気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界サモナー、神話の怪物達と現代で無双する~俺と契約した最強召喚獣たちの愛が重すぎる~

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「また世界がますたを傷つけるなら、私は何にだってなれる。たぶん、これは皆もそうだよね?」

 

狩谷霊真。

異世界に呼び出され、その世界で多くの神獣と絆を結んだテイマーで、異世界の魔王を倒した英雄。しかし、その強大すぎる力を恐れられ、冤罪によって処刑された。

そのはずだったが、彼は異世界での経験と記憶をそのままに、地球に帰還した……と思ったが、実のところよく似た並行世界だった。

霊真が居たのはいわゆる「普通の地球」だったんですが、処刑された後目覚めた世界は、ダンジョンが存在する世界で、そこに挑む冒険者の存在が受け入れられていた。

 

ダンジョンによって世界は発展していて、資源を持ち帰る冒険者は重視されているみたいですが。この世界の霊真は、幼少期の適性検査で冒険者に向いた資質が出ず、幼馴染のサポーターとして活動していたとか。

そこで結構な実績を上げた有名人で、処刑された霊真が目覚めた時は病室に居たんですけど……それも、ダンジョン災害に巻き込まれた人々を助けるために奮闘した結果だったみたいですからね。

 

ニュースとかを見てこの世界について調べたり、日記を見て「元々の霊真」について多少知った主人公は、「元いた霊真に身体を返す事」を目標に、自分の力を隠し、日常に帰還しやすいように学校にも通い始めたりするわけですが。

サモナーとして霊真と契約した召喚獣たちは、かつての彼が処刑されてしまった事を悔いて、今度はそんなことが無いようにしようと決意しているし。

サポーターの霊真は霊真で、この世界で偉人扱いされる枠らしくて、あちこちから注目を集めているんですよねぇ。

サモナー霊真もダンジョン探索に行ったら配信に乗ってしまったりもしてるので……まぁ、平穏な生活は縁遠いよなというか。ダンジョン世界と異世界の英雄が化学反応起こして、トンデモイベント引き当てたりしてるから、今後も騒がしくなりそうです。

聖女と暴食

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『天人などと名乗っている連中の事を、あまり信用しないことだ。なにせ彼奴らは、我ら“災厄”を生み出した者どもの末裔なのだからな』

 

かつて惑星を支配していた人類は、災厄により荒廃した地上を捨てて周回軌道上に「天環」という都市を築き、天人種族を名乗るようになった。

一方で、肉体の成長には重力が必要だからとか。食料などの資源確保は必要だから、という理由で子供達は地上の学園に送られ……卒業の暁には天環に戻る、という世界。

 

しかし、地上には天人が逃げるほどの「災厄」の爪痕が色濃く残っていて。魔獣とかも割とでるみたいです。

「天環」から廃棄モジュールが地表に投棄されることもあり……地上の民からすれば貴重な資源であるそれを学園同士で奪い合うなんてこともザラ。

そんな世界で生きる生徒の一人、ハル・タカトー。彼は、第七学区の生徒会に属する特殊執行部隊の現場指揮官を任される実力者。

 

……だったんですが、本書冒頭で落下してきたモジュールの調査の際に、不審点が多かったことで、その職を離れることにして。

本来ならモジュールはゴミのハズで捨て置かれているハズなのに、念入りに処分するかのようにモジュールめがけて攻撃された事。

モジュール内部にいた「天環」に暮らしていた少女アナが、災厄を名乗るベルゼブブを宿していたこと。

アナとベルゼブブから、天人への不信感が募ったのもありますし……ベルゼブブがアナと交わした契約が「美味しいごはんを食べさせる」というものだったため、たまたま縁があったリュシエラという学食部の女子の誘いに乗ったわけですが。

 

第七学区の生徒会からすれば、突然最高戦力が居なくなったわけでその調査はしますよねぇ、とか。

ベルゼブブの扱いを見れば、他の災厄もまた暗躍してたっておかしくないよなぁ、とか。

読者目線で言えば、起こるべくして起こった騒動にハルとアナは巻き込まれていくことになるわけです。

そしてベルゼブブが存在する以上、これからも大変なのは確定しているので……がんばれ、とエールを送るとしましょう。

まぁベルゼブブの件抜きにしても、エースだったハルを慕っている人は多いので、そっち方面でも火種燻ってるので……ハル、ファイトだ!

黄金の経験値8 特定災害生物「魔王」大戦アウトブレイク

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「なにか、勘違いしているようだけど」

(略)

「大陸を滅ぼすだけなら、別に混沌とかは必要ない。わたしひとりで十分だ」

 

楽しく暗躍しているレア達「マグナメルム」一派。

大陸を混沌に導いた結果、第四回イベント「大陸大戦」においては運営の協力者として参戦することに。ま、もとより黒幕ムーブをやっていたので、今までとやってることはあんま変わらないですけどね。

 

今回の協力に関する報酬として、運営から「マグナメルム」という名称使用権を貰えたのが一番うれしいポイントなのでは。

あとはブランが暴れまわる中で必要な魂を集めて、「真祖吸血鬼」に至ってマグナメルムの戦力がまだ一段と底上げされることにもなってましたね……。

災厄級そろい踏みなマグナメルムの策略に踊らされるプレイヤー諸君は本当にご愁傷様です……。

 

一般プレイヤー達もイベント期間の経験値アップ&デスペナ変更のボーナスを楽しもうとはしていますが。

大陸全土を巻き込む戦争で、協力する勢力を個々で決めて貢献するために行動する仕組み。ただし、その勢力についてシステム的に保証されるようなものもないから、秘密にして動くプレイヤー……つまりは、スパイ活動を働く輩も出るだろう事が推測されていて。

交流用の専用SNSも設置されていたものの、活動は今までよりも穏やかだった。

……まぁ、それは、大陸大戦の火種となった出来事に関わったメンバーが多くいるクラン「シュピーゲルフェルテ」がクランで設置したSNSで意見交換をしてて、公式の方に顔を出していなかったから、って言う理由もありますけど。

 

レア達みたいに災厄級に至っているプレイヤーこそいませんが、独自路線を突っ走ってる人々ってのは各地に居るんですよね。

ウェルスにレアが派遣した聖女アマーリエが人気を集めまくっていて……教会や国でそのものではなく、彼女自身を信奉しているようなプレイヤーも増えているし。

この世界で生きているNPC達も、自分たちなりに犠牲を減らそうと足掻きはするんですよねぇ。いろんな思惑が渦巻いていて楽しい。

推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる2

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「ダンジョンには多分ですが なんでもあります だから」

「諦めるのは 少しばかり早いかと」

 

510話を収録。

ネタの為もあってダンジョンに潜っていたボタン。

帰還したところ死にかけの子猫を見つけて……私的利用の範疇としてポーションを使って猫を保護。

……したんですが。タイミングが悪く、他箱のVTuberが大けがを負ってしまったというニュースが界隈に流れたところで。

「猫に使えるくらいあるんだったら彼女を助けろ」という声が湧いたことで、ボタンは飛び火で炎上することになったわけです。

 

元々VTuberリスナーだったボタン個人としては、重体に陥ってしまったウタちゃんも視聴していたのもあって、普通にショックを受けていましたが。

そこはそれ。企業V同士ではあるけれど、交流の無い相手。そもそも探索者関連の法律的な観点からも、ポーションを供与するというのは難しい状況。

……それでも。お世話になっている天目先輩とウタちゃんが友人関係だったこと。炎上という厄介なネタとは言え、縁が出来た事もあってボタンは助力することを決めるわけです。

行き過ぎた発言をしてるアンチその他は法的にぶったたく準備を整えた上で、増長しないようにもしてましたけど。

 

最終的には持ってるパワーでぶん殴ればなんとなる探索者メンタルしてるなぁ……と思います。

ボタンのパワーによって救われた人も確かに居るんですけど、同時に常識の壁を破壊してると言うか。法の抜け穴をつきに来てるというか。トンデモ爆弾の処理をすることになる方々もいるわけで……本当にお疲れ様です。

単行本化すると各話の間にオマケイラストとかコラム乗ってること、あるじゃないですか。そこに「ボタンの空間袋から出て来たヤバヤバアイテム」12が紹介されていましたが……そりゃ玉木さん切れるよ。空間袋での封印指定も納得だよ。絶対に世に出してはいけない。

ボタンの自認で「3回くらい表ざたに出来ない代物が出て来た」ってことですが、これレベルのが最低でもあと1つあって、絶対玉木さん的にはもっとあるんだろうなぁ……と思うと……玉木さんの胃が心配だよ、私は。

推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる1

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「職業柄 勝負勘には自負がある」

 

コミカライズ第一巻。14話を収録。

ダンジョンとそこに挑む探索者の存在が居る世界。

推しがダンジョン産の果物を食べておいしかったと言ってるのを聞いて、自分もVTuberになってコラボという形でお近づきになろうと思い立って、実際事務所所属VTuber・山主ボタンとしてデビューするまでに至ってる主人公の行動力は凄い。

 

凄いんですが……探索者としての才能はあっても、しゃべりやゲームの腕といった、配信者として映えるスキルには乏しくて、伸び悩んでいた。

そんな彼が採用されたのは、かつて所属していた男性ライバーが鬱になり引退した過去があり……メンタル強者なボタンに期待されている、という流れだとか。

そういった経緯があるとはいえ、企業に属する以上ある程度数字は必要で。探索者としての腕を活かして素材を採取し、料理配信でテコ入れをすることに。

 

流通ゼロの希少な食材を持ち込んで、普段VTuberを見ないだろう探索者とかまで視聴に来て……ダンジョン食材が美味しいということもあって、同じ事務所人々も宣伝したことも合わさってテコ入れは大成功。

成功しすぎて、身内からのコラボ圧が高まって……同期とのオフコラボとかまで爆速でイベントこなしていくことになるんですが。かなりテンポよく進んでいって、とある問題が発生した……という所で引き。サクサク読めますね。

推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる4

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「分かっているとも! キミこそ頼むぞ!? 痛快に、爽快に、私たちのことを救ってくれ!!」

「承った!」

 

先日、心霊スポットな別荘でデンジラスメンバーと一緒にコラボを行ったボタン。

場所提供のほか、霊能者らしくトラブル対処要因としても期待されていて、実際その部分の働きは最終的にちゃんとやったんですが……取れ高の為にちょっと幽霊刺激するような事をしたのも確かで。

その為に禊配信を行うことにしたとかなんとか。しかし、超人であるボタンには一般の罰ゲームは通じない……ので、コメント欄で募集することにして。

結果として、毎日配信を行うことになって。ボタンも「思ってたよりちゃんとキツイのきた」と思うやつが当たったわけです。

 

料理配信で深層由来の蜂蜜を持ち出して飯テロしたり、いつもどおり事務所でおすそ分けしたり。……ボタンの差し入れの影響か、食器類が充実してる気配があるのちょっと笑っちゃった。

毎日配信ちゃんとやってはいるけれど、当人のスペックと元々VTuber視聴者だった関係で配信映えするゲームに手を出すにも限界があって。

最終的にコラボに乗り出すことになったわけですが……以前、炎上騒動に発展し、結果として助けられた他箱のウタさんとの交流が描かれてたのは良かったですね。

リスナーから「自覚ある系のやべぇ奴」とか「むしろ型に囚われてくれ」とか言われてるの笑った。気持ちは分かる。

更に以前コメントしたことのある個人勢の海月ジェリーともコラボしたり、なんだかんだ珍しく穏やかなVTuberライフを送っていましたが。

 

……その裏で、アメリカでは謎の植物枯死事件が起きていて。

一般的には上澄み扱いされそうな、アメリカの専業探索者でも逃げるしかない脅威が暴れまわる事態にまで発展。

オマケに配信中にボタンがその怪物についてポロっと情報を零してしまったことで、またしても「どうにかしろ」と過激な主張がボタンの元に寄せられることに。

実際、ボタンの戦力であればドラゴンの撃退は可能であるけれど……分類的には、私人なんですよね。日本在住の一般人。

オマケに怪物退治のために力を振るえば、犠牲だって出る。外国で簡単にそんな事が出来るかって言うと、無理ですよね。

その無茶を通すために、男を見せてくれた人が居て。その男気に十分にボタンが応えてくれたのは良かったですね。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい15

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「その、半ば諦めているのはどうなんです? もっとこう、覇気を持って逆境を跳ね返すとかそういう心持ちでいるべきなのでは?」

(略)

「今までの経験上、避けようと思って避けられるもんじゃないし……最初からそういうものだと覚悟を決めておけば、とりあえずパニックに陥ることだけは避けられる」

 

リーメイプライムコロニーでの騒動に区切りがついたので、次なる目的地に向かうヒロ達。

毎日イチャイチャしてはいるけれど、毎日が自由な傭兵だからこそ、ある程度規則だった生活が必要だと考えてルーティーンを決めているあたり、ヒロが「変に真面目」と評される部分出てますなぁ。まぁ不規則な寄りは全然良いですけど。

 

次の目的地となったのは、クリーオン星系。

帝国と連邦の係争宙域となっており……傭兵として稼げる場所であるそうですが。

大国が争うエリアだと、実入りが大きい分危険性も高いので、わざわざ踏み込まなくても稼げるヒロはあまり近寄るつもりのなかった場所。しかし、皇帝陛下直々の勅令が下ったことで、嫌々ながら足を延ばした、と。

そして案の定そこでセレナと再会することになるんだから、ある意味で実家のような安心感がある。

 

そこで幅を利かせている貴族が、ヒロとセレナによって帝国上層部から叱責された過去のあるイクサーマル伯爵で……そんな火種燻ってるところに爆弾放り込むようなことするなよ、皇帝……。

ヒロが内心で皇帝マジ許せねぇって言ってるのも無理はない。

……けど、まさに皇帝は爆弾放り込むことで状況を劇的に動かしたかったっぽいんですよね。効果的ではあるけど、その爆弾、感情があるのであまり不機嫌になるような事するの良くないと思うよ……。

 

ヒロ、この世界を模したゲームの知識があるのもあって、宙賊に対して的確な分析とかも出来て頼りになるのも確かですけどね。

傭兵ギルドの職員が「これまでになかった分析のアプローチ」とか言ってましたし。

そうやって不満はありつつちゃんと仕事はしていたわけですが……イクサーマル伯爵が大人しくしているはずもなく。

 

ヒロはずっと警戒していたものの、周囲の賛同は得られず。結局、突き抜けた馬鹿だった馬鹿の行動に巻き込まれていたのでご愁傷様というかなんというか。

サイオニックパワーを駆使して敵を蹴散らしてたのは痛快でしたが……危うい場面もあって。クギが来てくれてたのはありがたかったですねぇ。仲間を守ってくれたりしてましたし、頼もしい。

口絵にもなってますがトラブルの果てに、ついにセレナとの関係が進展するようなことにもなってましたねぇ。セレナの執念、凄いなぁ。今回は、事件に巻き込まれた結果ではありますけど、ヒロが受け入れて良いと思えるくらいの関係を築くまでアピール続けたのはセレナですし、はい。この後、また大変そうですけどね、ヒロ。



魔王の俺が、奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?21

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「私は、私の歩いてきた道をなかったことになんて、できない」

 

マルコシアスと袂を分かつことになったアスモデウス。

グラシャラボラスとエリゴルという魔王2人を伴って倒しに来ているあたり、マルコシアスも本気だなぁ……というか。

三人が三人とも、アスモデウスと因縁があり……彼女が殺したい、いや殺すべき相手。同時に、熟達の魔王でもあるためアスモデウスが死ぬ可能性も十分にある強敵。

そもそも予知を扱うエリゴルが居る時点で厳しい部分あるのに、数的不利まであるんだから堪りませんが。

……それであっさり負けちゃいました、なんてなるようなら魔王なんてやってないんですよね。アスモデウスの仕込みと足掻きは本当に見事だったと思います。

 

さて、ザガンが意識不明の重体に陥ってしまったことで、これまで他のキャラクターの描写が多く続いてきたわけですが。

今回、ついに現在のザガンの様子が描かれることに。意識だけの状態で活動していることに速攻で気付いて冷静に分析しているのは流石ですけど……状況を把握した直後に思った事が「自分が意識不明ってことはネフィ悲しませてるじゃん、ヤバ!!」なのあまりにもザガンしてる……。

一応、ザガンはザガンでしっかり準備していて負けるつもりはなかったし……負けた時にも、配下を守るための手は打っていたんですよね。……バルバロスがちょっと腑抜けてて、危ない部分もありましたが。

 

そして意識だけの状態になったザガンは、1000年前の記憶を垣間見ることになるわけです。

現代にも残る魔術の基礎を作り上げたマルコシアス以前の、体系化されていない原初の魔術。初代銀眼の王と、天使たちそれぞれの想いなんかも知ることになるわけです。

ただザガンもこれまでの戦いの中で成長しているというか。自身も王として振舞いつづけていたザガンだからこそ認められない行動とかもあって、「肉体があったらぶん殴ってる」とか評してる場面もありましたし。実際、似たような事直接言ったりもしてますが。

気に入らない部分があろうとも、王として全て飲み込む覚悟を見せてくれるあたり、やっぱりザガンは格好良いですねぇ……最後の挿絵はちょっと締まらないけど。まぁ、本編めっちゃシリアスだからちょっとコミカルあると、息抜きになって良いですよね。

頑張って逆転への道筋を創り出してもらいたいところです。



物語の黒幕に転生して~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~5

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「俺はずっと、リシアの前に立ちつづけます。何も怖いことなんてないと思えるくらい、いつだってリシアの先に立ってます」

「…………」

「俺が言うこと、信じられませんか?」

 

感想書き忘れていたことに気付いたので追加―。

プロローグの「蝕み姫」のエピソード、良いですよね……。特殊な力があるため、人と触れ合う事が出来なかった少女が、外に出る際に抱えられていた時に感じた人の体温が離れることに寂しさを感じているの、好き。

この後の事を聞かれて「あなたの傍にいる」と迷わず応えているのも、強い信頼が感じられますし。尊いなぁ。

 

本編は、レンとリシアが「時の檻」に閉じ込められ、魔王軍の将を打ち破りなんとか脱出した後。

剣王になることを決意したレンは、精力的に活動を続けているようです。鍛錬は当然継続していますが、剣魔と戦った際に気になることがあったためラディウス通じて神聖魔法について詳しい人を紹介してもらおうとしたり。

クロノア学院長がレンたちの事情を知っていて、リシアが白の巫女として教会から連絡が来たとしても、理由を付けて断ると言ってくれたのも頼もしい。

 

イグナート侯爵主導の鉄道が開通するという話題もあって。当然のように交流のあるレンとクラウゼル家の人も招待されたりして。

天使化と表現するほかないような、リシアに起き掛けた異変。そのことから、リシアはちょっと神聖魔法の使用を控えたりしてましたけど。

レンが傍にいると宣言して、彼女の不安を煽り過ぎないように、裏で調べたりしている姿を見て、リシアが勇気づけられてるのも良きかな。

ラディウスの紹介で「鞄の旅人」として知られる人物と出会ったり、その人からの依頼で赴いた先で予期せず隠し扉を開けることに成功したり。いろんなイベントが今回も起きているんですが。

 

レンの関与しないところで、七英雄家の一つレオナール家の末裔カイトが初代が使っていた盾を発見したりするイベントが発生していたり。

予期せぬところで強敵と戦う羽目になったレンが、一つ上の領域に踏み込む成長を果たしたりしてますし。蝕み姫と冒険家アシュトンの描写も増えたしで、結構重要な巻ですよねぇ。

9S〈ないんえす?〉after

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「いや……、由宇君も間違いないって言っていたし、うん。解った。覚悟を決めようじゃないか」

 

完結した『9S(ナインエス)』シリーズ、最後を飾る短編集。

雑誌掲載したものの文庫未収録だった『アムネジア』や、電撃ノベコミ+や、FANBOXなんかで公開されたエピソードに加えて、各種書下ろしを加えたお祭りのような1冊。

 

『彼女の記憶と記憶の彼女』。八代とマモンが減圧室に居る時期、八代やNCT研究所にいる朝倉、ADEMで取り調べを受けている福田といった面々が由宇の幻影を見て……その真相とは、という話。由宇にかかれば一瞬で解決しますが、それはそれとしてその状況を楽しんでるのがらしくて好き。

 

『アムネジア』。海星に捕まった由宇奪還後、闘真が不坐についていくことを決めた後のエピソード。由宇は捕まった際に、自分の記憶を消すことで情報を渡さなかった。しかし、その際に消し方が雑な記憶があり……奇妙な引っ掛かりを覚えた由宇に頼まれて、麻耶が「失われた記憶」を探す話。闘真がちょっと哀れだったりしましたが……まぁ……つよくいきろ。

 

書き下ろしの『スフィアドームを召し上がれ』。新組織9Sとなってからのエピソード。岸田博士の食生活・健康状態を危惧した由宇が、職員の生体データを取得して「既存のメニューから、最適の食事を提供する」機能を持った券売機を作成。

 

ガッツリ食べたいのに不摂生気味の岸田博士は健康志向のメニューになって不満を募らせたり。データ的な部分しか見てないので、ストレス緩和が必要な八代に特別なデザートが出たりして刺さるような視線を向けられたりと一部でトラブルは起きてましたが。

伊達が十二連続希望のメニュー引き当ててたり、マモンと才火にも適したメニューを提供してたり、機能はちゃんとはしてるんですよね。ただチートデイとかの概念はないので、テンプレ提供を続けるのは人の心……感はある。コミカルで笑えて、なんだかんだ本書収録のエピソードで一番好きかもしれませんね。

 

そして『9S』という物語のベースとなった「峰島勇次郎の遺産」というオリジナル小説と同じタイトルの短編が、最後のエピソードとなり……そこで勇次郎と由宇の母の物語が描かれていました。

あとがきでも触れられていましたが、始まりと終わりのエピソードの名前が同じになるのは妙味があって良いですね……。いやぁ、楽しかった。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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