気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

探索者イリアスは人見知り~最強ぼっち少年は、最恐の仮面で今日もひとりを貫きたい~1

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「ど、努力はいつでも、一人でも、出来ると、思います」

「……君は恵まれた、強い子なのだろうね」

 

まだ少年と言っていい年齢のイリアス。

あまりにも人見知りなため、友人もおらず……ほぼ身内として気安く接している鍛冶師のオウルと育ての親でもある師匠以外との交流もほとんどない。

『癒し手』という……要するに医者のおばあちゃんとも縁があるみたいですが「今日も私の前には出て来てくれない」と言われてましたし。

 

……しかし一方で彼は、最強クラスの実力があって。

仮面と鎧で姿を隠し、『竜骸』ダアトと名も偽ったイリアス君は、その暴力を持ってからんでくるバカを蹴散らし、誰よりも迷宮の奥に潜れるようになった。

荒っぽく解決しすぎて、関わると破滅するとか言われているますしね……。彼は恐れられすぎて人が避けていくせいで、良くいく窓口が実質ダアト専用みたいになってるのには笑ってしまった。

 

そしてイリアス君は探索を続けて、次の階層に続く魔法陣を見つけたわけですが……。

それは『2人』で発動するタイプであり……イリアスも、分身したり、魔法陣を解析・改造することでどうにか1人で解決しようとしていましたが、失敗。というか自然に分身しないでくれる……?

どうにかもう1人仲間を確保しないと、先には進めない。しかし、先述の通り『ダアト』には悪評が付きまといすぎて、こういう時に役立つはずの傭兵すら雇うのが難しいほどだとか。

 

そこでオウルから提案されたのが、奴隷を買って連れて行く方法で。

さっそくダアトとして奴隷商のところに乗り込んだ彼が目をつけたのが、石化した少女だった。石化の呪詛を祓う方法は一般に知られておらず、ほぼ死んだものとして扱われていましたが……。

イリアスは対処方法を知っていた為、彼女を救うことが出来たわけですが。記憶を失い、イリアスによってアリスと名付けられた彼女と交流する中で、お互いの常識の違いからちょっとすれ違うこともありつつ、仲良くなっていってるのは良かった。

……絶対アリスを探しているだろう集団が、『ダアト』を探ろうとしていたりして、どうにも不穏な気配も漂ってますけどねぇ、どうなるやら。


クラスの美少女たちの素顔を、雇われた俺だけが知っている

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「気になる人から、アドバイスもらったんです。言いたいことはちゃんと言った方がいいって」

 

主人公の角野祥平は、富裕層もそれなりにいる私立高校に特待生として通う男子。

毎回の試験でトップ10に入らなくてはならず、実際過去には12位を取って奨学金を打ち切られた学生もいるそうですが……。その分、条件を達成している間は返済のない奨学金を受けられるため、努力を続けているようです。

父方の祖母が体調を崩し介護施設に入ったものの、頼れる親族が祥平の父くらいしかおらず、出費が重なり……このままでは高校進学も危ぶまれるほどだったということで、彼にとっては希望の糸だった模様。

 

学力をキープしつつ、共働きの両親に変わって家事までこなしているのは中々のスペックでは。

当人は、特別頭がいいわけではないからクラスでの交流も控えめにして、休み時間も復習にあてないとならない……と言っていますが。両立出来ている時点で何を……。

さらに母の働いているハウスキーパー会社でのバイトまで入って、三足のわらじ履いてどうにかこなしてますしね。

 

ハウスキーパーを雇うって選択肢が入るということはつまり、なんらかの理由で家事の手間を削減したかったり、そもそも出来なかったりする、裕福な人なわけですよ。

……彼の通う学校、社長令嬢とか女優や音楽活動している人とかたくさんいて、一人暮らししてる人なんかも居て……そりゃ、選択肢に入りますよね、というか。

それはまぁ良いとして。そもそも祥平がバイトに駆り出されているの、母の会社内でパワハラ問題があって辞める人が多発した結果だって言うじゃないですか。

母は問題の部署と絡みがなかったので、仕事を続けることにしたし、息子にバイト進めたりしてくるわけですけど。まだ火種がくすぶってる中でコネで人を雇うのもはばかられると祥平くんは、苗字の読み方をカドノからスミヤに変えて登録したりもしてるんですよ。

そうやって色々と気にしてる中で、同年代の女子が居るお家への派遣に男子派遣して問題起きたらどうするんだ……。長く勤めてて信頼関係があるならともかく、初仕事から社長令嬢宅だったしな……。

 

スミヤと名を変えてることや、勤務中はマスクして顔半分隠してることもあって、今のところバレてませんが……普段と違うラフな姿を見て、刺激を受けるくらいには健康的な男子高校生だから、うっかり惚れた腫れたの問題に発展してもおかしくなさそうですけどね。

いや、物語的にはそっち方面に話進んでいくだろう、っていうのは分かっていますけど。

ハウスキーパー会社の方は大丈夫なのかって変な所ばっかり気になってしまっただけで……。

恋と呼ぶにはささやかですが1

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「うみちゃん今日はいつもよりずっと キラキラして見えたから」

 

家庭の事情でお隣の広井家に居候することになった女子高生、狭山うみ。

母が長期出張に出るためだそうですが……うみちゃんは「ひとりで生活できるのに、お隣に迷惑かけるなんて」と憤りつつ……。

子供の頃ひそかに憧れていた8つ年上の「翔ちゃん」が実家に戻っているのも聞いていたので、漫画みたいな再会にちょっと動揺したりもしてましたが。

 

翔ちゃん、別にヤンキーみたいにやさぐれたとかそういう訳じゃないんですけど。

顔見知りとは言えお客さんを出迎えるのに、ボサボサ頭のままだったりして……。

「私の大事な思い出が……」って心の距離を取っているあたり、リアルで笑っちゃった。

今の仕事も、女子高生相手にはちょっと刺激強そうなやつでしたしね……。

でも初手で想い出ブレイクして、評価を地に落とした結果、昔と変わらない優しい部分とかが見えてくるたびに評価が浮上していくのは笑った。

色々と不器用ですけど、悪い子ではないんですよね。もうちょっと上手くやれ、というか。年長者側として気を使った方が良いんじゃ……みたいな気持ちはちょっとありますけども。



転生程度で胸の穴は埋まらない4

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「どうやら、キミに頑張ってもらうしかないみたいだ。……頼んでもいいかな?」

 

フォニアからの要請でアーキノルカに赴き、かの国に封じられていた魔王討伐に貢献したコノエ。

教官という、世界最強の存在がいるために、アデプトであろうと災厄級の魔物を討伐した経験がある人物は意外と少ないって話が前にありましたけど。

魔王討伐を果たした人材となれば、当然もっと少ないわけです。

かなり大きなイベントなわけで論功行賞が行われることになって。コノエは過去の人々の助けもあって討伐に成功したから、と目立つことが苦手なりに実施には賛同したわけですけど。

 

……さらに、魔王討伐者にだけ与えられる褒賞というものがあって。

神界に招かれて、今生存している魔王討伐者との交流の機会が得られること。50日に一度、運命神様から直々に予言を頂けること。

回避しようとしなければ、絶対にあたる予言。普段は、「学舎に美味しいスイーツが出来る」とか些細な日常の予言みたいですが……。

誰かの死にまつわる予言だけは、タイミングが合えば必ず予言を下してくれるそうで。

 

はじめましての円卓で、まさか世界最強の教官に死の予言が下るとは。

さらにその教官の運命を覆せる可能性があるのがコノエだけ、ということで……彼はまたしても過酷な戦場へと赴くことになるわけです。

教官が世界最強と謳われる所以。過去、もっと魔王が蔓延っていた暗黒の時代についても描かれていましたが……これはなるほど、英雄だ、というほかない。

常識外れな存在との出会いというか、再会というかもありましたが……あれはあれで規格外すぎて笑うしかない。

 

あと、今回面白かったのはテルネリカが発現した固有魔法について。

誰かにその使用権を与える祝福型の魔法であり……コノエの助けとなる道を示す魔法。

個々の願望で発現する魔法だから、似たような効果があっても差異があるため、検証が必須っていう下りとか、ちゃんと設定されてるなぁ、というのが分かって読んでて楽しかった。

テルネリカの固有魔法は魔王のギミックすら看破する可能性のある魔法で……しかし、テルネリカ自身は流石にアデプトほど強くない。邪神に目をつけられたら抵抗の余地がない、ということで、コノエの固有魔法ということに表向きはしているみたいですね。

ここでコノエが固有魔法を発現していなかった部分が生きてくるとは思わなかった。

黄泉のツガイ13

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「おまえらが人の恨みってもんをなめすぎなんだよ」

 

49~52話を収録。

2対で一つの存在であるツガイ。片方が死ぬと、存在を維持できずに死に至るそうで……。

ツガイ、ドSとドMを連れていた醍醐を拘束することに成功し、ようやく閻魔帳で情報を抜き取ることに成功したわけですが……。

西ノ村出身、明治生まれの100歳超。ミナセの能力で老いを止めて、現代社会に潜り込んでいる人員は他にもいる事、ユルが過ごしていた東村が結界でその存在を隠していたように……。

 

西ノ村もまた結界でその存在を隠していること。しかし、所在地がダムに沈んだのは確かなので、ただ結界を解くだけでは水没してしまう。上手く開放するために、双子の力を求めていた、と。

結構色々と教えてはくれましたけど……。恨みを抱えたまま動いているの、怖いなぁ……。

今いる外の実働部隊は、どのタイミングで外に出てるんだろう。沈み切る前に出て、不老にしてもらったエージェントたちなのか。報復のために総力戦に出ようと村を開放するには双子の力がいるだけで、個人単位だったらどうにか出られたりするんだろうか。

封の力を限定的に使えるミナセがいるなら、どうとでもなるのかなぁ。

 

東村が度重なる襲撃で、村の体裁を維持できなくなりそうで「村仕舞いするしかない」なんて田寺たちが話してましたけど……西ノ村が同じことになってない保証はないのでは……?

醍醐、結構ペラペラしゃべってくれるなって思ったら、「仕事できないやつは死ぬだけだろ」という、覚悟決まった人間が最期を悟って口を開いただけだったの、価値勘違い過ぎて怖い。

影森も大打撃を受けて、それでも再建に向けて動こうとしていましたが……。

大人しくしているような双子じゃあ、ないんですよね。ユルとアサらしいっちゃらしいんですけど、怖すぎるなぁ。この旅でユルが封に目覚めるような事態になって、アサの心がまだダメージ追ったらどうしてくれるんだ……。頑張れお兄ちゃん……。

図書館の天才少女4~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います~

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「容易に想像できるよ。マルティナは何かと騒動の渦中にいるからね」

「そうなんですよ。マルティナ自身は全然強くないから心配なんですけど、マルティナが凄いからこそで誇らしい気持ちもありますし……」

 

かつて栄えた文明が、魔法陣によって呼び出した存在……竜。

人を虫けらのように蹂躙できる力を持ち、世界から浄化石を奪い取る技も見せつけた。「世界を統べる王」とまで称されるほどの圧倒的な力を持っていた。

当時の人々もやられっぱなしではなく、竜への反攻作戦を実施して大怪我を負わせることには成功したみたいですけども。

そこから得られた情報を基に霊峰探索が実行に移されることとなり、またしてもマルティナが派遣されることになったりもして。

 

マルティナはあくまで官吏だし、当人の身体能力も高くはないので、危険のある霊峰探索軍への参加ではなく、現地での霊峰研究への協力という形になるハズでしたが。

……聖女として旅をしているハルカのところにその話が伝わった時、「マルティナのことだから軍の方にも参加することになりそう」って言われてるの、流石に笑った。

実際、その通りになってますしね……。

 

秘密裏に頼みごとをされた結果、霊峰に潜んでいた人々との交流を助けることになったり。

口絵でバレてるんで言っちゃいますけど。

記録からすれば二千年も前の話であり、大怪我を負っていたというんだから、竜は死んでいるだろう……と思われていましたが竜は生きていて。

とは言え、長い時間が流れたことで怒りも薄れていったし、今を生きる人々が自分を召喚した人間とは違うということを受け入れてくれたのは何よりでした。

……まぁその交渉が上手くいったのも、マルティナの存在が大きかったわけですけど。過去の言葉が操れるのもそうですが、彼女自身が竜と対面したことが一番重要だったっぽいかな。怪獣大戦争に発展しなくてよかった……。


図書館の天才少女3~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います~

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「もういいですよ。過ぎたことは忘れて、これからは協力しましょう。たくさんの人の力が集まれば、不可能なことも成し遂げられると思うんです」

 

ハルカの浄化によって消失した瘴気溜まり。

その中から現れた謎の石……それが還元石と呼ばれるものであり、生命を循環させている世界の根幹であること。しかし、その循環の過程で澱みが溜まってしまうため、対となる浄化石を近くに置くことで、澱みを取り除いていたこと。

その浄化石がなんらかの理由でなくなってしまったことで澱みがあふれ出したことで、瘴気溜まりが生まれているのではないか、ということまで突き止めたマルティナ。

 

そんな折に、ハーディ王国国王からの書簡を持った使者が到着。

「貴重な情報が眠る。世界から奪われた巨石をここに納める」と王家に伝承が遺されている、迷いの遺跡と呼ばれる存在があるという話。

探索隊を派遣したことはあるが、犠牲者が出たために立ち入り禁止となっているが……ここの探索が、浄化石についてより詳しく知る助けになるかもしれない。

しかし、これまでの探索で成果をあげられていないため……マルティナの助力を願いたい、というもので。

マルティナ一人を貸してくれってことではなく、ラクサリア王国との共同調査という形にして人員を受け入れ、他国からの資金援助等を受け入れた上で、結果を大陸会議に共有する。現状打てる手としては、最善に近いものを選んでて伊達に国王やってないな……というべきか。

 

そうやって足を運んでみたら、現地の調査隊が反発してきたりするトラブルもありましたが。

……ちょうど現地で広まっていた病気に関する知識をマルティナが提供したことで認められたのは、お見事。これまでも描かれていましたけど、記憶能力だけじゃなくて適切な場面で引き出せるのがマルティナの強みなんですよねぇ。

遺跡探索でも彼女の気付きや知識が活かされていましたからね。

でも、あの遺跡の構造はちょっと目から鱗だったというか。かなり頭のいい人の設計したものだったんだろうなぁ……という感じでしたね。

そこで貴重な知識と、過去の失敗からの教訓を得られたのは大きいか。


図書館の天才少女2~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います~

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「さすがマルティナね。マルティナがいるとすべての仕事が早く、そして正確に進むわ。いつもありがとう」

 

瘴気溜まりへの対処のため、聖女召喚に踏み切ったマルティナたち。

異世界転移・転生ものを読んでると、あぁ現代から召喚されるパターンだなぁ……って思ってしまいますが。最初混乱した態度を見せることも、よくある話。

しかし、そういうイメージを持っていない作中の人々からすれば、聖女召喚によって呼ばれる存在は……言ってしまうと天使みたいな、超常の存在で進んでこちらに協力してくれると思っていた。

 

異世界から召喚された少女ハルカ。

彼女との交流の中で、マルティナは自分たちが手を出したのが、異世界からの人の拉致行為であり……さらには、魔法陣そのものが未知数な部分が多く、彼女を帰還させる術もないということに思い至ってしまった。

そのことを思い悩むマルティナに、「お前だけが気にすることではなく、全員の罪」だと慰めてくれる同僚が居た事は救いでしたね。

その後、持ち前の記憶能力を駆使して日本語を速攻で習得したり。ハルカを必ず返すために力を尽くすことを約束したりして、マルティナ達とハルカとで良好な関係が築けたのも良かった。

 

実際、マルティナ達はまずは自力で解決しようと光魔法の使い手を動員したり、他国に情報提供したりとかして、打てる手を打った上で、召喚に踏み切ってるわけですし。

そうしないとマルティナ達の世界が危なかったのも事実で……「召喚前にこの事態を想定できたとしても、しない選択肢はなかった」って作中でも言われてましたしね。

ハルカに一定の寄り添いを見せつつ、国としての判断も別のところに置く。しっかりと線を引いていて、軸が通っているのは好印象。

聖女を独占しようとする愚か王族ムーブを他国の人がしてくれるから、ラクサリア王国への好感度が下がらないのも良いですね。ストレスなく読める。


魔術の果てを求める大魔術師~魔道を究めたオレが三百年後の技術革新を期待して転生したら、哀しくなるほど大過していた……~

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「わかるか? 国など所詮は群れの延長線上のものでしかなく、であれば群れに属する大半の者に益しなければ、存在価値そのものがないのだ」

 

主人公のカイ=レキウスは、一代で大陸を平定した覇王。

すべては戦乱に満ちた世界を統べて、平和な世界を目指したかったための行動で……。その理念は尊いものではありますけれど。

カイ自身は、大陸制覇の過程で敵も味方も多くの犠牲を出し、口さがないものからは「流血王」とすら呼ぶ始末。

そんなカイがそのまま王として君臨していては、国が危うい。だから自分と真逆の仁君と評価されている弟アルに、後を託すことにした。

 

……とはいえ、カイもただ死ぬつもりはなくて。

自分が極めた魔術の秘奥と儀式をもって、生まれ変わる算段を立てていたって言うんだから、やりたいように生きてるなぁ……というか。

どうせなら魔術をより深く修めていくために、不老不死不滅とされる吸血鬼の真祖になろうって企てて、三百年後に実際転生を果たしているんだから凄まじい。

 

しかし……カイとアルが力を尽くして作った国は、アルが生きている間は安定していたものの……アルが次代に恵まれなかったことで次第に崩れて行って。

カイが大陸統一の際に、廃止したハズの貴族制・奴隷制が復活していたり。

理由があるとはいえ、魔術の知識がかなり廃れていたり。カイが期待した未来からは程遠い有様で。

かつて自分たちが建国した国が帝国と姿を変え、戦乱の世ってわけではないけれど……統治者の中には腐った人材も多く紛れ込んでいる有様で。

目の前の悪逆を許すことはできず、都市を開放し、差し向けられた軍隊を蹂躙し。弟と二人で目指した理想を穢されたことの報いを、現代の腐った統治者に向けていく。

一方で有能な人材は受け入れたり、過去見たことない技術を振るう相手を認めたりして、少しずつ人材を増やしていってますけども、まだまだ道半ばって感じですねぇ。

現状カイの実力がとびぬけていて、危なげなく読めますけど。三百年の積み重ねで足元をすくわれる事とか、あるんだろうか。

転生武神 天寿を全うする気はないので強者を求めて旅をする1 ~いずれ再び武神と呼ばれる最強少女の無双録~

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「……私は、約束を破る者は嫌いだ」

 

テオ・セベイア。人の身でありながら、武神と呼ばれるほどに鍛えぬいた傑物。

彼は何処までも武人で……穏やかな最期なんて御免だから、強者との戦いの中で死にたいと願っていた。

そこで当代最高の錬金術師ゾシモスに、自分を魂だけの状態にした後に、復活させて欲しいと願って。無茶な願いですが、それを実現可能な形にまとめ上げた錬金術師ヤバいなぁて。

実際、大錬金術師として大陸の歴史に名を刻んでいるみたいですし。

 

ゾシモスが転生の為に用意した器は、テオが転生できるように調整された特殊なホムンクルスで。

……ゾシモスの意思を捻じ曲げて暗躍する教団が居たり、ホムンクルスたちも只の人形というわけではなく意思を持って交流していたこともあって、目覚めて草々戦う羽目になったりしていましたけど。武神相手にかなうはずもなく一蹴。

 

テオに体を譲る形になったホムンクルス。けれどその魂はまだ彼の中で眠っている……そのため、テオの目的に「強者との戦い」に加えて、「新しいホムンクルスの体を得る」ことが追加されたわけです。

 

そして教団のアジトがあった場所から出た先で、テオは師がいないはぐれ錬金術師のアポロと遭遇。

彼からテオは現代においてホムンクルスの研究は禁忌とされており、新しいホムンクルスの身体を得るなんて一筋縄ではいかないという話を聞かされましたが……。

アポロの父はその研究に手を伸ばした結果処刑された過去があり、アポロはその父から錬金術の教えを受けていた。そのこともあってギルドに認めてもらえず、師も得られず、はぐれ錬金術師になっていたようですけど。

テオの目的に一番近いのは自分だ! と自分を売り込んだアポロ。テオの強さを見たことで、彼の目的達成にも利する部分があるという気持ちがあったり……そもそも強すぎる彼に嘘を吐く気になれなかったり、とか色々理由はありますけど。

 

あそこで啖呵を切れたの、結果的にはパーフェクトコミュニケーションだったというか。行く先々で問題に遭遇しつつも、少しずつアポロの目的達成に近づいていったのが良かったですね。

テオ自身の目的への道はまだ遠そうですけど……その過程すら楽しんでそうだから、いつか果たすだろうなという信頼はある。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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