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「例はまた早いでしょう。姫に使えるための力があると、俺はまだお見せしていない」
「いいんです。征継さまがこの後もレギオンを得ることができなかったとしても、すごくうれしい――私にとって狩りある一言でした」

帯には『皇女は少年と出会い、反逆を決意した――!!』なんて書いてありますが。
その前から、着々と準備を進めている、いい性格のお姫様なんですよね。
特殊な立場にある祖父に似通った容姿を得たために、周囲からの評価が宜しくなく、他国に人質として留学という名目で赴いていたこともある。
そうした経験やら知識を生かした強かな性格をしているんですよね。
一方で、恋愛ごとというか異性に対しては初心なところもあるようで。
いやまぁ、征継がさばさばした割にはしれっと女性全般を愛らしく思う御仁だと行ってしまうようなキャラだっていうのも影響してると思いますが。

SD文庫から出てる『カンピオーネ』は神殺しと、神の戦いを描く話でした。
今回の作品は、古代の英雄が復活し、超常の力を扱うようになり、世界情勢がかなりあちこち書き換わっている20世紀末が舞台。
蘇ったカエサルが東方ローマ帝国建立して盛り上がってるみたいだし。
同じように蘇った復活者たちが、その格に応じて従える魔導の巨兵『レギオン』。
ファンタジーと戦記をうまく混ぜて、話を展開している感じがありますね。

今回は世界観説明が中心のようでしたね。
最初っからカエサルというビッグネームが明らかになっていたり、黒騎士卿と因縁が生じていたりと敵方がかなり強力な陣営となっていますが。
主人公の征継は、肝心の記憶を失っていて。
だから、真の能力を発揮できず、かなり綱渡りをしているような状態です。
その真名が何なのかは結構気になるところですが。とりあえず、『土方』出ないことは確定で、『橘家にかつていた復活者の凄い銘』でもないと思うんですがねー。
随分引っ張るから、それが正体かと思っていたんですが、初音がぽろっと名前零してましたし。
まさかあんな零れ落ちたようなのが正体ではないと思いたいとことですが。演出的に。

雰囲気は結構いい感じでしたよ。
これまでの作品と似た感じで、カンピオーネみたいな薀蓄系に発展していきそうなところも。
なんだかんだでカンピオーネの神様薀蓄、結構好きなんですよ。
丈月城作品が好きなら読んで損はないんじゃないかと。