「俺は、お前の、味方だ」
正式に魔術講師となったグレン。
魔術学院で行われる競技祭に向けて、準備をしていきます。
他のクラスが、有力な生徒を全競技に出して、引き離そうという作戦。
一方で、そんなこと知らないグレンは、全生徒を向き不向きを踏まえて、振り分ける作戦で臨んで。
……ちなみにグレンがやる気を出しているのは、優秀クラスへの賞金を目当てにしているわけなんですが。
うん、相変わらず駄目だなぁ。
だけど、今回ルミアの味方として活動を起こしたグレンは格好良かった。
やっぱりヒロインはルミアだけでもいいんじゃないですかね……
いや、システィーナだって重要なキャラクターではあると思うんですがねー。
グレンの元同僚。宮廷魔導士なんかも出てきて。
彼らが、なんだかんだでグレンの事を思って、心配しているのがいい感じです。
キャラクターが増えたのに、うまくそれぞれを描いていたよなぁ、という印象。
主人公がちょっとひねくれてますが、魔法のでてくるファンタジーという観点では、王道も王道な感じですね。
これがテンプレになるとつまらなく感じられるんですが、その辺のさじ加減が中々うまい。
敵の勢力が思いのほか深くまで入り込んでいるっていうのが分かったのは収穫ですか。
ついにタイトルの「禁忌教典」って単語も出てきましたし、これから面白くなりそう。