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公生が信じているのに――
ピアニストの私が音楽の力を――信じないわけにはいかないじゃない
(略)
音楽でキズついたのなら 音楽で救われるべきだ
「早希 ちゃんと見ててよ 私たちの息子が 最後のお別れをしに行くから」


公生が師事を受けることになった瀬戸紘子と、絵美の師である落合先生は同門だそうで。
コンサートの後、交流している場面があります。
・・…しれっとついていって、外でドキドキしながら「サイン欲しい」って思ってる姿とか、後半で下手な変装してガラコンサートに忍び込んでいる絵美があちこちで地味に可愛い。

ガラコンサートに向けて練習している二人ですが。
かをりはじゃじゃ馬だし、公生は楽曲が母との思い出深い物ということもあり腰がちょっと引けてるし。
瀬戸先生が、ピアノから離れた公生にピアニストの自分は近づけない、と有馬早希の死後近づいていなかったらしいですけど。
いざ師事することになれば、割とちゃんと師匠をやっているというか。
どちらかというと、手のかかる息子を見ている、母親というような視点ではありますが。

「でも私たちは進むんだよね このままではいられないんだよね」
放課後、かをりが渡に言った言葉。
でも祭りの場所で、公生に語り掛けた紘子さんが思っていたことでもあります。
かをりが本当に中学生かってくらい達観してますよねぇ。
抱えている事情が事情っていうのもあるとは思いますが。
親御さんが初登場して、大分愉快な個性を披露してくれてました……。
騒いでいる時と、帰る有馬の背を見る眼差しと、不安をあおられることしきりですが。

時間は流れていくんだから立ち止まってはいられない。
進んでいかないといけないんだ、と。
公生は覚悟を決めて、演奏に臨んで。
まだまだ、持て余している部分もあるようですが、感情を正しく乗せた時の音はきっと素晴らしいものなんでしょう。
アニメも順調に、良い描き方をしていってくれているので、今から、この場面が楽しみです。