「答えは簡単だ――『人類』なんて信じてないのさ」
「だけど――『その可能性』は信じてる」
タイトルからすると、獣耳っ子の国とゲームをするような印象を受けますが。
今回はその国とのゲームに対する仕込みの回ですな。
そして3巻に続く引きになるので、これから読む人はちょっと注意。
かなり追い込まれている『人類種』の国をどうにかするために、この世界の知識を求めている空と白。
しかし、この国には求めるゲームの情報はほとんどなかった。
それもそのはず。
類まれなる愚王と称された先王が「知識」を賭け皿に乗せ負け、天翼種に図書館を奪われてしまったから。
ならば、知識を得るついでに、序列六位にあるその天翼種を仲間に引き入れてしまおうと、『 』が動き出す。
宣言した言葉が、実態化する具象化しりとり。
それを用いたゲームで、空の打った初手がまず驚きですよね。
途中でエロネタ挟むのも相変わらずと言いますか。
超好意的に解釈をするのであれば遊び心と余裕をいつでも持っているというところでしょうか。
そのゲームを超えた後、望んでいた知識と、望外に得たゲームの知識を合わせ、空たちは、ついに動き出す。
対策を万全に整えてから動き出す。
挑んだときには、もう勝っているという、その行動が恐ろしい。
空のハッタリが毎回驚きを与えてくれるんで結構好きです。
心を読むという序列14位の獣人種。
世界第三位の規模を持つその大国を呑み込もうとする空たちの策略。
最後のピースを求める為に、空がとった行動が、また壮絶と言いますか。
この終わりは結構酷い。続きが気になってしょうがない感じですね。
俺は、先に読んだ人から「終わりが凄いことになってるから次出てから読んだ方がいいよ」と言われていたので、素直に3巻出てから読んだので、被害を受けませんでしたけど。