椿:…………確かに、UGNはみんなの日常を護る場所。だからUGNの人たちは、何が最善なのか、どうすればみんなの日常を護れるのかを考え、最大限がんばっている。
(略)
椿:私はそういう優しさは大好き。……私自身もそういう信念を持ちたいと思う。
(略)
椿:でも、だからといってすべてを犠牲にしていいわけじゃない。……いいえ。誰かを犠牲にする日常なんてあってはいけない。
さらに舞台は切り替わり。
今度のPCは椿と隼人に加えて新しいキャラ……しかもFH側のキャラクターだっていうんだから混沌としてます。
一人は、プランナーの信任厚い、春日怜央。
そしてもう一人はオーヴァード格闘団体設立なる野望を抱くFH側とは思えないほど、まっすぐで馬鹿正直で嘘のつけない少女、辰巳狛江。
前回の最後、UGN上層部の意向に逆らってしまったこともあり、隼人と椿はこってり絞られたようで。
罰としての訓練とかを乗り切った後、新たな任務が下されて。
隼人や椿とも顔なじみのチルドレンが担当している事件の調査をフォローするため、また学園に潜入することに。
ハンドアウトの時点で怪しい相手がはっきりわかっているのは、展開が分かりやすくていいですね。
辰巳が、ロイスの感情を傾倒にして、積極的に「負けに」言っているロールプレイとかも光っていました。
PLの安達さんはいい仕事してましたね……
もう一人の遠藤さん演じる怜央にしたって、FHエージェントの貫録ばっちりで、格好良かった。
協力できるところは協力してますし。もっともFH側からすれば、利害の一致で利用するになるんでしょうが。
その上で、譲れない場所は譲らず、悪役としてのロールを全うする。
ダイス目に全てを賭けた最後の勝負とかは、本当にそれっぽくてよかった。
1巻で出てきていた、隼人の設定が掘り下げられていくエピソードでした。
こういう設定を活用した展開ができるのはキャンペーンならではですよねー。
自分、単発のセッションばっかりでキャンペーン展開に参加したことがほとんどないので、ちょっとうらやましい。
中々時間が取れないんですよねー。
閑話休題。
明らかになった隼人の抱えていた問題というのは、今回登場した狛江にも、縁がある過去。
だが、椿には関係していない過去。
隼人がPC1として話の中心にいることは間違いないですけど。
今回のエピソードでは、関係ないと知りながら踏み込んで、迷いながらも自分なりに答えを出した椿も、もう一人の主人公としてしっかり活躍していたんじゃないですかね。
しかしまぁ、このシリーズで霧谷さん、割と毎回のようにひどい目に遭っていないだろうか。日本支部支部長として気苦労絶えないはずなのに。本当お疲れ様です……。