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レグナム:ならば俺も、だ。左右の剣を掲げて、バイバルスの剣先に重ねる。俺は……いや、俺たちは、お前を倒し〝未来を掴む”ことを――誓う!

第六話『魔境』と第七話『未来』を収録した、リプレイ完結巻。
まぁ、落ち着くべきところに落ち着いた、という展開になるんじゃないでしょうか。
群狼を結成してから、実に半年が流れた状態でのスタート。
時期的に冬が近づいてきたもので、大軍を動かすのが難しくなったため、という事情もあるようですが。
ゼフォスの打つ手が容赦ないなぁ。
この混沌によって乱れた世界において、闇魔術師と通じ、魔境を戦略に組み込んで攻めてこようとは。

ヴァ―ンが復讐に燃える鬼でありすぎるのが、格好いいところであり辛い所でもある。
このキャンペーンの結末からしてゼフォスとの戦いに幕が下りることになるとは思っていましたが。
戦乱の世ということもあり、彼はその結果をみて群狼の元から離れていってしまう。
こういう仲間との別れってう演出は、やっぱり寂しさがあったりして残念です。

今回の一番の笑い所は、たびたび面白装備を見せてくれる投影体の騎士、アロンソさんじゃないでしょうか。
なにあの愛馬は。ランスは。魔剣は。
投影体ってなんでもありか……今さらな気もしますが。

六話の最後。従属君主として、レグナムを逃す選択をしたシスは、十分に騎士であるんですよね。
あそこの判断は実に格好良かった。
バイバルスについても今回色々と描かれていましたけれど。天運を取得できるような、傑物であったのは間違いないですね。
ただ、その手法が歪んでいってしまっただけで。友ゼフォスが健在だったら。
群狼と手を取る未来すらあったかもしれない。

「……未来なんざ、疲れるだけだぜ」
レグナム:……それでも俺たちは、進んでいく。生きている限りな。


決着するその場面で交わされていた、会話。
これが中々いい味出していたと思います。
いや、しかしやっぱりこの世界観は中々面白そうなんですよねー。
投影体のなんでもあり具合とか。……アレは楽しいが悪い例ですけど。素人が真似すると痛い目見るやつ。
いつか実際にプレイしてみたいですねー。