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「負けるわけないさ」
坂本はそんな心配を軽く笑い飛ばした。
「お前らが協力してくれるなら勝てる」
(略)
「いいか、お前ら。俺たちは――」
「「「最強だ!」」」


シリーズ最終巻。
三年生相手の「戦争」も佳境で、それぞれの抱えている問題にも決着がついたりします。
それなりには面白かったです。ただまぁ、なんといいますか・・・
この、三年生が、いけ好かないというか。
前回からの、終わりに向けての畳み方が、どうにも微妙に思えます。

合間に挟まるバカテストも、最初の方が面白かったですし。
今回なんて前回までの焼き直しばっかりですからね。
長いシリーズならではの演出とも言えますけど、あのバカテストは一発ネタな面もあるから、こう、切れ味落ちてて。
全体的に、終盤に向けて、どうにも失速してきたように感じていました。
だからこそ、この最終巻でどうなるかには期待していたんですが、 

雄二が本領発揮して、味方を囮にする外道な作戦立ててたりとか。
明久がバカなりに行動力を発揮して、問題解決したりとか。
ムッツリー二は最後までムッツリーニだったけど、一瞬格好良かったりとか。
まぁ、それぞれにそれなりの場面があったので、いい最終回だったようには思います。

ただ、結局のところ「三年生から仕掛けられた戦い」で「二年生は引き分けでもいい」というような話が本文中にもありましたが。
モチベーションが上がる理由が、あまり無いんですよね。
足を引っ張っていたBクラスの根本は排除されてて、愉快でしたけど。
そりゃあ三年の代表が、色々手を出してきて不快だっていうのはあるんですけど。
あの不快さをブッ飛ばすほどの爽快感が感じられなかったのは、残念。

色々言っていますが、バカがバカを理由に、諦めるってことをしないで、味方で潰しあいをしていようと、いざという時には協力し合ってる、学園モノとしては良作ではあると思ってます。
王道で展開も読みやすいですけど、まぁ、バカがバカなりに行動する、っていうところが面白みなんで、それぐらいでちょうどいいでしょうし。
嫌いじゃないんですよ。ただ、嫌いじゃない分、最後のつまずいた感じが、惜しかったなぁ、と思うだけで。

また似たような、大規模なバカを高校生くらいの少年少女がやる話を予定しているそうで。
予定なんでどうなるかはわかりませんが。
次のシリーズに期待しますかねー。

バカとテストと召喚獣12 (ファミ通文庫)
井上堅二
エンターブレイン
2013-11-30