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「その浮船、私にください」


冒頭の言葉が全ての始まり、といいますか。
空を飛ぶ不思議な生き物「浮鯨」からとれる「浮珠」を用いて飛ぶ船がある世界のお話。
今でこそ飛行機や飛行船ありますけど、昔はそんなものはなかったわけで。
そういう少し前の時代の地球を舞台にしたお話。
巻頭に明治37年ごろの東アジア周辺地図が乗っているんで、それぐらいなんでしょう。

イラスト好きで買ったんですが、文章が合わなかった感じですねー。
やたら説明が多く感じて、どうにもつっかえつっかえ読むもので、読む速度が上がらない。

浮くための「浮珠」が足りず日本に戻れずにいた2人と、「浮鯨」を狩る捕鯨をやっていた少女が出会い、浮船がまた空を飛ぶ、という展開。
まぁ、戦争開始しているから、あまり悠長にしてもいられないんですが。雪平は結構のんきですよね。
浮船の修理しているところに、敵国の兵が乗り込んできたりとか。
なんとか飛ばしたら、船に追われたりとか。
色々イベントはあったはずなのに、盛り上がりに欠けると感じたんですよね。
どうにも勢いが足りないように思えました。

晴れた空にくじら 浮船乗りと少女 (GA文庫)
大西 科学
ソフトバンククリエイティブ
2008-07-15