「角行鬼とは話していたが……おれはいま、私情で動いてる。誰にも褒められないし、誰からも感謝されない。逆はあってもな。だから――」
春虎は続ける。真っ直ぐに式神たちを見据え、
「お前たちも、最後の最後は、自分で決めろ。お前たちの選択を、おれは歓迎する」
返事を求めていなかった夏目からの手紙。
それに、天馬は機転を利かせて、見事な返答をしたわけですが。
敵地である、東京で潜伏をしている以上、危険と隣り合わせです。
土御門勢は、秋乃の隠形の練習も含めて、街を歩いたりしていましたな。
霊障により現場を離れていた、十二神将。「大佐」。
独立祓魔官のエリート。祓魔官の完成系と評される、エリートの一角。
霊力に優れるものの、生来病弱で、霊的抵抗力も強くない。
ガラスの剣と揶揄されることもあった。けれど、研鑽を重ねて、努力と執念の果てに、陰陽Ⅰ種を取得した傑物。
敵に、それも強敵になるかもしれない相手だから、と鷹寛は言っていましたが。
初登場の割に、なんか今回凄い活躍されてたんですけど。
勉強がてら覗いたそれが、命とりだったわけですけど。
夏目が今、北斗を宿してるから、かなり霊的に目立つ存在年ですよね。
あそこで霊視官が通らなければ、もうちょっと隠れていられただろうに。
夜叉丸や蜘蛛丸の行動によって、土御門の大人たちは捕まってしまって。
それによって、一気に状況が動いていくんですよね。
やはり主人公たちは、春虎や、夏目達の若い世代ということなんでしょうか。
土御門の大人たち、好きなんですけどね。長期にわたって潜伏を続けられるだけの力はあるわけですし。
状況からして、その力を存分に発揮できてないといいますか。
炎魔の宮地から逃げ延びたり、すごいと思うんですがねー。名誉挽回の機会があるといいんですが。
バラバラになった、仲間たちが、窮状を見逃せるはずがなく。
夏目の元へ駆けつけようと力を尽くし、合流していくまでは、圧巻です。
土御門の元へ、八瀬童子が向かっていたからこそ、鈴鹿が脱出する機会を得られて。
肝心の春虎がまだ合流で来てませんが。
彼の目的にしても、少し語られていましたね。夏目の現状に関することで調べたいことがあった。
だから、その判別がつく夜光の式神を探していた。
それがまさかアレだとか。千翁が言っていたのは、コレの事だったのか。
夏目達生徒だけではなく、大友も動いていましたが。
春虎の前に立った大友は「春虎はどこまで以前のままなのか。あるいは夜光になっているのか」といった風な疑惑を抱いていたようで。
対面した後、格や力には変化があったが、大友の知る素顔を見せる場面もあって。
謎は残るものの、自身の教え子に力を貸そうとしている大友を、春虎は信用できない、と言っていました。
法師を式神にしている影響もあって、陰陽のバランスを欠いている、きわめて危険な状態だと。
あっちにもこっちにも不安の種が残っていて、どう転がっていくのか、読めませんなー。
けど、夏目達が合流できただけでも本当によかった。
「今自分たちは無敵だ」と、そう思えるほどの絆。
離れていても喪われず、むしろ離れていたからこそ強まった感すらある、彼らの関係が見ていて心地よい。
敵は強大ですが、やられっぱなしで終わっては欲しくないですねー。