「こんなもの、ただの児戯だろう」
小説家になろう掲載の作品。
連載中で、全36部。「序章」から「シロ」まで。
公爵家という栄えある家に生まれながら、一切の魔力を持たないが為に無能者の烙印を押された少年は、迫害と差別の末に存在すら抹消され追放される。その後も数々の災厄に見舞われながらも生き延びてきた少年は、死神を名乗る男に拾われ戦い方を教わりながら育てられていく。それから長い年月が経ち、青年となった彼は再び祖国の地を踏む。胸の内に復讐の炎を燃やしながら。
あらすじ引用。
結構面白くなりそうな雰囲気を感じています。
無能者であるがゆえに追われ、同じ無能者を師匠に、魔術師相手に勝てる能力を会得した傭兵の話、とでもいいますか。
無能であるからこそ、魔法に誰よりも詳しくなくてはならない、という師匠の理念は納得のいくものでしたね。
そして、その庇護が失われた時、彼は、復讐を決意し行動を起こし出す。
それが生家を潰すという事であっても、依頼を果たし、自らの目的も実行するために。
しかし、無能者とは信じられないほど、主人公とその師匠が強い。
無能者であるからこそ、なんですが。そして、この世界の住人は、無能者に対して侮蔑の感情を持っているため、漬け込みやすいってのはあるんじゃないでしょうか。
魔法が存在する世界で、特徴的なのは、希に固有能力というものを持ったものが生まれること。
魔力を消費して発動しているが、魔法では説明がつかない事象を引き起こす、個人の能力。
固有能力者を数多く輩出している5大公爵家。
主人公はそこの出身ですが、追放されます。
そして、依頼があり、本人の事情もあり、その5大公爵家を潰すという依頼の元で行動を起こしているんですなー。
追放されているとはいえ、5大公爵家の出身。
万が一程度には顔が割れるかもしれない。そもそも、権力もった家を5つも相手取ろうって時点で、なかなかの無茶ぶりですけどね。
今のところは順調に復讐の過程を進んでいますが、過去の因縁もあるようですし、このまま順調に行くとも思えません。
個人的には、主人公の過去を覚えている人物と対面したとき、あるいは、過去がばれたときにこの作品の面白さが加速することを祈っていますが。さてはて、どうなりますかね。
2013年の11月24日から連載が開始されて、一日に複数投稿されている場合もあるんですよね。
しかも今のところ、ほぼ毎日更新されているという速さ。
この調子で進んでいってほしいものです。