応理:隼人、七緒を守りたいと言ったね。
隼人:……ああ。
応理:イサム、芽以を守りたいと言ったね。
イサム:もちろん!
応理:それは大切な思いだ。だが、それに呑みこまれるな。飲み込まれれば――キミたちもああなるぞ。
リプレイ最終巻。
せっかくだから、と各巻から一人ずつPCを呼んでの豪華仕様になっている訳なんですが……
1巻から応理。2巻からイサム。3巻から狛江って……
そりゃあPLも「どうして各巻のバカな方しかいないんですか!」と叫んだり、編集さんが「そんなぼんくらーずで大丈夫?」と聞いたりもするってもんでしょう。
ヒカル支部長とか、他所に出られないからと配慮した結果でもあるようですけど。
オーヴァード空手とレネゲイドロックとか、言霊の破壊力がすごい。
前回の事件を受けて、霧谷は倒れ、UGN日本支部は混乱に陥った。
事情を知るものとして。隼人と椿はあちこち奔走しているようですけれど。
その中で、またしても七緒が狙われているという情報が入って、隼人たちは応援に派遣されるわけで。
UGNは理念高い組織ではあるんですよね。
今回は、その理念や理想に飲みこまれてしまった人が敵になるわけで。
その前に立った応理が隼人たち生徒に、飲みこまれるなと諭す場面は、なるほどちゃんと教官なんだなぁ、と。
普段がポンコツなだけに、格好いい場面が光りますね。
ラスボスは、椿のと縁のある相手が敵になったわけですが。
執念も覚悟もあるけれど、妄執まで行っていないというか。
耳に心地よい考えを説いて、相手を混乱させられる目的t、というのがまた凄かった。
拡大解釈な面はあるにしろちゃんとルール的にも裏付けとってましたしね。
敵が掲げた理想は、とても有用なものに聞こえるわけですが。
イサムとか、後輩の支えを受けた上で、椿達が答えを出せたのは良かったんじゃないでしょうか。