気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

雪解けとアガパンサス2

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「これまで以上に一緒にいよう」

 

611話と番外編を収録。

春に嫌がらせしていた犯人を確保して、ひとまず一件落着。

反省したのもあるけど後輩の芽衣子ちゃん、気に病んで改めて春に謝るために先輩の教室に来てるの真面目というかなんというか。だから拗らせて嫌がらせに発展したのかもな……。

自分に嫌がらせしてきた相手でも「友達になろう」と言える春、スタンスが一貫している。落ち込んでたところにそんな温かい言葉をかけられて、頭撫でられて「ほぁ……」って照れてる芽衣子ちゃん可愛かったですね。

 

……そしてその騒動を通して、春への想いを自覚した夏月が、そんな微笑ましいやり取りに嫉妬していましたが。

王子様として距離を取られていたことで、夏月、コミュニケーション能力が成長してない部分あるからな……。友達という距離感もつかめずにいたし。そんな状態から一気に恋まで進んじゃったら、そりゃ戸惑うか。

 

そして夏月が思いのたけを春に明かしたわけですが。まだ春から夏月への気持ちは好きだけどそれが恋愛感情なのか春自身も分からず……。

だから、今まで以上にくっついてみて、ハッキリさせようとする春良いですね。夏月の方は春を独り占めしたい、側にいると何するかわからないって線を引こうとしてるのに、傍に居ても怖くないと堂々と言えるの好き。

 

春に嫌がらせする陰のファンが居たかと思ったら、春のアクティブさに学び集団で突撃する陽のファンもいるのが面白い。

あれだけ層が厚くて孤高になっていたのは、あくまでファンという意識があったからなのだろうか。これで部活として正式に認可されちゃったらどうなるんだ……と思った直後に、生徒会長と一緒にはしゃいでるの、見てる分にはちょっと面白かったな。行動力ありすぎだろ……。

竜医師フィルナは第二の人生で幸せになります~さようなら、騎士団長様~

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「はっきり言おう。私はあなたを利用する。だからこそ、あなたも私を利用すればいい。私はあなたを竜騎士の妻として迎えたい」

 

竜が存在する世界で、貴族たちは強い竜を育てパートナーとした。

そんな竜を治療する専門職である竜医師もまた、腕が良ければ好条件で雇われる仕事ではあったみたいですが。

主人公のフィルナは竜医師の家系であるキントバージェ侯爵家の長女であり、国王に献上されるほどの竜を育てた経緯もある腕利きで。

だからこそ、家と国の都合で、騎士団長のウィルと結婚することが決められたわけです。

 

最初こそ政略ありきの関係に不満があったフィルナでしたが、ウィルに次第に惹かれるようになって……けれど、ウィルは同じだけの想いを返してはくれなかった。

結婚当日にウィルに魔物討伐の命令が出たため、初夜の儀を迎えることなかったフィルナですが……真摯に、彼の帰りを待っていたのに対してウィルはフィルナを蔑む妹リスティーと懇ろの関係になって。

さらにはリスティーが貴重なウタヒメの才能を示したことで、リスティーを妻とするから離縁してくれ、とトンデモないことを言い出してきて。

リスティーの婚約者でもあった公爵まで騙す振る舞いではあるけれど、ウタヒメ認定はそれだけ尊重されるものではあるようですね……。

 

実家に帰ったフィルナは、リスティーの元婚約者である公爵様から、竜医師としての腕を見込まれて、結婚を申し込まれることに。

愛なんて求めない、竜騎士と竜医師としての仕事だけを期待された契約結婚。

最初は公爵様の方が竜優先の生活をするから、それを認めてくれる相手を妻としたいと言っていたのに、いざ結婚したらフィルナの方が時には徹夜してでも竜の傍にいようとするのに「誰がそこまでしろと言った」ってなってるの、ちょっと面白かったですね。

リスティーの事を知ってる人が多く、フィルナへ厳しい目を向ける人も多い中で、その働きぶりで評価を改善して、認められていくのが良かったですね。

凶乱令嬢ニア・リストン11 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「いいわね。その怒りには共感できるわ」

 

その力を存分に発揮し、マーベリアの脅威となっていた虫を蹂躙したニア。

冬になると虫の脅威が抑えられることもあり、迎冬祭として年末にお祝いを行う風習があるとか。

虫の存在を公表したことで、リビセィル王子はかなり忙しくしているみたいですけど……ニアの日常は変わらず。

 

気の使い方を覚えたミトが鍛錬に参加したり。騎兵の価値が高すぎることに思う所のあるニアが、シィルレーン以外にも「機兵より強い人員」を要請しようと、鍛える相手を増やしてみたり。

機兵孤児と呼ばれる子供達向けへの支援を、個人で出来る範囲でしてみたり。

機兵の技術を応用した、魔力をあまり使わず乗れる機馬……車やバイクのようなものを開発しようとしたり。

なんだかんだ手広く、楽しくやってますよね。機馬は、病気で魔力関係がぶっ壊れたニアでも動かせる乗り物で、速度が出せる事もあってかなり気に入っていたみたいですし。

 

マーベリアでは低く見られている、機兵に載らない兵士、掃討科の生徒と交流を持つことになったりして。掃討科生徒の方が、戦いに対して覚悟決めてる部分があって、ニアが共感をしてたのは面白かった。

増長してデカい態度とるバカも多いですけど、最前線で戦っていたイルグ副隊長しかり、くさり切ってない人も残っているのは救いではあるか。

 

目下、強くなる目標がなくて修行嫌いなリノキスが修行にやる気を示さなかったり。

アカシが、まーた機馬で隣の屋敷の塀をぶっ壊したり。シィルレーンの身柄をニアが預かったことに対して不満を持つ生徒が、またしても絡んできたり。

……機馬の開発が順調に進んでいたかとおもったら、横槍を入れてくるバカが居たり。

実力を示したことでおおむね平穏な状況にはなったけど、問題の種が尽きる事がないのが厄介ですねぇ。一応、事後処理に入りつつはあるんですけども。

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話4

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・推しが頑張ってんのにファンが怠けてちゃダメっしょ!

「良いこと言った!! そう! 推しの頑張りにファンも影響されるもんなんだよね」

・お前がこっち側なの面白いんだよなw

 

風邪ひいて寝込んで、ちょっと心胸に変化があった花依。

以前よりも少しワガママになったというか、「堕としたい」以外の自分のやりたい事を口にして、そのためへの行動をより強くするようになったわけです。

その結果発生したのが「冬だけど水着が見たい!」ということで、リアルで温水プールを貸し切りつつ、新規水着立ち絵も併せて発表する水着コラボだったわけです。

箱のライバーそれぞれにメッセージ送って焚き付けて、しっかり似合う水着を買うように仕向けてるの策士というべきか、欲求に素直すぎると言うべきか。

プロミネンスにスクール水着きるように誘導して、プロちゃんが素直に受け取ってる上、宇宙さんに激刺さりしてるの笑っちゃった。

 

ハイスペックな花依ですけど、初見殺し要素満載のゲームでは配信者らしく失敗続きしてたりするの見て、なんか安心したりもしましたね。

初見でなんでもこなせる天才肌じゃなくて、入念に準備して磨き上げて望む努力型ですしね、花依……。それをやり遂げているし、好感度調整と言いつつちゃんと堕とした相手との交流もしていってるのが、凄い。

 

箱内コラボが実現したり、花依という共通の話題が出来たことで、交流が薄かった先輩たち同士も仲良くなることが出来たり。

花依の存在が良い影響をあちこちに与えて行ってるの、良いですよね。

そんな中、後輩がデビューすることとなり……箱内の先輩方と交流し、表に出ない部分の良さを広めていくタイプの暴露系VTuber、三期生の写真陽茉莉。

花依もそうですが、陽茉莉ちゃんもリアルが学生で。

VTuber業界に飛び込んでくる後輩も、そんな若い子を取る会社も、チャレンジャーだなぁと思いましたが。

……いやまぁ、生活垂れ流し配信してる全智さんとかがいる箱だから、事務所に対しての意見は今更ではあるか。

頑張りすぎてちょっと失敗しちゃった後輩を、しっかりフォローしに行ったのが花依らしかったですね。

恋結び天使ちゃんが女の子に免疫ゼロなボクにキスさせる ※相手の美少女たちはみんなサキュバスに取りつかれています

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「今から私がいいって言うまで、絶対に抵抗しちゃダメだから」

 

12回オーバーラップ文庫大賞銀賞受賞作品。

女子に憑りつく悪魔を捕まえるため、主人公・岡崎倫太郎の前に恋結び天使のノエマが現れることになって。

なぜ、倫太郎が選ばれたかというと、彼が「この街で一番モテない男子」だから。恋結び天使のお墨付きつき! やったね!

運命の赤い糸なんて言い回しがあるように、人と人の間には縁を結ぶ糸があるけれど……倫太郎にはなぜかそれがない。

 

事件解決のために天使が手を伸ばして、本来なかった糸を結んでしまうと元からあったものと絡んで予期せぬ結果を招いてしまうことがあるが……元から糸がない倫太郎ならその問題を無視できる、ということで白羽の矢がたったとか。

そして悪魔確保に協力してくれたら、願いを一つ叶えてくれるというボーナスはあるらしいです。

今回捕まえるのは、女子に憑りつく悪魔……もっと言うとサキュバスなので、それに憑かれた少女たちは精を搾り取るため、襲い掛かってくるんですよね。搾り取られないように耐えつつ、ノエマが悪魔を祓うって言う手順になるんですが。

 

倫太郎、縁の糸が無かったこともあって女子相手の免疫がまったくなくて。戸惑ったり、言葉の選択を間違えたり、失敗しながらも進んでいくような形になりますが。

それでもしっかりと憑りつかれた少女たちから悪魔を祓うことに成功してたので、頑張ってましたねぇ……。

召喚された聖女ですが、竜王の番となって溺愛されています

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「魂そのものの役割も記憶も、それらは全て過去の情報だ。今の家族も周囲も、そして自分自身も異なる」

(略)

「だから今ある自分がすべてで、そのままで構わない」

 

和菓子屋の娘として生まれた主人公のミナ。

職人としての父を尊敬しているし、父の作るお菓子も好きだったけれど……父が洋菓子を敵視して、家族にも食べるのを禁じていたのだけは不満で。

……そこで、意を決して洋菓子職人を目指すため製菓学校に通うことにして。父とは当然喧嘩することになったわけですが。そうして色々勉強して、卒業前に帰省しよう……としたそのタイミングで異世界召喚に巻き込まれてしまって。

 

混乱しながらも、異世界召喚なんてしでかす国の人間に、自分の情報を渡すのは良くないと先んじてステータスをチェックして、偽装が出来ないかチャレンジしていたのはお見事。

実際、ミナは『聖女』なんていかにもバレたらヤバそうな職業を得ていたわけですしね……。

自分の情報を隠し、かわいこぶった演技で適当に他の召喚者へ目を逸らし、召喚国に庇護されるのを良しとしない意思を強く示した相手に助言までして。

召喚直後に巧みに振舞って、召喚場所に居合わせた他国の人間に保護してもらえることになったのは何よりでした。

 

その他国の人々は、召喚には関与していなかったけれど、予言によって立ち会うことを決めたわけですが。タイトルにもある通り、ミナの番……運命の相手である竜王もまたそこにいて。

ミナ、召喚直後に上手く立ち回ったとはいえ、けんか別れしていた父と仲直りしようという帰省の直前に召喚されてしまって。ちょっと一息ついた時に、泣いてしまったのは年相応でしたねぇ……。

 

隣国も「聖女」の情報を政争に使いたがってる馬鹿貴族も居て、理想郷とはいきませんが。

窓口となっている王子様と婚約者、ミナの番である竜王グレンや竜人族の人々など、まともな人が多いですし。

菓子職人としてのミナの齎すものが彼らにとっても利益になっているので、ただ守られているだけじゃない良い関係を築けているのが良かったですね。

蒼焔の魔女

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「いい? ずっとわたしの傍にいてね。フィオレ」

「……もう。……仕方ないね」

 

出来ちゃった婚を狙って男と付き合っていたけど、子供が出来て捨てられた母によって育児放棄されて育った主人公。

生き残るために学校にも通わず……近くにあった山に入り山菜を取り、図書館で得た知識を生かして罠を作って猟をしてサバイバルした経験があったみたいですが。

最終的に施設に保護されて、中学高校にも通った上、なんとか就職して働いていた。ただ、どうしても心は荒んだまま。

 

そんなある日、死んでしまった彼女は、異世界で目覚めることに

餓死してしまったと思しき、ガリガリに痩せた体で銀髪の幼女に、主人公の魂が宿ったような形で……彼女は自分でどうにか生き延びるしかない! と前世知識を生かしてサバイバル生活を送ることに。

めっちゃ暗殺されたっぽい死体と、馬車を発見して。そこから折れた剣を借りることにしたり。木のうろに生活拠点を作ることに成功したり。岩塩を発見したりして、幸運に恵まれたのはありつつ、半年森での生活を継続できたのは凄い。

ただ、生きていくことはできても、後ろ盾もない少女が一人で社会に復帰できる見通しはなかったわけです。

 

そんなある日、森の中でなにがしかの謀に巻き込まれ、殺されそうになっている少女・ルナリアと遭遇。

ウォーレス侯爵の三女である彼女を助けることにした主人公は、自分の名前をフィオレとすることにして。

ルナリアから魔法を教わりつう、フィオレの置かれている状況について話したりして。暗殺部隊から逃げつつ、ルナリアを探してくるだろう実家の部隊と合流するのを目的に動き始めることに。

 

フィオレは転生者としての経験値がありますけど、極限状態だからというのはあれど、ルナリアも割と強かですよねぇ。年相応の部分も、あるんですが。

危うい場面もありましたが、なんとか応援と合流できたし。フィオレを気に入ったルナリアが傍に置いておこうとしてますから、生活の拠点とか諸々の問題も解決したのは良し!

……ルナリアが暗殺されかけたことや、フィオレが森の中で見つけていた亡骸の件とかもあって、派閥闘争が激化しそうって問題はありますが。膿は出し切らないとマズいですからね……時間の問題ではあったか。

凶乱令嬢ニア・リストン8 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録

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「リノキス 舐められないようにね」

「あなたは冒険家リーノ 優勝候補筆頭なんだから」

「その役割を最後までやりきって」

 

3539話を収録。

武闘大会の予選が開幕し、盛り上がっている風景が描かれているわけですが。

冒険者リーノの擁立者と思われているセドーニ商会の会頭が、いろんな陣営から腹を探られてチクチク嫌味言われているの、ちょっとわらった。

実際信じられないと思うけど、どちらかというとリーノ……というかニアに利用されている側なんだよなぁ。

変な踏み込み方をしなかったことで、ちょっと先んじて武闘大会の情報を耳にする機会があったり、そもそもリーノの持ち込む素材の利益とか旨味を味わっているのも間違いではないんですけども。

 

ニア自身は参加できないうえに、規模が大きくなったことで運営も国主導になって彼女の手を離れて行った武闘大会の計画なんですが。

じゃあまったく関わらないかというと、そんなはずはなく。各国からやってくる強者を観察するのをたのしんでいたり。

魔法映像の普及活動の一環として、いつもの三人娘で協力して撮影を行ってみたり。

引きこもりだけど絵が上手いリクルビタァが、ポスター制作を依頼されたりして、予期せぬところで絡みが発生していたのは面白かったですね。

……上手く交渉できず、ニアの協力によってなんとかかんとか進めていた、って感じではありましたけども。

 

ニアの弟子たちが大会に参加して、各国の強者たちから注目されているの、良いですよね。

ガンドルフが前評判を覆して勝利したわけですが……撮影チームからは注目されておらず、ハッキリとした映像には残せなかった。

それを酒場で「なにやってるんだ撮影してる連中!!」と言われているの、魔法映像普及に繋がるだろうシーンで良いですよねぇ。

精霊樹の落とし子と飾り紐

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「もちろん、今日この場に居合わせたということが大樹様のお導きである。街に連れていこう。歩けるか、シーナ?」

 

主人公の椎名有華は、仕事からの帰宅途中異世界に迷い込んでしまって。

森の中に放り出され、魔獣に襲われて死にかけたところを、フェナという女冒険者に助けられることに。

世界樹信仰がある世界で、異世界からやってきた存在は落とし子と呼ばれてるそうですが……これまでに93の世界から落とし子がやってきた事が分かっていて。椎名と同じ地球からの来訪者だけでも現在23人いるって言うんだから、落とし子多すぎ……って感じではありますが。

 

この世界の飾り紐を腕輪のようにして、それを媒体をして発動するみたいですが。

魔法使う人と、飾り紐を作る職人とで相性が重要で……助けられたときにたまたま椎名がフェナの組み紐に触れてしまったことで、相性が良いことが分かって。

フェナからの支援を受けて椎名は職人として修行をすることになるわけです。

元々趣味として組み紐を作ったことがある椎名的には、大変ながらも楽しい環境ではあったようですけど。

 

この世界、食生活という意味では発展性がかなりあって。……要するに、日本暮らしの椎名からすると、物足りなさを覚えるもので。

色々と試行錯誤して、美味しい料理を作ってそれが親しくなった人々にも受け入れられているのが良かったですね。

フェナが貴族令嬢ながら腕に自信があって家を飛び出し、二つ名を与えられてその実力から領主からも尊重されているようですが。そのフェナのオモチャとして気に入られている椎名の存在もまた、落とし子という部分抜きにしても重視されることに。

飾り紐職人としての修行にも、料理の試作にもどうしたって出費がかさむわけですが。フェナが後見に立って出資してくれるおかげで、迷い込んだ異世界で椎名は途方にくれず済んだわけですから良かったですね。これが精霊樹様のお導きか……。

左遷の錬金術師の解決薬1

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「有効な手がないのでしたら、私が処置します」

 

セラ・ラスコットは国家錬金術師。

しかし彼女が興味があるのはポーション等の研究のみで、国家錬金術師ギルド内部での勢力争いにはさっぱり興味がなく……その結果、彼女は左遷されることになったわけです。

名目上は、冒険者ギルドが反乱を企てている疑いがあるから現地に行って内偵してこいというものにはなっていましたけど。

民間の武力組織である冒険者ギルドを、王国は良く思っておらず……一度は潰そうとして過去まであって、お互い険悪な関係である模様。

そんな関係の場所に内定にいくとか、身の危険もある仕事なわけですけれど。

 

その疑いがかかったのが、ポーションに使う素材の供給が顕著に滞っていることで。

反乱が真実だったらセラの身も危ういけれど、素材関連でのトラブルが起きていた場合、知識豊富な人材がいるのは手助けになる。

政治闘争の結果ではあるけれど、セラは知識も豊富で適任と判断されたそうですね。

現地に向かう隊商の馬車にお邪魔して、護衛の冒険者が負傷した際も、的確に処置してましたし、実際腕は良いんですよねセラ……。

 

あからさまに歓迎されていないムードでも、気にせずやるべきことに着手していましたし。

そもそも、歓迎されていないからって逃げ帰るくらいなら、錬金術師ギルドでの政治闘争ガン無視で研究に没頭とかしてないか。

道中で助けた冒険者……恩義のアウリオが、折に触れ手助けしてくれたのはありがたかったですね。

予期せず現地協力者が得られた形になるわけですし。

素材不足に困っているのは現地でも同じで、代替品の情報を示したり、魔物被害にあった人々を助けることで少しずつ彼女が認められていくのが良かったですね。

……セラ、とある異名を騎士団からつけられていましたけど、腕は本当に確かなので、はい。左遷される原因となった現地で起きていた問題、解決の道筋を見出してましたからね。実に頼もしい。

彼女の完全オリジナルポーションだけは絶対に呑みたくないですが。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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