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「ど、努力はいつでも、一人でも、出来ると、思います」
「……君は恵まれた、強い子なのだろうね」
まだ少年と言っていい年齢のイリアス。
あまりにも人見知りなため、友人もおらず……ほぼ身内として気安く接している鍛冶師のオウルと育ての親でもある師匠以外との交流もほとんどない。
『癒し手』という……要するに医者のおばあちゃんとも縁があるみたいですが「今日も私の前には出て来てくれない」と言われてましたし。
……しかし一方で彼は、最強クラスの実力があって。
仮面と鎧で姿を隠し、『竜骸』ダアトと名も偽ったイリアス君は、その暴力を持ってからんでくるバカを蹴散らし、誰よりも迷宮の奥に潜れるようになった。
荒っぽく解決しすぎて、関わると破滅するとか言われているますしね……。彼は恐れられすぎて人が避けていくせいで、良くいく窓口が実質ダアト専用みたいになってるのには笑ってしまった。
そしてイリアス君は探索を続けて、次の階層に続く魔法陣を見つけたわけですが……。
それは『2人』で発動するタイプであり……イリアスも、分身したり、魔法陣を解析・改造することでどうにか1人で解決しようとしていましたが、失敗。というか自然に分身しないでくれる……?
どうにかもう1人仲間を確保しないと、先には進めない。しかし、先述の通り『ダアト』には悪評が付きまといすぎて、こういう時に役立つはずの傭兵すら雇うのが難しいほどだとか。
そこでオウルから提案されたのが、奴隷を買って連れて行く方法で。
さっそくダアトとして奴隷商のところに乗り込んだ彼が目をつけたのが、石化した少女だった。石化の呪詛を祓う方法は一般に知られておらず、ほぼ死んだものとして扱われていましたが……。
イリアスは対処方法を知っていた為、彼女を救うことが出来たわけですが。記憶を失い、イリアスによってアリスと名付けられた彼女と交流する中で、お互いの常識の違いからちょっとすれ違うこともありつつ、仲良くなっていってるのは良かった。
……絶対アリスを探しているだろう集団が、『ダアト』を探ろうとしていたりして、どうにも不穏な気配も漂ってますけどねぇ、どうなるやら。