魔法《嫉妬》を振るうテスタ兄、自信の妬心に殺されそうだなぁ……という印象を受けました。

 

マイド大商店の娘アカリが、自身の夢の為と言う建前と秘めた恋心という本音を両方ぶちまけたことで、リュークは彼女を受け入れることにして。

その後、第一王女エリーナからも同じような提案を持ってこられましたが……アピールの仕方も悪く、こちらは受け入れられなかったわけです。

エリーナは、かつてリュークがダンを決闘で打ち破った時、魔術で助けられるよう備えも怠っていなかったのを見抜いていたり……王家の力が損なわれている中で出来る事を探そうとはしていたり、足掻いている子ではあるみたいですけど。専属メイドに「美しいのに、どこか残念なところがある(けどそれがいいところ)」みたいに思われてるのも無理はないというか。まだまだ軸が定まってない迷子なんだよなぁ。揺るがない足場を見つけた時は、強そうですけど。

 

メイド隊が結成されたり、色々とリュークの周囲が整えられるようになってきたある日、彼が受け入れる事を決めたアカリが何者かに攫われる事態が発生して。

リュークと言う存在によって、ゲーム本編では発生しなかったイベントが起きているのは、自分と言う存在によってあちこちに歪みが得た影響であることや、身内に手を出されたこともあって、リュークは徹底的に敵を叩くことに。

それが公爵家本家と繋がりのある家であろうと、容赦なく潰していったのはお見事。

二年に進級して、リュークと言う歪みに与えられた影響はかなりあちこちに及んでいそうでしたけど。今後どうなりますかね。

あくまで怠惰な悪役貴族1

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「ボクは知識を持つ者を尊敬する。魔法を追及する者を尊敬する。だけど、力だけのバカな者を嫌う。こいつのように野蛮人ならば、校内ランキング戦で二度と再起できないようにしてやるよ。待つのも飽きた。ボクに挑むものよ。明日があると思うな」

 

リューク・ヒュガロ・デスクストスという、恋愛戦略シミュレーションゲームで主人公たちに殺される運命にある悪役貴族に転生した主人公。

公爵家の次男として生まれたリュークでしたが……実家は国家転覆を計画しているような悪役貴族であり……ゲーム時代はキモデブガマガエルなんてあだ名がつくほど見た目も正確な醜悪な有様だったみたいですが。

リュークが記憶を取り戻したゲーム本編の十年前の段階では表紙に居るとおり、可愛らしい容姿をした少年なんですよね。

 

幼少期に母親を亡くしたことで愛情を受けられず。他の家族も彼を相手にしないどころか……父の息がかかった執事長が彼に毒を盛っていたことで、歪んでいったことが分かって。

前世知識を活かして、ゲーム時代の醜悪な自分にならないように美容に気を使ったり、魔法の特訓に打ち込んだりもして。

ただリュークの目的は実家の悪事に加担するのを辞めて断罪されるのを回避する事。後ろ暗い事しなければ、貴族として暮らせるだけの環境はあるから怠惰にそれを享受したいというもので。

怠惰に過ごすために、魔力を球状に固めた存在を動かすバルーンという魔法を編み出したり。「睡眠」と「怠惰」という2つの属性魔法にもリュークは目覚め、修行に打ち込んでいましたが。かなり凶悪な性能をしてましたね……。

 

父の息がかかった執事長が毒を盛ったことで、実家もまた敵であると判断したリューク。怠惰な彼は、実家の悪事を暴いたりするつもりは無かったみたいですが、怠惰な生活を守るためならば徹底抗戦も辞さない構え。

……まぁ、根は怠惰なのでゲームの流れに沿って、主人公陣営を鍛えることで目的達成しようとしてましたけど。

実家の悪名が轟いているせいで、敵対派閥に連なる名誉騎士だった亡き父に応えようと努力してるゲーム主人公に、入学直後から絡まれたりもして。

主人公、リュークにボコられたことで少し考えを改めた部分があって、そこは評価できましたね。

リュークが本編前に修行していたことで、あちこちのキャラが影響を受けていて……リュークの目的であるゲーム主人公に問題解決してもらう案、どこまで想定通りにいくかなぁ……割と早めに破綻しそうな気もする。

乙女ゲームヒロインの「引き立て役の妹」に転生したので立場を奪ってやることにした。

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「だから、ええと、そのぅ、もう少し『うまくやって』いきましょうよ。お互いに自分の我欲のために動いているんです。本音と建前をごっちゃにするからこんがらがる。僕たちは悪い人同士、もう少しわかりあえるはずなんです」

 

姉のステラと妹のミモザは双子の姉妹。

双子で区別がつかないから髪型を変えてみたら? という提案にステラは「絶対に切りたくない」と泣きわめき、ミモザが頷くことしかできなかった。

お気に入りの服も姉に奪われ……周囲から「お姉ちゃんの真似をしてるの?」と認識されるようになって。快活な姉と、引っ込み思案な妹という構図に「頑張ればお姉ちゃんみたいになれる」と姉も周囲もミモザに言ってくるが……ミモザはそんな願いを持ったことはなかった。

あまりにも噛み合わないから、ミモザは虚しさに囚われてより無気力になっていった。

 

……そんなある日。彼女は、自分がタイトルにある通り「ゲーム世界で、主人公になる姉の引き立て役である」という記憶を取り戻して。

このまま進んだ場合自分に訪れる破滅とかを知ったことで、生まれつき傍にいる守護精霊のチロが悪感情の影響を受けて『狂化』という、暴力的な性質が表に出てしまうことになって。

記憶を取り戻したことで、状況を改善しようと当然するわけですけど。相棒の狂化でその第一歩からつまずくことになってたのは、申し訳ないけどちょっと笑ってしまった。

 

ミモザ、前世の知識を得たけど前世の名前とかそのあたりは朧気で……あくまで、この世界をゲームとしてプレイした時の記憶だけを得たような形で。

ミモザとしての生来の性格である度胸がない小心者ってところは変わってなくて。

自分達の破滅を回避するために、直接相手を排除するような強い手は使えず。相手に不幸が訪れるように祈るとかいう不確実な方法に縋ろうとしていたのは……狂化してなかくてもチロに噛みつきツッコミされてたんじゃなかろうか。

 

誰にも認めてもらえず、学校でもいじめられていたミモザ。彼女がゲーム内で一度だけ認められたのが、『精霊との親和性が高い』という精霊騎士に必要な部分で。

ミモザはそれを伸ばして精霊騎士としての強さを求めようと、必死になるわけです。

その過程でいじめっ子に報復して、学校に通わず課題のみ提出すればよいという状況まで確保したのはお見事。「助けてくれ」と声を上げて学校でいじめ被害を衆目にさらすことで、問題を大きくした結果、現状改善出来たのは良かったですね。

状況を把握できていなかった母ミレイが、ミモザの想像以上に怒り、ミモザに味方してくれたのも良かった。

 

そしてミモザは精霊騎士になるための特訓も秘密裏に初めて……そこで狂化したチロに気付きつつも見逃してくれて、その上色々と助力してくれる共犯者を得ることに。

いじめっこだったアベルの義兄であり、最恐の精霊騎士と言われるレオンハルト。

出会ってからも色々とありましたが弟子として受け入れてもらえたミモザは、王都と村を往復して過ごす生活を始めることに。

ミモザ自身はゲーム知識を活用した上で、未来に姉が得ることになる立場を奪ってやる復讐じみた行為だと悪ぶってますけど。

自分で道を切り開くために努力を続けたのは間違いないので、加害者側な姉といじめっこ君側の評価はどうしたって辛くなる。これで本当に主人公側なのかよ……。

成り行きで婚約を申し込んだ弱気貧乏令嬢ですが、何故か次期公爵様に溺愛されて囚われています

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「……自分に、自信が持てたらいいのに」

(略)

「俺、昔から人を見る目があるって言われてるんだ」

(略)

「俺が、君の自信になれないかな」

 

元は小説家になろう掲載の作品っぽいですね。今調べたら多分掲載引き上げられてそうでした。

主人公の少女アリス・コールマンはタイトルにもある通り、貧乏伯爵家の令嬢。娘から「裕福な侯爵家ゴールディング家に媚びへつらっている」と評される程度の家みたいですが。

そんなゴールディング家の息子であるグレイとの婚約話が持ち込まれ、両親は喜んで飛びつこうとしたわけですが。

アリスからするとグレイは、幼なじみとして交流のある彼にずっといじめられ続けて、トラウマになるレベルの悪戯や暴言を浴びてきたことで、絶対に断りたかった。

 

そこで、実は付き合っている人が居ると嘘を言って時間を稼ぎ……縁談を断るために婚約してくれる相手を探そうとしたわけですが。

学校の校門でそこを通った方に順番に婚約を申し込んで、グレイ以外ならだれでもいいから婚約してもらおう、と思い詰めるほどにグレイとの婚約が嫌だったアリス。

しかし、初手で大当たりを引いたというか。筆頭公爵家の跡取りであるアーサー・グリンデルバルド家に声をかけたところ、了承してもらえることに。

 

実は、アリスと幼少期に出会い……救われた経験のあるアーサー。

故あって自分からは関わらない、という一線を引いていたみたいですが……アリスの方から飛び込んでくるなら、と溺愛しまくることに。

グレイの方も、アリスを歪な形ながら愛していて……両親に反対を受けつつも、婚約しようと、閉じ込めようと干渉しまくってたみたいですけど。やり方が悪いよやり方が。

アーサー側にも、彼に執着している令嬢がいてアリスにちょっかいを出してきたりとかもありましたが……アリスがアーサーと過去に会っていたことに気付いて、アーサーが真摯に向き合った結果、アリスが少し前向きになれたのは良かったですね。

貴族ではありますがあちこちに幼さもありつつ……まぁ、メイン2人が幸せそうなのはなによりですかね。



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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