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「UGNの人間ではなく、ひとりのオーヴァードとして。あなたたちの無事と、もっともよい結末が訪れることを祈っています」
その言葉に送られて、隼人たちは再び街へと飛び出した。
夜はまだ明けない。
だが、一筋の光明は見える。
細い細い、微かな光だけど、信じて走るには十分な光が――――。

隼人と椿を主人公とした「また旅もの」になるようです。
チルドレンである以上、任務であちこち渡り歩くことになるわけですし。
そういう見本としてはわかりやすいんじゃないのかなぁ。
今回、二人がセットで送り込まれたのはまた学園なわけですが。
隼人の幼馴染。七緒と同じように、特殊な力を持つがゆえにUGNの監視下にある少女の監視。

新たな仲間との出会いなんかもあるわけですけど。
二重人格で、表側は何も知らないけれど、裏側はイリーガルとして活躍しているシザーリオ。
そして、音楽に人生・・・いや魂を捧げたイサム。
またなんともキャラが濃いのが出てきたもので。
隼人たちが派遣される原因となったのは、少女の監視を本来担当していた支部が壊滅したためみたいです。
……UGNの支部ってよく壊滅しますよね……

イサムとシザーリオの表人格である聖音。
そして監視対象である芽以。彼女は、記憶操作されていて、オーヴァードであることを知らず、けれどその能力故に監視されている、と。
チルドレンとして日常から離れている隼人や椿にとっては、中々厳しい環境ですが。
Case4、残酷な人形。あそこで優等生だった椿が、自分で判断して、隼人たちの行動についていったのは中々いい描写だったんじゃないでしょうか。