「そりゃ誰の書いたシナリオだよ」
「こういう時悪党ってのは 全部教えてくれるもんだろ?」
世界を一変させるほどの価値を持つデータを巡る戦いが繰り広げられている、学園島。
勝者は敗者の持つデータを閲覧することができる。
ただし、その方法は、粘膜を介在―つまりキス―をしないといけない。
あれこれ理由つけてキスさせるためにこの設定考えただろ、っていうにおいがプンプンと。
ただ、世界観が結局のところよく判らない。
情報をもたらすものがあり、それに適合したものは、ファイと呼ばれるアバターを顕在化できる。
そして、相手の持つ情報を知りたければ、戦って勝利しないといけない。
ただ、それは良いとしても、メインキャラが、情報を収集しているシーンがないから、相手の持つ情報を知りたければ・・・って言われてもよく判らないといいますか。
1巻でトラが、情報もたらす者に接続していないことが問題視されていたように思います。
ってことは、そういう情報集める義務みたいなものがあるはずで、その辺が描かれずに、バトル一直線なのがなぁ。
よく判らないけど、学園内には序列もあって、序列上位のキャラたちがそれぞれ陰謀を巡らせている感じなのはわかるんですけど、その割には、主人公たちの情報収集能力とかその辺には不安がある。
あと、13番目の人型? とか言っていた割に、人型についての説明もほとんどないような。
情報っていうのが相手の持っている記憶とかその時一番強く抱いている感情とかで、ただひたすらキスするために戦うコメディにしたいのか。
得られる情報とそれに絡む利権をめぐる、陰謀渦巻く中、主人公が勝ち進んでいく学園バトルものにしたいのか。
ちょっと焦点がぼけているような感じ。
説明が全体的に足りていないので、世界についてよく判らないというのが正直なところ。
世界観説明が十分じゃないのに、キャラクターだけは多いから、結局、何が書きたいのかさっぱりわからない。
そろそろ切ってしまおうか。