ico_grade6_3
「それじゃあ、改めて、よろしくね風音」
「こっちこそ頼りにしてるからね弓花」

小説家になろう作品の書籍化。
タイトルがなんか地雷っぽかったので、なろうサイトでこういうタイトルの作品があるとは知ってたんですが、手を出してませんでしたが……
もっと早く読んでいればよかったかなぁ、と思う程度には楽しんだ。
まぁ、なろう作品だなぁ、っていうテイストが残っているので、好みはわかれる部分もあると思いますが。

異世界モノ、ですかね。
ゲームと酷似した世界に唐突に迷い込んでしまった少女風音。
初期エリアに配置されているダンジョンの近くで目覚めた彼女は、たまたまその遺跡に来ていた冒険者……自分と同じく、なぜかこの世界に飛ばされてきていた親友弓花と出会う。
弓花曰く、彼女は一週間ほど前に気が付いたら近隣にある町にいた、という。
また、この世界はゲームと同じ部分もあるが……ゲーム時代から優に千年は経過し、様々なモノが変化している世界でもあるとのこと。
そんな世界で、彼女たちは今を生き、変えるための方法を探すため、冒険者として行動する選択をする、と。
テンプレと言えばそれまでですがねー。ま、調理方法間違えて、味がしないなんてことにはなっていない部分は評価していいかと。
メインが女子二人っていう構成は珍しいんじゃないですかね。
そもそもラノベで女子主人公っていうのがあまり多くないかと思いますが。

タイトル読めばすぐにわかる通り、「魔物を倒すことで能力を奪い自分を強化する」能力を持っている少女が主人公。
そのスキルを主人公が持っていることで、割とさっくりレベル上がったり力付けたりで進行が淡々としているのは、まーこういう作品と思えばなんとか。

すごい勢いで力をつけていくし、異世界に来ているというのに、この巻ではそこまで不幸な目に遭わないし、出会う人皆好感が持てる人物っていうのは、ちょっと出来すぎかなぁ、という感じもあります。
まぁ、異世界に意味も分からず放り込まれている時点で不幸な状態からスタート切っていると思えば……許せるのかなぁ。どうなんだろう。
加筆も多少ありますが、購入考えている方はWEB見て判断を推奨。