![]()
「こんなものでどうでしょうか?」
「文句のつけようがございません」
公爵家の許可を得て、呪術の実験場としてある山小屋周辺を竜馬が借りている状態なわけですが。
これまでの付き合いや信頼関係もあって、手続き上は貸与だけれど、よほどの問題が無ければ貸与を継続……つまりは実質的な贈与に近い形だから、実験場周辺や出来るならふもとまでの山道も整備した方が良いとエレオノーラからアドバイスを貰うことになって。
貴族的な視点とかそういった方面での助言が貰えるの、実際ありがたいですよねぇ。
従魔を駆使して山道整備しているの、流石の竜馬クオリティ。
エレオノーラも驚く速度を出してますけど、竜馬自身は魔法やスライムの力で作業を簡略化させてるから、後に問題が出るかもしれないと先を見てるのが偉い。
ローゼンベルグの協力もあって、遺失魔法の概要を把握して実験も出来たのはテンポよくて良かったですね。
ただ流石に遺失しただけのことはある魔法というか、まったく効果が発揮していないわけではないものの、変化が弱く……経過観察をすることに。
後に、思うように効果を発揮した無かった理由を神々から教えてもらってたのが竜馬だよなぁ……。別件で赴いた時のついでの話題ではありましたけど。
他の分野では順調だったのは幸いでした。瘴気を退ける呪術を使う媒体に、前世の認識から工事現場とかの境界線になってる黄色と黒のトラロープのイメージで縄を選んだら、成功させすぎて他の効果までついてたのは彼らしいというかなんというか。
簡易ながら人避け・獣除けの効果もあるとあって、新たな商材になってたのはラッキー。
そういう売り物になりそうなものが出来た直後、セバスから声掛けられたり、竜馬の創作物に興味をもった変人建築家との縁が出来たり、引きが強い……。